ハイブリットインレー破損2回目。またハイブリットインレーにするべきか?

相談者: こびとさん (35歳:女性)
投稿日時:2012-12-07 11:38:23
よろしくお願いします。

今から約3年前の2010年2月に左下5番の銀歯が取れ、その際に以前から審美的に気になっていた事もあり自ら希望しハイブリットセラミックインレーを装着しました。(保証期間3年)

ただ、その半年後の2010年10月にハイブリットインレーの表面にヒビが入ってしまい入替。
(その際、ヒビが入った箇所の周辺の健康な歯を削られました。)

それからは何も問題なく過ごしていたのですが、最近1ヶ月程度の間過度のストレスと睡眠不足に悩まされる時期があり無意識に食いしばりをしていたようで、またハイブリットインレーにヒビが入ってしまいました。
(前回とは違う箇所です。)

昔からストレスにさらされると食いしばりや歯ぎしりをする癖があり、気を付けてはいたのですが顎がだるい感じがすると思ったら時すでに遅しでした。

お世話になっている歯科医院へ診察に行ったところ

「ハイブリットインレーは保証期間だから無償で交換できるが、再度破損しないようまずはマウスガードを作成したほうがいい。」

と勧められマウスガードの型をとり帰ってきました。

その時は、まだ保証期間内という事もありそのままハイブリットインレーでの入替しか思いつかなかったのですが、帰宅後こちらのサイトを拝見させて頂くと、「ハイブリットインレーの耐久性はレジンとさほど変わらない」「むしろ、レジンの方が削る量も少なくてすむし、二次カリエスにもなりにくい。」などとあり、今ハイブリットインレーを入れなおす事に迷いが出てきています。

確かに、同じ時期に(約3年前に)銀歯→レジンに入替をした右下5番は今回の食いしばりにも耐え全く問題ありません。
その右下5番も約3年前に表面に少し虫歯があった為、銀歯→レジンに入替をした歯です。

右下5番は20年前に神経をとっている歯の為、担当医に

「今後、根に病巣ができる可能性もあり、その時はインレーを外して根の治療をしなくてはならず、そんな事態になった場合ハイブリットインレーだと料金も高いし、ここはレジンで修復しましょう。」

と言われレジンに入替ました。

右下5番は以前通っていた歯科医院で、私が女性でまだ若かった事もあり、クラウンではなく歯の側面をぐるっと残し(6番との境目はつながっていませんが)銀歯で処置した歯です。



そこで、ご質問させて頂きたいのですが、ハイブリットインレーの入替を行う場合、少なからず健康な歯は削られてしまうのでしょうか?

担当医に健康な歯を削ることに抵抗があるため健康な歯はもう削ってほしくないとお伝えしたところ、

「それは大丈夫ですよ。
ただ、セメントは削らないといけませんよ。」

と言われました。

セメントを削る際に、少なからず健康な歯も削られてしまうのでしょうか?

今後またヒビが入って再度入替等になると、どんどん健康な歯が失われそうで怖いのです。
(左下5番の状況→有髄歯。歯の上部から6番との境目にかけインレーが入っています。)


出来るだけ歯を削らす、将来にわたって少しでも長く健康な歯を残したいと思っています。
ご多忙中まことに恐縮ではありますが、何卒よろしくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2012-12-07 11:47:55
ハイブリットインレーの入替を行う場合、少なからず健康な歯は削られてしまうのでしょうか?

その可能性は有ります。


そもそも何度も割れるのなら

1.形成量が足らずにハイブリットに厚みが取れていない

2.接着が上手くいっていない

3.そもそもハイブリットの適応では無い


等が考えられます、その辺りも含めた主治医と相談して下さい。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2012-12-07 11:58:57
考え方次第だと思います。


欠けた原因は細見先生の書かれている通りだと思いますが、もう一つの要因としてはご自身でも書かれているように「ストレスにさらされると食いしばりや歯ぎしりをする癖」でもあると考えます。


