2歳7ヶ月、アブセスと根管治療について

相談者: Puaさん (2歳:女性)
投稿日時:2014-11-10 00:10:36
今年2月、左下Dに小さな初期虫歯があった為、削ってシーラントをしました。
米国にて治療)

現在、日本に帰省中です。
10月27日の集団歯科健診で問題なしでしたが、11月頭に左下Dの外側歯茎に小豆大の腫瘍を発見。
日に日に小さくなっては来てましたが、11月8日に小児歯科医を受診。

レントゲンの結果、虫歯が深く進行しており、神経も死んでいるだろう。とのことで、
歯に穴を開けて膿を出し、出し切った後、消毒し、詰め物をして銀歯を被せると言う説明でした。
根管治療について話しは無し)



レントゲンは2回試しましたが、上手く全体像が撮れず、片側の歯根は半分くらいしか写りませんでした。

神経は死んでいるだろう。と言うことで麻酔無しでしたが、深く削って行くにつれ、痛みを感じたようで、酷い泣き方をしました。
その時に出血もしていましたが、

「これが膿です。ドクドク出てますよ。」

との説明。



治療後2日目の今日、アブセスの高さは半分減。
自宅で歯の穴に詰めた綿球を朝晩の2回取り替え。

1回目の朝は痛がりませんでしたが、2回目の交換の際、癒着を剥がす感覚と共に強い痛みがありました。

明日、消毒に行く予約があります。
治療完了するまで1ヶ月以上掛かると言われましたが、2日後には米国に戻るため、治療の続きはハワイでになります。



質問点:

1) 治療について
通常、どのような治療スケジュールが組まれますか?
また、今後の治療方法にはどんな選択肢がありますか?
(特に根管治療について。必要性と施術方法)


2) 神経について
本当に神経が死んでいたのか、疑問です。
調べる方法は無いのでしょうか?
レントゲンを見て確定出来るのでしょうか?


3) 出血について
歯を削った時の出血の理由
(出血は「膿」との説明でしたが)


4) 抗生剤の必要性
穴には綿球だけで良いのか?
抗生剤を入れたり、または服用の必要性は?


5) 開口器について
米国では硬いゴム製のような物を使いますが、日本では幼児に対しても、ネジ開けるタイプの金物器具を使用するのが普通でしょうか?
処置中、金具が上顎に当たって出血し、上顎半分が血まみれでした。
不必要な怪我だと思いますが、良くあることでしょうか?



以上です。
お忙しいところ、お手数ですがよろしくお願いいたします。
ありがとうございます。


回答 回答1
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2014-11-10 19:54:37
シーラントレントゲンの結果、虫歯が深く進行しており、 神経も死んでいるだろう
神経→以降歯髄

の過程では歯髄が完全に壊死に陥っていることはまずありません。
私でしたら、初めから局所麻酔をします。
アブセスが出来て、半年とか放置すれば別ですが、、、。



1) 治療について
したがって、麻酔下で歯髄の除去をして、根管消毒、根管充填を行います


2) 神経について
出血が、歯髄が変性中ではあるが生きていることの証しです。


3) 出血について
膿が混じることはありますがその量は少しです。


4) 抗生剤の必要性
3−mix と称す根管治療法があることはありますが、乳歯には使わないのではと思います。
服用は全身的に発熱を来すような、あるいは歯肉の腫れが強く痛みがある時などには用います。


5) 開口器について
非協力的な子供で仕方なくする以外は、精神的なことも考慮して使いません。
特に金属製のものは無理やり文字道理開口させる時になります。

子供の虫歯が蔓延していた時代の経験談です。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Puaさん
返信日時:2014-11-11 01:16:22
松山歯科医院
松山先生

お忙しいところ、丁寧にご回答頂きましてありがとうございます。


本日、最初の治療を受けた医院に消毒に行く予約がありましたが、どうしても信頼しきれず、予約をキャンセルし、別の歯科医院へセカンドオピニオンとして診て頂きました。

セカンドオピニオンの医院での処置としては、炎症を抑える薬を入れ - 綿球 - ゴムで蓋
(明日、米国に戻りますが、飛行中に気圧の変化により、中に溜まったガスで圧迫されて痛みが出るようであれば、楊枝などでゴム栓は取り除くと良い。とアドバイスも頂きました。)



治療方針としては最初に治療を受けた歯科医院と同じでしたが、

神経について松山先生の仰るとおりでした。

>2) 神経について
>出血が、歯髄が変性中ではあるが生きていることの証しです。

セカンドオピニオンの先生が見たところ、神経は半分(片側)は生きている。
気絶するほどの痛みではないにしろ、
私だったら局所麻酔を使用します。とのことでした。

残っている神経もいずれ壊死するだろうとのことでした。


開口器につきましても、松山先生と同じ意見でした。

>5) 開口器について
>非協力的な子供で仕方なくする以外は、精神的なことも考慮して使いません。
>特に金属製のものは無理やり文字道理開口させる時になります。

安全確保など、どうしても必要な場合もあるが、本体は金属製でも口に当たる部分にはゴムが張ってある。
が、ほとんど器具を使うことがない。との説明でした。


実際、先生の指と声掛けだけで、娘は大泣きしながらも口を開けて治療に応じました。

最初の医院で使用された開口器は全てが金属で、ゴムは付いておらず、さらに歯科助手が器具の上から強い力で顔を押さえつけていた為、頬に器具が強く当たり、痛かったと思います。


最初に治療を受けた歯科医院(小児歯科専門)、セカンドオピニオンの歯科医院 共に、初めての受診でした。
(どちらもインターネットの口コミでは評判良し)

最初に治療を受けた小児専門歯科医院で、

「神経は壊死しているので麻酔は必要ない。」

と説明を受けた際、母としての直感的には疑問を感じていたにもかかわらず、歯科治療に関する知識がない為、不安のまま先生にお任せしてしまいました。


小さな体を治療台に括り付けて、開口器で不必要な怪我をさせ、麻酔で回避できた痛みを無視して治療する先生を選んでしまったこと。
処置方法に疑問を持ちながらも、ただ神経質になって過剰反応しているだけ。
先生にご迷惑を掛けてしまう。と自分に言い聞かせてしまったこと。

私が無知で勇気がなかったが為、娘に必要以上の恐怖と痛みを与えてしまったことを、とても後悔しています。


とても迷いましたが、セカンドオピニオンを受けたこと、そしてこちらで松山先生にご回答いただけ、すごく助けになりました。
今後、娘の健康のため、より良い選択をして行きたいと思います。


貴重なお時間を割いてくださった松山先生、ならびにこのような貴重な場を提供してくださっている運営者の方々、どうもありがとうございました。
感謝しております。



タイトル 2歳7ヶ月、アブセスと根管治療について
質問者 Puaさん
地域 海外
年齢 2歳
性別 女性
職業 主婦
カテゴリ 小児歯科治療
乳歯の虫歯(むし歯)
子供(子ども)の虫歯
乳歯の抜髄、根管治療
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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