Dr.グリーンフィールドの非抜歯矯正方法

相談者: ミミックさん (41歳:女性)
投稿日時:2014-10-19 17:20:02
こんにちは。
いつも色々と勉強させて頂いております。

抜歯矯正について色々と調べていて、様々ある矯正方法の中に、ドクターグリーンフィールドという先生(米国?)のCADフィロソフィーをベースにした矯正方法があるというのを知りました。

抜歯はせずに歯列をを拡大して、安定し整体親和性の良い、後戻りしにくい?などと書かれていました。



矯正をするのであれば、大事な歯を抜かずに、できる限り非抜歯でと考えているのですが、この方法(理論?)での矯正は上記のようなメリットが多く安全な方法なのでしょうか?

素人考えの内容ですみませんがご意見いただけばありがたいです。


回答 回答1
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2014-10-19 20:47:27
・CADフィロソフィーをベースにした矯正方法

特別な方法と考えない方が良いと思います。

CADはcoordinated arch development です。
直訳すれば 調和した歯列の発達ということになるでしょうか。
成長の早期から初めるという基本的な考え方です。



以下は1995年に来日した時の矯正関係の雑誌に載った座談会での発言を記させてもらいますので参考にされてください。


顎外力と筋肉の再教育を行える装置を用いた早期治療は、成長パターンを変えることにより、基底骨のディスクレパンシーの早期解決を高めています。

また、あなたのような成人矯正に対する質問に以下のように答えています。

加齢とともに組織の適応性は減ってくると思います。
また同時に、大きな変化への適合性というものも減ってくるでしょう。
これらのことは出来るだけ抜歯を回避するべきだという理由にもなります。

抜歯すると、そこに大きなスペースができ、それを治療していくことになるわけです。
抜歯後に歯牙を長い距離動かせば動かすほど、歯根吸収を起こしてしまう確率は高くなるという科学的なデータもあります。

また加齢とともに得られる幅径もも少なくなってきます。
加齢とともに抜歯ケースは増えると思いますが、全体の2〜3%に過ぎません。

また、抜歯する場合の要件を、簡単に記すと上下顎前突、8ミリ以上の叢生大臼歯が十分に(3次元的に)直立していない、顔貌のエステティックな理由の4ッを挙げています。



>安全な方法なのでしょうか。

特別なことではないということですから、答えはご自身の判断でしてください。


私事になりますが、逆に抜歯矯正後の問題で、相談を受けたり治療を求められたケースは数十人になりますが、非抜歯矯正ではあまりありません。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ミミックさん
返信日時:2014-10-24 18:44:32
松山先生

丁寧なご説明ありがとうございます。

抜歯で上顎拡大を行うことにより、抜歯で行うよりも歯を動かす距離が少ないため、歯根吸収のリスクは減るということですね。

上顎拡大した場合、正中口蓋縫合を広げると理解しています。
広がった部分は新しく骨形成されるようですが、成人の場合それがうまく形成しなかったり、戻ってしまったり等の問題があるケースもあるでしょうか。

また上顎拡大で歯の角度が開きすぎてカッパみたいな口元になった、、という話も目にしましたが、、やはり止むを得ずそのようになってしまうこともあるのでしょうか?
回答 回答2
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2014-10-24 19:50:50
>上顎拡大した場合、正中口蓋縫合を広げると理解しています。

これは子供の場合です。
成人は骨の縫合が完成しているので不可能です。


>上顎拡大で歯の角度が開きすぎてカッパみたいな口元になった

私は上顎拡大でのそのような経験は皆無です。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ミミックさん
返信日時:2014-10-26 17:24:18
お忙しところありがとうございます。

成人の場合は縫合部は開かず歯列自体(歯茎)?を拡げるだけですか?

そうなると上顎拡大装置+ブラケット・ワイヤーを使うケースと、普通のブラケットとワイヤーだけで行う矯正の違いは効率性、速度の違い?だけでしょうか。

調べてみましたがちょっとわからなかったです。。

まだご覧になっていらっしゃったらご教示ください。
回答 回答3
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2014-10-27 20:30:30
成人矯正は子供より一般的には時間がかかります。
子供は早くてよいというわけでもありません。

成人矯正は時間をかけて、できるだけ安定性のよい後戻りしにくい
ゴールを目指すべきです。
これとても子供も同じことです。

短期間で済まそうとか、能率よくとはあまり求めない方が基本的には
望ましいものです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ミミックさん
返信日時:2014-10-27 21:12:59
松山先生

そうですね、おっしゃる通りだとおもいます。
結果を急ぐあまり本末転倒にならないようにしたいとおもいます。
ありがとうございました。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2014-10-27 21:22:37
その昔、グリーンフィールドが来日した際のコピーは、非抜歯率8.5%というものでした。

講演も聴きに行きましたが、あまり響きませんでした。


それよりも正直、1.5%の抜歯ケースを見たかったです。

つまり、それほど素晴らしいものでは無いような気がします。
個人的には。

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タイトル Dr.グリーンフィールドの非抜歯矯正方法
質問者 ミミックさん
地域 非公開
年齢 41歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯列矯正の治療法
回答者




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