左上1番損失の治療法である接着ブリッジ、ブリッジについて

相談者: コンプレックスさん (31歳:男性)
投稿日時:2013-10-25 02:12:41
始めに、方針として残せる歯はとことん残すです。
根や神経も然りです。
ですが、病気などでどうしても抜歯するしかない場合は別です。

では、歯の状態を記載します。
ややこしいかもしれませんが、よろしくお願いします。

タイトルどおり、左上1番が欠損していてありません。
正確には一度抜けた歯を埋めたため、時間と共に骨に吸収され、なくなりました。
右上1番は神経を抜く処置をした保険のクラウンレジン)です。
これらの1番はブリッジで連結していますので、今は右上1番だけで支えて、左右の1番が見かけ上存在しているようになっています。

左右下1番無し、左下2番無しで、左下3番から右下3番にかけて保険のブリッジ(レジン)をしています。
下の歯は3本とも神経を残してのブリッジです。

上記以外の歯は、すべて健全な歯(生活歯)で、歯茎歯周病などはなく健康です。虫歯もありません。
最近、歯医者で確認しました。

ただし上記の歯が無い部分は歯茎が幾分か後退しています。
特に左上1番は割と後退しています。
合わせて骨も後退しています。

現在このような状態になったのは、今から23年前頃に起こった交通事故で永久歯前歯が抜けたためです。
事故当時から歯医者の先生方に治療に尽力していただきました。
大変感謝しています。
事故以来、小さな虫歯はできましたが、その程度で過ごせてきました。

上記の上下のブリッジは今から15年ぐらい前に入れたものなので、現在上の前歯の調整を機に下のブリッジも新しくしようと思っています。
これらのブリッジは一度も外れたことはありませんし、特に不具合もなかったです。

今回のクラウン審美性も考慮して保険外のカラーレスのメタルボンドにしようかと思っています。
なぜメタルボンドかと言いますと、強度に優れ、歯を削る量が少なく、歯への適合がよいからです。
ジルコニアという手もありますが、歯医者さんによって言うことがまちまちでしたので、今回は見送ろうと思っています。
ちなみに検査したわけではないですが、経験上私は金属アレルギーはないと思います。



前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。

前提として、入れ歯は元からNGとし、かみ合わせは良好であるとします。

上記の歯の状態を実際に診察したどの歯医者さんも、クラウンのブリッジかインプラントの話しか出てきません。

何気なくインターネットでブリッジなどを調べていましたら、「接着ブリッジ」というものがあるのを初めて最近知りました。

下の前歯は従来どおりクラウンのブリッジにしようと考えています。

しかし、私の場合は上の前歯は接着ブリッジとクラウンのブリッジを併用できれば、最も安くかつほぼ歯を削らなくてすむ気がします。
詳しくは、右上1番にクラウン、左上1番をダミー、左上2番の舌側に金属を接着し、ブリッジを作るという方法です。---@

私の場合、インプラントについては骨の再生などの手術を行わなければ、左上1番には打ち込めない状態であるのと、一般的に術後のメンテナンスによっては病気につながる危険性があるので、あまり乗り気ではありません。
特にあごの骨に直接打ち込むという手術に不信感があります。

歯根膜もないですし、10年、20年も持つのだろうかと。
現在の年齢からするとまだ40〜50年は自分の歯とお付き合いする予定なので、骨にまで打ち込んだものが10年程度で駄目になるのは避けたいです。
もちろんインプラントを入れた場合は、メンテナンスは極力やります。

接着ブリッジは外れやすいのが一番の弱点ですが、その弱点を補うほど骨、歯に優しい手法だと私は感じました。
審美性も確保できますよね。

私の@の手法だと片側はクラウンなので、定期健診を行っていれば、再設置も焦らずにできるので、非常に有効だと考えます。
クラウンではない方の歯が先に外れる可能性が高いからです。
焦らずにできるというのは歯抜け状態にならないので、見た目があまり気にならず時間的余裕を持てるということです。

インプラントはクラウンのブリッジすらできない場合の最終手段にしたいのです。

上記@の手法は推奨または賛同できるでしょうか?

実際の@の治療は、責任を持って適切に処置してもらえる歯科医院まで訪ねるしかないでしょうか?

それとも希望すれば@は大体の歯科医院はできる技術を持っているのでしょうか?

歯科技術は日進月歩していますので、再度「現段階」での前歯の「接着ブリッジ」の有効性を現場の歯科医の皆様に伺い、多角的な意見を頂けたらと思います。

研究や国の審査では十分使えるものとなっているにもかかわらず、歯科医師の口から一言も接着ブリッジについての発言がないので、患者の気持ちとしては不思議という感情です。
(注)この投稿でいう接着ブリッジとは、仮歯を隣の歯に一時的にスーパーボンドなどで固定するものとは全くの別物です。

それでもインプラントの方がよいという方は、理由も併せて回答をお願いします。
(歯医者側のインプラントの利益的な裏事情も少しは知っています。)

自分自身あるいは自分の家族に、私の症例のような場合でインプラントを打てる状況なら、インプラントを打ちますか?(素朴な質問です、他意はありません。)

インプラントは本当によく薦められます。
例えば先日も私の妻が、ある歯科医院でインプラントを薦められましたが断ってブリッジを行いました。
妻は単純に値段が高かったから断ったと言っていました。
ただ、接着ブリッジの話は一切出ていません。
今回は奥歯なので、その歯科医は接着ブリッジを行った後のケアの自信がなかったのだろうと思いたいです。

ラバーダムに関しても本当に良い物で広まっているにもかかわらず、使う歯科医院と使わない歯科医院があります。

接着ブリッジも広まって知っているはずなのに多くの歯科医師は自ら提案しようとしません。
少数ながら提案している歯科医院もありますが。

ちなみに接着ブリッジのガイドラインとしては、日本補綴歯科学会のものがあります。

文章中のおかしな表現などは、行間などを読み取っていただければ助かります。
また、省いたところもありますが、趣旨は変わりません。

(あくまで、歯の「素人」目線で記載したものであることを念頭に置いて御回答ください。
横柄な文になっていましたら、ここにお詫びいたします。
そのような意図はありません。
純粋に地元で良い治療をしたいために質問いたしました。)


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2013-10-25 09:26:41
とても良く調べられていらっしゃると思います。
(特に「接着ブリッジとは、仮歯を隣の歯に一時的にスーパーボンドなどで固定するものとは全くの別物です。」と言うあたり)


>上記@の手法は推奨または賛同できるでしょうか?

