歯周病治療で再生手術をするなら最初から自費になると言われた

相談者: にれい33さん (36歳:男性)
投稿日時:2012-12-02 21:54:46
はじめまして


通っている歯科医院歯周病治療が必要と言われました。
みてもらったところ、どうやら再生手術が必要なところが奧歯に4カ所あり、もしその手術をする予定であれば、最初から保険外ですべての歯周病治療をうけないとルール上だめだと言われました。

また、その手術をする歯に対してはかぶせる治療も必要だが、これについてもその歯を保険外での手術治療すると、かぶせる物も、プラスチック?でいれるのも保険と同じ材料でも保険外になると言われました。


ちなみに初めて行ったときは、保険で検査と歯石とりをしてくれました。

次までにどうするか決めてくださいと言われても、どうすればよいのでしょうか?


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2012-12-02 22:17:21
こんばんは、にれい33さん。

にれいさんの状態がわからないので、再生手術が必要なのかどうかはわかりませんが、もし手術しなかったらどうなると担当の先生は仰っていましたか?

抜歯でしょうか? それともいつかは抜歯になるかもしれないのでしょうか?


わたしもある程度の歯周病の患者さんには外科手術(自費の再生手術を含む)を勧めています。

では手術をしなかった患者さんはどうなったかというとすぐには抜歯には至っていません。
抜歯になるような歯は再生手術の適応とはならないケースが多いからです。
たとえ保険の治療でも歯周病の進行を遅くし、改善する事もあります。



まずは別の歯科医院にてセカンドオピニオンを受けてみてください。
保険治療でどこまで歯周病の改善が望めるのか、再生手術は必要なのか?

もし保険治療では改善が難しいようであれば、再生治療も検討したらいかがでしょうか?
自費の再生治療は確かに高額ですが、高いなりの価値はあります。
その価値を御自身が見出せるかどうかで選択してみてください。


歯周病は全身疾患との関連も強い病気です。
歯とは言えども、一生の生活を左右します。
あせらずじっくり結論を出してください。

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回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2012-12-03 14:23:23
自費の再生治療は確かに高額ですが、高いなりの価値はあります。
>その価値を御自身が見出せるかどうかで選択してみてください。


渡辺先生とは意見が異なりますが、質の高い研究では、再生治療を行っても行わなくても、長期的には健康に大きな差はありません。

保険と自費との治療費の差が10倍以上もあるほどの、費用対効果は見込めないかもしれません。

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回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2012-12-03 15:19:33
再生治療そのものの効果は小牧先生がおっしゃられている通りなのですが。

再生治療ということで費用を頂くことで十分な時間がかけられるようになり、より丁寧な治療が受けられるという可能性はあります。
(実際にそのような考え方で保険外治療を勧める先生も少なくないと思います)


しかし、ただ材料が変わるだけ、治療法が変わるだけという保険外治療もありますので、その先生がどういったコンセプト・意図で保険外を勧められているのかが重要ではないかと思います。

歯周病治療と言っても医院によって治療レベルには非常に大きな差がありますし、保険外治療は一度始めると後戻りが難しいので、何件かの医院で相談をしてから今後について検討されるのも良いのではないかと思います。



それと、

>次までにどうするか決めてください

と言われたとのことですが、通常歯周病治療に緊急性はありませんので、じっくり考えてから決めたいと伝えればおそらく対応して頂けるかと思います。

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回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2012-12-03 15:45:37
まず本当に再生療法が適応されるのか、予知性が高いところであればいいですが、あまり望みが無いところにしても・・・。

やったわいいけどあまり、持たなければ意味がないと個人的に思ってますのでね。


僕なら違う医院でのお話も聞くと思いますね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: にれい33さん
返信日時:2012-12-03 22:42:56
先生方
お忙しい中アドバイス有り難うございます。


先ほど電話にて問い合わせてみましたところ、中度の歯周病だそうです。
重度だと再生治療をしてもあまり意味が無いので勧めていないとのことで、今回の私の場合は適応みたいです。

痛みとかは無いので、みてもらった先生も緊急性は無いそうで、ただ保険歯周病の治療をしていて、途中から保険でない方法を選択はできないとのことを気にされていました。


そこで疑問なのですが、

@歯周病治療を保険で3回目の?検査まで治療してもらって、そこから保険外の再生治療は保険外で本当にできないのか?
そんなルールがあるのか?


