[写真あり] 右下6番根管治療後フルクラウンを提案されたがアンレーにしたい

相談者: もりがんさん (35歳:男性)
投稿日時:2012-05-24 13:26:57
右下6番が外傷性歯髄壊疽を起こし頬側歯肉フィステル形成したため根管治療を行ないました。

感染根管であり難治性を覚悟していましたが掃除後は根管内はきれいでフィステルや歯肉腫張、疼痛は初回抜髄後から速やかに消失したため3回目で根充となりました。


感染でも、う歯からでない場合は予後良好な事も多いのでしょうか?



補修物については歯冠部歯質を落とし、ポストを立てて全部被覆冠でと言われましたが、残存歯質が多いのでレジンベースアップしてアンレー(というか一部被覆冠)でできないか質問してみました。

6番のかみ合わせが強く歯が割れる予防としてフルクラウンをと考えてくれた様ですが、こちらの希望に沿ってやってみても良いかもしれないとおっしゃってくれています。


そこで質問ですが

@感染根管であり再治療となってしまった場合にやりやすい形にしたいので残存歯質を大事にしたいこと、かみ合わせが強いならなおさらポストを極力避けレジン+アンレーにと思っています。

また再発リスクが高くひとまず保険仮歯的に使用し、不運にも何年か後に被せが取れたり、歯冠が割れてしまった場合にはそれまで根の治療は良かった事になり、改めて作成するなら自費ファイバーコア+フルクラウンをと考えています。
(もちろんノートラブルなら無理にやり換えはせず大事に使いたいです)


今はナイトガードを使用してなるだけ歯に負担をかけないようにしているのですがいきなり歯根まで破折した場合はと考えると・・・一部被覆冠は賭けでしょうか
皆様なら患者がこのように希望した場合どのように対応されますでしょうか?




A写真では見にくいですが以前から頬側中央部に歯肉近くまで薄い縦ヒビが入っています。
アンレーにする場合はこの部分がエナメルに限局してる場合でも割れる事を考えると壁を落とした方が良いでしょうか?



B当初はこのヒビから破折し感染したのではないかと心配していましたがその場合通常の根管治療のみではそれほど良好に回復するでしょうか?
根管治療中はよくなって詰め物をしてから腫れてくるとか・・・


以上宜しくお願いします。

画像1画像1 画像2画像2


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2012-05-24 13:36:47
>@一部被覆冠は賭けでしょうか
>皆様なら患者がこのように希望した場合どのように対応されますでしょうか?

基本的には神経を抜いた歯に対してはクラウンの治療が無難ですが、さまざまなリスクを納得していただけるのでしたらそれ以外の治療でも良いかと思います。


ただ、私は、主治医としての私の治療方針に納得できないのであれば転院を薦めます。
それがお互いにとってのトラブルを避ける意味でも無難です。




>A写真では見にくいですが以前から頬側中央部に歯肉近くまで薄い縦ヒビが入っています。
アンレーにする場合はこの部分がエナメルに限局してる場合でも割れる事を考えると壁を落とした方が良いでしょうか?

壁を落とすかどうかは担当医の判断によりますし、その辺りの相談は”診断”に関わってきます。
掲示板では診断に関わる行為は出来ませんので御了承ください。




>B当初はこのヒビから破折し感染したのではないかと心配していましたがその場合通常の根管治療のみではそれほど良好に回復するでしょうか?
>根管治療中はよくなって詰め物をしてから腫れてくるとか・・・

もし、歯にひびが入っており、そこからの感染であれあば予後は期待できません。
いったん症状が改善してもすぐに悪くなることもあります。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2012-05-24 21:02:48
実際に拝見していないので何とも言えませんが、そもそもなぜ「外傷性歯髄壊疽」になってしまったのでしょうね?

>6番のかみ合わせが強く歯が割れる
>今はナイトガードを使用してなるだけ歯に負担をかけないようにしている

と言うことはブラキシズムがあると言う事でしょうか?


