根管治療に失敗し、歯ぐきの内側に穴をあけられた場合の治療方法
相談者:
はいからさんさん (43歳:男性)
投稿日時:2014-06-15 17:15:19
こんにちは。
左下7番第二大臼歯の根管治療に失敗され、歯ぐきの内側に穴を開けられてしまいました。
<経緯>
1月より歯が痛くなり、虫歯を治療。
神経は残して処置。
4月に痛みがひどくなり再訪し、神経を抜くことに。
毎回麻酔を打ち、根管治療7回(毎回1時間〜1時間半)実施。
5月初旬に根の治療が終わり、薬を詰めて蓋をしました。
次回以降に土台を作ってかぶせ物をして治療を終了させるとのこと。
その後も痛みが引かないため、歯科医師に相談。
圧を掛けて薬を入れたため、痛みが1週間では引かないこともあるとの返答。
更に1週間様子も見るも、改善が見られない。
そこで、セカンドオピニオンとして別の歯医者に診断を依頼。
レントゲン撮影をしたが、見た限り、薬も根の先まで入っていて異常は見られないとの診断。
更に1週間経過を見るも、一向に痛みが引かない。
1週間後、セカンドオピニオンの歯医者で、詰め物を外して、再度根管治療をして貰う事に。
蓋をあけると、すぐに出血個所が発見されました。
良く見ると、3本ある神経のうち2本はきちんと処置されていたが、1本は神経ではなく、歯の内側にある肉の部分に穴が開けられていたとのこと。
そこで、残りの1本の神経は新たに見つけて頂き根管治療をしていただくことに。
ただ、歯の内側の所に開けられた穴については、そもそも神経ではないため、薬を詰めても完治せず、歯の骨に近い素材で埋めていく治療法しかないと言われました。
ただ、この修復はかなり難易度が高く、治療が終わっても痛みが取れない場合があり、その場合は、抜歯せざる得ないケースも考えられると説明。
<セカンドオピニオンの歯医者について>
最初に処置をした歯医者について悪く言うことはなく、担当医師に信用が置けないなら、その歯医者に居る別の歯科医師に変えて貰っては?と言われました。
更に、左下7番第二大臼歯の根管治療については見えない部分を手探りで処置するため、根治出来ないケースもあると説明され、最初の歯医者の対応を弁護することすらありました。
ただ、蓋をあけて処置して貰った時には、「神経と間違えて歯の内側に穴をあけるケースがままある」とは流石に言いませんでした。
それでも、「ミスである」とか?「ひどい処置だ」といった発言も一切ありませんでした。
また、セカンドオピニオンの歯医者にはマイクロスコープがあり(最初の歯医者にはなく、裸眼で処置)、出血していた部分を画像で見せて頂き、説明もしてくれました。
私見ですが、セカンドオピニオンはかなり良心的と判断しています。
<教えて頂きたいこと>
1.歯の内側に穴を開けられてしまった場合、根管治療の薬ではなく、骨のような成分(これはうる覚えです)で埋める治療が妥当なのでしょうか?
2.その治療は難しいもので、痛みが取れないケースになることが多いのでしょうか?また、感染症などになる恐れはないのでしょうか?
3.完治するまでにどのくらいの期間がかかるものなのでしょうか?
4.最悪の場合、抜歯することになるのでしょうか?
5.歯医者が神経と間違えて、歯の内側の筋肉に穴をあけるような処置をしてしまうことは良くあることなのでしょうか?
先生はミスとは言いませんでしたが、話しを聞く限り、失敗しているようにしか聞こえないのですが・・・?。
注射が下手な看護師がいるように、仕方のないことなのでしょうか?
6.根管の治療について
毎回注射で麻酔をし、1時間以上に渡り合計7回も治療もするのは普通なのでしょうか?
それとも、やはり前の医者は少し不器用な歯医者だったということでしょうか?
