3ヶ月前、金の詰め物をしてから温冷痛がある
相談者:
ゴルファーさん (35歳:男性)
投稿日時:2015-08-29 09:45:59
はじめまして。
5月に右上奥から2番目の虫歯を神経近くまで削り、ドッグセメントでコーティング?したあとに、「金歯」を取り付ける治療を受けたのですが、治療後、1ヶ月くらいしてから、冷たいものや温かいものでも歯がしみるようになりました。
下記経緯の下に質問を記載しておりますので、ご回答頂けますと幸いです。
<経緯>
ネットや本掲示板の過去の記事を拝見すると、金は金属なので熱伝導率が高く、冷温がしみやすい。
セラミックの方がしみづらい、というような記載がありました。
私の場合、虫歯が神経近くまで進んでおり、深く削った後に金歯をはめるような形の治療となりました。
その際、金歯とセラミックと銀歯のいずれが良いか?簡単な説明の後、自分で選択するように促されました。
<質問>
(1)神経近くまで進んだ治療に「金歯」を付けることは一般的にあるのでしょうか?
(2)また、今からでもセラミックに変えれば、しみづらくなるものなのでしょうか?
(3)その場合、金歯の治療をして頂いた歯科医院とは別の歯科医院でセラミック治療を受けた方が良いか、アドバイスいただけますでしょうか?(セカンドオピニオンの意味で)
(4)もしくは、今の金歯のままでも、数ヶ月〜1年立てば、第二象牙質ができてしみなくなる可能性もあるとの記載をネットで見ましたが、このまま様子を見ておいて良いものでしょうか?
(5)しみる理由が金歯の下の再びの虫歯だとしたら、すぐに外して治療をした方が良いと考えているのですが、虫歯になっているかどうかは、金歯を取り外さず、レントゲンでもわかるものなのでしょうか?
質問ばかりで申し訳ありませんが、常温の水道水で歯磨きをしたりするだけでも、しみて痛くて、食事を取るのにも苦労しており、ベストな解決を目指したいと真剣に思っているので、先生方のアドバイスを頂けますと幸甚です。
5月に右上奥から2番目の虫歯を神経近くまで削り、ドッグセメントでコーティング?したあとに、「金歯」を取り付ける治療を受けたのですが、治療後、1ヶ月くらいしてから、冷たいものや温かいものでも歯がしみるようになりました。
下記経緯の下に質問を記載しておりますので、ご回答頂けますと幸いです。
<経緯>
ネットや本掲示板の過去の記事を拝見すると、金は金属なので熱伝導率が高く、冷温がしみやすい。
セラミックの方がしみづらい、というような記載がありました。
私の場合、虫歯が神経近くまで進んでおり、深く削った後に金歯をはめるような形の治療となりました。
その際、金歯とセラミックと銀歯のいずれが良いか?簡単な説明の後、自分で選択するように促されました。
<質問>
(1)神経近くまで進んだ治療に「金歯」を付けることは一般的にあるのでしょうか?
(2)また、今からでもセラミックに変えれば、しみづらくなるものなのでしょうか?
(3)その場合、金歯の治療をして頂いた歯科医院とは別の歯科医院でセラミック治療を受けた方が良いか、アドバイスいただけますでしょうか?(セカンドオピニオンの意味で)
(4)もしくは、今の金歯のままでも、数ヶ月〜1年立てば、第二象牙質ができてしみなくなる可能性もあるとの記載をネットで見ましたが、このまま様子を見ておいて良いものでしょうか?
(5)しみる理由が金歯の下の再びの虫歯だとしたら、すぐに外して治療をした方が良いと考えているのですが、虫歯になっているかどうかは、金歯を取り外さず、レントゲンでもわかるものなのでしょうか?
質問ばかりで申し訳ありませんが、常温の水道水で歯磨きをしたりするだけでも、しみて痛くて、食事を取るのにも苦労しており、ベストな解決を目指したいと真剣に思っているので、先生方のアドバイスを頂けますと幸甚です。
回答1
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2015-08-29 12:16:39
んんん…
個人的にはドックベストセメントで上手く行っているケースを見た事が無いので…。
(上手く行っていれば転院されないわけですから当たり前と言えば当たり前なのですが)
なので、偏った意見になってしまうかもしれませんが、
>(1)神経近くまで進んだ治療に「金歯」を付けることは一般的にあるのでしょうか?
