排膿と動揺がある歯周病の治療方法について(歯科衛生士)

相談者: eriko22さん (24歳:女性)
投稿日時:2015-01-22 03:11:01
現在、歯科衛生士として働き始めて3年目になります。

私の医院は、歯周病治療の患者様は歯科衛生士の担当制となっています。
現在、50代の男性患者様を担当して半年ほどになるのですが、その方の治療方法について相談させてください。

状態としては、全体的にポケットが4〜9ミリほどになっており、特に右上3〜6番は排膿と動揺があります。

ブラッシング歯間ブラシ指導を行い、縁上プラークのコントロールは良いのですが、ポケットが深い臼歯部には縁下プラークが残っています。

月1回でSCに通ってもらっており、全体の縁下プラークの除去、排膿がある箇所はSRPをした後、コンクールを薄めたもので洗浄し、ペリオフィールを塗布しています。

2ヶ月前に排膿に気付き、その月と次の月に上記のような処置を行ったのですが、今月になっても状態はあまり変わりがありませんでした。


相談内容についてですが、

@排膿が2ヶ月経っても治らない場合、治療方法に問題がありますか?

ASRPは麻酔なしで行っており、痛みなくハンドスケーラーが届く範囲でしか行っていません。
5ミリ以上のポケットの場合は麻酔下で行うか、外科処置をしなければ
効果はあらわれにくいですか?

B縁下歯石の付着がないポケットからも排膿はありますか?
SRPを行っても歯石は取れず、プラークか血の塊のようなものが出るだけのところがあります。

新卒で今の医院に就職し、他院のやり方、治療の流れなどを知りたいと思っています。
私が記載した内容におかしなところ、間違った認識がありましたら先生方にご指摘、ご指導もして頂きたいと思っています。

よろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2015-01-22 11:27:43
eriko22さん、こんにちは。

担当の先生には相談されたのでしょうか?
場合によっては投薬も必要かと思うのですが。

5o以上のSRPをしない理由はなぜでしょうか?

浅い縁下でプラークしか出てこなくても、深い所に歯石は残っているのではないですか?

急性炎症歯肉の状態で治療内容は色々あるとは思いますが、月に一度のその治療では治るものも治らないと思います。

担当の先生と治療方針を決めたうえで、きちんとした治療をされた方が宜しいかと思います。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2015-01-22 11:38:22
eriko22さん、今日は。

厳しい言い方ですが、きちんと勉強しなおされた方がよいでしょう。

文面から察すると、現在のeriko22さんには、歯周病を治すことはできないように思います。


>状態としては、全体的にポケットが4〜9ミリほどになっており、特に右上3〜6番は排膿と動揺があります。

この程度の進行状態なら、私の医院では、新卒で就職して、きちんと勉強し続け、順を追ってトレーニングを受け、4年目にして初めて担当する程度の進行状態です。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: eriko22さん
返信日時:2015-01-23 01:42:22
上坂先生、ご返答ありがとうございます。

5ミリ以上のポケットでSRPを行わない理由は、担当医から深いポケットではSRPはあまり意味がないと以前言われたためです。
来月のSC時には担当医が枠をとって診てくれるそうなので、その際に今後どうするべきか相談しようと思っています。

患者様ごとに違うとは思うのですが、通常は5、6ミリ以上のポケットから排膿があり症状が改善しない場合、フラップオペなどを行うのでしょうか?

歯周病についての基礎的なことがわかっていないことは、自分でも感じていました。
そのため担当の患者様をもつようになり焦りが出てきています。

知識不足のため私の質問も意味がわかりにくいかもしれませんが、お時間がありましたら、今の治療の間違っているところを教えてください。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: eriko22さん
返信日時:2015-01-23 01:54:26
小牧先生、ご返答ありがとうございます。

厳しいご意見を言って頂いてありがとうございます。

自分でも感じていましたが、今まで担当した患者様もブラッシング指導や縁上歯石の除去、4ミリほどのポケットから縁下歯石などで炎症などが
治まっていたため、今回のような排膿や5ミリ以上のポケットが多数ある場合どうすればいいのかがわかっていません。

これから歯周病治療のセミナーなどに参加して、もう少し勉強をしようと思います。
はっきりとおっしゃっていただいたお陰で、今更ですが焦りが出てなんとかしなくてはという気持ちが高まりました。

もしお時間がありましたら、小牧先生の医院では歯科衛生士さんにどのようにどのような段階を踏んで、今回のような患者様を受け持たせているのか、歯周病治療についてどのようにご指導されているのか教えてください。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2015-01-23 02:04:05
歯科衛生士という仕事の難しいところで、診断と治療計画は通常歯科医師が決めることになります。

ですので診断力がない先生の下についていたら、衛生士だけが頑張ってもどうにもならないと思うのですが・・

ペリオに関しては衛生士に丸投げになってしまっている先生が少なくありませんが、やはり歯科医師自身がそれについて十分な知識と経験がないと、衛生士が歯周治療の場面で活躍するというのは難しいと思います。
5mm以上のポケットに、しっかりとした治療が提供出来ている歯科医院は実際にはかなり限られていると思います。



この症例の件に関しては麻酔下でのSRPがおそらく必要ですが、キュレットのシャープニングが出来ているのかなど不明な点も多いですし、先生が外科手技もお持ちであれば外科手術の方が結果は出やすいと思いますよ。

