膿がたまり歯茎が腫れている状態での抜歯即、骨再生は適切か

相談者: suisuiさん (43歳:女性)
投稿日時:2013-06-25 17:42:53
右下6番の歯根が破折しており、根っこの先に膿がたまっています。
歯ぐきが腫れていて、押すと痛みます。


インプラントを考えていますが、ほっぺた側の骨が少ない為、GBR(カルシウム剤に自分の血液をかけたものをのせて、縫合し、骨が増えるのを待つ、骨再生)を言われたのですが、膿がたまっているところに、そういうものを埋めて、きちんと、定着するのでしょうか。


素人考えですが、一刻も早く抜歯をして、排膿というか、膿の処置をしてから、骨を増やすとかのステップに進んだ方がいいのではと思いますが、いかがでしょうか。

それに、膿の問題が解決すれば、自然と骨の再生も望めるのではないのでしょうか。


よろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2013-06-25 18:14:32
>ほっぺた側の骨が少ない為、GBR(カルシウム剤に自分の血液をかけたものをのせて、縫合し、骨が増えるのを待つ、骨再生)を言われたのですが

抜歯の後に行うんだと思いますよ。



>膿の問題が解決すれば、自然と骨の再生も望めるのではないのでしょうか。

下がってしまった骨は自然には出来ません。

回答 回答2
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2013-06-25 20:06:11
>膿がたまっています

他の問題が生じた場合でも、骨の中に膿がたまっていると説明する歯科医が多いみたいですが、ほんのわずかと考えて差し支えありません。

骨の内部は骨髄性であっても空洞ではなく、必ず充実性です。
レントゲンで映る黒い影は骨が溶けて肉芽組織に置き換わっていると考えて差し支えありません。

骨の外で歯肉下に膿がたまることがありますが、これは膿瘍といいますが、骨の中では広範囲の骨髄炎にでもならない限りまず生じません。



>骨増生

(とします、抜歯窩保護も含めて)
ですが、手術的なことは1度に済ませたいと、誰しも考えることですから、抜歯と同時に抜歯窩保護・骨増生処置は行われることはあります。

ただしそのようなときには、術前に抗生物質の投与をして、できるだけ細菌数を減らしておいて、するのが普通です。膿ですがあっても少量ですし骨増生材を填入する前に、抜歯した後抜歯窩を掻爬(肉芽組織等)しますので、ないと等しいと考えてよいでしょう。



>一刻も早く抜歯をして、排膿というか、膿の処置をしてから

のような考え方ももちろんあります。
化膿している原因が歯のためで保存見込みがなければ、一刻も早く抜歯するべきでしょう。

抜歯(抜歯窩掻爬も)後、無菌状態になってから、再度骨増性術を
するのです。この方が感染の機会は減少するでしょう。



歯ぐきが腫れていて

このようなときには、歯肉は弱くなっていて、縫合しても裂けやすいこともあって、歯肉の成熟を待ってから(抜歯した後に)行う
方が創の閉鎖には都合が良いものです。

私の場合では炎症の度合い歯肉のぶよぶよ度合いを計って、抜歯即時の骨増生はせずに、日にちをおいてすることもあります。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: suisuiさん
返信日時:2013-06-25 23:49:26
細見先生、松山先生、回答ありがとうございます。


松山先生のおっしゃるように、抜歯前に抗生剤を飲んで細菌数を減らすというのは最もな気がしてきました。
ですが、インプラントの相談に行った歯科ではそのようなお話はなく、抜歯と同時に骨増生と言われました。


右下6番は、一年に何度も歯茎が腫れていて、その度に抗生剤を出されていました。

飲んで少し痛みと腫れが引き、また繰り返すという感じで、冠を外して、根の治療をやり直しても一向によくならないので、歯内療法専門医に診ていただきやっと破折が分かったというもので、長い間、根尖病巣があったものと思われます。

ですが、抜歯の際に掻爬してもらえば膿?肉芽は取りきれるのですね。


今現在、歯茎の痛みが強く、口臭もするので、早く抜いてしまいたいです。
しかし、インプラントをお願いしようと思っている歯科が混んでいて、痛み止めを飲んで次回予約までしのごうか悩みます。


でも、先に抜歯、炎症の沈静を待ってからの骨増生やフィクスチャーの埋入も有りなのですね。


ありがとうございます。



タイトル 膿がたまり歯茎が腫れている状態での抜歯即、骨再生は適切か
質問者 suisuiさん
地域 非公開
年齢 43歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ インプラント治療法
根の病気(根尖病変・根尖病巣)
回答者




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