左下7番第二大臼歯の根管治療に失敗され、歯ぐきの内側に穴を開けられてしまいました。
<経緯>
1月より歯が痛くなり、虫歯を治療。
神経は残して処置。
4月に痛みがひどくなり再訪し、神経を抜くことに。
毎回麻酔を打ち、根管治療7回(毎回1時間〜1時間半)実施。
5月初旬に根の治療が終わり、薬を詰めて蓋をしました。
次回以降に土台を作ってかぶせ物をして治療を終了させるとのこと。
その後も痛みが引かないため、歯科医師に相談。
圧を掛けて薬を入れたため、痛みが1週間では引かないこともあるとの返答。
更に1週間様子も見るも、改善が見られない。
そこで、セカンドオピニオンとして別の歯医者に診断を依頼。
レントゲン撮影をしたが、見た限り、薬も根の先まで入っていて異常は見られないとの診断。
更に1週間経過を見るも、一向に痛みが引かない。
1週間後、セカンドオピニオンの歯医者で、詰め物を外して、再度根管治療をして貰う事に。
蓋をあけると、すぐに出血個所が発見されました。
良く見ると、3本ある神経のうち2本はきちんと処置されていたが、1本は神経ではなく、歯の内側にある肉の部分に穴が開けられていたとのこと。
そこで、残りの1本の神経は新たに見つけて頂き根管治療をしていただくことに。
ただ、歯の内側の所に開けられた穴については、そもそも神経ではないため、薬を詰めても完治せず、歯の骨に近い素材で埋めていく治療法しかないと言われました。
ただ、この修復はかなり難易度が高く、治療が終わっても痛みが取れない場合があり、その場合は、抜歯せざる得ないケースも考えられると説明。
<セカンドオピニオンの歯医者について>
最初に処置をした歯医者について悪く言うことはなく、担当医師に信用が置けないなら、その歯医者に居る別の歯科医師に変えて貰っては?と言われました。
更に、左下7番第二大臼歯の根管治療については見えない部分を手探りで処置するため、根治出来ないケースもあると説明され、最初の歯医者の対応を弁護することすらありました。
ただ、蓋をあけて処置して貰った時には、「神経と間違えて歯の内側に穴をあけるケースがままある」とは流石に言いませんでした。
それでも、「ミスである」とか?「ひどい処置だ」といった発言も一切ありませんでした。
また、セカンドオピニオンの歯医者にはマイクロスコープがあり(最初の歯医者にはなく、裸眼で処置)、出血していた部分を画像で見せて頂き、説明もしてくれました。
私見ですが、セカンドオピニオンはかなり良心的と判断しています。
<教えて頂きたいこと>
1.歯の内側に穴を開けられてしまった場合、根管治療の薬ではなく、骨のような成分(これはうる覚えです)で埋める治療が妥当なのでしょうか?
2.その治療は難しいもので、痛みが取れないケースになることが多いのでしょうか?また、感染症などになる恐れはないのでしょうか?
3.完治するまでにどのくらいの期間がかかるものなのでしょうか?
4.最悪の場合、抜歯することになるのでしょうか?
5.歯医者が神経と間違えて、歯の内側の筋肉に穴をあけるような処置をしてしまうことは良くあることなのでしょうか?
先生はミスとは言いませんでしたが、話しを聞く限り、失敗しているようにしか聞こえないのですが・・・?。
注射が下手な看護師がいるように、仕方のないことなのでしょうか?
6.根管の治療について
毎回注射で麻酔をし、1時間以上に渡り合計7回も治療もするのは普通なのでしょうか?
それとも、やはり前の医者は少し不器用な歯医者だったということでしょうか?
回答1
顕微鏡歯科シバタ(名古屋市守山区大森)の柴田です。
回答日時:2014-06-15 22:41:48
1 穴が空いていれば穴を塞ぐことが必要だと思います。
封鎖する材料は保険で使えるものもあれば保険では使えない材料もあります。
骨に近いという表現だと保険では使えない材料例えばMTAセメントかと思います。
2 その穴の空いている部分で感染が起きているか単純に炎症が起きているかはわかりませんが何らかの原因で炎症が起きているので出血してきたのではないかと思います。
もう感染している可能性はあると思います。
3 なんとも言えないですね、私には。
4 症状が落ち着かなければ可能性ゼロとは言えないですね。
5 どのくらいの頻度をよくあるというかという点はありますが、たまに発見することはあります。
虫歯が原因なのか、うちに来る前にかかっていた前医で起きたものなのかそれより前々医でのものなのかはわかりません。
6 治療中に痛みを感じさせない方がいいように思いますので麻酔を毎回使った方がいいという話は聞いた事があります。
7回分の根管治療に関わる保険点数は1000点前後かと思います。
7時間以上の保険収入が一万円ぐらいだとすると数万円分の赤字治療だと思います。
ひょっとすると近くにつくスタッフの人件費すらでないかもしれません。
多分今歯科医院で治療を続ける方がいいと思います。
封鎖する材料は保険で使えるものもあれば保険では使えない材料もあります。
骨に近いという表現だと保険では使えない材料例えばMTAセメントかと思います。
