日本で重度の歯周病治療と7番の根管治療。ドイツの歯科は見解が違う

相談者: めみさん (40歳:女性)
投稿日時:2012-05-22 07:07:08
⇒参考:過去のご相談
「親知らず抜歯したいが痛みに弱くどうしたらよいか? (ドイツ)」



以前、ドイツ在住で親知らず埋伏を日本で処置したいと相談させていただいたものです。

日本に数ヶ月帰国する事ができその際滞在先近くの歯科医に通いスケーリングブラッシング指導を2ヶ月ほど続けました。

途中で大学病院にて下顎左右8番の抜歯をしました。

その時点ですでに大学病院の歯科医とかかっていた歯科医との歯周病の見解が違ったのですが、大学病院側は抜歯との紹介できているので、抜歯と後は元の歯科医で相談するよう告げられました。


大学病院側:
かなり進行している歯周病で早く歯周病治療をしないといけない。

かかりつけ歯科医:
こまめにスケーリングを続け、ブラッシング指導を重ねていくとそのうちに隠れた歯石がでてくるので、それを取りつつ治療。
滞在期間も限られてたため、本当にこまめにスケーリングに通い指導を受け、ブラッシングはかなり上達したと言われました。

そうこうしているうちに、帰国3週間を切ったところでいきなりかかりつけの歯科医が左7番の根管治療を始めてしまいました。
(説明はありませんでしたので、はじめ何をしているかわからなかった)

先生に

「これ終わるのですか?」

と聞いたところ

「終わらないので続きはドイツで」

と途中まで治療され粘土のようなもので蓋をされて、診断書を持たされてドイツに戻りました。

ざっくり読んだところ、、右7番の4根管の2つは処理済。
右7番も神経に近いところまで虫歯がある(?)
歯周病治療をしている、専門用語らしい言葉が羅列されていて4〜6mmとありましたので、ポケットの深さかと思います。
ブラッシング指導済みのようなことが書かれていました。

ドイツでは歯科治療も含め医療機関の予約は大変取りずらくちょうどクリスマスシーズンにも入っており私の治療は日本から戻って4ヵ月後に始まりましたがドイツの歯科医では、まず両方とも7番は間違いなく抜歯。
歯周病が大変進んでいる、特に下顎は全部の歯を10年持たせるのがやっとかもしれない。

とにかく書かれている診断の状態と現在の歯の状態は大きく異なっており、どうして根管治療したのかわからないということでした。

指導のとおり毎日丹念に歯を磨いていたのに、どうして?とびっくりするのと同時に
7番を抜いた後はどうするのか?とたずねたところそのままで問題ないので特にインプラントとか入れる必要もない。
と言われてさらにびっくりしました。

8番も抜歯しているので奥歯2本がなくなることになります。
日本でなら、なんらか入れるであろうと思われる場所に何も入れなくていいというので戸惑っています。

これは3つの歯科医で同一見解で、とにかくしなければいけない事は抜歯とディープクリーニングとのことでした。
ドイツには後5年ほど滞在予定ですが、いずれは日本にかえります。


お伺いしたいのは、両7番を抜いた後放置で本当にいいのでしょうか?
インプラント等お願いしたほうがいいのでしょうか?
また、ディープクリーニングや自分の歯ブラシ等などで、予後10年と見立てられた下顎の歯はもう少し寿命が延びるのでしょうか?

大変混乱していて、毎日悩んでいます。
ひとまず左7番は抜歯予定です。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2012-05-22 07:43:59
めみさまおはようございます。

いろいろ大変そうでお気持ちお察しいたします、実際に診察したわけではないので今後どうすればいいかについては何とも言えませんが重度の歯周病とのことなので歯磨きだけは技術的に上達されて続けるのは間違いなく必要なことだと思います。

ただ歯磨きを頑張るということとやみくもに力を入れて歯を磨くこととは全く違いますので歯磨きのことを十分理解されている歯科医歯科衛生士の指導は必要だと思います。

また歯周病の原因はプラークですからプラークができないようできればお菓子はやめられたほうがいいと思います、もしそれが不可能ならお菓子は一日一種類一個になさることをお勧めいたします。