参考:ブラキシズム


ブラキシズムはナイトガードを装着しているだけでは改善されないと個人的には考えています。

逆に、ご自身の努力によりブラキシズムはある程度コントロール出来るようになる方が多いとも思っています。



つまり、もりがんさんがご自身でブラキシズムをコントロールする意思が無いのであれば、一部被覆冠にするのはリスクが高いように思います。
従って、担当の先生がおっしゃられているようにフルクラウンにするのが良いのではないでしょうか。

逆にブラキシズムがしっかりコントロールできるようになれば破折のリスクは下がると考えますので、アンレーでも良いかも知れません。


僕は根管治療中に患者さんが力のコントロールに関してどのように取り組んでくれるかを見極めたうえで補綴計画を練るようにしています。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: もりがんさん
返信日時:2012-05-24 21:41:23
タカタ先生、櫻井先生ご返信ありがとうございます。

外傷性歯髄壊疽は食事中にカニの殻の破片を誤って噛んでしまったからです。
明らかにその数時間後から歯が浮いたような感じがして痛みがでました。

当初外傷性歯根膜炎として安静にして痛みはだんだん引いてきたのですが、2ヶ月ほどして歯肉部にフィステルが出来たという経過です。



ブラキシズムについては確かに以前は無意識にあったようです。
数年前から歯の磨耗に気付きマウスピースをして、最近は気をつけて日中は少なくてもかみ締めはないと思いますが寝ている時は時々かちかちしているみたいです。

ただ、もともと歯並びが悪く左右の7番が反対咬合になっていてかみ合っておらず、6番に力が集中しているみたいです。


感染根管の再発を心配しているのが本当のところなのですが(せっかく自費クラウンを作ってもすぐ再発したら切ないのでしばらく様子を見たいと思ったもので・・・)残存歯質を残すことやポストを立てないほうが歯根への負担は少なくなると素人考えでいましたが、専門的には実質的なメリットはあまりないのでしょうか。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2012-05-24 22:37:30
7番の反対咬合交差咬合)を矯正で治すというのも6番に力をかけすぎないようにする配慮かと思います。

ご参考までに。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2012-05-25 10:51:51
感染根管の再発を心配しているのが本当のところなのですが(せっかく自費クラウンを作ってもすぐ再発したら切ないのでしばらく様子を見たいと思ったもので・・・)残存歯質を残すことやポストを立てないほうが歯根への負担は少なくなると素人考えでいましたが専門的には実質的なメリットはあまりないのでしょうか。


そうですね…。

僕もそのように感じるのは普通の事だと思いますが、

 根管治療の難易度
 根管治療のテクニック
 残された残存歯質量
 咬合力のかかり方
 補綴に対する考え方
 予後
 (クラウンを)何年くらい持たせたいか

などによって変わってくると思います。


僕は比較的条件が悪い場合や患者さんが再発を心配される場合にはHJKで1年くらい経過観察をし、CTなどで病変の変化を確認したのち、最終的な補綴に移行する事があります。

ただし、「HJKで様子をみる」と言うのは健康保険ではフォローされない方法ですし、「1年後にクラウンを作り直す」と言う事は費用的にも時間的にも患者さんに負担をかける事になりますから、患者さん自身が納得していただいたうえで行う事になります。


そう言った治療法を進めていくためには患者さんとのディスカッションが必要となりますが、保険の診療時間ではそのディスカッションの時間を確保する事が難しい場合もあります。


できれば、もりがんさんのお考えを担当の先生に伝え、どのようにしたら良いかをディスカッションされると良いのですが…。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: もりがんさん
返信日時:2012-05-26 07:03:27
ご回答ありがとうございました。

担当の先生にもう一度自分の希望を伝えて相談したいと思います。



タイトル [写真あり] 右下6番根管治療後フルクラウンを提案されたがアンレーにしたい
質問者 もりがんさん
地域 非公開
年齢 35歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ クラウン(差し歯・被せ)その他
歯軋り(歯ぎしり)
補綴関連
その他(写真あり)
根管治療後の詰め物・被せ物
回答者




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