左右6番の歯の動揺、大きく骨が吸収されているがインプラントをしたい

相談者: あそさん (35歳:女性)
投稿日時:2013-05-22 15:52:02
はじめまして。

出産後、左右6番の歯の動揺が気になり歯科に行ったところ、骨がほとんど吸収されている状況だということがわかりました。
ここまでくると手の施しようがないので抜歯となり、片方は7番も骨が吸収されていて最悪抜歯となるとのことでした。

原因としては、20歳後半に長期間行った矯正と、両歯共に根の治療をしていることから、急速に歯周病が進行したことが考えられるとのことでした。

これだけ骨が吸収されてしまっていると、インプラントも行えないとのことで、途方にくれています。
ここ数カ月まともに眠れていません…

この年で義歯になるのだけはどうにか避けたく、色々検索しながらこちらへたどり着き、骨の再生・移植について知ることになりました。

私のような原因・年齢を考えた場合、どのような治療が可能でしょうか。
できればインプラントをやりたいのですが、ここまで大量に骨が無い場合、腰骨なんかを採取しないとダメでしょうか。(出来れば避けたいです。)

かかりつけの歯科では対応できないようなので、これから病院選びをしていくところです。

インプラントを行えるまでの治療(人工骨?骨移植?)について、アドバイス頂ければ嬉しいです。

どうぞ宜しくお願い致します。


相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: あそさん
返信日時:2013-05-22 15:56:32
ちなみにCTは撮っています。

エムドゲインという方法もあると言われたのですが、有効なんでしょうか。
回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2013-05-22 16:11:45
かなり骨の吸収量が多い場合、骨そのものを移植する・GBRなどの再生治療を行う処置が必要です。

どのような方法が適切であるかについては、実際に診てみないとなんとも言えません。

エムドゲインは、骨の再生に有利に働くものではありません。

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回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2013-05-22 17:13:35
あそ さん、こんにちは。

>私のような原因・年齢を考えた場合、どのような治療が可能でしょうか。

歯周病で骨が吸収しているということであれば、抜歯予定部位のみならず、お口中の徹底した歯周病のコントロールを最優先することをお勧めします。

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回答 回答3
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2013-05-22 18:29:37
個人輸入になり、承諾書をもらわなければいけないのですが、BMPという成分の入った、β-TCP,HA混合材料が骨増生には有効な手ごたえを感じてはいます。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2013-05-22 22:42:36
ご相談ありがとうございます。


>私のような原因・年齢を考えた場合、どのような治療が可能でしょうか。


幾つかの治療が可能です。

当然原因の歯周病は徹底的に治療し、検査を続けて検査結果が良い数字となってからでなければなりません。

また他の歯や噛み合わせが健全であるようにしておく必要もあります。

そして一番大事なことが今の年齢です。
まだ若いことから、長期的な成功を目標としなければ後で辛い目に遭うことになります。


>できればインプラントをやりたいのですが、ここまで大量に骨が無い場合、腰骨なんかを採取しないとダメでしょうか。(出来れば避けたいです。)


お話しだけでは分かりませんが、そのままでインプラントができなければ骨を造成しなければなりません。

最近は成績が良いため、腰骨よりも口の中の骨で造成する傾向になっています。
そのため全身麻酔や入院をしなくてすみます。


>インプラントを行えるまでの治療(人工骨?骨移植?)について、アドバイス頂ければ嬉しいです。


人工骨は患者さんも治療する側もお手軽にできます。

しかし長期的には、自然の骨とならない人工物質ではいつまでも異物であり、新陳代謝が起きませんからいろいろ心配もされています。

骨に置き換わる人工骨は、求める骨の形や大きさが予想通りに行かないこともあり、目先と長期的な安定性に疑問があります。


骨移植でも、他人の骨や動物の骨を移植する場合は、過去に安全といわれていた移植材でしたけれど未発見のプリオンで起きた狂牛病のように、これからも未知の病原体の感染などのリスクが消えません。

自分の骨は一番確実ですが、どこかを手術してとってこなければなりません。


全て一長一短ですが、現在最も確実で長期的の安定している方法は、自分の硬い骨の塊による造成です。

自分の骨でも人工骨のように、顆粒状にパラパラと小さくした物は溶けやすく安定性に欠けます。

その硬い骨の塊を利用する方法は二つあります。
特殊な治療方法で高度な技術が必要です。

一つは、ブロック骨移植といって硬くて溶けにくい顎の骨の塊を口の中から取ってきて、足りない場所にネジ止めする方法です。
手術が、骨を取る場所と、移植を受ける場所の2箇所となります。

油断をすると内出血が起き、とても腫れます。
痛みはさほどでもありません。

もう一つは、仮骨延長法といって、短期間の内に足りない部分の顎の骨と歯茎を引き延ばして作る方法です。
手術は一箇所ですみますが、1週間くらいは毎日装置のネジを回して骨を引き延ばさなければなりません。

