HAインプラントとチタンインプラント
相談者:
うごうごさん (31歳:男性)
投稿日時:2012-03-16 01:15:48
左下6番のインプラントを検討中です。
ネットサーフィンをしていると、ハイドロキシアパタイトインプラントとチタンインプラントが主流のようですがそれぞれの違いは何なのでしょうか。
お値段はHAインプラントが安いようです。
値段も安くて早期結合すると言われているのであれば、全ての歯科医院でHAインプラントを導入するのではないのでしょうか?
ネットサーフィンをしていると、ハイドロキシアパタイトインプラントとチタンインプラントが主流のようですがそれぞれの違いは何なのでしょうか。
お値段はHAインプラントが安いようです。
値段も安くて早期結合すると言われているのであれば、全ての歯科医院でHAインプラントを導入するのではないのでしょうか?
回答1
国際ビル歯科(千代田区丸ノ内)のさがらです。
回答日時:2012-03-16 02:14:45
ご相談ありがとうございます。
実際にはHAは世界的に使われなくなりました。
日本だけで多く使われているようです。
HAのメリットは非常に骨と速く良くくっつくことです。
デメリットは炎症が起きるととても速くダメになってしまうことと、その頻度が小さくなさそうなこと、その時に多くの骨を巻き添えにして溶かしてしまい、抜けた後のやり直しが困難になってしまうことです。
そのためHAのメリットを持ったチタンインプラントが開発されています。
実現しているのはチタンを特殊な方法で加工してインプラントにすると表面が一瞬HA様に変化するインプラントとか、これから発売をもくろんでいるチタンの表面に非常に薄くHAをつけ、骨ができたらHAが消えてチタンだけになるようなインプラント、とかです。
またチタンの表面を紫外線で改質して骨と良くくっつく改良をする機械の開発もされました。
別方面からは、紫外線の波長を変えてさらに改良された機械がもっと安く提供されそうです。
もっとも、主流のいくつかのインプラントは、紫外線を出す非常に高価な機械を使わずとも、すでに改質ができています。
選択することと、その優れた性質をよく知ることが基本です。
しかし、現代のチタンインプラントは改質されている種類はもちろんのこと、そうでなくとも充分な性能があり主流を選んでおけば不足はありません。
さらに今より多く骨とくっつくことが後々病気への抵抗力を落とすのではないかという懸念も出ています。
従って、最先端のインプラント治療はすでに材料の問題は卒業して、インプラント治療における骨の反応という生物学的な研究の振り出しに戻ってきています。
基本が大事ということです。
いずれにせよ、歯の治療は材料で決まるのではありません。
それぞれの性能を充分に引き出せるかどうかにかかってきます。
インプラントの材料よりも、治療する歯科医師を選びましょう。
実際にはHAは世界的に使われなくなりました。
日本だけで多く使われているようです。
HAのメリットは非常に骨と速く良くくっつくことです。
デメリットは炎症が起きるととても速くダメになってしまうことと、その頻度が小さくなさそうなこと、その時に多くの骨を巻き添えにして溶かしてしまい、抜けた後のやり直しが困難になってしまうことです。
そのためHAのメリットを持ったチタンインプラントが開発されています。
実現しているのはチタンを特殊な方法で加工してインプラントにすると表面が一瞬HA様に変化するインプラントとか、これから発売をもくろんでいるチタンの表面に非常に薄くHAをつけ、骨ができたらHAが消えてチタンだけになるようなインプラント、とかです。
またチタンの表面を紫外線で改質して骨と良くくっつく改良をする機械の開発もされました。
別方面からは、紫外線の波長を変えてさらに改良された機械がもっと安く提供されそうです。
もっとも、主流のいくつかのインプラントは、紫外線を出す非常に高価な機械を使わずとも、すでに改質ができています。
選択することと、その優れた性質をよく知ることが基本です。
しかし、現代のチタンインプラントは改質されている種類はもちろんのこと、そうでなくとも充分な性能があり主流を選んでおけば不足はありません。
さらに今より多く骨とくっつくことが後々病気への抵抗力を落とすのではないかという懸念も出ています。
従って、最先端のインプラント治療はすでに材料の問題は卒業して、インプラント治療における骨の反応という生物学的な研究の振り出しに戻ってきています。
基本が大事ということです。
いずれにせよ、歯の治療は材料で決まるのではありません。
それぞれの性能を充分に引き出せるかどうかにかかってきます。
インプラントの材料よりも、治療する歯科医師を選びましょう。
回答2
回答3
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2012-03-16 12:31:32
さがら先生の書かれている通りです。
世界的にはHAインプラントは使われなくなりましたが、日本だけ何故か未だに売れています。
HAは早く付く分、感染した場合は早くにダメになり、しかも広範囲に骨にダメージが及ぶと言う事が解ってきたからです。
骨のダメージが大きいと、当然、再治療で不利になります。
なので、今では海外の論文ではHAに関するはほとんど見なくなりましたね。
>これから発売をもくろんでいるチタンの表面に非常に薄くHAをつけ、骨ができたらHAが消えてチタンだけになるようなインプラント
スパッタリングですね。
コレは僕も期待しています。
(2ピースが出たら採用するかな…)
>お値段はHAインプラントが安いようです。
>値段も安くて早期結合すると言われているのであれば、全ての歯科医院でHAインプラントを導入するのではあいのでしょうか?
どうやら「安い」「早い」を医療に求めるのは日本人だけのようです。
(海外では「確実性」「長期予後」を重視します)
世界的にはHAインプラントは使われなくなりましたが、日本だけ何故か未だに売れています。
HAは早く付く分、感染した場合は早くにダメになり、しかも広範囲に骨にダメージが及ぶと言う事が解ってきたからです。
骨のダメージが大きいと、当然、再治療で不利になります。
なので、今では海外の論文ではHAに関するはほとんど見なくなりましたね。
>これから発売をもくろんでいるチタンの表面に非常に薄くHAをつけ、骨ができたらHAが消えてチタンだけになるようなインプラント
スパッタリングですね。
コレは僕も期待しています。
(2ピースが出たら採用するかな…)
>お値段はHAインプラントが安いようです。
>値段も安くて早期結合すると言われているのであれば、全ての歯科医院でHAインプラントを導入するのではあいのでしょうか?
どうやら「安い」「早い」を医療に求めるのは日本人だけのようです。
(海外では「確実性」「長期予後」を重視します)
相談者からの返信
相談者:
うごうごさん
返信日時:2012-03-16 18:27:02
先生方大変参考になりました。
ありがとうございます。
タイトル | HAインプラントとチタンインプラント |
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質問者 | うごうごさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 31歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
インプラント治療法 インプラント関連 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。