キチンと神経保護されていれば問題無く装着できます。
> (2)また、今からでもセラミックに変えれば、しみづらくなるものなのでしょうか?
キチンと神経保護されていなければ金歯であろうと、セラミックスであろうと結果は変わらないと思います。
> (3)その場合、金歯の治療をして頂いた歯科医院とは別の歯科医院でセラミック治療を受けた方が良いか、アドバイスいただけますでしょうか?(セカンドオピニオンの意味で)
個人的には「ドックベストが上手く行っていない」ような気がします。
(そもそもドックベストのコンセプトがおかしいと思っているので…)
> (4)もしくは、今の金歯のままでも、数ヶ月〜1年立てば、第二象牙質ができてしみなくなる可能性もあるとの記載をネットで見ましたが、このまま様子を見ておいて良いものでしょうか?
自己責任ですね。
個人的には転院されて、しっかり神経保護してくれる歯医者さんでやり直しをしてもらった方がよろしいかと思います。
> (5)しみる理由が金歯の下の再びの虫歯だとしたら、すぐに外して治療をした方が良いと考えているのですが、虫歯になっているかどうかは、金歯を取り外さず、レントゲンでもわかるものなのでしょうか?
レントゲンで解る場合と解らない場合があります。
個人的にはマイクロスコープや強拡大ルーペなどでしっかり観察しながら丁寧に金歯を外した方が確実なように思います。
個人的にはドックベストセメントで上手く行っているケースを見た事が無いので…。
(上手く行っていれば転院されないわけですから当たり前と言えば当たり前なのですが)
なので、偏った意見になってしまうかもしれませんが、
>(1)神経近くまで進んだ治療に「金歯」を付けることは一般的にあるのでしょうか?
キチンと神経保護されていれば問題無く装着できます。
> (2)また、今からでもセラミックに変えれば、しみづらくなるものなのでしょうか?
キチンと神経保護されていなければ金歯であろうと、セラミックスであろうと結果は変わらないと思います。
> (3)その場合、金歯の治療をして頂いた歯科医院とは別の歯科医院でセラミック治療を受けた方が良いか、アドバイスいただけますでしょうか?(セカンドオピニオンの意味で)
個人的には「ドックベストが上手く行っていない」ような気がします。
(そもそもドックベストのコンセプトがおかしいと思っているので…)
> (4)もしくは、今の金歯のままでも、数ヶ月〜1年立てば、第二象牙質ができてしみなくなる可能性もあるとの記載をネットで見ましたが、このまま様子を見ておいて良いものでしょうか?
自己責任ですね。
個人的には転院されて、しっかり神経保護してくれる歯医者さんでやり直しをしてもらった方がよろしいかと思います。
> (5)しみる理由が金歯の下の再びの虫歯だとしたら、すぐに外して治療をした方が良いと考えているのですが、虫歯になっているかどうかは、金歯を取り外さず、レントゲンでもわかるものなのでしょうか?
レントゲンで解る場合と解らない場合があります。
個人的にはマイクロスコープや強拡大ルーペなどでしっかり観察しながら丁寧に金歯を外した方が確実なように思います。
相談者からの返信
相談者:
ゴルファーさん
返信日時:2015-08-29 21:42:05
櫻井善明先生
明快なご回答をありがとうございます。
また、先生のホームページも拝見させて頂き、新たな学びがありました。
ご回答を拝見し、転院も考えたいと思っておりますが、その上で下記についてご教示ください。
【1】近いうちに今回の歯科医院に行く予定ですが、実施した治療など何か確認しておいた方が良い情報はありますでしょうか?
