[写真あり] 穴が黒くなっていても虫歯が進行しないことはあるのか?

相談者: マヨポンさん (35歳:男性)
投稿日時:2014-02-26 23:40:47
右下の7番(有髄歯)近心の隣接面に、かなり以前から黒い虫歯があります。
(画像が鮮明ではなく恐縮ですが、参考程度にUP致します)


数年前に鏡で見て発見してから、不安になり、複数の歯科医院パノラマ&バイトウィング&視診でチェックを受けてきました。

歯医者さんとも、

「穴が空いている」

とおっしゃっているので間違いなく穴はあいているようなのですが、歯医者さんによって以下のような異なる対処法を提示されてました。


(1) まだ穴が浅いから、経過観察しましょう

(2) C1〜軽いC2程度だけど、隣接面の処置は難しいので、下手に介入してリスクを負うよりも、フッ素フロスを使って様子見ましょう

(3) 穴に汚れが溜まって虫歯が進行していくから、傷が浅いうちに早く削りましょう


行く歯医者さんによって言われる対処法が全然違うので混乱したのですが、削るのは嫌だったので、経過観察することにしました。

現在まで、半年に1回程度、パノラマとバイトウィングで定期チェックを受けていますが、毎回、

「穴はエナメル質に限局していて、ほとんど中には進行していない」

と言われます。


素人目にも、毎回、過去のレントゲンと比べて何ら進行していないように見えます。

既に発見から5年以上経過していますが、穴があき黒ずんでいる虫歯が、こんな長い間進行しないことって、ありえるのでしょうか?(よくあることなのでしょうか??)



なお、発覚して以降は、

・7番近心を重点的に、フロスを毎晩丁寧にかける
・砂糖を極力摂らない
(菓子、インスタント品、惣菜、外食などを避ける)
歯科専用のキシリトール菓子を愛用

といった習慣を心がけるようになりましたが、これが効いていたりするのでしょうか?

画像1画像1 画像2画像2


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2014-02-27 00:40:09
マヨポン さん、こんばんは。

>行く歯医者さんによって言われる対処法が全然違うので混乱した

(1)と(2)は、日常生活のアドヴァイスをしたかどうかの差であり、基本的に同じ考えのように思えます。


>といった習慣を心がけるようになりました

自己流になっていないか、定期チェックの際に、軌道修正していただきましょう。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: マヨポンさん
返信日時:2014-02-28 00:31:15
小林先生、こんばんは。ご回答有難うございます。

言葉が足りませんでしたが、(1)は「治療は可能だが、経過観察」というニュアンスで、(2)の先生は、「歯間部は治療が難しい(技術的に)から、経過観察」という言い方でした。ので、ちょっと違いますね。

また、心がけている習慣は、全て歯科医院のアドバイスによるものなので、大丈夫だと思います。


穴の開いた黒い虫歯が5年も進行しないことは、よくあることなのかどうか(そして、頑張れば一生削らずに済むのかどうか)、今後の参考のためにご教示いただければ幸いです。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2014-02-28 08:33:33
ご相談ありがとうございます。

>穴の開いた黒い虫歯が5年も進行しないことは、よくあることなのかどうか


自己診断で放置しておいた場合は殆どありえないことです。

しかし、継続的な予防医療の効果があれば、ふつうによくあることです。


>(そして、頑張れば一生削らずに済むのかどうか)

ありえます。
しかし、今から一生の予測はたちません。

一貫した予防プログラムと初めからのデータ蓄積によって傾向を割り出し、短期的な予測をくりかえし継続させることによってのみ長期保存が可能となり得ます。


ちなみに予防医療では、経過観察はCO(シーオー)と診断します。
COには病気診断のC1、C2が含まれます。

この診断は、まだ削らないでひどくなるのを待って削ろう、とか、削れないからという否定的な妥協的な理由からではなく、一生歯を残すにはできるだけ削らない治療が優れているという積極的な理由からです。


つまり本質的には、削る治療ではなく、目的のために削らない治療を選ぶということです。

したがって、どちらも治療ですから通院が必要です。
妥協的な自己診断や放置では治療となりません。

これは国連WHOのMIというガイドラインに沿った医療です。



今まで指導を受けた通り、清掃方法や生活習慣の見直しなどの予防手段を計画し、かつそれらの成果を定期的に検査し、記録を保存して比較評価するため、定期的な通院が必要です。


なおレントゲン検査は、その歯の場合、パノラマは不適当です。
そのような細かい虫歯には不正確なこと、半年に一回のパノラマは効果に比べて放射線被曝量が多すぎて危険です。

レントゲン検査ならバイトウィングかデンタルが適切です。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: マヨポンさん
返信日時:2014-03-02 00:23:05
さがら先生、大変詳しいご回答有難うございます。


継続的な予防医療の下では、進行しないことも有り得るということで、大変勇気づけられました。

COは、消極的な放置ではなく、歯の保全のための積極的な治療なのですね。

一生持つかどうかは不明としても、日々注意深く生きて、定期的に通院して清掃指導を受け、検査を行い、記録を重ねていこうと思います。


1年でも長く、COの状態がキープできますように、、、と願っています。
(ある歯医者さんからは、「歯質保全のため、また、治療方法は技術進歩により刷新されていくため、進行が遅いなら削るのはできるだけ後のほうがいい」とも言われております)


また、パノラマよりもバイトウィング or デンタル が適切であるということで、半年毎のパノラマは省略するよう、依頼してみます。
ご指摘下さるまで存じませんでしたが、パノラマはそれなりに被爆量があるのですね…。


大変勉強になりました。
ありがとうございます。



タイトル [写真あり] 穴が黒くなっていても虫歯が進行しないことはあるのか?
質問者 マヨポンさん
地域 非公開
年齢 35歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯治療
虫歯その他
その他(写真あり)
回答者




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