インプラントについては歯周病ということもあるので基本的には禁忌と考えていただいたほうが無難だと思います。

もう一つ歯を磨く際は歯磨剤はお使いにならないほうがきれいに磨くことができるでしょう、くれぐれもオーバーブラッシングには気を付けてください。

親切で腕のいい歯医者さんに巡り合われんことを切に祈っております。

オーバーブラッシング http://yamadashika.jp/prevent08.html
毛先磨き http://yamadashika.jp/prevent08.html#kesaki

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2012-05-22 08:06:41
7番抜歯後の対応については、そのままで経過観察という場合もあります。
食事にも大きな影響がないことがほとんどですし、顎関節症への影響も生じるという根拠もありません。
ただ、この場合は放置ではなくて経過観察ですね。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2012-05-22 08:49:14
かなり歯周病が進行しているようですね。
そうなると歯槽骨の残量が少なくあえてそこにインプラントを入れる必要も無いでしょう。

それに歯周病が進行していると言うことは、口腔内の管理がうまくいっていない様に思われます。
なので、あえてそこにより一層清掃管理を十分にしなければならないインプラントをする事はタブーと思われたかもしれませんね。

8番は現在は殆ど要らないはとして考えられます。
要は7番一本だけの欠損補綴をするかという問題になります。

海外は基本的に保険がきかないので治療費が高い事はご存じだと思います。日本と違い何回も通って不確かな予後の治療をするより、確実な方法を選ぶのでしょう。
(訴訟を考えてのことと思います。)

参考にしてください。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2012-05-22 10:20:18
文面からは程度は不明ですが、歯周病の進行が考えられます。
歯周病の治療方針にも色々ありますが、根本的な部分で考えれば歯周病の原因菌をいかに減らす事が出来るかにかかってくると思います。

その意味では山田先生の仰るように、歯磨きの技術向上は欠かせません。

しかし(個人的見解ではありますが)ブラッシングの上達に伴い歯肉の腫れが引いてきますのでその都度見えてきた歯石を取って行くという治療方針はよろしいかと思いますが、同時に歯の根が露出してきますので虫歯予防歯質強化の観点からフッ素入りの歯磨き粉は使用する方が望ましいと考えます。 

左下7の根管治療については実際に拝見しておりませんので、根管治療の必要性・開始の理由はわかりません。

ご参考になれば幸いです。

回答 回答5
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2012-05-22 12:58:40
文面より、確かに、かかりつけ歯科医の診断は疑問には思えます。
しかしながら、日本国内における平均的歯周病治療の現状かもしれません。
良心を持って患者さんの気持ちに応えようとされた結果かもしれません。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2012-05-22 13:25:05
>日本国内における平均的歯周病治療の現状かもしれません。

めみさんの受けられている治療は、文面を拝察すれば、世界標準には届いていないように感じます。
しかし、藤森先生の言われるように、日本において中等度以上に進行した歯周病を治せる歯医者を見つけることはかなり難しいと思います。


ブラッシングの上達に伴い歯肉の腫れが引いてきますのでその都度見えてきた歯石を取って行くという治療方針

初期の歯周炎では、この方法も日本的で良いかもしれません。
しかし、中等度以上に進行した歯周炎では、最も確実に感染を除去したいポケットの最も深い部分を取り残してしまい、一見よくなったようにみえても、知らないうちに進行してしまうことも有ります。

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2012-05-22 14:07:33
ご相談ありがとうございます。

>お伺いしたいのは、両7番を抜いた後放置で本当にいいのでしょうか?


回答
全体の状況によっては、そのほうが良い場合もあります。



インプラント等お願いしたほうがいいのでしょうか?

回答
将来を考えれば、歯周病治療が完了して、再発の危険もとても少ないと診断された後でならば、良いのではないでしょうか。



>また、ディープクリーニングや自分の歯ブラシ等などで、予後10年と見立てられた下顎の歯はもう少し寿命が延びるのでしょうか?


