既に退縮した歯茎でも抜歯後の一番選択はインプラントか(米国)

相談者: ウィンディさん (53歳:女性)
投稿日時:2015-09-07 17:30:33
こんにちは。
アメリカ在住ですが、左下6番の抜歯とその後についてご相談させてください。

20年前に根幹治療をした左下6番の根が膿んでしまったため、2年前にアメリカの一般歯科歯根端切除手術をしました。

最近また同じ箇所に膿が出てきてしまったので同じ歯科医に行きましたところ、もう抜歯するしかないとのこと。
抜歯後はインプラントが良いでしょうねと言われました。


再根幹治療で治せるかどうか専門医の意見も聞きたかったので、根幹治療等の専門医に診てもらったところ、2年前の歯根端切除が間違ってなされている、問題のあった根全体を切り取られてしまっているから、もう抜歯しかないと言われました。

そして抜歯後はインプラントでしょうと。



インプラントについて調べたのですが、インプラント後に歯茎が下がってしまうという情報がありました。
私の場合、歯の磨きすぎと大人になってからの矯正ですでに全体の歯茎が下がっていて、歯と歯の隙間も結構あります。

さらに問題の左下6番は歯根端切除後から、かなり歯茎が後退してしまいました。
もう根っこが見えそうな程です。


インプラントにして、これ以上に歯茎が下がってしまった場合には、メンテナンスも大変で、周囲炎になる可能性がかなり高いのではないかと心配です。

歯茎がかなり下がってしまっている場合でもインプラントが一番良い方法でしょうか?
それとも義歯でしょうか?

ご意見をいただけると助かります。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2015-09-07 18:18:36
海外での歯科トラブルは何かと大変かと思います。

>かなり歯茎が後退してしまいました。

実際に拝見しておりませんし、具体的な数字が無いので何とも言えません。

「気分的に」かなり(2mm程度)、なのか「本当に」かなり(10mm以上)、なのかによって(それこそ)かなり変わります。


10mm以上歯肉が下がっているとすれば骨移植や歯肉移植など大掛かりな処置が必要になるかも知れません。

逆に2mm程度であれば、追加処置は必要無いかも知れません。


>歯茎がかなり下がってしまっている場合でもインプラントが一番良い方法でしょうか?

総合的に考える必要はあるかと思いますが、僕なら左下6番の1歯欠損であればインプラントを第一選択に考えると思います。

親知らずがあり、移植可能であればチャレンジしても構わないかも知れませんが、そもそもアメリカ歯牙移植をおこなっているのでしょうか?)

2人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2015-09-07 20:58:20
>歯茎がかなり下がってしまっている場合でもインプラントが一番良い方法でしょうか?それとも義歯でしょうか?

歯茎が下がっており、再生してインプラント治療をすることもあると思います。

個人的にはブリッジよりは義歯やインプラント治療の方が良いと思っています。

全体的に診てどれが適切か変わってくると思いますが、それ以外の要素として、インプラントが得意な先生か義歯が得意な先生かによっても選択は変わってくると思います。

海外ですと専門医によって変わってくるともあるので、義歯の専門家とインプラントの専門家のそれぞれの意見を聞き、現状としてどちらが御自身にあっているか考えてみてはどうでしょうか?

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2015-09-08 08:19:51
ご相談ありがとうございます。

歯茎がかなり下がってしまっている場合でもインプラントが一番良い方法でしょうか?

下がってしまったことは過去のことです。
これからの治療に必要なことは今残っている健康具合です。

したがってどれだけ下がったかも重要ですが、今骨がどれだけのこっているかのほうが治療方法には決定的に必要な検査です。


>それとも義歯でしょうか?

いろいろ方法自体はありますが、一般的なことではなくどの方法がご自身だけに合っているかどうかの検査が必要です。
奥歯は良く噛めることが目的ですから、噛み合わせの力学的計算をしてもらうと良いと思います。

下6番を失ってしまった後は、たった1本だけですが大変難しい治療となります。
ブリッジや義歯の設計を間違えると、あっという間に7番を失ってしまうからです。

とくに全体の歯茎が下がっている場合のリスクはとても高くなります。


またインプラントにしても、6番は一番とても複雑な噛み合わせをしていますから簡単ではありません。

とくにセラミックで白くしたい場合は、相当高度な治療をしないと、セラミックが頻繁に欠けてしまうか、あまりに丈夫なセラミックを使うと噛む相手の上の歯やインプラント自体を失うリスクが高いからです。

逆に6番のインプラントを守る消極的な噛み合わせだと、やはり7番があっという間に失われます。

つまり、6番だけを治療する目的か、もう他の歯を失わないことまで考えるかによって、診断は全く異なるということです。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ウィンディさん
返信日時:2015-09-08 14:31:58
櫻井先生、加藤先生、さがら先生、

お返事をいただきありがとうございます。
先生方のご意見それぞれ大変参考になりました。
インターネットでいろいろ検索しても得られなかった情報なので、とても助かります。

私の場合、歯茎の後退だけでなく、矯正した後でも歯並び噛み合わせにも問題点があるので、その点もふまえて歯科医の先生との細かい相談が必要なのだと理解いたしました。

海外に居る者にとって、このように質問して回答が得られる場は大変ありがたく、不安でいっぱいのときに救われる思いです。
またご相談させていただくこともあるかと思いますが、どうぞよろしくお願い致します。

ありがとうございました。



タイトル 既に退縮した歯茎でも抜歯後の一番選択はインプラントか(米国)
質問者 ウィンディさん
地域 非公開
年齢 53歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 抜歯:6番(第一大臼歯)
インプラントその他
アメリカ(米国)
歯茎が下がった(歯肉退縮)
回答者




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