[写真あり] 美容歯科の施術に疑問、クラウンの正しい装着と定義は?

相談者: あみぃ☆さん (36歳:女性)
投稿日時:2014-04-03 12:09:37
こんにちは。
いつも参考にさせて戴いております。

現在、インプラント3本とクラウン5本を、美容歯科で入れてもらっていました。


長い月日を費やし、ようやく終了となった時に、現在虫歯の治療でお世話になっている別病院のA先生に

「全てやり直してもらって下さい。
クラウンがぴったり装着出来ていないので、このままだとすぐに虫歯になってしまいます。」

と、口腔内の写真を見せてもらいながら説明を受けたら、私でもハッキリ分かるぐらい隙間がありました。
※添付写真あり


それをクラウン担当の医師に伝えたら

「どこに隙間あるって!!」

と相当激怒されたので、更に証拠写真を持って(わざわざ他歯科の先生が私にくださいました)、美容歯科のインプラント担当した先生に再度相談した所、

「あー、隙間ありますね。
担当医変えて全てやり直しますね」

と言って戴けました。



しかし新しいクラウン担当医は、

「隙間はわざとあけたんですよ。
歯周病の治療の場合、歯茎を下げる事ありますし。
でもあなたがこだわりたいなら、治しますが。

あとインプラントの所をやり直す場合、次はインプラントの土台?を削らないといけないから、逆にリスクがある。
あなたはなんで他の病院の先生ばかり信用するんですか」

と、そう言われました。


他病院のA先生は、

「柔らかい象牙質が露出しているので、だんだん削れて虫歯になる可能性が高いです。

あとインプラントの土台を削る理由はない。
ただ型を取って作り直せば良いだけ」

と言われました。


A先生の方が、私には説明がわかりやすいし、マイクロスコープでも観てくれ、毎回その写真を見せて説明があるので私は信用していますが、いったい医学的にはクラウンの正しい装着、インプラントのクラウンの正しい装着とはどんなものですか?

しかも美容歯科の新しい担当医は、まだ大学卒業して1年で正直不安です。
クラウンを隙間なく装着するのは、簡単ではないのですか?



ちなみに、先に美容歯科で治療を始めお金も支払い済なので、他病院のA先生にはやり直しは頼めません。

明日美容歯科の先生と会うので、きちんと納得いく話し合いがしたいので、医学的知識やアドバイスを宜しくお願い致します。


画像1画像1


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2014-04-03 12:45:11
あみぃ☆ さん、今日は。

隙間に関して2つの可能性があります。

1)歯肉縁上形成と言って、歯と歯ぐきとの境目より、数ミリ控えたところまで形成して、形成したところまでかぶせます。
この場合、被せものと歯ぐきの間に、歯がみえることになります。

昔は、歯ぐきの中まで形成してかぶせた方が良いと終われていましたが、現在では、歯ぐきからはなれたところまでの方が良いという意見も多くなっています。



2)削ったところまできちっと覆われておらず、境目に段差があったり、歯ぐきではなくはと被せものの間に隙間がある。

この場合、境目から虫歯になりやすかったりします。
ただ、ケアを正確に行えばかなりの確率で、虫歯を予防することはできます。



境目をどの程度正確に合わせるかは、歯科医の技量に左右されますので、同じ先生が治療しなおしても、結果はさほど変わらないかもしれません。
技量の低い先生にやり直してもらえば、さらに悪くなることも考えられます。


技量の高い先生にやり直してもらえば、今よりは良くなりますが、完璧には不可能です。

技量の高い先生が、どれだけ正確に治療をしても約20ミクロンの段差ができると言われています。


代表的な虫歯菌の大きさは約1ミクロンですので、最高の治療でも、細菌にとってはとても良いすみかになります。

虫歯のなりやすさは、被せものの正確さよりも、ケアの正確さの方が大きな影響を与えます。



インプラント上部構造については、色々な方式がありますので、文面からだけでは何とも言えません。



付け加えると、美容歯科の主な目的は、病気を治したり、健康を維持することではなく、見た目を良くすることなので、見た目以外技術についてはある程度あきらめが必要かもしれません。

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回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2014-04-03 13:23:56
全て私見として読んでくださいね。

小牧先生の

>付け加えると、美容歯科の主な目的は、病気を治したり、健康を維持することではなく、見た目を良くすることなので、見た目以外技術についてはある程度あきらめが必要かもしれません。