ネジがチクチクすることがあります。
あまり腫れません。

この方法はもともと、短い人の脚を10センチメートルくらいでも長く延ばすことができる、イリザロフ法という治療方法で第二次世界大戦後盛んに行われ、現在まで何十年も実績がある治療の歯科への応用です。

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回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2013-05-22 23:33:22
>私のような原因・年齢を考えた場合、どのような治療が可能でしょうか。 できればインプラントをやりたいのですが、ここまで大量に骨が無い場合、腰 骨なんかを採取しないとダメでしょうか。(出来れば避けたいです。)

色々な方法で、失った骨を再生させることが今では出来ると思います。

骨移植を考えると、自分の骨が1番ですがどこからか取ってこなければならない欠点があり、人工骨や動物の骨は安全性や骨にうまく置換しない不安があります。

骨延長は自分でドライバーで、毎日延長を行う大変さがあります。

また状態によっては、短いインプラントだけで対応することもありますね。


>かかりつけの歯科では対応できないようなので、これから病院選びをしていく ところです。
>インプラントを行えるまでの治療(人工骨?骨移植?)について、アドバイス頂ければ嬉しいです。

まずは骨がなくても、インプラントが出来る先生を探すことだと思います。
その後インプラントと骨再生は同じ先生が行うと思いますので、両方出来る歯科医院を探されてみてはどうでしょうか?

もしくは何軒か聞いてみてから決めても良いと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: あそさん
返信日時:2013-05-23 11:32:55
先生方ありがとうございます!

インプラントをできるというだけでも救われる思いです。
知らなかったことだらけで、こちらでお伺い出来て本当に良かったです。

おっしゃるとおり、まずは歯周病の治療をしっかりしてからインプラントにうつりたいと思います。
距離的に行けそうな歯科の先生もいらっしゃったので、その際は一度相談させて下さい。



また、もう一点だけ質問させて下さい。

今回骨の吸収が進んだ最大の理由は、歯周病ですよね?
私のようなケースは、侵襲性歯周炎の可能性が高いのでしょうか?

参考になるかわかりませんが、今までの経過を記載致します。

矯正を10代、20代の2回行った。
20代後半に行ったのは下の歯のみで、国外にいたため装置は3年程つきっぱなしだった。

・今回問題となっている左右6番はその時のアンカーの歯

・左右6番の動揺は3年ほど前からあり、歯肉の腫れは2年前にも出ていた。
ただこの時適切な処置をされず再発。

・その後出産も重なり放置

妊娠中に急激に歯肉が後退してきた感じはある。

・左下7番も吸収が著しい

・左上の6番も骨が吸収されているとのこと(抜歯まではいかない)

・甘いものが大好きで、間食は多い

こういう理由があったにしても、この年齢で左右6番と左7番の骨が大量に溶けていると言うのはおかしいでしょうか?

今後このペースで他の歯も失っていくのか大変心配しています。
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2013-05-23 13:04:30
>今回骨の吸収が進んだ最大の理由は、歯周病ですよね?
>私のようなケースは侵襲性歯周炎の可能性が高いのでしょうか?

しっかり診査診断してもらいましょう。
(ネットでは診断できませんので…)


>この年齢で左右6番と左7番の骨が大量に溶けていると言うのは、おかしいでしょうか?

力のコントロールはされておりますでしょうか?

参考⇒TCH、歯列接触癖

回答 回答7
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2013-05-23 13:13:54
侵襲性歯周炎は、それほど多いものではありません。

もし本当にそうであれば、若年性歯周囲炎という診断名があるように、十代から発症しがちなのではないでしょうか。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: あそさん
返信日時:2013-05-23 13:41:48
お二方、早速のご返信ありがとうございます。

力のコントロール!
櫻井先生から教えて頂いたページを見たのですが、心当たりあります。
最近気付いたのですが、寝ている時ものすごく歯を食いしばって寝ているようです。
このような癖も、6番の歯槽骨吸収の要因の一つとなりうるんでしょうか。

また、骨がほとんどない左右6番は、神経がない歯なんですが、根の治療が適切でないため下の所が強く炎症が出ているとのことでした。

ホント侵襲性歯周炎でないといいんですが…><
回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2013-05-24 08:37:00
ご返信ありがとうございます。

>今回骨の吸収が進んだ最大の理由は、歯周病ですよね?

>また、骨がほとんどない左右6番は、神経がない歯なんですが、根の治療が適切でないため下の所が強く炎症が出ているとのことでした。


この二つは十分に考えられます。


>私のようなケースは侵襲性歯周炎の可能性が高いのでしょうか?


