7番抜歯後の処置とインプラントの評価について

相談者: にすもん2さん (34歳:男性)
投稿日時:2013-10-08 23:32:26
こちらでよく話題に挙がる7番抜歯後の処置についてなんですが、私の治療していただいた医師(こういった表現にさせていただきます)の意見なんですが、

「抜歯後放置は最悪の選択肢、右の歯を抜歯したら噛むことを左に依存して左の歯を悪くしてまた抜歯する、すると今度はまた右に依存してまた右を悪くする、これの繰り返しでどんどん歯がダメになっていく、だから抜歯したら何かを入れないと絶対にダメ」

との事でした。

では延長ブリッジでも放置よりはいいのかな?と思ってしまいました。
こういった文献はあるのでしょうか?

ただし、これは歯並び噛み合わせ、他の歯の補綴状況などが特殊でないケースでお願いいたします。(一般論ですね)


それと、インプラントについてなんですが、歯科医の中でも意見が割れると思うのですが、先生方はどういった見解をお持ちでしょうか?

私の身内は(一般人です)比較反対派が多いです。

理由として新しい治療で、色々とトラブルが発生して怖いといった理由です。
なおインプラントに限っては、7番以外も行うといった事でお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2013-10-09 02:07:45
こんばんは。

7番抜歯後の処置については、こちらでも何度か書いてますので回答としても変わらずですが、基本的には放置(というよりも経過観察)が第一選択と考えてます。

ただもちろん残せるのなら残した方がいいと思いますし、ないよりはあった方がいいと思います。
どうしてもなくなってしまって、作るという場合はインプラントもありかなと思います。



延長ブリッジでも放置よりはいいのかな?と思ってしまいました。
>こういった文献はあるのでしょうか?

ないと思います。



>インプラントについてなんですが、歯科医の中でも意見が割れると思うのですが、先生方はどういった見解をお持ちでしょうか?

単純にいいものとか悪いものとかではなく、他の治療法と同じ様に利点欠点がありますから、ケースバイケースです。

実際私自身は身内にもインプラントを埋入していますし、逆にブリッジを選択したこともあります。



ただ今回の上顎7番欠損単独植立を目指す場合、

プラークコントロールが難しい(だからこそ抜歯が必要にまでなったという点をお忘れなく)
・骨質が顎の中で一番悪い(軟らかい)部位であるが、力が最もかかる部位でもある

といったデメリットが気になります。

延長ブリッジも、

・6番の遠心(7番側)に根分岐部が存在して、将来6番を残して行くためにはここの清掃性が非常に重要なので、よほど配慮がされていないと不安

・延長ブリッジは噛むことよりも対合歯挺出を予防する目的のことが多いが、通常の噛み合わせであれば下の7番がのびてくることはないため、放置したとしても一般的には噛み合わせが変化するリスクは低い

・延長ブリッジにする場合、6番のみが支台のE7というのはバランス的にあり得ないので、少なくともDE7にはなると思われる(力学的にはCDE7でもいいぐらい)が、それだけ削るのだとしたら、中長期的に考えた場合の疑問が残る

などと言ったところで、もちろんインプラントや放置にも利点欠点あるにしても、欠点について注目していくと放置が比較的マシかなぁと自分の場合は判断することが多いです。



ですが主治医の先生は、おそらく経験的に嫌な思いをされたことがおありなのだと思います。
臨床家の経験的判断というのも重要だと思いますから、その辺りご質問されてみてはいかがでしょうか。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2013-10-09 02:23:01
にすもん2さまこんばんわ。

7番欠損の後始末についてですが、個人的には7番延長ブリッジか放置になると思います。


>こういった文献はあるのでしょうか?

個人的には見たことはありません。

インプラントについては諸般の事情により現在は行っていません。

延長ブリッジ http://yamadashika.jugem.jp/?eid=2777

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2013-10-09 08:47:51
:ご相談ありがとうございます。

>では延長ブリッジでも放置よりはいいのかな?と思ってしまいました。


善し悪しの判断は難しい問題ですが、個人個人の状況以外に、一般的に、治療時点で将来を考えるとき、残りの人生が今までよりもより長い場合は慎重に考慮する必要を感じています。

今のご年齢では、私個人的には延長ブリッジが最悪の選択だと思います。
長い将来のなかで、設計上瑕疵がある上に、まずブリッジで削った歯から失う危険が、新たに生まれるからです。

歯を削ることは、人工的な歯を入れるメリットよりも長期的なデメリットがその歯やそれ以外にも大きいことを知っておかれると良いと思います。


>こういった文献はあるのでしょうか?


残念ながら私は知りません。


>それと、インプラントについてなんですが、歯科医の中でも意見が割れると思うのですが先生方はどういった見解をお持ちでしょうか?


現代では信頼できる治療ととらえられています。

しかし、メリット同時にデメリットがあります。
そして、決して元通りにはなりません。

7番という非常に重要な歯を失ったツケは、いずれ払うつもりでいた方が間違いがありません。

6番7番は決して失ってはならないカケガイの無い働きをしています。


>私の身内は(一般人です)比較反対派が多いです。


家族での意見統一が必要と私は思っています。
私の医院では、ご家族の同意が得られない場合は延期しております。



>理由として新しい治療で色々とトラブルが発生して怖いといった理由です。


現代のインプラント治療が確立されて約40年過ぎています。
それを新しいというか、ふつうの治療になったととらえるかはお気持ち次第です。

もっとも、手術ですから、そのリスクは必ず伴います。


>なおインプラントに限っては、7番以外も行うといった事でお願いいたします。


他の場所では歯を失った後の治療では、第一選択肢と世界では考えられています。

しかし、7番の部位は上であろうと下であろうと、とても高度な治療となります。

専門性が高いため、得意としている歯科医師以外ではしない方が安全です。




タイトル 7番抜歯後の処置とインプラントの評価について
質問者 にすもん2さん
地域 非公開
年齢 34歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 抜歯:7番(第二大臼歯)
インプラントその他
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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