2 その穴の空いている部分で感染が起きているか単純に炎症が起きているかはわかりませんが何らかの原因で炎症が起きているので出血してきたのではないかと思います。
もう感染している可能性はあると思います。
3 なんとも言えないですね、私には。
4 症状が落ち着かなければ可能性ゼロとは言えないですね。
5 どのくらいの頻度をよくあるというかという点はありますが、たまに発見することはあります。
虫歯が原因なのか、うちに来る前にかかっていた前医で起きたものなのかそれより前々医でのものなのかはわかりません。
6 治療中に痛みを感じさせない方がいいように思いますので麻酔を毎回使った方がいいという話は聞いた事があります。
7回分の根管治療に関わる保険点数は1000点前後かと思います。
7時間以上の保険収入が一万円ぐらいだとすると数万円分の赤字治療だと思います。
ひょっとすると近くにつくスタッフの人件費すらでないかもしれません。
多分今歯科医院で治療を続ける方がいいと思います。
回答2
水川歯科医院(荒川区東日暮里)の水川です。
回答日時:2014-06-16 00:53:37
はいからさん さんこんばんは
1 骨のような成分 というお話なので柴田先生のおっしゃるように MTAというセメントかとおもいます。
穴を塞ぐ事には保健では使う事はできないので担当の先生にお聞きになられるのが良いと思います。
2 なれていないと難しいと思います。
また、マイクロスコープや拡大鏡がないと難しいです。
きちっとすればうまくいくとおもいますよ。
3 期間的にはケースにより様々なのでハッキリとは言えません。
治療後の経過をみていくと数ヶ月は必要かと思います。
4 抜歯の可能性はあります。
5 あくまでも、個人的な主観ですが、そんなに良くある事ではありませんが、たまに見かけます。
6 治療後のお痛みをなくすために麻酔をするばあいもありますがどういった糸でされているかはわかりません。
保健治療で1時間かけられるという事はかなり時間はかけられているようですね。
自由診療であれば十分あり得る時間だと思います。
ちょっと気になりましたが、ラバーダムはされているでしょうか?
個人的には根管治療には必ず必要と考えています。
ご参考になれば
1 骨のような成分 というお話なので柴田先生のおっしゃるように MTAというセメントかとおもいます。
穴を塞ぐ事には保健では使う事はできないので担当の先生にお聞きになられるのが良いと思います。
2 なれていないと難しいと思います。
また、マイクロスコープや拡大鏡がないと難しいです。
きちっとすればうまくいくとおもいますよ。
3 期間的にはケースにより様々なのでハッキリとは言えません。
治療後の経過をみていくと数ヶ月は必要かと思います。
4 抜歯の可能性はあります。
5 あくまでも、個人的な主観ですが、そんなに良くある事ではありませんが、たまに見かけます。
6 治療後のお痛みをなくすために麻酔をするばあいもありますがどういった糸でされているかはわかりません。
保健治療で1時間かけられるという事はかなり時間はかけられているようですね。
自由診療であれば十分あり得る時間だと思います。
ちょっと気になりましたが、ラバーダムはされているでしょうか?
個人的には根管治療には必ず必要と考えています。
ご参考になれば
回答3
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2014-06-16 08:49:46
特に下の7番は、通常のレントゲン写真の撮影方向からはその湾曲が分かり難い(前後方向の湾曲なら解り易いが、表裏方向に曲がっていても直線に見える場合がある)ため、そこを無理に直進させると穴が開きます。
珍しい事ではないと思います。
その先生が一生懸命根尖まで器具を届かせようとされた結果ではあると思います。
リペアが難しいケースでは、意図的再植や、もし親知らずがあれば、その移植などが選択される場合もあります。
珍しい事ではないと思います。
その先生が一生懸命根尖まで器具を届かせようとされた結果ではあると思います。
リペアが難しいケースでは、意図的再植や、もし親知らずがあれば、その移植などが選択される場合もあります。
相談者からの返信
相談者:
はいからさんさん
返信日時:2014-06-16 09:30:09
相談者からの返信
相談者:
はいからさんさん
返信日時:2014-06-16 09:37:07
水川先生 貴重なアドバイスありがとうございました。
直すには数か月かかることもあるのですね。
少し気が重いですが、適切な処置をしていただているようで、安心しました。
なお、最初に行った歯医者はラバーダムは使っていませんでした。
マイクロスコープもなく、設備は新しいものはなさそうな所でした。
セカンドオピニオンの歯医者は顔をタオルで覆って水が飛ばないようにしてくれているので、使っているかは解りません。
ただ、マイクロスコープをのぞきながら、細心の注意を払ってくれている感じはします。
なお、根管治療を行う場合は、マイクロスコープのある歯医者さんを選んだほうが安心ということでしょうか?
また、それが今の歯医者さんの普通の装備なのでしょうか?