先生方の回答通り、ここで診断はできません。
ただ、その可能性があれば典型的の兆候はあります。

二つの発症時期があり、もし若くして始まれば、上の前歯も非常に骨が無くなっています。
そして多くは、その年頃には前歯が自然に脱落しています。

成人してから始まる場合は、決まった歯の場所はあまりありません。


お話からすると、矯正治療中に歯周病を併発してさらに数十年分も一気に増悪し、自覚症状が乏しい病気のために治療のきっかけを失った可能性が大きいように思えます。
矯正治療によって歯を失うことは良くあることだからです。
また妊娠出産は歯周病が一気に悪化する要因でもあります。

しかし、それは患者さんが知らないことは当然あり得ることですし、歯科医師ならば当然知っていなければいけない常識です。

したがって一番の原因は、矯正治療なり神経や虫歯の治療なりをした担当医が、それを知りながら見ない振りをしたことにある可能性が大きい気がします。


>・甘いものが大好きで、間食は多い


これは歯周病悪化の大きなファクターです。
一般の方は、この習慣が虫歯の原因と思っておられると思います。

栄養指導は虫歯に限らず、歯周病治療には欠かせません。


歯周病には原因があります。
力は歯周病の原因ではありません。

ただTCHは大事なことでもあります。

回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2013-05-24 12:09:12
診断の話があやしい方向に広がってきていますが、とりあえず歯周病治療にきちんと力を入れている歯科医院を探してそこで相談して下さい。

最低限「歯周病治療にきちんと力を入れている歯科医院」でなければインプラントもするべきではありませんから、インプラント云々以前に「歯周病治療にきちんと力を入れている歯科医院」を探す必要があると思います。

※何度も色んな先生方が書いてきていますが、インプラントを埋入するオペそのものよりも、インプラントがかかる歯周病(※インプラント周囲炎)の予防の方がはるかに大きな問題です。



お大事にどうぞ。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: あそさん
返信日時:2013-05-25 23:22:46
ありがとうございます。大変参考になりました。
根本から病院さがしを変えていく必要がありそうです。

「診断の話があやしい方向に広がってきていますが」というのは、やはり侵襲性歯周炎の可能性が高いという意味でしょうか。

(上の前歯は問題ない・左右下6番の根がない・根の下が炎症矯正等々を考慮しても…この年齢でここまで骨がなくなるのは異常なほど早すぎる)

専門医にかかる予定ですが、これからすごいスピードで他の歯も失っていくのか心配です。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: あそさん
返信日時:2013-05-25 23:32:33
ちなみに歯周病については1年ほど前からかかっている歯科医にやんわりと言われ(コトの重大さに全く気付きはしませんでしたが)、歯磨きを一生懸命するようになりました。

左右下6番は書いたとおり重度、左右下7番と上6番が4ミリ−5ですが(骨吸収あり)、後は2-3の状態です。
回答 回答10
  • 回答者
回答日時:2013-05-26 10:34:08
ご返信ありがとうございます。


歯磨きを一生懸命するようになりました。

良いことですね、それが習慣になると大きく一歩前進です。
でも一人で磨いているだけでは無駄に終わることもあります。


>左右下6番は書いたとおり重度、左右下7番と上6番が4ミリ−5ですが(骨吸収あり)、後は2-3の状態です。


ポケットの深さは重要ですね、でもそれだけでは決して将来を判断できないことも知っておいてください。


基礎的なことを全くご存じないことは普通の人であればちっとも不思議ではありません。

本当に歯周病を治したい場合は、自己流ではなく、またあまりネットに頼りすぎること無く、本質的なことを歯周病の専門医から教育を受けることから始めるといいでしょう。
そうすれば、初めの一歩が前進していますから、きっと良い方向へ向かっていくと思います。

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回答 回答11
  • 回答者
回答日時:2013-05-26 23:41:00
>「診断の話があやしい方向に広がってきていますが」というのは、やはり侵襲性歯周炎の可能性が高いという意味でしょうか。

全然違います^^;

相談者さんも回答者も直接診察もして(されて)いないのに話がヒートアップしすぎて、本質と違う憶測とか医学的でもない話等が混ざってきているという意味です。



診断は特に重要ですから、ネットなんかに頼るべきではないです。
(というかそもそも出来ないですが)

聞かれたから答えている、というのはそうなんですが、今あそさんにとって重要なのは「どういった歯科医院を選ぶと良いか?」そういうことではないでしょうか。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: あそさん
返信日時:2013-05-27 22:17:09
さがら先生>

そなんです。
歯ブラシを頑張って一定の成果はでているかと思うんですが、数本どうやっても改善しない個所がありまして…
やはりきっちり専門医に診てもらう必要がありますね。
また、先生の言い回し・優しいお言葉にだいぶ救われました。
ありがとうございます。


渡辺先生>

そういう意味なんですね^^;
ご丁寧にありがとうございます。

このような状況になり、改めて歯科医院選びの重要性について考えさせられました。
こちらでヒントを多く頂き(私の場合歯周病治療が先決)とても勉強になりました。

もっと早くから知っていれば…と悔やむばかりですが、子供には同じ思いをさせないようしっかり取り組んでいこうと思います。

先生方、本当にありがとうございました!



タイトル 左右6番の歯の動揺、大きく骨が吸収されているがインプラントをしたい
質問者 あそさん
地域 非公開
年齢 35歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯がグラグラする
インプラント治療法
インプラントに関するトラブル
歯周病(歯槽膿漏)治療
歯周病(歯槽膿漏)予防
インプラント関連
回答者




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