A歯周病の治療を保険外でその歯をすると、その歯の虫歯治療も、もしくは歯を抜く場合も保険ではできなくなってしまうのか?
そのあとの被せる治療もブリッジ?も保険でできないのか?

ちなみに、先輩で同じように再生治療をした人がいて、去年途中まで保険治療で歯周病治療をして、手術だけ保険外でしたと言っておられました。

どちらがただしいのでしょうか?
そんなところで考えてしまっています。

期間と治療費がかかるのが気になります。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2012-12-04 00:03:00
こんばんわ。カワサキです。

>@歯周病治療保険で3回目の?検査まで治療してもらって、そこから保険外の再生治療は保険外で本当にできないのか?そんなルールがあるのか?

保険の範囲内でできる再生療法もあります。(GBR,GTRなど)
但し、保険内で行うには、施設基準や各種届け出などの、縛りが多いです。



>A歯周病の治療を保険外でその歯をすると、その歯の虫歯治療も、もしくは歯を抜く場合も保険ではできなくなってしまうのか?
>そのあとの被せる治療もブリッジ?も保険でできないのか?

う〜ん、どうでしょうか?

地域により、解釈が異なると思います。

抜歯は、P病名だと、保険外になるかもしれません。
根破折・Per病名だと、保険適応でしょう。

また、医療機関が、異なったり、同一医療機関でも、(再)初診になれば、可能だと思います。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2012-12-04 00:13:32
こんばんは。

診断についてはここでは分かりませんが、ルールの件だけ回答してみます。



>@歯周病治療保険で3回目の?検査まで治療してもらって、そこから保険外の再生治療は保険外で本当にできないのか?
>そんなルールがあるのか?

私の認識では、途中で保険治療をやめてその後の処置を全部自費(保険外)にする、というのはいつでも可能だと思います。
ただ厳密に言うと少しグレーゾーンになるのかも知れません。

患者さんがあるとき気が変わって、突然「今日から自費治療がいいです。保険治療はもう受けたくありません」という話なら全く問題ないのですが、歯科医師主導で計画的となるとルール違反(例として、矯正治療インプラントをする前提の抜歯も保険でするとNG)という解釈は可能かも知れません。



>A歯周病の治療を保険外でその歯をすると、その歯の虫歯治療も、もしくは歯を抜く場合も保険ではできなくなってしまうのか?
>そのあとの被せる治療もブリッジ?も保険でできないのか?

これも私の認識だと、そういう解釈が正しいと思っています。



ただ・・こういった自費と保険の混合がルール上明確でない(と多くの保険医が感じている)ために、解釈が歯科医師や審査する技官の間で少々異なることがあります。

混合診療についてのルールの根拠がもう大昔(昭和51年)の短い文章だけですから、歯周組織再生療法などは想定外と言ってもいいと個人的には思っています。

参考→抜歯前検査でCT撮影したら、1ヶ月以内の抜歯は保険適用されない?


もやもやしてしまう様なら全部自費でお願いするのがすっきりはしますが、出来るだけ保険で、と思うのなら主治医の先生の方針に従うのがいいのではないかと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: にれい33さん
返信日時:2012-12-08 20:36:50
渡辺(すまいる)先生、田尾先生、北野先生、川崎先生、渡辺(ノア)先生
お忙しい中相談にのっていただき有り難うございます。
あれから数件相談に行ってしまいました。


私が求めている答えは、川崎先生、渡辺(ノア)先生が近いと思うのですが、保険治療は上手な先生がしてもインターンの先生がしても費用は同じと掲示板に書いてありました。

でも、私が住んでいる地域の先生(同じ市内)でも、片方(3人くらい)の先生のところでは再生治療(豚の薬だそうです。)が途中から自費でも可能で、最初に行った(2人)先生のところは最初から保険外歯周病治療をしなければルール上駄目と言われ、どちらが正しいのか?
それとも渡辺(ノア)先生のいうところで解釈の違いでどちらも正しい?正しくない?日本の保険治療は全国統一のルールではないのでしょうか?


ちょっと最初の思いと外れてルールの話になってしまっていますが、もしよろしければ教えていただけませんか?

ちなみに、セカンドオピニオンでは、歯の神経の治療を保険外ですると、被せる歯も保険外でしなければ行けないと言われ、これも正しいのでしょうか?
それなら看板に各種保険取り扱いと書かないで欲しいような。。
回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2012-12-09 03:25:03
>日本の保険治療は全国統一のルールではないのでしょうか?