に尽きると思います。



>新しいクラウン担当医は、>隙間はわざとあけたんですよ。
歯周病の治療の場合、歯茎を下げる事ありますし

本当に隙間であれば、普通の歯医者に苦しいいい訳が通じる訳がありません。

隙間を極力なくすためのポイントは教科書には書いてありますが、隙間をあけるような治療法は載っていません。



読む限りでは私があみぃ☆さんの立場でやり代えが必要であれば、A先生の治療を選択すると思います。

と言うか美容歯科には最初から近づきません。



きとんとした治療を受けたいのであれば、今回の美容歯科の治療費は高い勉強代だと割り切り、とっとと美容歯科との関係を切った方が将来の歯の寿命は伸ばせるかもしれません。

苦しいいい訳をする先生が次に治療しても、今より良くなる保証はどこにもありません、歯という組織はそう何度も行えるものではありません、触る度に歯の寿命は短くなることもあります。

普通に考えれば、きちんと正しい説明をしてくれる先生の方がいい治療を受けれる可能性は高いと思いますよ。



おだいじに

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: あみぃ☆さん
返信日時:2014-04-03 13:32:44
小牧先生、お忙しい中、
ご丁寧にありがとうございました。


歯肉縁上形成という方法があるんですね。
今は歯茎から離れた方か良いという意見もあるようですが、その理由とメリットデメリットは、なんでしょうか?

では、きちんとクラウンをかぶせた方が良いと言うA先生の考えの方が昔の考えで、デメリットが大きいんでしょうか?

確かに、医学はどんどん進んでおり、考え方や方針は新しいものとなるでしょうが。


ちなみに、最初にクラウン入れてくださった先生は、実はクレームの多い先生だと聞きましたし、理由はわかりませんがいきなり辞めるそうです。
それもあり、ついA先生の考え方を支持してしまいます。



あと、やり直しについて、やはり技量の足りない先生にやっていただくと、逆に悪くなる可能性はやっぱりありますよね。

本人は「出来ます」とは言っていますが、私が歯科恐怖症だと伝えると

「私はゆっくりしか出来ないので大丈夫です」

と言われましたが、それは技量がまだないからでは?と更に不安です。
でも明日会うのに、まだやってもらってもいないのに断るのも気が引けます…。


ちなみに、その先生にやってもらった知り合いが

「借り歯3本作るのに1時間半以上もかかって、この先生大丈夫か
不安だった」

と聞きました。


美容歯科は、やはり見た目重視な部分あるのですね。
昔は知識不足でした。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: あみぃ☆さん
返信日時:2014-04-03 13:44:05
井野先生、お忙しい中
ご意見ありがとうございました。


やはりクラウン担当医は、言い訳だったんですね!!
私も素人ながら、言い訳しているように感じていたので、井野先生のコメントですっきりしました。

しかし、同じ美容歯科インプラントの先生だけは、優しいし素直に技術不足を認めてくれて、担当医を変えてくれたのですが残念です。


でも、じゃあなぜ上の投稿の小牧先生は、「最近はわざと歯茎から離れた方が良い」とおっしゃっているのですか?

この説明だけだと、クラウン担当医と小牧先生は同じ考えのように受け取れますが…。


ちなみに、私は歯周病ではありませんのでその治療の必要はないので、意図的に最初からクラウンと歯茎を離す理由はないですよね。



確かに高い勉強代と諦めるのも必要ですが、8本分は高く、なかなか諦めきれない現実があります。
A先生は、最悪返金してもらっては?とアドバイスされましたが…。

確かに最初は私、知識不足でした。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2014-04-03 14:01:22
>でも、じゃあなぜ上の投稿の小牧先生は、「最近はわざと歯茎から離れた方が良い」とおっしゃっているのですか?

