右下7番、ファイバーコアとレジンコアの違いと選択をどうしたらいいか?

相談者: redbullさん (49歳:男性)
投稿日時:2015-06-15 21:26:17
いつもお世話になっております。

コアの種類とその違いについて質問させてください。

現在、上7番の根管治療をしています。
以前に治療済みでクラウンを被せていましたが、時間の経過でクラウンに穴が開いており、根管治療も不適切だったとの事で今回再治療となってものです。


次回土台を入れるので、

保険適用のものにするか自費の素材を使用するか考えてきてください」

と言われました。
ファイバーコアにした場合は被せ物保険外になるとの事でしたが、どちらを選択して良いか決めかねています。

もちろん、自費の物の方がクオリティが良く、あとは個人の予算と価値観の問題だとは思いますが、具体的にどのような違いがあるのか、メリットデメリット等を知った上で判断したいと思っています。
(ちなみに、費用の方は、ファイバーコアとハイブリッドクラウンで7万円との事でした。良心的な価格だと思います)


また、被せ物にも保険適用のものと、ハイブリッドセラミックなどがあると思いますが、こちらについても、メリットや判断基準などをご教示いただけるとありがたいです。

自分としては、この歯以外にも根管治療の必要な歯がある(上5番・上2番など)事もあり、それほどのデメリットでなければ保険適用でもいいのではないかと考えています。


レジンコアのデメリットとして、強度が弱く割れる可能性がある、再治療の際に除去が困難、などの情報を読んだのですが、コアが割れる場合歯も一緒に割れてしまう可能性が高いとか、割れたコアを除去する際に歯が割れてしまう、という意味なのでしょうか?

支離滅裂な文章ですみません。
宜しくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2015-06-16 10:10:13
んんん…

>「保険適用のものにするか自費の素材を使用するか考えてきてください」

保険はレジンコアで自費はファイバーポストコアと言う事でしょうか?
それとも保険はメタルコアでと言う事でしょうか?
(↑これなら理解は出来ますが)

または被せ物を保険でするか、自費でするかと言う事でしょうか?
(↑これも理解できます)


レジンコアかファイバーポストコアかは本来は患者さんに決めてもらうのではなく「歯科医が決めるもの」だと思います(自費だろうが保険だろうが)。
そもそもファイバーポストは「歯質の強度が足りない時に補強材として使うもの」ですから、十分な歯質が残っていれば(自費であっても)必ずしもファイバーを入れる必要が無くなるからです。

メタルコアとレジンコア(ファイバーポストコア)では作り方から変わってきますので、保険か自費かを事前に選択する必要があります。



>それほどのデメリットでなければ保険適用でもいいのではないか

個人的には「メタルコア+金パラクラウン」は破折などのリスクから考えるとお勧めはしません。


>レジンコアのデメリットとして、強度が弱く割れる可能性がある、再治療の際に除去が困難、などの情報を読んだのですが、コアが割れる場合歯も一緒に割れてしまう可能性が高いとか、割れたコアを除去する際に歯が割れてしまう、という意味なのでしょうか?

強度の問題で言えば、牛の歯を同じ形に削ってaメタルコア、b既製金属ポスト入りレジンコア、cレジンコア単体、dファイバーポスト入りレジンコアを入れ、斜め45度からつからを加え、割れるまでの力の大きさと割れた時の状態を比較した実験があります。

割れるまでの力の大きさはcのレジンコア単体が他の3つに比べ弱かった。

割れた時の状態はa,bは歯根破折を起こすケースが多く、c,dは割れたとしてもコア自体が破壊され、歯根破折に至るケースはゼロだった。

と言う結果になりました。


「再治療の際に除去が困難になる」と言うのは術者(マイクロスコープを使うか使わないかなど)の差によると思います。

マイクロスコープを使う僕としてはメタルコアよりもレジンコアの方が再治療がやりやすいと感じます。
根管治療中のラバーダムもしやすくなる事が多いです)

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: redbullさん
返信日時:2015-06-16 20:29:06
櫻井先生ありがとうございます。

> 保険レジンコア自費ファイバーポストコアと言う事でしょうか?
> それとも保険はメタルコアでと言う事でしょうか?
> (↑これなら理解は出来ますが)

説明がわかりにくくてすみません。
「保険適用のクラウンの場合コアはレジンになります。ファイバーコアを選んだ場合クラウンも保険外になります。」という説明だったお思います。

また、レジンコアとファイバーコアの違いを聞いたところ、レジンは中に金属のねじを入れて固定するので、歯が割れる期可能性がある。
ファイバーは弾力があるのでその可能性が低い、との説明でした。
また、メタルコアはやっていないとのことでした。
衛生士さんからの説明で、先生からは特に説明はありませんでした)

この説明から考えるに、レジンコアの場合、金属のポストを入れたレジンコアを使用する、と考えて良いのでしょうか?



> そもそもファイバーポストは「歯質の強度が足りない時に補強材として使うもの」ですから、十分な歯質が残っていれば(自費であっても)必ずしもファイバーを入れる必要が無くなるからです。

なるほどそうなんですね。
先生から特に説明がなかったので、必要性があるかどうかわからないので気になります。

歯がどの程度残っているかは正確にわからないですが、舌で触った感じでは、遠心面(頬の方)は他の歯と同じくらいの高さまで残っていますが、内心面(舌の方)は歯茎から2-3ミリ出ているだけのように思います。また前述のように再根管治療のため歯の内側はかなり削っていると思います。

このような状況の場合ファイバーコアを入れた方が良い、あるいはメリットが利増すでしょうか?


