口蓋裂で2番欠損、ブリッジorインプラントか?

相談者: つぶさん (32歳:女性)
投稿日時:2012-08-27 15:20:08
こんにちは、よろしくおねがいします。

口裂口蓋裂のため、生後から手術・矯正治療を繰り返し、現在義歯を使用しております。
治療は一応終了しております。


状態としては、わかりにくいですが以下図のように、左右共に二番目の歯が生まれつき欠損、土台となる骨すら無かったため、インプラント治療を見越して土台を入れる為、腰骨から移植する大きな手術をしましたが、どうやら当時上手くいかなかったようで、結局上顎半分に掛かる金属製義歯をバネで引っ掛けて欠損歯部分を埋めているような状態です。

バネは両奥4〜6番目の歯に引っ掛けています。
こうなってから15年程経過しています。

左○●(○○)●○右



歯磨き等のケアは気を付けて行うものの、元々上顎の歯が弱い事と、義歯金属との接触面が多いことから虫歯になりやすく、神経を抜く等、15年の間に何度も治療に通っています。
(因みに下顎側は虫歯ゼロです)


長くなりましたが本題です。

最も最近伺った歯科医様で、ブリッジを勧められました。
更に、改めてレントゲンを撮ってみると、インプラントでも十分土台となる骨が出来ているよ、とも言われました。

私としては大きな手術で失敗と言われているだけに、本当にインプラントが出来るのか半信半疑ですし、もし出来ても短命に破損してしまうのではと思うと怖く、ブリッジに関しても、何回も手術をしてまで残した二本を削ってしまって、もし不都合が出たらと思うと不安です。

しかし、残した二本も弱い歯ですので、神経を抜いてもいないのに
中が空っぽの状態なのでいつ折れるか分からないとも言われました。


だからといってこのまま義歯を使い続けるのはケア面でも強度的にも怖いです。
この15年の間に虫歯治療や成長で歯列の形も変化していて、義歯と上顎の隙間が大きくなっていく一方ですので…

仰って下さった歯科医様はインプラント治療をされていない所ですので、お金儲けの為に仰った訳ではないと思います。
ただ、ブリッジは強く勧めてこられました。


こちらの先生方にもご意見伺えればと思い、投稿致しました。
どうぞよろしくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2012-08-27 16:10:45
義歯着脱の際、何故か、容易に入れられる(外せる)時があったり、それらが難しいときがあったりとかの経験は無かったでしょうか?


残念ながら、私にとっては、臨床経験の乏しい領域ですので、ブリッジの可否のみに絞って考えてみたいと思います。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2012-08-27 17:10:42
つぶさん、こんにちは

インプラントの可否についてはCTの撮影が必要だと思います。

埋入を予定している部位の骨が十分にあればインプラントは可能だと思います。

CTを撮影して可能かどうかを診断してもらってはどうでしょうか?


歯学部付属の口腔外科あるいはインプラント科にかかると良いと思います。


参考になれば幸いです。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2012-08-27 20:16:53
移植した骨も時間が経過ししっかりした骨になっていると考えられますし

15年前と今では骨があるところにインプラントを入れる斜めでも骨があるところに短いインプラント良いなど、考え方が異なります。


ですから畑田先生がおっしゃるように、CTを撮影して三次元的に診断してインプラントも考えてみてはいかがでしょうか?

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: つぶさん
返信日時:2012-08-29 01:42:03
ご回答下さった先生方、ありがとうございます。

ブリッジについてはどうでしょうか。


また、藤森先生が仰る、義歯着脱についてですが、虫歯治療後は必ずキツい感じです。
また、洗浄剤に浸け置きなどで2時間程外した後もキツイです。

かと思えば、物を食べている時(特別固い物でもない)に外れてしまうくらい緩い時もあります。
年数の経過で酷くなった訳ではなく、15年前からずっとです。

当時にも相談しましたが、そればかりはどうしようもないと言われて終了しています。


またご意見頂戴出来ますと幸いです。
回答 回答4
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2012-08-29 08:17:16
上顎正中部の隙間が(広がったり、狭くなったり)変化する方がおられます。

つぶさんのケースも検証する必要があります。
通常、肉眼で容易に認められるほどの大きな変化ではないので注意を必要とします。


変化が大きい方は、正中の左右を連結固定すると即座に違和感を感じられる場合があるようです。
そうでなくても、長期経過の中で外れやすくなる等の可能性は考えられます。

担当の先生とよく話し合われてください。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2012-08-29 09:09:45
ご相談ありがとうございます。

私なら、条件が合えばまず最初にインプラントを検討いたします。


理由として、

1.ブリッジのために歯を大きく削ると、その歯を失いやすくなります。
2.もし歯を失うと顎の骨も形を失い、今よりも顎が萎縮してしまいます。
3.つい最近大学病院では特殊な場合は、インプラント治療が保険でできるようになりました。


