切端咬合の非抜歯矯正について

相談者: みっかさん (39歳:女性)
投稿日時:2012-11-04 00:53:06
はじめまして。
ネットで検索をしてこちらにたどり着きました。
同じような相談がありましたら申し訳ありません。


私の今の歯の状態は切端咬合(上の歯と下の歯が完全にぶつかっていてどちらも前に出ていない状態)です。

の歯は親知らずを含め抜歯はしていませんが、上の歯の小臼歯
歯の並びの後ろに生えていて虫歯になった為、2本とも抜歯しています。
(上の歯のみ2本少ない状態)



地元の歯科3軒に相談しましたが、内2軒は「下の小臼歯を2本抜いてワイヤー矯正で内側に傾斜させます」というものでした。

3件目は非抜歯矯正で上の前歯を床矯正で出してワイヤー矯正で下の歯に少しかぶるように矯正するということでした。


ここまではいいのですが、上の歯を床矯正で拡大させることにより
抜歯している部分(上の小臼歯の部分)2カ所に隙間が出来るので、そこにインプラントもしくは部分入れ歯を入れる、もしくは義歯のようなものを接着剤でくっつけることになりますと言われました。

(義歯を接着材でくっつける方法で他の患者さんが5〜6年もっているので、値段も安いしこれでもいいのではないかと言われました。)



正直なところ、噛み合わせ以外は特に問題が無いので(上下とも隙間無く生えており歯並びも問題がありません)わざわざインプラントや義歯が必要になるように矯正しなくても...と思います。

希望としては非抜歯で前の歯が数ミリ前に出てくれればいいと思って矯正を考え始めたのですが、結果的に下の健康な歯を2本失うか
上に新たに歯が必要になるのかどちらかしか矯正方法がないと言われものすごく悩んでおります。


お聞きしたいのは、私のような切端咬合で(下顎は出ていないと言われました)抜歯をせずに矯正したい場合は上記の方法しかないのでしょうか?


それとネットで「インプラント矯正」という矯正方法があると知ったのですが、
下の親知らずを抜歯して出来たスペースに下の歯全体を後方にずらす?ようなことが書いてありましたが、この矯正方法は私のような切端咬合にも適用出来ますか?

出来るとすれば噛み合わせがずれるということは無いのでしょうか。


いろいろとお尋ねして申し訳ありません。

よろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2012-11-04 07:22:57
みっかさまおはようございます。

切端咬合矯正治療を考えていらっしゃるようですが、現在何か不便はあるのでしょうか、実際の咬合状態やお口の中をを拝見したわけではないので断定はいたしかねますが、年齢を考えると矯正治療はなさらないほうがいい様な気がいたします。

おそらく切端咬合で日常生活には支障はないのではないでしょうか、もし支障がないのなら個人的にはリスクを考えるとあえて矯正治療をするのは思いとどまられたほうがいいと思います。

もう一度熟慮なさるようお勧めいたします。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: みっかさん
返信日時:2012-11-04 08:30:46
山田先生、おはようございます。
早速の回答ありがとうございます。


先生がおっしゃられるように今の歯の状態で生活するのに支障があるわけでも不便があるわけではありません。
たしかに年齢的にも「今更なぜ?」と思われても仕方の無いことだと思っております。

しかしながら個人的に昔からこの「笑ったら受け口のように見える顔」にコンプレックスがありました。


いつか経済的に余裕が出来たら絶対にやろうと思っていたことでもあり、今回矯正歯科を訪ねております。
(※以前、知り合いに聞いた話を鵜呑みにしていた私もバカだったと思いますが、矯正には100万単位で費用がかかると聞いておりましたので)

費用が思っていたよりかからないとわかり更に諦めきれずにおります。


やはり矯正を安易に考えすぎているのでしょうか。

ネットで自分と同じような状態の歯の方が非抜歯で美しい噛み合わせになっているのを見ると、どうしても諦めきれません。


山田先生、丁寧なご回答ありがとうございました。
諦める道を含め、もう一度考えてみようと思います。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2012-11-04 16:59:06
山田先生のご意見とは異なりますが、39歳という年齢は矯正治療を受けるにあたって全く問題がない年齢だと思います。

術前診断において、矯正治療によって、歯の長期的な寿命やかみ合わせ、さらに審美的改善など総合的に、良好な結果が得られる可能性が高いと予測されているのであれば、ぜひ治療を検討されてください。
 