(虫歯を完全に削ったのか?その上にドックベストが入っている状態なのか?を再度、確認しようと考えております。
それ以外に何かありましたら)
【2】先生の回答で下記がありましたが、ドックベストのコンセプト
がおかしい、ということについて具体的にどういうことか、お考えを
お聞かせいただけると幸いです。
>個人的には「ドックベストが上手く行っていない」ような気がします。
>(そもそもドックベストのコンセプトがおかしいと思っているので…)
【3】下記も頂いた回答ですが、金歯を外した後でマイクロスコープ
や強拡大ルーペで歯を見るということでしょうか?
>個人的にはマイクロスコープや強拡大ルーペなどでしっかり観察しながら丁寧に金歯を外した方が確実な>ように思います。
お手数ですが、よろしくお願いします。
明快なご回答をありがとうございます。
また、先生のホームページも拝見させて頂き、新たな学びがありました。
ご回答を拝見し、転院も考えたいと思っておりますが、その上で下記についてご教示ください。
【1】近いうちに今回の歯科医院に行く予定ですが、実施した治療など何か確認しておいた方が良い情報はありますでしょうか?
(虫歯を完全に削ったのか?その上にドックベストが入っている状態なのか?を再度、確認しようと考えております。
それ以外に何かありましたら)
【2】先生の回答で下記がありましたが、ドックベストのコンセプト
がおかしい、ということについて具体的にどういうことか、お考えを
お聞かせいただけると幸いです。
>個人的には「ドックベストが上手く行っていない」ような気がします。
>(そもそもドックベストのコンセプトがおかしいと思っているので…)
【3】下記も頂いた回答ですが、金歯を外した後でマイクロスコープ
や強拡大ルーペで歯を見るということでしょうか?
>個人的にはマイクロスコープや強拡大ルーペなどでしっかり観察しながら丁寧に金歯を外した方が確実な>ように思います。
お手数ですが、よろしくお願いします。
回答2
顕微鏡歯科シバタ(名古屋市守山区大森)の柴田です。
回答日時:2015-08-29 21:54:49
1 元々ドックベストセメントのコンセプトは虫歯を残して削りその虫歯を殺菌するというふうに記憶しています。
ですから虫歯を完全に削らないという状態だと思います。
2 櫻井先生からの回答がよいかと。
3 金属を外す時にできるだけ歯質を削らないようにするためにマイクロスコープを覗きながら削る必要があると思います。
うまくいった部分は接着剤のセメントやドックベストセメントを削るだけですむと思います。
ですから虫歯を完全に削らないという状態だと思います。
2 櫻井先生からの回答がよいかと。
3 金属を外す時にできるだけ歯質を削らないようにするためにマイクロスコープを覗きながら削る必要があると思います。
うまくいった部分は接着剤のセメントやドックベストセメントを削るだけですむと思います。
回答3
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2015-08-31 16:04:53
ご相談の回答といたしましては柴田先生の書かれている通りです。
>そもそもドックベストのコンセプトがおかしい
歯科に限らず「感染物質は可能な限り除去する」が治療の大原則です。
それでも取りきれない細菌は消毒薬や抗生剤などを「補助的に」使用する事になります。
ドックベストや3Mix-MPなどのいわゆる「削らない」をウリにしている治療法は「感染歯質は取らない(むしろ積極的に残す)」と言う治療の大原則に反するコンセプトです。
消毒薬や抗生剤は「ある程度の数の細菌」には有効ですが、細菌が多すぎる場合には良好な予後は期待できません。
仮に100匹の敵を殺す能力のある薬であっても10000匹の敵がいる場合には全く意味が無いと言う事は容易に想像できると思います。
多くの敵がいるのであれば、まずは物理的に敵を100匹以下に減らし(感染歯質を削り)、そこで薬を使う事で初めて薬の効果が発揮されるという事です。
つまり、患者さんにとっては「削らない」は魅力的かもしれませんが、薬剤に頼る治療は「治らない可能性がある」と言うリスクも頭の隅に入れておかれた方がよろしいかと思います。
次に「咬めるようにする」ためには歯髄保護の後、レジン充填なりインレーなりの詰め物で修復する必要があります。
