金属アレルギー、歯間の虫歯が多くセラミックでは高額になってしまう

相談者: WiWiさん (41歳:女性)
投稿日時:2012-09-19 23:42:01
虫歯の治療をするにあたり金属アレルギーのため 大学病院皮膚科で金属20種、歯科材料12種のパッチテストをうけました

結果、塩化白金酸、塩化パラジウム、塩化イリジウム、塩化コバルト、硫酸ニッケル、Ni sulphate in petで陽性反応が出ました


その結果を持って治療中の歯科に行ったところ 保険のきく詰め物にはすべて塩化パラジウムが含まれているためセラミックを使うしかないと言われました

歯と歯の間の虫歯が7か所以上あると言われているので1本52500円のセラミックを使うとなるとかなりの金額になります


セラミック以外で保険がきく、もしくはセラミックより安価な詰め物はないでしょうか



また 歯の治療に行くたびに歯と歯の間が虫歯になっていると言われます

歯が溶けている部分にあてると音がするというペンのような機械をあてて 音がしているから虫歯になっている、器具でさわるとその部分が柔らかくなっているから歯が溶けていると言われるのですがそういう判断基準で虫歯と判断するものなのでしょうか

行くたびに虫歯だと言われる個所が増えていくので不安です


アドバイスをよろしくお願いします 


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2012-09-20 00:38:14
金属アレルギーの方の歯科治療は正直大変です。

お気持ちも分かるのですがクラウンや欠損歯がないなら今のウチがまだマシで、なんとしても今回の治療を長持ちさせなければこの後の方が予算的にはるかに大変になりますよ。



52500円のセラミック詰め物は、金額としては普通ぐらいだと思います。

参考→セラミックインレー



ですが個人的感覚で言えば、オールセラミッククラウン(10万前後ぐらい)と材料代はほぼ同じで、技術的には倍ぐらいむつかしいのがセラミックインレーですから、この価格帯ではむしろ不安を覚えます。

むし歯予防のことを最優先で考える場合には、隣接面を含むインレー修復はよほど技術の高い先生+技工士さんにあたらない限りはリスクは高い方の修復方法だと考えますので、慎重になります。



相場(?)として一般的にもっと安いノンメタルと言えばハイブリッドセラミックインレーですが、これも持ちは悪い場合が多いと思います。
(私自身は下手でインレーをすることがまずないので実感としてはよく分かりませんが・・)



保険の場合と保険でない場合のあるノンメタルの修復方法としてはレジン充填自費の場合はダイレクトボンディングなどと呼ばれることが多い)があります。

これも技量の差がかなり顕著に出ますので、予防的観点で選ぶなら出来るだけ技術の高そうな先生を選んでしっかりと処置して貰った方がいいと心底思います。

確率で考えれば自費の方がいいことが多いとは思いますが、人のする作業なので上手い保険の先生、下手な自費の先生はどうしてもありますね。


歯科処置全般で言えることとして「材料が保険と違うから自費」というスタンスの先生と、「最善を尽くすと保険では採算がとれなくなるから自費」というスタンスの先生がみえます。
(因みにレジンの場合認可の有無による材料の差はほとんど全くないです)


傍から見て区別が付きやすそうなのは処置時間でしょうか・・

自費でレジン充填をされている医院自体少ないですが、見つけた場合は処置時間を尋ねてみるといいかも知れません。

奥歯隣接面のレジン充填に、保険なら長くても30分ぐらいだと思うのですが「最善を尽くす」先生の場合は1時間以上かかるのではないかな・・という気がしますが、手の早さなどもあるので一概には言えないですが。。



価格もピンキリなので分かりにくいですね。

参考までに当院の今の価格だと、45750円で約90分です。
それとマイクロスコープラバーダムというものを使っての処置となるのですが、細かい作業ですので実感としてはこのふたつは使って貰えるところがお勧めです。

参考→精密な虫歯治療をしてくれる歯医者を探すには?


歯科の場合作業が非常に細かく、特に隣接面の処置は繊細で、丁寧に隙のない治療をするとしたら時間はかかります。

治療費は、技術代やタイムチャージに対してがもっともかかりますので、特に今回の様な場合、限りはあるかと思いますがあまりコストばかり重視しては治療法を選択しない方がいいと思いますよ。





>歯が溶けている部分にあてると音がするというペンのような機械をあてて 音がしているから虫歯になっている、器具でさわるとその部分が柔らかくなっているから歯が溶けていると言われるのですがそういう判断基準で虫歯と判断するものなのでしょうか

ダイアグノーデントという機械のことだと思います。
隣接面には使用出来ないことになっているのですが、使われる先生もおられる様です。

参考→ダイアグノデントは診断材料として信頼に足るのか?


むし歯の判断基準、また同じ大きさのむし歯でも、それを削るかどうか、あるいは他の方法を選択するかの判断基準というのは本来大変に複雑で、その様にデジタル的に決められる様なものではありません。
ただ「分かりやすく説明している」だけかも知れませんのでそのお話だけでは何とも言えませんけどね。

今のご年齢で「歯の治療に行くたびに歯と歯の間が虫歯になっている」のだとしたら、過去の修復物の周囲からのむし歯(2次カリエス)が多いのではないでしょうか?

これはご自身の食習慣やお手入れの問題もあるかも知れませんし、過去の治療の精度の問題もかなりあるはずですので、繰り返さないためにはこれらの点を改善することを考えるといいと思いますよ。



大変ですが、治療頑張って下さい。

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回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2012-09-20 17:46:52
こんにちわ。カワサキです。

金属アレルギー、大変ですネ。お気持ちお察しいたします。

渡辺先生が、詳しく回答されていますが、補足的に説明させて下さい。


> セラミック以外で保険がきく、もしくはセラミックより安価な詰め物はないでしょうか?

※ (虫歯の広がり、大きさにもよりますが)
@ レジンで、充填する(保険範囲)
A ゴールドのインレーにする(保険外



> ご自身の食習慣やお手入れの問題もあるかも知れませんし、過去の治療の精度の問題もかなりあるはずですので、繰り返さないためにはこれらの点を改善することを考えるといいと思いますよ。

※ 治療も大切ですが、また悪くならないようなお口の環境作りも大切です。
アフターフォロー(=予防)にも、力を入れましょう。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2012-09-20 20:42:50
>塩化白金酸、塩化パラジウム、塩化イリジウム、塩化コバルト、硫酸ニッケル、Ni sulphate in petで陽性反応が出ました

一応保険適応の銀合金でもインレークラウンを作ることは可能です。
銀、錫、亜鉛が主成分の物が多いようです。
でもパラジウムやインジウムを含む銀合金もありますのでご注意ください。


銀合金には変色しやすいとか強度が落ちるという欠点も存在します。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: WiWiさん
返信日時:2012-09-26 01:37:29
お忙しい中、回答いただきありがとうございます。

その後、別の大きな歯医者さんに見ていただきました。
全くしみたり、痛みもない中、虫歯が7本以上あるということに納得がいきませんでした。

そこの歯医者さんには何人かいらっしゃるのですが、どのお医者さんも、削らないといけないような虫歯は一本もないとのことでした。
すでに削られてしまった歯については、今となっては虫歯だったのかわかりませんが、セラミック詰め物ではなく、レジンで十分対応できるとのことでした。


今回は歯医者さんを変えることにいたします。
ありがとうございました。



タイトル 金属アレルギー、歯間の虫歯が多くセラミックでは高額になってしまう
質問者 WiWiさん
地域 非公開
年齢 41歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯科金属アレルギー
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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