回答
適切な歯周病治療計画により寿命を延ばすことが可能な場合もあります。
その二つだけでは不十分なこともあります。

その方法は抜歯と診断を下した歯科医師には向いていないこともあります。




歯周病の治療は高度な治療とも言えますから、ご理解がなかなか進まないのも無理からぬことと思います。
治療前と治療中のカウンセリングを相当長時間取る治療計画が必要です。


一ヶ所のみならず、複数の歯科医師から重症と告げられ、ほとんど抜歯の運命との診断出ていることは、まず軽度でも中等度でもないと思われます。

その場合は、いろいろな選択肢はありますが、まず残せる歯を必死で探すこと、そして、失っているところと協調して、全体の健康を守れるようにすること、という方針もあります。


えてして海外では、抜歯という診断が簡単に出やすい傾向があります。

しかし、それでは日本の治療が優れているかといえば、先生の回答通り、日本の大勢をみると、非常に遅れている状況とも言えます。

日本でお受けになったその歯周病治療は、お話以外にも計画や治療があったかもしれませんが、重症な場合には、適切であったという印象にはまったく受け止められません。


これからも治療の際にもどこで治療を受けるかの選択は大事です。

しばらくそちらで生活するご予定であれば、そちらの治療方針に従うほうが長期的には良い場合が多いのではないかと思います。

残す場合と違い、もし抜歯が避けられないのであれば、さらに悪化しないうちに抜歯をしてしまうことが良い場合が多いと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: めみさん
返信日時:2012-05-22 19:52:15
ご回答ありがとうございました。

まず、1つ書き間違いがございました。
ドイツの3軒の歯科医が共通して出す見解は7番の抜歯
よくこれで根管治療したなぁと言うのがすべての先生の意見。

後はディープクリーニングの実施です。
下顎の歯周病に関しては、10年持つかどうかと言った先生とそこまでではないがひどいと言った先生と、その事に触れなかった先生と三者三様でした。

費用に関しては抜歯は保険内で無料。クリーニングに1回おそらく日本円で5万程度を場所によって違いますが、月1とか2ヶ月に1回とかを少なくとも1年。
もし月1だとすると、年間で60万ほどクリーニングにかかります。
海外なので高額なのは承知の上です。

またインプラントに関しては入れたければ入れたらいいけどなんで7番に入れるの?と言われました(共通して)私は歯って1本でも欠損したら、そこにブリッジなり部分入れ歯なり何かで補うものと思っていたので、なくても平気な歯に高額なインプラントを入れるのがわからないとのこと、金額はメンテナンスなどを抜いて30万、他定期メンテナンスがあるので15万ぐらいは乗せたほうがいいとのこと。

さがら先生のおっしゃるとおり、比較的こちらは歯を抜きたがります。
ただ、レントゲンを私も見た限り日本で撮ったときよりひどくないか?と言うイメージでした。
本当にこの歯なら持たないと自分自身でもわかるほどだったので
温存は求めてはいません。

ブラッシングはまず歯間ブラシで掃除をし、フロスをしてから音波ブラシで全体を磨いてから、子供用の小さな歯ブラシ(こちらは歯ブラシヘッドが大きいので)で1本1本歯と歯茎の境目をこすりすぎず鏡を見ながら磨いています。
歯磨き粉はあまりつけませんが、デンタルケア商品に関してはドイツはスイススウェーデンのものがよく入ってきているので調べてはいませんがフッ素入りのものではないのかな?と思います。

先5年は滞在しますし、日本に定期的に帰ることもできませんのでまずは抜歯、その後ディープクリーニングを受けたいと思います。

あと間食はヨーグルト程度で、飲み物は甘い物は飲みません、水か紅茶です。
薬局で売っているキシリトールのガムはよく噛みます。



タイトル 日本で重度の歯周病治療と7番の根管治療。ドイツの歯科は見解が違う
質問者 めみさん
地域 非公開
年齢 40歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療その他
歯周病(歯槽膿漏)治療
ドイツ
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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