[写真あり] root canal失敗の歯を救える余地はありますか?(米国)

相談者: エミNYさん (27歳:女性)
投稿日時:2013-01-11 06:40:54
こんにちわ。

現在アメリカのNYに住んでいます。

左下6番、アメリカ表記19番の歯ぐきが腫れていたため、歯医者さんに見て頂きました。
痛みは今の所全くありません。

歯医者さんからは 2年前にroot canalをした所がfail(失敗)して歯茎が膿んでいる、骨も溶け始めているようなのでガムフラップ手術、もしくは抜歯してインプラントを勧められました。

その後、二人の歯周病専門医のperiodontistに相談に行ってみましたが、両方の先生にフラップ手術よりも抜歯とインプラントを勧められ、とても悩んでいます。
 
インプラントの技術はとてもすすんでいると聞きますが、骨にメタルを埋め込むというのに抵抗があります。

出来る限り自分の歯をセーブしたいと思っています。 

レントゲンを見て頂いて、抜歯とインプラントしか方法はないのか、それとも歯をなんとか救える余地はあるのか教えて頂けたら幸いです。

今年の夏に帰国予定ですので日本に帰って治療、もしくはインプラントも考えています。
どうぞよろしくお願いします。

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回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2013-01-11 07:24:11
エミNY さま、おはようございます。

根管治療が不成功で、抜歯インプラントということになってしまったようですね。

個人的には再々治療を検討しますが、それでもだめなら意図的再植法を考えると思います、ここまで覚悟ができていればおそらく抜歯は回避できると思います。

要はこの方法で引き受けていただけるDrを、どう探すかになってくるかと思います。

もし見つからなければインプラントより、ブリッジをお勧めいたします、今やブリッジとていろいろ屁理屈をつけて引きうけてもらえないような状況になっているようです、困ったもんですね、参考になれば幸いです。

根管治療難症例 http://yamadashika.jugem.jp/?cid=160
意図的再植法 http://yamadashika.jugem.jp/?cid=189

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2013-01-11 07:55:19
歯周病専門医を訪ねたら抜歯となるケースが、歯内療法専門医を訪ねたらroot canal のやり直しを勧められたりするケースもあります。
それぞれの専門分野が異なるので、回答もことなってきたりします。

いまの歯を再治療して成功する確率云々よりも、歯を残したいとの思いがどの程度かによっても治療方針は変わります。
確率は低くても保存をトライしてみるのか?
インプラントなどの方法で歯科治療を早く終え、早期の社会復帰を望むのか?


その辺りによっても方針は変わります。
一度はエンド専門医を受診してみてはいかがでしょうか?

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回答 回答3
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2013-01-11 08:35:53
歯茎の腫れの原因が、最初の歯医者さんの見立て通りroot canalの不備によるものか、或いは根分岐部炎症によるものかで難易度は変わると思います。

前者なら経験あるEndodontistが何とかしてくれるように思います。

後者の場合は、分岐部の位置が低く歯根が短いアジア人ケースの経験が多いPeriodontistに相談なさってみてください。

日本なら、extrusion(意図的挺出)とroot separationを検討するように思われます。
歯茎の腫れはなくなると思いますが、長期予後は慎重にみていく必要があると思います。

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回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2013-01-11 08:38:12
分岐部のあたりを見ると、確かに簡単では無さそうな感じを受けますが…

root canal根管治療)の再治療の成功率は専門医が行っても60%程度とも言われていますので、特に訴訟社会のアメリカではより成功率の高いインプラントが勧められやすい傾向はあるようです。

また、日本ではroot canalの治療費が保険適用でせいぜい3000円程度なのに対して、アメリカで専門医が治療すると5〜10万円程度かかるということもあり、費用対効果の面でも根管治療の再治療が勧められにくいようです。

「出来る限り自分の歯をセーブしたい」

というご希望を担当医に伝え、また、必要に応じてセカンドオピニオンを求め、再治療の成功率の見通しや費用、他の方法を選択することにした場合の見通しや費用など、十分に説明を受けて、ご自身の納得できる方法を選択される必要があるのではないかと思います。

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回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2013-01-11 09:16:32
先日、アメリカ帰りの患者さんの治療をしていましたが、その方もアメリカの先生はやたらとインプラントを勧めてくると話されていました。

私も田尾先生と同じ理由があると思います。

また、アメリカの先生が日、本の先生より上手とは全く感じれなかったともおっしゃられていました。
(悪くなってきているのは全部アメリカで治療を受けた歯だとも)


>今年の夏に帰国予定ですので日本に帰って治療、もしくはインプラントも考えています。

症状さえ収まれば、日本でインプラントの方がメンテナンスの面からもいいでしょうね^^
 
おだいじに

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回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2013-01-11 16:11:04
アメリカでは、確実に成功するケースしか、治療を引き受けない。
と聞いております。

