右上1番抜歯の診断を機に歯列矯正を考えたい。治療計画は?(ドイツ)

相談者: mokrenさん (48歳:女性)
投稿日時:2012-05-08 01:14:48
こんにちは、ドイツ在住です。

食事中、右上1番が歯茎あたりから折れました。

折れた歯は、15年ほど前に根管治療後の歯根端切術を受けています。
現状は、一度は差し歯で治療と診断されましたが、歯茎に腫れが生じたため再診。
同院の別医師から、歯根が傷ついている為、抜歯後のインプラントを薦められています。

帰国の為、1か月間の放置後、未だ腫れは引きませんので、抜歯は避けられないと覚悟しております。

そこで質問です。

実は、以前から歯列矯正を思案中でした。
正中線のずれた歯並び、上下顎前突気味の口元を治したいのです。

折れた歯の隣、右上2番は、やはり15年ほど前、すきっ歯を埋めるための対策として、左右アンバランスなサイズのクラウンが入っています。
矯正の際には、このクラウンも交換して元に戻したいです。
(ちなみに、左上1番は、天然歯です。)

当サイトでインプラント後の矯正は不可能であると知り、前歯の治療を最優先して、歯科矯正を諦めた方がいいのか、悩んでいます!

これを機に前歯と合わせて治療を開始したいのですが、矯正医師のカウンセリングを受ける前に、治療の流れ、優先順位や可能性のアドバイスを日本の先生方にお尋ねいたします。

よろしくお願いいたします!


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2012-05-08 09:26:08
>当サイトでインプラント後の矯正は不可能であると知り、前歯の治療を最優先して、歯科矯正を諦めた方がいいのか、悩んでいます!

不可能ではありませんがインプラント体は動きませんので矯正は制限されると思います。


>これを機に前歯と合わせて治療を開始したのですが、矯正医師のカウンセリングを受ける前に、治療の流れ、優先順位や可能性のアドバイスを日本の先生方にお尋ねいたします。

まず右上1番が保存不可で抜歯になるとして、その部分を補綴する事を前提として矯正を行えば良いと思います。
矯正終了後にインプラントで補綴する、ブリッジを入れる等を考えれば良いのでは。

また逆に先に矯正のゴールを想定して、その部分にインプラントを入れて矯正をすることも可能かもしれません。
(矯正はやりませんが^^;)

かなり難易度はたかくなりそうですが。

どちらにせよ矯正医と補綴医がしっかりと連携を取れた医院を選ぶ事が重要に思えます。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2012-05-08 10:05:38
細見先生のご意見に賛成です。

気になるのは、ドイツ在住とのことなので、矯正を向こうの先生にしてもらう場合、日本人、東洋人の骨格とか歯並びに合わせてしていただけるのか、です。

私のお薦めは、最終的な歯並びを想定して抜歯された部位にインプラント植立し、それをアンカーにして矯正することです。

インプラントが骨としっかりとくっつくと、矯正時に非常に有効に使えるからです。

矯正は、綱引きなので、動かしたい歯と動かしたくない歯でのバランス、調整が結構難しいからです。

但し、矯正がかなり難しくて、インプラントを植立する位置が決められない場合には矯正を先にして、ある程度の時にインプラントを植立するのが良いと思います。

回答 回答3
  • 回答者
伊藤矯正歯科クリニック(名古屋市中区)の伊藤です。



※2013年9月14日までは伊藤和明先生、それ以降は伊藤雅大先生がご回答されています。
回答日時:2012-05-08 18:14:27
先に最終ゴールを定めた上での矯正治療を行えばいいと思います。

矯正後必要ならインプラント歯冠補綴を考慮すればいいと思います。

矯正中は問題ある歯は、仮歯などで対応すればいいのではないでしょうか。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2012-05-08 18:37:53
ご相談ありがとうございます。

私個人的には伊藤先生のアドバイスに賛成です。

ゴールの設定は非常に重要ですし、矯正治療後の前歯の位置の想定作業も大事です。
もしお話の通り、かなり前歯の位置が変化しそうなときは、前歯を仮歯にしておくほうが安全です。


とくに歯根端切術を受けたことがあり、しかも今腫れているのであれば、もともと日本人の薄い前歯部分の骨は相当無くなっていると思われます。

したがって、すぐに埋めるよりも、より慎重にインプラントを埋めるべきだと考えます。


松元先生のアドバイスも重要です。
白人と日本人は骨格や歯並びなどが、民族的にも大きく違います。

私も何度かスウェーデンで多くの症例を見て、またアメリカ人の治療も見たことがありますが、治療される患者さんも治療する歯科医師も民族的な違いに圧倒されました。

違いについて、日本人は研究していますが、白人はその興味もありません。
使用するインプラントの種類にしても、日本人向けに考慮が必要だと思っています。

またドイツで治療された方々が帰国されてから拝見させていただくと、たまたまそうであったのかもしれませんが、お口の割にはとても頑丈な治療だな、という感想です。

したがって、より慎重に計画することをお勧めいたします。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: mokrenさん
返信日時:2012-05-09 02:34:03
先生方々、
お忙しいところを早急にお返事いただきまして、ありがとうございました。

まずは、前歯抜歯となった後も、矯正治療の手段があるとご回答いただき、お陰様で治療の道筋が見えてきました。

素人考えで、抜歯して歯のない状態での矯正は、無理かと考えていましたが、何らかの形で仮歯を入れて、矯正治療を先行させることも可能なのですね。

おっしゃる通り、矯正医と補綴医の医院選びは、慎重にしたいところです。

もとより、コミュニケーションの不自由さにも増して、骨格の差異まで意識して、前歯のインプラント、矯正治療にあたって下さる医師に出会えるか、不安でいっぱいです。
私、アジア人の特徴を色濃くもった骨格ですので、、。(^_^.)

しかし、これを機に、アドバイスいただいた内容をガイドラインとさせていただきつつ、カウンセリングをスタートしてみます。

ありがとうございました。



タイトル 右上1番抜歯の診断を機に歯列矯正を考えたい。治療計画は?(ドイツ)
質問者 mokrenさん
地域 非公開
年齢 48歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 抜歯:1番(中切歯)
歯列矯正の治療法
ドイツ
上顎前突(出っ歯)
下顎前突(受け口)
回答者




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