歯に関わらず、不必要な力が加わればどこかにひずみが出て何かが壊れます。

ハイブリッドが壊れて天然歯や顎関節を守ってくれた」

と考えるか、

「こんなにも壊れていては出費がタイヘン」

と考えるか…。


>出来るだけ歯を削らす将来にわたって少しでも長く健康な歯を残したい

歯を削らない事と長く健康な歯を残すと言う事は必ずしも一致しません。


上述したように不必要な力が加われば何かが壊れます。

壊れない硬い修復物が入った代わりに天然の歯が割れたり、顎関節が壊れてしまう可能性も無くはありません。


こびとさんがどのように考え、どうするのが良いのかは担当の先生と良く相談されてください。


いずれにしても「不必要な力」はコントロールされた方がよろしいかと思います。

参考⇒TCH、歯列接触癖

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2012-12-07 17:19:15
恥ずかしながら当院で実施したハイブリッドインレーでも、こびとさんと同様な経過をたどったケースがあります。

もちろん精度・接着・咬合状態など、適応であれば問題なく使用もできていらっしゃる方も多数いらっしゃいます。

個人的な感想にはなりますが、ハイブリッドインレーは材質的には通常の使用に耐えれるものの、かなりテクニックセンシティブな材質でちょっとしたエラーが今回のような破折や脱離につながる可能性が高いように感じています。

その辺りを含めて担当医とご相談になってみては如何でしょうか。

2人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2012-12-07 17:38:07
私も荒木先生と同じ様に間接法で行う白い詰め物ハイブリットセラミック)は、非常にテクニカルセンシティブな材料だと感じています。

私の歯科医院でも、年に2つぐらいコンスタントに問題を起こすのは間接法で行ったハイブリットアンレーでした。

細見先生がおっしゃるように形成量が足りなかったり(あまり患者さんの歯を削りたくないと言うのが裏目に出たり)、接着がきちんと出来ていなかったりと・・・

私の技術がないんだと思います^^;


今は間接法で行わず全て直接法のレジンで詰めてしまうので特に外れるなどのトラブルは無くなりましたが、2度あることは3度ある気もしますね^^;

おだいじに

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2012-12-07 18:03:21
まさに、細見先生が書かれたとおりで、

>1.形成量が足らずにハイブリットに厚みが取れていない

>2.接着が上手くいっていない

>3.そもそもハイブリットの適応では無い

と思います。

あとは、“噛み合わせの調整”です。
インレーを装着した歯の噛み合わせ、その歯で歯軋りした場合を含めた調整 

これが出来ていないケースをよく見ます。

クラウンとインレーでは難易度が雲泥の差です。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: こびとさん
返信日時:2012-12-10 13:19:22
細見先生
櫻井先生
荒木先生
井野先生
高田先生

ご回答ありがとうございます!
まさかこんなにもご回答頂けるとは思ってもいなかったので本当にうれしいです。

やはり一度担当医に相談してみます。

短い期間に2回もヒビが入り少しモンモンとしていた気持ちが、相談にのって頂いたおかげで前向きになれました。
本当にありがとうございました。


櫻井先生

ご参考の張付けありがとうございます。
TCH」まさに私の事です!

実は物心ついた頃から上下の歯を常に接触させていました。
しかもその状態がずっと普通の事だと思っていたので、約10年前普通ではないと知った時それは衝撃でした。

そして今回、その状態に「TCH」という名称がついている事をしりました。
いろいろとご助言ありがとうございます。

歯列接触癖を知った10年前からは常時接触させないよう気をつけてはいたのですが、やはり癖なんですね。。。

そんな事はすっかり忘れてしまい今回の食いしばり→ハイブリットのヒビになってしまいました。。。

ハイブリットの適応だったか否かもあるかもしれませんが、やはり私の悪い癖が今回のヒビの原因の1つになっている可能性ありますよね。。。
主治医の先生にも本当に申し訳なく反省です。。。


今回ご回答頂きました先生方本当にありがとうございした!
今後もこのサイトで少しずつ勉強させて頂こうと思っています。
まだまだ寒い日が続きますが、どうかご自愛ください。



タイトル ハイブリットインレー破損2回目。またハイブリットインレーにするべきか?
質問者 こびとさん
地域 非公開
年齢 35歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ ハイブリッドセラミックインレー
歯軋り(歯ぎしり)
詰め物、インレーが割れた・欠けた
回答者




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