歯茎が腫れて抗生物質を3日分処方されたが7日が標準では?

相談者: 中年ママさん (56歳:女性)
投稿日時:2016-03-22 06:28:51
お世話になっています

歯肉が腫れて歯科抗生物質「セフゾン」3日分出されました

内科/皮膚科では7日分出されます

抗生物質は7日が標準ではないのですか?

耐性菌は短期投与と長期投与ではどちらが発生リスクがあるのでしょうか


教科書的にははっきりした記述がないので、実際の治療のご経験での先生方の意見がほしいです

よろしくお願いいたします


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2016-03-22 08:31:35
ご相談ありがとうございます。

抗生物質は7日が標準ではないのですか?

特に標準はありません。
症状やお体によって変わります。

歯科と、内科/皮膚科は投薬方法や投薬量がかなり異なります。
内服の場合は一日量が、歯科では炎症が強かったり骨の中に届かせるためなどもあり、多くなります。

また歯科では薬で治すのではなく、健康回復力の応援をするという意味もありますから、副作用の回避も含めてそれほど長くは使わないことが少なくありません。

歯科でも注射や点滴では緊急性が高いので、やはり一回の投薬量はさらに多くなります。


>耐性菌は短期投与と長期投与ではどちらが発生リスクがあるのでしょうか

不十分な量をいたづらに長く使っているとリスクがありえます。
一回の量を多くして、血中濃度を早く高めることが必要になることがあります。

また耐性菌の問題は、お一人ずつの投薬方法だけで決まるわけでもなく、同じ抗菌薬が世の中で広く使われている場合は、すでに耐性菌が生まれている可能性もありますから、薬剤の選択も大事です。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2016-03-22 08:43:28
抗生物質は7日が標準ではないのですか?

歯科炎症の原因菌は基本的に常在菌が対象となるため、細菌を0にするといったことは考えません。
体力が細菌に打ち勝つ程度に細菌数を減らしてあげればよいといった考え方をとります。

歯科の場合は、発熱もほとんどなく比較的軽微な炎症であることが多いため、目的とする常態に持っていくための日数も少なくてすむことが投与日数が短い理由になるかと思います。


>耐性菌は短期投与と長期投与ではどちらが発生リスクがあるのでしょ
うか

MPC(耐性菌出現阻止濃度)とMSW(耐性菌選択濃度域)で検索して見てください

たとえば

http://kusuri-jouhou.com/pharmacokinetics/pkpd.html


要は対象となる細菌のMPC,MICと血中濃度のレベル、その持続時間ということになりますが、MPC,MICは一定値ではなく細菌の耐性化によって徐々に高くなっていきます。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 中年ママさん
返信日時:2016-03-22 10:38:05
さがら先生
森川先生
ありがとうございます

抗生物質の教科書「患者向け」には、細菌をゼロにするまで飲むと記述されていますが、かかりつけの内科の先生も皮膚科の先生もゼロにしたら人間は生きてゆけないと言ってました

まして常在菌ゼロは生理的にもありえないと思っていたので、特に常在菌の多い歯科口腔の先生のご教授は大変ありがたくおもいます

わだかまりが解決しました


ありがとうございました



タイトル 歯茎が腫れて抗生物質を3日分処方されたが7日が標準では?
質問者 中年ママさん
地域 東京23区
年齢 56歳
性別 女性
職業 主婦
カテゴリ 歯茎(歯ぐき)の腫れ
抗生剤(抗生物質)・化膿止め
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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