ただし、現在の口腔内の状態によっては、矯正治療開始の前に、歯周病の治療虫歯の治療が必要な場合があります。



すでに相談に行かれた歯科医院にて、切端咬合の改善には、

@下顎小臼歯抜歯

または

A上顎の補綴処置

が必要という診断説明があったということですから、いずれかの処置が、良好な治療結果を得るために必要な可能性は高いと思います。


また、インプラント矯正については、実際に診て、検査・診断をしなければ、適応症であるかを判断することは難しいと思います。

もし、インプラント矯正を検討したい場合には、インプラント矯正を積極的に行っている矯正歯科医院を探して、ご相談されることをお勧めします。
 

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: みっかさん
返信日時:2012-11-04 21:25:24
堀内先生、ご回答頂きありがとうございます。


周りからも「矯正するほど気になる口元ではない」と言われますが私自身、昔から歯を見せてて笑うことが苦手で写真を撮られることもずっと避けてきました。
歯並びのきれいな方の笑ってる写真を見る度、今のままの歯並びだと一生こんな風に笑えないんだな...と諦めておりました。



抜歯か非抜歯か、どちらもメリット、デメリットがあるようで調べれば調べるほど混乱しますが、最終的に自分が後悔しないよう十分に考えたいと思っております。

ネットで調べた限り、私が住んでいる地域にインプラント矯正をしている矯正歯科は無いようなのでもう少し地域を広げて探してみたいと思います。


最後になりましたが、堀内先生の「39歳という年齢は矯正治療を受けるにあたって全く問題が無い」とのお言葉だけでも嬉しく思いました。


ありがとうございます。
回答 回答3
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2012-11-04 21:34:52
矯正治療を行うと噛みあわせが変わる場合がありますので、現在噛みあわせに問題がなく、前歯審美的な問題だけでお悩みの方には、ラミネートべニアなどで、歯の上からセラミックを貼り付けて審美性を改善させる手法があります。

以前はセラミックの物性上、歯を削らなければ不可能だった治療も、最新の治療法で歯を削らずに行うことが可能になっています。(アメリカ発祥のルミネアーズや、e.max thin べニアなどの極薄べニアの手法で)


切端咬合ということですから、顎の運動などを精査する必要がありますが、必要ならば下の歯を少しスライスしてアーチを全体に縮める部分矯正を併用することで問題を解決できる可能性もあります。


矯正治療と、審美治療を併用すれば色々な治療法がありますから、実際に歯科医院でお尋ねになってみてください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: みっかさん
返信日時:2012-11-04 22:05:39
船橋先生、ご回答頂きありがとうございます。


私の歯はどちらかと言うと上の歯並びは問題が無く(すでに2本少ないんですが)下の歯の左下2番が若干犬歯に重なっているようにまっすぐ生えているので、出来れば下の歯を抜歯せずに内側に傾斜するよう矯正出来ないものかと思っておりました。



船橋先生の「下の歯を少しスライスしてアーチを全体に縮める部分矯正」がすごく気になります。

一つ質問なのですが、この部分矯正はどの審美歯科でも受けられるタイプの矯正なのでしょうか。
それとも少し特殊な矯正になるのでしょうか。
(出来る審美歯科が少ない等)

住んでいる場所が田舎なので、やはり特殊な矯正は他の地域に行かないと出来ないような気がします。


今まで矯正歯科しか頭に無かったので新たな道が出来たようで嬉しいです。
私の歯に適用出来るかわかりませんが、駄目元で当たってみたいと思います。

船橋先生、ありがとうございます。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2012-11-05 21:16:21
博多の児玉です。

>下の歯を少しスライスしてアーチを全体に縮める

これは審美歯科ではなく、矯正歯科で行うものです。
特殊な矯正でもありません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: みっかさん
返信日時:2012-11-05 21:47:29
児玉先生、ご回答頂きありがとうございます。

特殊な矯正では無いのですね。
安心しました。


けれど今まで相談に行った矯正歯科でそういった提案をして頂けなかったのは、その処置が私の歯には適用出来ないということなのでしょうか...。

まだカウンセリングが残っておりますので、その時に駄目元で確認してみようと思います。

児玉先生、ありがとうございました。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2012-11-06 18:31:43
切端咬合ということですが、見かけは同じでも、その状態が異なることがあります。