まず、訴訟問題が多いという事があります。
詰め物の脱離でも、日本のように簡単には着けてもらえません。
とりあえず着けて、後日何かあれば、訴訟になる可能性があります。

その他にも

治療の内容と決定において、日本では、歯科医師保険診療の範囲内より治療方法を自由に選択し、歯科医師の権限で保険診療を行う事ができます。

つまり、保険診療の枠内ですが、歯科医師主体です。

アメリカでは、歯科医師が治療方法を選択したとしても、加入している保険会社に問い合わせをして、許可が出れば、治療を行う事ができるようです。
保険会社主体です。

歯科医師が良いと思っても、保険会社がダメといえば、治療は出来ません。
保険会社の治療方針に合えば、治療ができます。

アメリカにおいて、初日から、本格的な歯の治療をしてもらえないのは、このためです。

初日から、治療をしてもらえる歯医者さんは、保険会社からダメと言われた場合は、自腹(歯医者側のボランティア)という気持ちで引き受けているのです。

例えとして、日本だったら、歯が痛い!!抜髄神経を取る処置)!!というのも可能です。

アメリカだったら、歯が痛い!!保険会社に聞いてみます。
後日来てください!!
保険会社の許可がでましたので、抜髄します。
もしくは、許可はおりませんでした。完全実費になりますが、どうされますか?

となるのです。

日本は、治るか治らないか、やってみないとわからない。
経過が悪ければ、それから判断する!!
という治療方法が成り立ちます。

アメリカではそれが成り立たないのです。
最初から、白黒はっきりさせなければならないのです。
ですから、中途半端な事はしてもらえないのです。

レントゲンをみる限り、日本ならば、とりあえず、やってみましょうか!となりますが、アメリカでは、難しいだろうと思います。

日本のような治療をして頂ける歯医者さんがいるかはどうか、私の情報ではわかりません。
制度の問題上出来るかわかりませんが、そのような歯医者さんがいたら、いいなと思います。

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2013-01-11 17:40:49
小山 隆夫 2013/01/11

小山歯科東京)の小山です。
エミNY様、こんにちは。

海外で医療を受けるのは、難しい問題が起きやすいとうけたまわっております。
さぞ、ご不安のことでしょう。

まずご質問の、救える見込みについては十分可能性はあると思いますが、一般的なことしか申し上げられないことをご了解のうえ、田尾先生のご回答に若干補足させていただきたいと思います。

問題をわかりやすくするために、日米の共通することと、アメリカと日本で相違することを分けてご説明したいと思います。エンドに関しては、この他にも、わかりにくい諸事情があるのですが、なるべくわかりやすくご説明したいと思います。

日米で共通していることは、エミNY様のように腫れたりレントゲンで「かげ」が認められたりする場合、ほぼ100%感染が原因であると考えられております。

このことが研究者レベルで共通認識になったのは、意外と最近で1990年初頭といわれております。
そして、その感染を取り除き再感染させないことが治療の成功・不成功の決め手であるとされています。

他方、日本とアメリカの違いについてご説明しますと、アメリカでは、このようなエンド治療は自費診療になることがふつうであるのに対して、日本の場合は、自費診療もありますが『国民皆保険』ということで保険診療が大部分であることです。
さらに、アメリカではこの治療で一回治療が主流であるのに対して、日本では比較的に回数をかける傾向があります。

そして、アメリカがこの治療の経過が思わしくないとすぐに外科的処置に移行することがふつうであるのに対して、日本の場合は再び同じような処置を採用することが多いようです。
日本人の歯根が欧米人に比して短いために、外科的歯内療法がとりにくいという理由もあります。

加えて、根管充填処置が良好であるにもかかわらず感染再発した場合は難症例であるということも日米の共通認識であると思います。

幸いに、現在お痛みは遠のいていらっしゃるということなので、以上のような事情を念頭に置かれて、帰国後いろいろな医療機関にご相談されることをおすすめしたいと思います。

お大事になさってくださいますよう。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2013-01-11 18:37:08
だいぶお悩みのことと思います。

このレントゲン写真だけからだと確実なことは言えませんが、「抜歯する」という選択肢はあまりにも乱暴じゃないかと考えます。

原因が根分岐部根尖かは慎重に診断しなければなりませんが、どちらにしても歯を抜かずに治す方向で行くべきでしょうね。
成功率も低いということはありません。

あきらめずに、キチンと治療してくれる歯科医院を探してください。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: エミNYさん
返信日時:2013-01-15 05:35:40
沢山の先生に丁寧なアドバイスをして頂き本当にありがとうございます。
先生方に心より感謝申し上げます。

アドバイスを頂き、Endodontistで治療して頂けるという先生に会う事が出来ました。
(日本での治療も考えていますが、帰国が大分先になってしまうので感染が進んでしまうのが少し怖いです。)

そのEndodontistの先生からは、apicoectomyという手術を勧められました。
歯をセーブする最後の手段という手術だそうです。
費用はやはりとてもお高いのですが(2500~3500ドル)、今のところやってみる方向で考えています。

一つ気になっているのは一人の先生に見て頂いた時に(Periodontist)、レントゲンでfracture(歯が割れている)が見えるのでこの歯はセーブ出来ないと言われた事です。
自分で見ても良く分かりません。

このレントゲンから、もしfractureが見えるようでしたら教えて頂けますか?