クラウンマージン(縁)を縁上(歯茎の上)にしておいた方が被せ物の精度(適合)がよくすることができます。

縁下(歯茎の下)に被せ物の縁を隠すと治療難度が上がり段差ができやすくなってしまいます。
また被せ物は体にとってみると異物ですから自分の歯とは違い炎症も起こりやすくなります。

つまり縁下にマージン(縁)を入れると、段差ができやすく歯磨きもしにくくなり問題が起こりやすくなることもあります。


歯周病の観点からいえば奥歯などは縁上マージンがいいとされます。


ただ、前歯などの審美ゾーンであれば縁下に縁を隠すのが一般的な治療法です。


原理・原則は同じで、削った面は全て覆うというルールに変わりはありません。
削った所まで被せ物が覆えていなければ、そこには段差が生まれてしまい、問題も起きやすくなります。



小牧先生の話は被せ物の縁の設定の話であって、被せ物に段差があっていいという話ではありませんのでね^^;


興味があれば読んでみてください。

* 縁上マージンに関する過去ログ 


ですので、被せ物の縁をわざと縁上に残したのか?技工物の精度が悪く隙間があるのか?がポイントになるのですが、A先生の話では隙間のようですね。



>A先生は、最悪返金してもらっては?とアドバイスされましたが…。

たぶん返金は無理でしょうね。

歯科治療は結果が悪かったからとか、下手だからという理由では返金の対象にはなりません。

またこの辺りは弁護士など第3者の介入というものも考えねばなりません。


おだいじに

4人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2014-04-03 15:41:52
縁上マージンのメリットは、

1.精度を良くしやすい
2.問題が起きた時に発見しやすい
3.セメントなどの除去もしやすい
4.次回やり直しが必要になった際にやり直しがしやすい

など、いろいろとあります。


見た目が多少悪くなるというデメリットはありますが、奥歯ならそれほど大きな問題には通常なりませんし、もし自分が治療してもらう立場であれば可能な限り縁上マージンでお願いしたいと思います。


ただ、意図的に縁上マージンにしているのか?
技術不足で縁上マージンのようになってしまっているのか?
今回のあみぃ☆さんのケースがどちらに当たるのかはわかりません。

お話の流れを見る限りでは僕も井野先生と同様に感じていますが、実際にやり直しをするかどうかについては

"やり直さないことによるリスク" と"やり直すことによるリスク" を天秤にかけて考える必要があるかと思います。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: あみぃ☆さん
返信日時:2014-04-03 16:37:10
井野先生、お忙しい中、度々のご回答とご丁寧な説明、ありがとうございました。


縁上マージンですね!!
初めて知りました。
さっき見てみましたが、難しいので、またあとでゆっくりとお勉強してみます。

ただ原理・原則は、やはり削った所を全て覆うのがルールなんですね。


では、わざと縁上マージンをやったのならば、私がA先生の指摘を伝えた時に、怒らずきちんと説明があるべきですよね。

更に同時期に同じ先生にクラウンやってもらった人も、全て隙間があります。


そしてA先生は、マイクロスコープでもみてくれているので、総合すると憶測ではありますが、最初クラウンを作った先生のは縁上マージンとかではなくて、単に雑だったのかな?という推測をしてしまいます。

いずれにせよ、井野先生のおっしゃる通り、返金はなかなか難しいですよね…
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: あみぃ☆さん
返信日時:2014-04-03 17:06:44
田尾先生、お忙しい中ご回答ありがとうございました。


しかもシンプルに分かりやすくまとめてくださり、更に理解が深まりました。

田尾先生がご自身でされる場合は、縁上マージンにされるんですね!!
歯科医自身がやりたい施術と聞くと、魅力は感じます。


私自身の希望の仕上がりは、見た目重視なんかよりも、長く使える歯にして戴く事です。
もちろんそれは、歯科医には伝えてありますが。

でも縁上マージンを意識せず、たまたま隙間があいているのであれば、逆にリスクが高いですよね。


インプラントの所に関しては、新しい若いクラウン担当医は、

「クラウンを入れてしばらく経ったから、歯茎がきちんと下がってきてるので、やり直しの必要はないです」

と言いました。


しかしA先生は、

「クラウンの形が合ってないので、歯茎が腫れてそう見えてるだけです」

と診断。
確かに、インプラントのクラウン入れてすぐに、痛みが出た事があり、それを相談したら医師は

「ひたすら歯磨きを頑張るしか方法はない」

と説明され、なんか納得いかなかった記憶がありました。


田尾先生がおっしゃるとおり、直すメリットとリスクを良く考えようと思います。



タイトル [写真あり] 美容歯科の施術に疑問、クラウンの正しい装着と定義は?
質問者 あみぃ☆さん
地域 非公開
年齢 36歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ インプラントに関するトラブル
審美歯科治療(人工の歯)
審美歯科に関するトラブル
その他(写真あり)
クラウン(被せ物)の隙間・適合
回答者




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