ブリッジも当院では20年30年と長く使えている方がふつうですが、世の中ではあっという間にダメになり、しかも抜歯となってしまっている例が非常に多く、それがふつうだからです。


又予防を心がけておられるようですが、本当に予防できていれば虫歯は根絶できるはずですから、今の状況はとても危険です。
そういう戦場のようなお口の中で、何十年も平和に使いたいブリッジを作ることは、危険としか言いようがありません。


インプラント治療については、ふつうの治療とは異なる困難さがあり、研究と実績が無い歯科医師に受けるととても危険です。

又最新の治療方法では、インプラントが安全、かつ安心して成功します。

それは、光機能化、といいます。
大学病院ではできるところもあります。

またCT撮影が必須となるでしょう。


ブリッジで歯を削り、取り返しがつかなくなる前に、いろいろご検討をお勧めいたします。
又本当に予防できるプログラムを実践している歯科医院を捜しましょう。
歯石取り、クリーニングだけという、形式的なところは避けましょう。

回答 回答6
  • 回答者
伊藤矯正歯科クリニック(名古屋市中区)の伊藤です。



※2013年9月14日までは伊藤和明先生、それ以降は伊藤雅大先生がご回答されています。
回答日時:2012-08-29 09:31:23
口唇口蓋裂矯正後の欠損補綴に関しては、もし骨移植がある程度うまくいっているのなら、インプラントがいいような気がします。

ただインプラント植立後、通常の場合よりもブラッシングなどの励行などの術後管理に気をつけていただく必要があります。、
さらにインプラント後も保定装置は必要になる可能性があります。


おそらく矯正治療で、上顎歯列を拡大していますので、後戻りにより常に狭窄する力が働いていると思われます。

ただ骨移植をされているので、移植していない場合よりも条件はいいと思われますが。


ブリッジに関しても、通常の欠損補綴による設計では、後戻り力が働いて、破損、脱落、維持歯のトラブルの可能性が大きいため、1本欠損の場合でも、両隣2本だけを維持歯とするよりもっと多数の維持歯を求めたほうが無難かもしれません。

いずれにしても口唇口蓋裂の補綴に関しては、大学病院などの経験豊富な先生にお願いしたほうがいいと思います。


今まで診ていただいた矯正歯科口腔外科の先生にもご相談ください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: つぶさん
返信日時:2012-08-30 16:04:58
ご回答下さった先生方、ありがとうございます。

皆様のご意見から、インプラントで検討したほうが良さそうだということがよくわかりました。
勧められるまま安易にブリッジにせずに済んで助かりました。


ただ、矯正治療骨移植共に、過去に診ていただいていた先生が大学病院のその分野の権威と言われる方々だったそうで、その方々に"失敗"と言われてしまっているのでなかなか前向きになれないところがありました。

術後何度か診察に行って疑問や不安を相談するも、担当医が権威なので他の先生方も何も言えない、といった状況で話にならず…。
大学病院を信頼できず、他のお医者様に通っていました。


でも、ここで頂いた回答のおかげで、他の大学病院の信頼のできるお医者様を調べてお世話になろうかと思えました。
もう15年も経っているので状況は変わっていると期待して、前向きに考えようと思います。

本当にありがとうございました。
回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2012-08-30 16:48:28
僕の住んでいる地域には口蓋裂専門の個人医院があり、ちょうど先週、その医院の院長先生の息子さんと食事をしましたが、口蓋裂専門の医院は非常に数が少なく、その医院も患者さんの数が凄いことになっているようです。
(Dr2人で1日100人とか…)


大阪大学など一部の歯科大学には口唇口蓋裂専門外来がありますので、まずはそういったところを受診して必要に応じて卒業生を紹介してもらうという流れが現実的かもしれません。
(日本口蓋裂学会のHPには会員名簿が無いみたいですし)

口蓋裂は一切手がけたことが無いという先生も少なくないので、いずれにしても伊藤先生が書かれているように、「経験豊富な先生」にみてもらうということが最低限必要になるのではないかと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: つぶさん
返信日時:2012-08-31 01:00:03
田尾先生、詳しい情報をありがとうございます。


確かに一般の歯科医の先生は"口蓋裂?"のような反応の方も多かったです。
口蓋裂の診察をきちんと名言されている所で、評判等の総評から冷静に選びたいと思います。


なかなか関西で、自宅から通える大学病院となると限られてはきてしまうのですが、通院にかかる交通費も含め、金額面からも色々検討したいと思います。

本当にありがとうございました。



タイトル 口蓋裂で2番欠損、ブリッジorインプラントか?
質問者 つぶさん
地域 非公開
年齢 32歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ インプラント治療法
ブリッジ治療法
口腔外科関連
専門的な質問その他
歯の数が足りない(先天欠損)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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