下顎の位置がずれていて前歯がそうなっている場合や、前歯が前方に傾斜している場合、下顎のサイズが大きすぎる場合、それらが混合している場合など、さまざまです。
それにより治療法も異なります。


私は非抜歯で治療することが多いですが、親知らずを抜歯してそれより前方の歯を後ろにすらす方法をとることがよくあります。

カウンセリング時にもう少し確認して頂いて、納得されてから治療を受けてください。

回答 回答6
  • 回答者
伊藤矯正歯科クリニック(名古屋市中区)の伊藤です。



※2013年9月14日までは伊藤和明先生、それ以降は伊藤雅大先生がご回答されています。
回答日時:2012-11-06 18:54:39
現在奥歯がどう噛んでいるのか、前歯の位置による口唇部の関係、上下顎骨の前後的関係などをしっかり評価して。

治療ゴールをどう設定するのか、例えば上の前歯を出したほうがいいのか、下の前歯を後退させたほうがいいのか、さらに、上顎の欠損部をどうするかなどの治療ゴールを定めたうえで、具体的な方法(非抜歯アンカースクリュー使用、下顎小臼歯抜歯など)をお考えください。

それぞれの方法によって治療結果は微妙に?異なります。


矯正歯科にてご相談ください。
必要なら数件行ってみてもいいと思います。

その上で納得された方法で開始されるといいと思います。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: みっかさん
返信日時:2012-11-06 22:32:39
畠山先生、ご回答頂きありがとうございます。

レントゲンも写真も無い状況で先生方のアドバイスを頂けることを
大変感謝しております。


他のご相談者の深刻な悩みを拝見するたびに今ある歯を大事にしなくてはという思いが強くなりました。



やはり非抜歯矯正の方向で先生に相談してみようと思います。

親知らずを抜歯してそれより前方の歯を後ろにすらす方法」について質問があるのですが...。

私は下の親知らずは2本とも抜歯しておらず、抜歯した場合その部分にずらせるスペースが出来ると思うのですが、奥歯から後ろにずらすとなると今現在奥歯が完全にかみ合っている場合は噛み合わせはどうなるのでしょうか。

少し気になったもので。


まだ処置して頂く矯正歯科も決まっていませんが、自分に合った矯正歯科が見つかるまで根気よく頑張りたいと思います。

畠山先生、ありがとうございました。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: みっかさん
返信日時:2012-11-06 22:59:06
伊藤先生、ご回答頂きありがとうございます。

治療ゴールを明確にして、処置して頂く先生にきちんと伝える。
単純にその事が出来ていなかったような気がします。


初めは前歯が数ミリ前に出てくれれば...としか思っていなかったので、歯科医によって抜歯しないと出来ない、抜歯しなくても出来るが義歯が必要になると言われ、どっちが自分にとってベストなのか未だによくわかりません。

けれど、今はやはり非抜歯の方が後々後悔しないような気がしておりますので今後は非抜歯で矯正を考えて頂ける歯科を探そうと思っております。


最初から矯正歯科選びは時間がかかると思っておりましたが、一軒一軒歯型やレントゲン、検査をしたりと、矯正前から結構な出費になりそうです。
けれど歯は一生の事だと思うのでじっくり考えて決めたいと思います。

伊藤先生、ありがとうございました。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: みっかさん
返信日時:2012-11-07 06:33:50
相談前は矯正を諦めようかどうしようか悩んでおりましたが、先生方のアドバイスで私の歯でも色々な矯正方法があると知り諦めたくない気持ちが強くなりました。

自分が納得出来るような矯正をして頂ける先生に巡り会えるまで頑張りたいと思います。


ご回答頂きました先生方、お忙しい中、本当にありがとうございました。
回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2012-11-07 11:20:42
>私は下の親知らずは2本とも抜歯しておらず、抜歯した場合その部分にずらせるスペースが出来ると思うのですが、奥歯から後ろにずらすとなると今現在奥歯が完全にかみ合っている場合は噛み合わせはどうなるのでしょうか


矯正治療では一部の歯を動かすのではなく、かみ合わせを治すのです。
上下の歯に装置を付けてかみ合わせを整えることが必要です。

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タイトル 切端咬合の非抜歯矯正について
質問者 みっかさん
地域 非公開
年齢 39歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯列矯正の治療法
噛み合わせに関するトラブル
噛み合わせ(咬合)その他
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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