ルールは全国統一されているのですが解釈に差が出ることはありますし、ある意味仕方がない面もあると思います。
程度の差はあっても、どんなルールもそういうものではないでしょうか。



リンク先に書いてあるので繰り返しになりますが、混合診療に関する「ルール」は以下の通りです。

※参考:「昭和51年通知」
歯科領域の差額徴収の廃止に伴い、保険給付外の材料等に よる歯冠修復及び欠損補綴は保険給付外の治療となるが、この取扱いについては、当該治療を患者が希望した場合に限り、歯冠修復にあっては歯冠形成(支台築造を含む)以降、欠損補綴にあっては補綴時診断以降を保険給付外の扱いとするものである。 なお、保険医療機関は、当該治療を行った場合は、社会保険に係る歯科診療録の「備考」欄に自費診療へ移行等がその旨判るように記載を行う」




この文章を元に、この混合診療はOKか、ダメかを「解釈」します。

それと当たり前の大前提として患者が保険診療を希望しない、という権利はあると思います。

はっきり言えるのは以上で全てではないでしょうか。



以下は個人的な解釈です。(誤っている可能性があります)

最初から、ある程度歯周治療を進めた後に自費歯周組織再生療法を受ける「計画」なら最初から自費で受けるべきだと思います。
この場合、自費治療を受けるために保険治療を踏み台の様に利用してることになるからです。(インプラント前提の抜歯と同じ)

保険の範囲内の歯周治療を受けてみて、もしも結果が芳しくなかった場合にその時点で相談したい、ということなら保険で開始してもいいのかも知れません。


ただ自費の再生療法を受けた歯を、その後どこかの時期から保険診療に戻していいのか(例えば保険の歯石取りなど)どうかについては、判断がつきません。

例えば自費の歯冠修復(クラウンなど)がされた歯は壊れた場合の修理なども自費になりますし、それと扱いは同じと考えるべきなのか否かよく分からないからです。



いずれにしてもルールについての責任を負うのは患者ではなく歯科医師なのですから、歯科医師ごとで説明が違ってもそれぞれの歯科医師の言う通りに捉えた方がいいと思いますよ。

これも繰り返しですけどもやもやしてしまうなら全部自費か、逆に全部保険にされればいいと思います。




セカンドオピニオンでは、歯の神経の治療保険外ですると、被せる歯も保険外でしなければ行けないと言われ、これも正しいのでしょうか?
>それなら看板に各種保険取り扱いと書かないで欲しいような。。

これは正しいと思いますし、表記も間違ってないと思います。
保険治療を希望すれば受けられるのですからね。


難しいのは、歯の神経の治療を保険外でする「計画」なのに保険で初診、診査、診断を行った・・という場合は、歯周組織再生療法の話と同じで判断に困りますよね。
(リンク先の、CT撮影の件など)

回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2012-12-09 08:13:12
にれい33さまおはようございます。

中等度の歯周病で治すには手術が必要だとの事ですね、実際に診察したわけではないので断定はいたしかねますが長年の個人的な経験では歯周病は手術では治らないと考えています。

歯周病の原因はプラークです、歯周病になったということは歯磨きができていないことを示唆しています、したがって治そうと思えば歯磨きを練習して上手に磨けるようになる必要があります。

またプラークのそもそもの原因であるおさとうの摂取量を減らすことも必要です、平たく言えば間食を減らすことです、できれば全くやめてしまえば効果はてきめんです。


したがって手術をなさる前に歯磨きの練習と食生活の改善が必須です、これをせずに手術をなさっても再発するだけです、個人的にはお勧めいたしかねます。

私も二十数年前には手術をした時期もありましたが歯磨き指導が上達してくると手術なしで治せるようになってきます。

できれば歯磨き指導に長けた歯科医歯科衛生士を探されて歯磨きの技術向上と食生活の改善を目指すのが歯周病の治癒に至る一番の近道だと思います、参考になさってください。


歯周病を歯磨きで治す 
http://yamadashika.jugem.jp/?cid=199




タイトル 歯周病治療で再生手術をするなら最初から自費になると言われた
質問者 にれい33さん
地域 非公開
年齢 36歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 歯周病(歯槽膿漏)治療
その他(保険と保険外)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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