一応、ポケットが深い場合に上の方だけSRPするというのは、歯石や細菌を閉じ込めて急性化させる危険性もありますので、やってはいけないことになっていますから注意して下さいね。

医院として限界を感じるなら無理せずに、それが治療出来る別の医院を紹介するのもプロとしての一つの方法だと思います。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: eriko22さん
返信日時:2015-01-28 01:54:13
渡辺先生、ご返答ありがとうございます。
お礼が遅くなってしまい申し訳ありません。

私の医院では担当の歯科衛生士が治療方針を決めることになっており、自分から提案や相談をしなければいけません。
医師が決めた流れで治療を行うわけではないので、まだまだ未熟な私では正しい治療の流れが組めていないと思います。

医師よりも先輩衛生士の方が歯周病の治療に関して詳しいと思いますので、麻酔下でSRPを行うか、外科処置を行うべきかカルテを見てもらって相談してみたいと思います。

ポケットの上の方だけSRPをしてはいけないというのは知りませんでした。
勉強不足です。
教えていただきありがとうございます。

別の医院へ行くことも策かもしれませんが、今の病院でももう少し学ばなければならないことがあるので、本当に限界を感じたら検討したいと思います。

アドバイスありがとうございました。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2015-01-28 12:51:43
たしか4o以上のポケット内をSRPしても、かなりの確率で歯石が残るという文献が、あると思います。

つまりeriko22さんのやり方では、感染源が取れないので治らないという可能性があると思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: eriko22さん
返信日時:2015-01-28 13:58:40
柴田先生、ご返答ありがとうございます。

簡潔なご返答で問題点がよく理解できました。

深すぎると残ってしまうんですね。
やはり、外科処置でしか歯石は取りきれないのでしょうか。

先生方のたくさんのご返答のおかげで、排膿を止めるためには上辺だけの掃除では意味がないことその理由もわかってきました。
ありがとうございます。

担当医と先輩衛生士へ相談し、自分自身でももっと歯周病の治療について勉強し直し患者様の状態を今よりも改善できるようにがんばりたいと思います。

本当にありがとうございました。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2015-01-28 15:15:58
>もしお時間がありましたら、小牧先生の医院では歯科衛生士さんにどのようにどのような段階を踏んで、今回のような患者様を受け持たせているのか、歯周病治療についてどのようにご指導されているのか教えてください。


医歯薬出版社の月刊「デンタルハイジーン」の2014年1月号から4月号まで、歯周治療におけるチームワーク医療について連載を書きました。
その中にスタッフ教育についても少し触れていますので参考にして下さい。

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回答 回答6
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2015-01-28 20:27:05
上坂むねゆき先生の言うところの、<場合によっては投薬も必要かと思うのですが。>抗菌療法が必要な場合があります。

柴田先生の<SRPしてもかなりの確率で歯石が残るという>ことから、歯肉隔離掻爬術が必要な場合もあります。

一部の排膿ですが、瀰漫性の根尖性歯周炎を見落としている場合もあります。
血圧降下剤が歯肉の腫脹を来す場合もありますし、糖尿病が関係する場合もあります。ブラキシズムが修飾している場合もあります。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: eriko22さん
返信日時:2015-01-28 20:53:48
小牧先生、再びご返答していただきありがとうございます。

「デンタルハイジーン」是非、拝見させていただきます。
小牧先生のスタッフ教育について参考にさせていただきます。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: eriko22さん
返信日時:2015-01-28 21:04:47
松山先生、ご返答ありがとうございます。

抗菌療法は私の医院ではあまり歯周病治療に行っているのをみたことがないので、担当医に確認してみようと思います。

歯石だけが原因かと思い込んでいましたが、他にも関係している原因があるかもしれませんね。
糖尿病や血圧降下剤の使用はなかったと思いますが、何か別の原因がないか改めて考えたいと思います。
回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2015-01-28 21:42:38
>私の医院では担当の歯科衛生士が治療方針を決めることになっており、自分から提案や相談をしなければいけません。

それが知識を深める為のディスカッション目的でないとすれば、完全な丸投げ状態ですね。
歯周病が改善しない場合の責任の所在もおそらく曖昧になると思いますし、あくまでも医療行為ですので、あまり積極的に重度の治療はしない方が良い様な気もします。

軽い考えでの歯周治療の先には根面カリエスの多発や審美障害、歯の喪失なども起こり得ますし、全身疾患への配慮も必要です。
中途半端には触らない方がまだマシということもありますからね。

歯周治療のレベルを上げたいなら担当医の先生か院長先生を巻き込んで一緒に頑張った方がいいと思いますよ。
ドクターの方が裁量権も責任も重い以上、衛生士だけが頑張っても良い仕事は出来ないと思いますので、是非個人としてではなくチームとして頑張って下さい。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: eriko22さん
返信日時:2015-02-01 23:08:59
渡辺先生、ご返答ありがとうございます。

確かになかなか改善がみられないと報告をして、その時に歯科衛生士から担当医にバトンタッチするような形なので一緒になって治療するという体制ではないです。

そうですね、やはり医院の中の1つのチームとして共に頑張らなければ
大きな変化はないままだと思います。

個人としての知識も深めつつ医院全体で歯周病治療について、考えていきたいということを伝えてみようと思います。



タイトル 排膿と動揺がある歯周病の治療方法について(歯科衛生士)
質問者 eriko22さん
地域 非公開
年齢 24歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯周病(歯槽膿漏)治療
衛生士関連
回答者




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