こちらは一昨日撮って頂いた物です。

度々の質問で申し訳ございませんが、どうぞよろしくお願いいたします。
回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2013-01-15 05:50:15
おはようございます。

>このレントゲンから、もしfractureが見えるようでしたら教えて頂けますか?

このレントゲンでfractureの確定診断はできないと思います、典型的なfractureのレントゲンを提示しておきます。

しかしこれとて確定診断は目視での確認となります。

個人的にはapicoectomyより、意図的再植のほうがいいと考えています。

歯根破折歯の外部接着修復 http://yamadashika.jugem.jp/?eid=2716
意図的再植法 http://yamadashika.jugem.jp/?cid=189

画像1画像1

回答 回答10
  • 回答者
回答日時:2013-01-15 05:56:38
>そのEndodontistの先生からは、apicoectomyという手術を勧められました

日本語だと歯根端切除術ですから、根尖部の病変に対する処置になりますね。


>このレントゲンからもしfractureが見えるようでしたら教えて頂けますか?

破折がありレントゲン上で見えるとするとそれは黒い線ですね。
でもレントゲンをみていると黒い線は?

一般論として歯根破折がある場合、骨吸収が出てくる事があります。
気になるのは近心根の近心側の変化ですね。

仮に近心根の近心側に歯根破折があれば、歯根端切除術では治らない可能性が出てくると思います。

保険制度の違いなんでしょうけど、アメリカのエンドの専門医の中には?の専門医がいると、個人的には思います、

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: エミNYさん
返信日時:2013-01-15 06:04:01
すみません。
先ほどの投稿でレントゲン写真を添付できませんでした。

再度投稿させて頂きます。

こちらのレントゲンで、fractureらしきものは確認出来ますでしょうか?

どうぞよろしくお願いいたします。

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回答 回答11
  • 回答者
回答日時:2013-01-15 09:13:36
エミNY さんの求められているのは、既に診断の領域に入ってきてしまう可能性があります。

異国で不安でしょうが、レントゲンをお持ちのようでしたら、歯周病の先生などでセカンドオピニオンとして、一度診て頂いた方がいいと思います。

おだいじに。

回答 回答12
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2013-01-15 14:10:37
もし日本なら、8番の有効利用(移植)を検討する歯科医師も少なくないように思います。

少なくともPerio.的な問題はあるように推測されます。

仮に、一旦は主訴(歯ぐきの腫れ)が解決するとしても、長期予後のことを考えると、その歯の保存よりも移植かインプラントの方が無難に思えます。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: エミNYさん
返信日時:2013-01-22 11:50:36
沢山の先生方にアドバイスを頂き、本当にありがとうございました。

こちらでPeriodontist Endodontistの先生方に見て頂き、時々違う意見もあったためとても悩みましたが、結局インプラントにする事に決めました。
アメリカでは抜歯後はインプラントを勧められ 移植には力を入れていないようです。)

アドバイスを下さった先生方に心より御礼申し上げます。
ありがとうございました。
回答 回答13
  • 回答者
回答日時:2013-01-22 12:47:53
そうなんですね、インプラントになりましたか。

私見ですが、先進国にお住まいでしたら、医療は生活の国の基準で受けられた方がいいと思います。

他の国から見れば日本の医療費は非常に魅力的に見えますが、他の国の基準から言えば日本の医療は歯を残し過ぎると判断されるかもしれません。

抜歯の基準なども国によって大きく変ってきますし、移植などはインプラントに比べると予知性の低い治療で、海外ではあまり行われない治療の1つです。

また個人的な感覚ですが、日本でも移植を行える先生は少ないですし、そこまで一般的な治療ではありませんよ。

念のために書かせてもらいました。

おだいじに




タイトル [写真あり] root canal失敗の歯を救える余地はありますか?(米国)
質問者 エミNYさん
地域 海外
年齢 27歳
性別 女性
職業 主婦
カテゴリ 抜歯:6番(第一大臼歯)
根管治療に関するトラブル
歯茎(歯ぐき)の腫れ
その他(写真あり)
アメリカ(米国)
回答者




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