よろしいのではないでしょうか。
僕も過去に同じような接着ブリッジを行った事があります。

接着ブリッジのケースと言うのは適応を選ばないと難しいと思いますが、コンプレックスさんのように対合歯の負担能力が比較的低いと考えられる場合には上手く行くような気がします。


>実際の@の治療は、責任を持って適切に処置してもらえる歯科医院まで訪ねるしかないでしょうか?

そう思います。


>それとも希望すれば@は大体の歯科医院はできる技術を持っているのでしょうか?

それは無いと思います。



「接着歯学会」に参加されているの先生であれば積極的に提案してくれるかもしれませんね。

参考にされてください。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2013-10-25 11:27:45
僕は比較的接着ブリッジをしている方かと思いますが、悪い方法では無いと思います。

ただし、かなりケースを選ぶということです。
そして、それなりのリスクは抱えると言うことです。

キレイに出来るといいですね〜

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2013-10-25 13:42:38
私は極々稀にしか接着性のブリッジしませんが、咬み合わせの強い方などは数か月で外れてきます。
(私の腕が悪いだけですが)

また奥歯などでの接着性ブリッジは、技術的にもやる気もしません^^;

本でも接着ブリッジ症例を極たまに見ますが、どのぐらい長期的に持っているのかまでは書いていません。



過去にも色々同様の質問があるので、一度こちらも目を通してみてください。

https://www.google.co.jp/search?q=%90%DA%92%85%90%AB%83u%83%8A%83b%83W&btnG=%8E%95%89%C8%91%8A%92k%82%F0%8C%9F%8D%F5&hl=ja&as_sitesearch=www2.ha-channel-88.com&ie=Shift_JIS&oe=Shift_JIS



>、歯科医師の口から一言も接着ブリッジについての発言がないので、患者の気持ちとしては不思議という感情です。

自分の腕では予後が悪いと判断していれば、そこの歯科医院での選択肢には上がってきません。


櫻井先生がおっしゃるように、もし接着性ブリッジなどを希望するのであれば、

>「接着歯学会」に参加されているの先生であれば積極的に提案してくれるかもしれませんね。

接着歯学会の先生の歯科医院で相談してもらった方がいいかもしれませんね。


おだいじに

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2013-10-26 10:34:34
ご質問の内容が接着ブリッジに関してのようでしたので、インプラントは編集して外させていただきました。

失礼致しました。

接着ブリッジで治すご希望が強いと思われますので、ご自分のご希望を叶えていただける先生を探されることをお勧めします。

歯医者の治療方針、考え方、治し方、臨床的実力は百人百色、個人差が相当にありますので、行かれた先生から話がなかったのは、その先生の診断では無理だろうと考えられたからではないか、と推測します。

因みに、インプラントを選択する、ブリッジを余り進めない私のようなDRの考え方は、エナメル質を大事にする、他の歯に負担を強いない、欠損部だけで治せるメリットが、人生の長い今の時代で良いだろう、と考えているからです。

デメリットである手術すると言うことに関しては、やはり先生によってその負担程度、痛み、腫れが全く違いますから、皆殆ど同じとお考えになるのはお勧めしません。

私は私自身にインプラント上顎大臼歯部、下顎大臼歯部のそれぞれ1本ずつ入っておりますし、母には合計で9本もう13年以上になりますが同じように上顎の大臼歯部とか下顎臼歯部に施術しており、その後歯の喪失も止まり、快適に過ごしております。

以上ご参考までに。

繰り返しになりますが、失礼致しました。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: コンプレックスさん
返信日時:2013-10-30 21:43:24
返事が遅くなり、申し訳ありません。


櫻井先生へ

御賛同ありがとうございます。
そして各質問に答えていただき感謝です。
また学会なども教えていただき大変参考になりました。
私の家が貴院に近ければ、治療していただきたいぐらいです。


中山先生へ

ケースバイケースですよね。
接着ブリッジ自体やっていないところが多いみたいですね。
なかなか推奨している歯医者さんを近くに見つけるのは難しいですね。
ありがとうございます。


井野先生へ

忌憚のない意見、参考URLなどありがとうございます。
接着ブリッジは選択肢にあがってこないことが多いということですね。
ただ、この方法が保険適用にもなったことから、ブリッジインプラントを検討する際に「接着ブリッジという方法もあるが、今回は〇〇という理由で推奨しない。」という話だけでもしていただければ、患者としては先生を信頼しやすくなります。


松元先生へ

なるほど。御家族や御自身にもインプラントを積極的に活用されているようですね。
貴重な情報をありがとうございます。


以上、簡単ではございますがお礼の返事とさせていただきます。



タイトル 左上1番損失の治療法である接着ブリッジ、ブリッジについて
質問者 コンプレックスさん
地域 非公開
年齢 31歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 抜歯:1番(中切歯)
インプラント治療法
ブリッジ治療法
接着ブリッジ
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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