「二次的な感染を防ぎ、長期安定して咬める」ようにするためには「接着による確実な封鎖」がキーポイントになります。
3Mix-MPは「粉薬」ですから、そもそも「確実な接着」を期待できるはずがありません。
MTAセメントはレジンと接着すると言う報告があります。
ドックベストセメントとレジンが接着するかどうかは文献を読んだ事が無いので解りませんが、仮にMTAと同じようにレジンと接着したとしても、セメント周囲に取り残した軟化象牙質があれば、軟化象牙質とレジンとは接着しません。
つまり、3Mix-MPもドックベストセメントも「感染歯質(軟化象牙質)が残っている以上、接着による完全な封鎖は期待できない」と言う事になります。
以上「感染の除去」と「接着による封鎖」と言う2点だけを考えただけでも「コンセプトがおかしい」と言う事はお分かりになると思います。
余談になりますが、IPCと言って「露髄しそうな歯に対して一時的に薬剤を用いて修復象牙質が生成するまでの時間稼ぎをし、数カ月後に薬剤と軟化象牙質を除去して健全な歯質であることを確認した後にレジンで完全な封鎖をする」と言う方法がありますが、これであれば「まあ、理にかなったコンセプト」と言えなくはないと思います(僕はやりませんが)。
参考まで。
>そもそもドックベストのコンセプトがおかしい
歯科に限らず「感染物質は可能な限り除去する」が治療の大原則です。
それでも取りきれない細菌は消毒薬や抗生剤などを「補助的に」使用する事になります。
ドックベストや3Mix-MPなどのいわゆる「削らない」をウリにしている治療法は「感染歯質は取らない(むしろ積極的に残す)」と言う治療の大原則に反するコンセプトです。
消毒薬や抗生剤は「ある程度の数の細菌」には有効ですが、細菌が多すぎる場合には良好な予後は期待できません。
仮に100匹の敵を殺す能力のある薬であっても10000匹の敵がいる場合には全く意味が無いと言う事は容易に想像できると思います。
多くの敵がいるのであれば、まずは物理的に敵を100匹以下に減らし(感染歯質を削り)、そこで薬を使う事で初めて薬の効果が発揮されるという事です。
つまり、患者さんにとっては「削らない」は魅力的かもしれませんが、薬剤に頼る治療は「治らない可能性がある」と言うリスクも頭の隅に入れておかれた方がよろしいかと思います。
次に「咬めるようにする」ためには歯髄保護の後、レジン充填なりインレーなりの詰め物で修復する必要があります。
「二次的な感染を防ぎ、長期安定して咬める」ようにするためには「接着による確実な封鎖」がキーポイントになります。
3Mix-MPは「粉薬」ですから、そもそも「確実な接着」を期待できるはずがありません。
MTAセメントはレジンと接着すると言う報告があります。
ドックベストセメントとレジンが接着するかどうかは文献を読んだ事が無いので解りませんが、仮にMTAと同じようにレジンと接着したとしても、セメント周囲に取り残した軟化象牙質があれば、軟化象牙質とレジンとは接着しません。
つまり、3Mix-MPもドックベストセメントも「感染歯質(軟化象牙質)が残っている以上、接着による完全な封鎖は期待できない」と言う事になります。
以上「感染の除去」と「接着による封鎖」と言う2点だけを考えただけでも「コンセプトがおかしい」と言う事はお分かりになると思います。
余談になりますが、IPCと言って「露髄しそうな歯に対して一時的に薬剤を用いて修復象牙質が生成するまでの時間稼ぎをし、数カ月後に薬剤と軟化象牙質を除去して健全な歯質であることを確認した後にレジンで完全な封鎖をする」と言う方法がありますが、これであれば「まあ、理にかなったコンセプト」と言えなくはないと思います(僕はやりませんが)。
参考まで。
相談者からの返信
相談者:
ゴルファーさん
返信日時:2015-09-30 16:51:22
回答4
タイトル | 3ヶ月前、金の詰め物をしてから温冷痛がある |
---|---|
質問者 | ゴルファーさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 35歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯科治療後の歯の痛み ゴールドインレー(金の詰め物) 詰め物、インレー治療後の痛み 覆髄・覆罩(覆ずい・覆とう) |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。