無髄歯と有髄歯の場合の前歯の補綴について(韓国)

相談者: ひでひで12さん (40歳:男性)
投稿日時:2015-12-20 06:30:39
はじめまして。
お世話になります。

現在、仕事のため韓国に住んでおります。

3週間前から右上2番の前歯が軽くですがしくしく痛み(拍動痛、冷温痛なし)

「少し前に入れた奥歯クラウンのせいで噛み合わせが変わって、当たりの強い歯ができたのかな?」

程度に考え、現地の歯医者にて診てもらいました。
(クラウンを入れてもらった歯医者です)


歯科医によると、7年前に治療した右上2番裏側面のレジンの下に2次カリエスができている可能性が高いとの事でした。

そして前回のレジン治療時に神経近くまで削られているため、今回の治療で露髄してしまう可能性が高く、治療→神経治療→クラウンを勧められました。


その際のクラウンに、メタルボンドオールセラミックを提案されたのですが審美性を二の次にして、

・管理のしやすさ、
・2次カリエスのできにくさ
・耐久性

などを優先した場合、前歯無髄歯のクラウンでは、どちらが選択肢になるのでしょうか。


また、私には就寝時に歯ぎしりをする癖がありセラミックのクラウンを入れる事に不安があるのですが、歯科医によると、

「前歯なので、歯ぎしりはあまり気にしなくていい。」

との事でした。
そういうものなのでしょうか?



そして治療時に運良く露髄しなかった場合にも神経ぎりぎりまで削ることになるため、レジンではなく有髄歯のままクラウンを入れる事を勧められました。

理由としては、

・強度
・レジンだと今回のように、数年で2次カリエスが発生してしまう可能性が高いため、いっその事、今からクラウンを入れて管理した方がいいと思うといったものでした。

しかし個人的には健康な歯質が残っているなら、多少強引でもレジンを入れた方がいいような気もして、迷っています。

こういった場合に有髄歯の前歯にレジンよりも、クラウンが選択肢になりうるケースもあるのでしょうか?


信頼している歯科医ですが、やはり韓国という事もあり歯の健康よりも審美性や利益重視な部分を感じる場面もあって迷っています。

ご意見をお聞かせ願えたら大変助かります。

よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2015-12-20 10:32:04
前歯無髄歯クラウンでは、どちらが選択肢になるのでしょうか。

メタルボンドの方が適合はやや良いと思いますが、どちらでも構わないと思いますよ。
結果を左右するのは「歯科医師の腕」「技工士の腕」ですから。


>私には就寝時に歯ぎしりをする癖があり、
>そういうものなのでしょうか?

そういうもんじゃないと思いますよ。


有髄歯の前歯にレジンよりも、
>クラウンが選択肢になりうるケースもあるのでしょうか?

ケースバイケースですがあると思います。


ただ、個人的には「右上2番裏側面のレジンの下に、2次カリエスができている可能性が高い」と言う事であればまずは、「露髄させない」「クラウンにしない」と言う方向で感染歯質を削っていき、そんなに深くなければ「そのままレジン充填にする」と言う方向で治療計画を立てると思います。

削った結果、残念ながら神経治療→クラウンになるかもしれませんが、スタートの時点で「レジン充填で済ませたい」と思いながら削るのか、「クラウンありき」で削るのかによって削り方そのものが変わってくる可能性があると思います。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答2
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2015-12-20 13:11:42
こんにちは。

私も前歯の場合、冠にする必要はないように思います。

2次カリエスが出来ていても「露髄させない」「露髄しても神経を温存する」「クラウンにしない」という方向性で出来るだけ治療を行ってくれる歯科医院を探されたほうがよいような気がします。

ただ、そういう方向で行った治療がすべて成功すると確約できるわけではないので最初から抜髄してクラウンで修復という方法をお勧めされることは比較的よくあると思いますし、またレジンで継ぎはぎしておくよりも見た目がよくなる場合がありますね。

ただ、金属を使うと光の透過性の問題で長期的な審美的に不利な場合もありますから抜髄した後ならばオールセラミック(最近は積層高透過性ジルコニア冠)という選択肢は好まれる傾向にあると思います。


噛む面まで人工物にしてしまうと天然の歯との削れ易さが異なってくるので冠を入れた後に時々咬み合わせを調整してもらうほうがよいこともあります。


そういう意味からも出来るならば自分の歯を残してレジンで補修してもらうという方法を選択される方もおられます。


>審美性を二の次にして、
・管理のしやすさ、

管理がしやすいのは適合のよいジルコニア冠ですね。

2次カリエスのできにくさ

冠の素材や修復物の素材に問題があると言う場合もありますが治療の上手い下手というほうが大きいと思います。


・耐久性
レジンは耐久性は劣りますが細かく補修可能な点がよいところです。

冠になるのでしたらオールジルコニアが一番よいかもしれませんが審美清華おとり隣の歯と合わず浮くことがありますからセラミックを積層することが多いのでメタルボンドと同じような感じになりますね。

どの治療法を選択しても担当の先生が得意な方法が一番上手くいくと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ひでひで12さん
返信日時:2015-12-22 17:13:46
櫻井先生、船橋先生。

大変参考になりました。
本当にありがとうございました!

また何かありましたら、
このサイトを利用させていただきます。



タイトル 無髄歯と有髄歯の場合の前歯の補綴について(韓国)
質問者 ひでひで12さん
地域 海外
年齢 40歳
性別 男性
職業 会社員(管理職)
カテゴリ 補綴関連
韓国
お勧めのクラウン(被せ物・差し歯)
回答者




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  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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