直すには数か月かかることもあるのですね。
少し気が重いですが、適切な処置をしていただているようで、安心しました。
なお、最初に行った歯医者はラバーダムは使っていませんでした。
マイクロスコープもなく、設備は新しいものはなさそうな所でした。
セカンドオピニオンの歯医者は顔をタオルで覆って水が飛ばないようにしてくれているので、使っているかは解りません。
ただ、マイクロスコープをのぞきながら、細心の注意を払ってくれている感じはします。
なお、根管治療を行う場合は、マイクロスコープのある歯医者さんを選んだほうが安心ということでしょうか?
また、それが今の歯医者さんの普通の装備なのでしょうか?
相談者からの返信
相談者:
はいからさんさん
返信日時:2014-06-16 09:44:41
藤森先生 貴重な返信ありがとうございました。
抜歯した場合に考えられるリスクを教えて頂けませんか?
まず、意図的再植と言うのは、抜歯した歯をに何らかの処置を加えて、埋め戻すような施術のことでしょうか?
なお、現在7番奥にある親知らずは残ったままあります。
右側も同様です。上の親知らずは数年前に抜歯済みです。
もし、7番を抜いた場合、7番横にある親知らずも抜歯しないといけないのでしょうか?
7番を抜いたことで、親知らずが6番の歯の方に徐々に移動してきて、歯ぐきが痛くなることがあるのでしょうか?
また、7番を抜歯した場合、ブリッジは難しいとしてもインプラントで新しい歯を入れた方が、将来を考えるといいのでしょうか?
色々とすいません。
アドバイス頂けると助かります。
抜歯した場合に考えられるリスクを教えて頂けませんか?
まず、意図的再植と言うのは、抜歯した歯をに何らかの処置を加えて、埋め戻すような施術のことでしょうか?
なお、現在7番奥にある親知らずは残ったままあります。
右側も同様です。上の親知らずは数年前に抜歯済みです。
もし、7番を抜いた場合、7番横にある親知らずも抜歯しないといけないのでしょうか?
7番を抜いたことで、親知らずが6番の歯の方に徐々に移動してきて、歯ぐきが痛くなることがあるのでしょうか?
また、7番を抜歯した場合、ブリッジは難しいとしてもインプラントで新しい歯を入れた方が、将来を考えるといいのでしょうか?
色々とすいません。
アドバイス頂けると助かります。
回答4
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2014-06-16 09:57:23
>根管治療を行う場合は、マイクロスコープのある歯医者さんを選んだほうが安心ということでしょうか?
結果を保証する事は出来ませんが、選択基準の一つではあると思います。
僕が知っている範囲で「自分が根管治療を受けたいと思う歯科医」は100%マイクロスコープを使用しております。
結果を保証する事は出来ませんが、選択基準の一つではあると思います。
僕が知っている範囲で「自分が根管治療を受けたいと思う歯科医」は100%マイクロスコープを使用しております。
回答5
水川歯科医院(荒川区東日暮里)の水川です。
回答日時:2014-06-16 12:41:34
>根管治療を行う場合は、マイクロスコープのある歯医者さんを選んだほうが安心ということでしょうか?
櫻井先生のおっしゃるようにある程度の内容の根管治療をしようとした場合にはマイクロスコープが必要な場合が多いとおもいます。
個人的な意見になりますが、私はマイクロスコープがなければきちんと根管治療が出来る自信がありません。
>もし、7番を抜いた場合。
出来れば抜かなくて済むほうがよいですよね。
8を抜いて7番に移植する方法もありますがこちらも経験のある先生に相談されたほうが良いと思います。
ご参考になれば
櫻井先生のおっしゃるようにある程度の内容の根管治療をしようとした場合にはマイクロスコープが必要な場合が多いとおもいます。
個人的な意見になりますが、私はマイクロスコープがなければきちんと根管治療が出来る自信がありません。
>もし、7番を抜いた場合。
出来れば抜かなくて済むほうがよいですよね。
8を抜いて7番に移植する方法もありますがこちらも経験のある先生に相談されたほうが良いと思います。
ご参考になれば
相談者からの返信
相談者:
はいからさんさん
返信日時:2014-06-16 18:41:36
櫻井先生、水川先生
返信ありがとうございました。
医学以外でもそうでしょうが、日進月歩しているのですね。
全く医者任せというのも良くないのですね。
勉強になりました。
ありがとうございました。
返信ありがとうございました。
医学以外でもそうでしょうが、日進月歩しているのですね。
全く医者任せというのも良くないのですね。
勉強になりました。
ありがとうございました。
タイトル | 根管治療に失敗し、歯ぐきの内側に穴をあけられた場合の治療方法 |
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質問者 | はいからさんさん |
地域 | 東京23区 |
年齢 | 43歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 会社員(事務系) |
カテゴリ |
根管治療の治療法 根の穴・穿孔(パーフォレーション) |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。