歯周ポケットが深くなってきたら、再度ルートプレーニングが必要?

相談者: Chch55さん (45歳:男性)
投稿日時:2012-09-22 11:10:14
こんにちは。


ルートプレーニングによる歯周ポケットへの対応についてご意見頂ければと思い投稿します。

5,6年前に中〜重度の歯周病と診断され、ルートプレーニングによる処置を受けました。
その後、ブラッシングなどプラークコントロールに注意を払い、3mm以上の歯周ポケットが無い状態まで回復しました。

所が半年ほど前にプローブを受けたところ、5mmのポケットが4,5カ所できていることが分かりました。
明らかに状況が悪化しています。



このため定期的に通っている歯科医院からは、再度のルートプレーニングを勧められています。

この間も今まで通り歯ブラシフロスなどを続けて来ましたが、今思えば仕事の都合等で夜遅くなった時など、若干日々の手入れがおろそかになっていたかも知れない、との反省はありますが、これが悪化の原因かどうかはわかりません。



ただ、出血はなく歯茎の腫れもなくきれいです。
プローブもある程度誤差がある、ポケットの深さより出血や腫れの有無の方が歯周病の状態についての重要な判断要素、という先生のご意見が多いように思います。

根本的にはプラークコントロールがしっかりできないと歯周病の完治は無いとのことですが、現在の私のように歯周ポケットの悪化が見られた場合は、ルートプレーニングによる処置を適宜行う必要があるでしょうか。

それとも、ブラッシング等の手入れを強化して様子を見た方がよいのか、についてご意見頂けると幸いです。


よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2012-09-22 14:35:22
>現在の私のように歯周ポケットの悪化が見られた場合は、ルートプレーニングによる処置を適宜行う必要があるでしょうか。
>それとも、ブラッシング等の手入れを強化して様子を見た方がよいのか

それを診断するのは長期に経過を見てきた主治医の仕事です。

主治医がルートプレーニングを勧めるのなら必要なのではないでしょうか。

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回答 回答2
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2012-09-22 16:54:32
「歯と歯茎との境目の溝より、外は患者さんの責任で毎日清掃する。内は歯科医院の責任で、必要と思われたらルートプレーニングを行なう。」と考えるところは少なくないように思います。

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回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2012-09-22 23:33:32
こんばんわ。カワサキです。

プラークコントロールをしっかりすることが、基本ですが、それでも、歯周病の改善が見られない時は、再度のSRPやP-CURまたは、必要に応じて、歯周外科などを行うことがあります。

歯ぐきの治療は、必要に応じて、繰り返し、治療をすることが、あります。


ご参考までに。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Chch55さん
返信日時:2012-09-23 01:08:38
ご回答ありがとうございます。

それぞれの先生方のご意見を参考にさせて頂きたいと思います。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2012-09-24 17:56:09
Chch55さん

こんにちは

諸先生方に賛成です。

全くの推測ですが、プラークコントロールルートプレーニングでポケットがかなり改善したのであれば、上皮性の付着が起こったのかもしれませんね。


少し難しい話ですが、歯周病で一度減ってしまった骨はそのままで、歯茎が引き締まって歯茎の上皮と歯の根っこが付着した状態なのかもしれません。

これももちろん、歯周病が治った状態ですが、上皮性の付着の問題点は、
・歯周病が再発しやすいこと
・上皮性の付着なのかポケットなのかわかりにくいこと
と言われています。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Chch55さん
返信日時:2012-09-25 00:35:17
橋本先生、コメント頂きましてありがとうございます。

上皮性の付着、というお話しを頂きましたが、これ自体は単なる現象?で病気では無い、と理解して良いでしょうか。
それとも、この状況であると判断されれば、何らかの治療が必要なものでしょうか。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2012-09-25 03:32:46
Chch55 さん、こんばんは

>上皮性の付着、というお話しを頂きましたが、これ自体は単なる現象?で病気では無い、と理解して良いでしょうか

単なる現象ではなく、スケーリングルートプレーニング歯周外科などの処置後の、むしろ望ましい治癒形態とお考えください。

2人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2012-09-25 13:39:38
Chch55 さん、こんにちは。
 

> ただ、出血はなく歯茎の腫れもなくきれいです。
>プローブもある程度誤差がある、ポケットの深さより出血や腫れの有無の方が歯周病の状態についての重要な判断要素、という先生のご意見が多いように思います。

出血というのはプロービング検査時の出血でしょうか、それともご自身の自覚症状としての出血でしょうか。

判断基準として用いられるのは、前者の方です。



>上皮性の付着の問題点は、
>・歯周病が再発しやすいこと
>・上皮性の付着なのかポケットなのかわかりにくいこと
>と言われています。

この意見には反対です。
文献的には、上皮付着であろうと、新付着であろうと再発の確率には差がないと証明されています。

また、ポケットの有無は、プロービング時の出血の有無で判断しますので、簡単に診断がつきます。


上皮付着であろうと何ら問題はありません。
上皮付着は組織学的にもかなり強固な結合様式です。

回答 回答7
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2012-09-25 14:05:15
個人的に、上皮性付着がダメだとは全く思っていません。
むしろ、大変に重要な治癒形態だと思っています。


しかし、

>上皮性付着であろうと、新付着であろうと再発の確率には差がない

・・については少し迷いがあります。
このあたりは多くの研究がされていると思われますが、そうでなかった報告もあったと思います。

仮に、’長い上皮性付着’に話を絞れば如何でしょうか?
おそらく、橋本先生は、そのつもりで回答されたのではないでしょうか。

回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2012-09-25 15:54:51
>上皮性付着であろうと、新付着であろうと再発の確率には差がない

>・・については少し迷いがあります。
>このあたりは多くの研究がされていると思われますが、


代表的な研究だと思います。

Cortellini 1996
Long-term stability of clinical attachment following guided tissue regeneration and conventional therapy
Cortellini P, Prato GPP1, Tonetti MS
J Clin Periodontol 1996; 23:106-111.




>そうでなかった報告もあったと思います。

勉強不足ですみません。
私はそのようなエビデンスレベルの高い文献は知りません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Chch55さん
返信日時:2012-09-25 23:53:57
小林先生、小牧先生、藤森先生


コメントありがとうございます。
前回のプロ−ビング時には出血はありませんでした。

数年前のルートプレーニング以降、継続的にポケットの改善が見られていたのが、前回のプロ−ビングでちょっと逆戻りしたので、今回ご質問させて頂きました。


先生方のご意見を総合すると、必要に応じて(=主治医の判断)ルートプレーニング等の処置を行い、あとは患者が日々のプラークコントロールをしっかりする、というのが正解と理解しました。

ルートプレーニングは麻酔も必要で処置時間も長くなるので、通常の検診スケーリングだけで済むように、しっかり日々の手入れをしたいと思います。



タイトル 歯周ポケットが深くなってきたら、再度ルートプレーニングが必要?
質問者 Chch55さん
地域 非公開
年齢 45歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 歯周病(歯槽膿漏)治療
スケーリング(歯石取り)
回答者




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