保険治療内希望だと神経温存するより、抜いてしまうのですか?

相談者: *みぃ*さん (30歳:女性)
投稿日時:2015-10-28 00:40:36
こんばんは、いつもお世話になっております。
お伺いしたいのですが。


わたしは保険内で治療をしてもらっています。
次回の治療箇所は、裏側半分に銀の詰め物がしてあった 所になったのですが見た目は酷くないのです。

なのに目視で少し悩み神経抜くと言われ連続4回目の抜髄で悲しくなってきてしまいました。
(自分の歯の管理の悪さが招いた事ですが、痛みも自覚症状もない歯を毎回抜髄で歯科恐怖のわたしは心身共に疲れてしまいました)


保険治療ですと神経温存はしてもらえないのでしょうか?
(温存出来ない域になってしまえば無理だと思いますが)

やはり手間がかかるから(?)それならば抜いてしまおうという物でしょうか?


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2015-10-28 08:19:53
保険治療でも自費治療でも

直接覆髄 という治療を行って神経を残す治療は存在します。

ただ、現実的な話を言いますと「直接覆髄」という治療は、

虫歯を削り

神経が露出

唾液がつかないように配慮しながら(唾液の中には細菌がたくさんいるから)覆髄材料を用いてそこを詰める

といった流れを行うのですが、

ラバーダムを用いない・マイクロスコープや高倍率ルーペを用いない・一診療に時間を割けない≫

一般的な保険診療では”高い成功率”が望みにくく、後で痛くなったり、神経をとることになるケースが多いことを懸念して躊躇する歯科医師が多いのが事実です。

私は、直接覆髄という治療が好きですが、真剣にやればそれだけで1時間かかります。 
そのうえで、詰め物まで行うと全部で2時間以上かかることもあります。

当然、保険治療では医院の経営的にも厳しいです

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回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2015-10-28 08:49:23
ご相談ありがとうございます。

保険治療ですと神経温存はしてもらえないのでしょうか?

規則ではしてもらえるはずです。
また歯科医師のポリシーに大きく左右されます。


>やはり手間がかかるから(?)それならば抜いてしまおうという物でしょうか?

保険制度では健康を目指す治療は全く評価されませんから、健康上必要な神経温存は大赤字になるので、そういう傾向は否めません。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: *みぃ*さん
返信日時:2015-10-28 08:56:11
タカタ先生
さがら先生

おはようございます。
お忙しい中ご回答ありがとうございます。

そうですか、やはり厳しいものがあるようですね。
かかりつけの歯科では保険治療でラバーダムは使用しないですし、治療もそんなに時間ががかるのであれば難しいのかもしれませんね。(保険治療だと30分目安と聞いたので)

神経をとり被せ物をするも自歯の感覚がなくなり、自分の歯じゃなくなったのだなぁと悲しくなります。
放置した自分が悪いのですから仕方ないですね汗。

ありがとうございました!
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2015-10-28 11:13:45
>放置した自分が悪いのですから仕方ないですね汗。

健康に対する価値観の違いだと思います。

日本は健康保険で安価に医療が受けられますから、世界的に見ると「健康に対する意識(価値観)が低い」と言うのが事実です。

一概には言えませんが、特に神経を残せるかどうかというのは今後のお口の健康と言う意味で個人的には「最重要項目の一つ」と位置付けています。

その最重要項目に対し「自費で高い治療だから諦める」のか「ある程度お金がかかったとしても死守したい」と思うのか…。


世界的に見れば神経取りをして被せ物まで行えば20万円以上かかるケースはザラです。
神経を守る治療を行えば数万円で済む可能性が高いと思います。

しかし、日本の健康保険制度は逆なんですよね。

保険で神経取りをしても被せ物まで行っても2万円しない場合もあります。
自費で神経保護をすれば数万円かかるでしょう。

個人的には健康保険制度は

 誰でも安価に医療を受けられる素晴らしい制度

ですが、

 健康の価値を下げてしまう残念な制度

であると思っています。

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回答 回答4
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2015-10-28 11:15:39
保険内・外とは別の事情もあると思います。

例えば、日常的に神経温存を希望される患者さんが多く来られ、その希望に応えるために努力している医療機関でないと難しいように思いますよ。

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回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2015-10-28 13:12:46
歯髄温存療法という保険でできる方法があります。

* http://www.hozon.or.jp/data/whatsnew/iinkai6/250.pdf


ただ日本中で毎月50万本ぐらいの歯が抜髄されている中でこの歯髄温存療法の保険請求されている回数は1400本ぐらいだと思います。
単純に計算しても1/357ですから400件の歯科医院のうちたった一つの歯科医院だけが採用している比率です。

運が良ければ見つかるかもしれないということだと思います。


直接 覆髄自体はタカタ先生が書かれたようにちゃんとするとかなり成功率の高い治療だと思います。

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タイトル 保険治療内希望だと神経温存するより、抜いてしまうのですか?
質問者 *みぃ*さん
地域 非公開
年齢 30歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 覆髄・覆罩(覆ずい・覆とう)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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