本来主治医の先生に聞くべきことですが、次回の診察がコアを入れる回なので、相談することができないため、少しでも判断材料になるような情報をご教示いただけたらありがたいです。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2015-06-16 20:43:49
>この説明から考えるに、レジンコアの場合、金属のポストを入れたレジンコアを使用する、と考えて良いのでしょうか?

そうですね。
保険適応の場合、レジンコアには金属ポストを入れないと算定要件を満たせないのだと思います。
(すみません、保険診療をやっていないので今の保険のルールが解りません)


>本来主治医の先生に聞くべきことですが、次回の診察がコアを入れる回なので、相談することができないため

チョット待ってくださいね。

保険の流れで治療を進めるのであればいざ知らず、自費での治療を考えているのであれば、治療はいったん止めて、しっかり説明をしてもらう時間を作るべきだと思います。

理解不十分のまま自費治療をスタートすると後悔する事になると思いますよ。

少なくとも、そう言った説明の時間を取ってくれないような歯科医から自費治療を受けるべきでは無いと考えますが…。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: redbullさん
返信日時:2015-06-17 20:45:33

> 理解不十分のまま自費治療をスタートすると後悔する事になると思いますよ。

確かにおっしゃるとおりですね。
次回の診察の際、最初に相談してみようと思います。

ただ、ある程度基礎知識を持ってないと、先生の言うことの真意が理解できないのと、事前に自分でも考えを整理しておきたいので、再度質問させてください。

自分としては、レジン保険内)で問題ないのであれば、それで済ませたいと思っていますが、上記のような歯の状態(遠心面(頬の方)は他の歯と同じくらいの高さまで残っていますが、内心面(舌の方)は歯茎から2-3ミリ出ているだけのように思います)の場合、一般的には、ファイバーにした方が良いでしょうか?

また、被せ物に関しても、見た目は気にしないので、保険の銀のクラウンでよいと思っているのですが、ハイブリッドなどのクラウンは、見た目以外にどのようなメリットがあるのでしょうか?

何度も恐縮ですが、宜しくお願い致します。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2015-06-17 23:41:22
昨年の保険改訂で、保険のレジンコアはメタルのポストが無くても算定できるようになりました。
ちなみにポストを何本入れても、入れなくても、請求点数は同じです。


今回の場合メタルのポストかファイバーポストが必要だと術者の先生が判断されたのではないでしょうか。

保険と自費クラウンの違いは下記にまとめがあります

* 歯科の保険治療と保険外治療の違いって?



また、ハイブリッドと一口に言っても、いろいろなものがあります。
 1)ハイブリッド(レジン)単体 を盛り上げて作った物
 2)メタルの表面にハイブリッドを盛った物 使用メタルは様々
 3)CADCAMを使用、工場で作ったハイブリッドのブロックを削りだした物


1)は大臼歯しかも最後部の臼歯に使うのは強度的にリスクがありますのでおそらく2)かと思いますが、使用メタルおよび、何処までハイブリッドを盛るかによって特徴はかわります。
3)はメーカーによる差があり、メーカーによっては冠での使用を不適と発表したところもあります。
* http://www.3m.com/3M/en_US/Dental/Products/Lava-Ultimate/
 

どんな物かよくお聞きになってから判断されることをお勧めします。

ちなみに保険診療のクラウンの平均寿命は6年位と言われています。


納得のいく治療が出来ると良いですね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: redbullさん
返信日時:2015-06-18 08:34:16
三浦先生

ありがとうございます。

> ちなみにポストを何本入れても、入れなくても、請求点数は同じです。

以前に別の歯にレジンのコアを入れた(その時はあまりよくわからず「保険のものでお願いします」と言ってしまいました)のですが、スクリューをねじ込んでいるような感触はありませんでした。
メタルのポストを入れる処置というのは、処置される側にわかりますか?



> ちなみに保険診療のクラウンの平均寿命は6年位と言われています。

そうなんですね。
ハイブリッドなどのクラウンの場合は、一般的にどの程度の寿命なのでしょうか?(実際の物によりかもしれませんが)
また、他の医院に比べると金額が安いように思うのですが、その分クオリティにが低いなどの可能性もあるのでしょうか?

宜しくお願い致します。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2015-06-19 12:15:04
ハイブリッドなどのクラウンの場合は、一般的にどの程度の寿命なのでしょうか?(実際の物によりかもしれませんが)

ハイブリッドセラミックスに関しては「5〜10年程度ですり減りや変色が起こります」と伝えています。


>また、他の医院に比べると金額が安いように思うのですが、その分クオリティにが低いなどの可能性もあるのでしょうか?

コレは何とも言えません。

企業努力により安く設定されているかもしれませんし、クオリティを落として安くしているのかもしれません。

ただ、個人的には「あまりに安いものは…?」と思います。
(高ければ良いと言う訳ではないので難しいのですが)

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: redbullさん
返信日時:2015-06-23 08:39:42
先生方

丁寧なご説明ありがとうございました。
こちらで教えていただいたことを参考に、治療を進めていきたいとおもいます。
本当にありがとうございました。



タイトル 右下7番、ファイバーコアとレジンコアの違いと選択をどうしたらいいか?
質問者 redbullさん
地域 非公開
年齢 49歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ メタルコア(金属の土台)
レジンコア(プラスチックの土台)
ファイバーコア(プラスチックとファイバーの芯の土台)
お勧めの土台(コア)
お勧めのクラウン(被せ物・差し歯)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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