副鼻腔炎を根管の化膿と誤診したのではないか?

相談者: stepwagonさん (42歳:男性)
投稿日時:2015-12-25 22:54:21
先生各位
長文となりますが、ご意見よろしくお願い致します。


(経過)

2週間前、気圧の変化が激しい時期に右上の歯が痛み出す。
急な痛み、また土曜日だったこともあり、初めての歯科を受診。

レントゲンにて、右上第2小臼歯(以前に根管治療済)の根っこに袋状の画像確認。

30歳前後の歯科医の説明は、

@根っこの袋に膿か血が溜まっており、それが内圧を高めて痛みが出ている可能性。
A痛みが出始めた時、歯間ブラシを使用したことによる歯肉炎の可能性。

2つのどちらの治療でも構わないと言われる。

リスクの少ないAの治療希望すると、@だった場合、痛みが強くなると言われ、「だったらどちらでも構わないなんて言うな!」と思いながらも歯科医の判断に従いA治療開始。


クラウンを削り取り、根管治療をするが膿、血は出ない。
数回リーマー?でつつくも出ない。
治療時間も大分経過していたので、そのまま痛み穴を塞ぎ終了。

痛みが強くなった場合は日曜日受診可能な病院へ行く事、また月曜であれば再来院を言われて、痛み止め、抗生物質3日分を処方され帰宅。

その後、痛みが強くなり、右ほほが腫れる。
痛み止めを服用し、月曜日に歯科医へ行くと、大先生(父親)が対応。

痛みや症状を告げたところ、リーマーを刺したままレントゲン撮影、触診で歯茎の痛み、打診で痛みのチェック等の再検査の結果、

副鼻腔炎、または隣の歯が問題かもしれない」

と言われる。

リーマー?で何度も奥まで刺され、神経に触れたような痛みが出るも、膿、血は出ない。
また蓋をして終了。


翌火曜日、痛みは軽減するが痛む為、再度受診。
その際にも、

「副鼻腔炎、または隣の歯が問題かもしれない」

と言われる。



不信感に耐え切れず、かかりつけの歯科医に相談すると、既往歴からも副鼻腔炎の可能性が高いと説明。
痛み止めと抗生物質を処方され、現在は当初の痛みはないものの、右上歯肉に圧痛と違和感が残っている。



(質問)

@30前後の歯科医は副鼻腔の可能性を疑うことなく(問診もせず)、クラウンを削ったことは誤診ではないか?

A大先生は誤診の可能性を指摘しつつも、その鑑別診断もせず、同じ治療しかしなかったのは問題ではないか?

B失ったクラウン、今後の治療費、精神的・肉体的苦痛などに対する責任追及は可能か?


以上、長文となりましたが各先生方のご意見を頂戴できれば幸いです。
よろしくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2015-12-26 09:39:47
stepwagonさん、こんにちは

実際に画像や口腔内を拝見していない状況での回答は難しいため推論で回答させていただきますことご承知おきください。


>@30前後の歯科医は副鼻腔の可能性を疑うことなく(問診もせず)、クラウンを削ったことは誤診ではないか?

なかなか難しいですが

レントゲンにて、右上第2小臼歯(以前に根管治療済)の根っこに袋状の画像確認。」

した状況では痛みの原因はその歯にあると考えるのは妥当だと思います。



>A大先生は誤診の可能性を指摘しつつも、その鑑別診断もせず、同じ治療しかしなかったのは問題ではないか?

副鼻腔炎にも歯性のものと鼻性のものがあります。
この両者を鑑別するのは非常に難しいのですが、歯性上顎洞炎の場合は原因となる歯の根管治療あるいは原因歯の抜歯が原則となります。

歯性上顎洞炎を疑っている以上、根管治療は妥当だと思ます。



>B失ったクラウン、今後の治療費、精神的・肉体的苦痛などに対する責任追及は可能か?

特におかしいことは行っていないと思いますが、責任の追及等に関してはコメントは難しいです。
もし、訴訟等を視野に入れていらっさyるのであれば法律の専門家(弁護士等)にご相談ください。


参考になれば幸いです。

3人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2015-12-26 13:52:36
医科において病名がはっきりつく確立はかなり低いと思います。
歯科はそれよりもかなり高くて90%前後だったような曖昧な記憶があります。
つまり10%は「病名がわかりません、でも治療はどうしますか?」ということになると思います。

そこでとる道は経過観察、別の医療機関を紹介する、診断するため(病名を確定させるため)治療するなどがあると思います。

この中のどれが正解かはその時々で判断が変わりますし、変な話ですが正解がないということもあると思います。


レントゲンにて、右上第2小臼歯(以前に根管治療済)の根っこに袋状の画像確認。

説明としては膿や血がたまっていると患者さんには分かりやすいですが、実際に痛みがあってかめないぐらいいたくても膿がたまっていないことは多くあると思います。


>B失ったクラウン、今後の治療費、精神的・肉体的苦痛などに対する責任追及は可能か?

これは弁護士等に聞くほうがふさわしい質問だと思います。

ですから袋状の画像のある歯の根管治療をしたから必ず膿が出てくるわけではないと思います。


これが上顎洞と重なっていたかどうかはひとつの判断のポイントになると思います。

@ 重なっていた場合 副鼻腔炎上顎洞炎)も考える必要はあるが第2小臼歯に症状があれば個人的には根管治療をするかもしれません。

A 重なっていなかった場合 同じく第2小臼歯に症状があれば治療を個人的にはするかもしれません。
症状がなければたぶん治療しないと思います。
このときたまたま同時に副鼻腔炎を起こしていた可能性も出てくると思います。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: stepwagonさん
返信日時:2015-12-26 17:06:05
畑田先生、柴田先生

ご多忙の中、返信をありがとうございました。

先生方の見解を読んで納得しました。
また、今回はたくさんのことを学びました。

また何かありましたらサイトで質問をさせていただきます。
その際にはよろしくお願い致します。

失礼します。


STEPWAGON
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2015-12-26 17:09:37
そうですね。

僕もお二人の先生方と同様「決して的外れな事はされていない」と感じます。

また、かかりつけの先生も「副鼻腔炎の可能性が高い」とおっしゃられているだけで「確定診断」には至っていないようにも思います。

自費になるかも知れませんが)CT撮影を行う事でより詳しく状態がわかるような気がします。

参考まで。

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タイトル 副鼻腔炎を根管の化膿と誤診したのではないか?
質問者 stepwagonさん
地域 非公開
年齢 42歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 上顎洞炎(蓄膿症)
歯医者への不信感
根の病気(根尖病変・根尖病巣)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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