痛みが無い程度の虫歯治療で神経をとることになった

相談者: rabiちゃんさん (32歳:女性)
投稿日時:2016-05-07 22:30:19
長文になりますが、よろしくお願い致します。


数ヶ月前に、親知らず虫歯になり歯医者にいきました。
そこで「7番 第二大臼歯」に虫歯が見つかりました。
子供のころに白い詰め物をしていたのですが、詰め物の間から、虫歯菌が入り、詰め物の下で虫歯になっていたようです。

歯を削る前に

「たぶん大丈夫だけど、もしかしたら神経をとることになるかもしれない」

と言われました。
詰め物をのけてみたところ、虫歯が深くまでいっており神経まで達していたようでした。

実際に写真をその場で確認をしたら、黒くなっていました。
(ただ、黒くなっている面積は歯の真ん中部分のみで、広範囲ではなかったです。
先生も「虫歯は深いけど、広くはないんだよね」と言っていました。)


その後、先生から

「神経ぬきますね?もうここまで来てたらそれしか無理なんですよ。
治療には6〜8回くらいかかります」

と言われました。

「それから、歯は短くなるから」

とも言われました。


神経を抜くのも初めてで

「わかりました」

と言いお任せすることにしたのですが・・・
処置が終わってから神経を抜いて掃除(?)をしたと知りました。
正直、その日にすぐ神経を抜くとは思っていなくて、家に帰って考えよう・・・と思っていました。


そこで教えて頂きたいのですが

@全く歯の痛みもなく、腫れなどもなく虫歯だとは思っていなかったのですが、歯の痛みなどもなく神経まで虫歯になることもあるのでしょうか?


A全く痛みや腫れなどのない場合でも、神経まで虫歯になっていたら神経を抜くしか方法はないのでしょうか?


B現在、歯が1/2くらいになっていますが「歯の中心部分」しか虫歯になっていない状態で、歯の全体(虫歯でない部分)を削る必要はあったのでしょうか?


C歯の神経の掃除をする時は、レントゲンなどを撮って神経が何本通っているかなどの確認はしないものなのでしょうか?


D今現在「歯の神経を抜いて、薬を詰めた状態」で、他の歯医者さんへ行き、治療をしてもらう場合、最初の状態がわからないので治療はしにくいでしょうか?


教えて頂きたいです。
よろしくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2016-05-08 07:57:40
>@全く歯の痛みもなく、腫れなどもなく虫歯だとは思っていなかったのですが、歯の痛みなどもなく神経まで虫歯になることもあるのでしょうか?

あると思います。


>A全く痛みや腫れなどのない場合でも、神経まで虫歯になっていたら神経を抜くしか方法はないのでしょうか?

今更言っても仕方がありませんが、そんなことはありません。
歯髄覆罩」と言って神経を保護する方法があります。

しかしながら保険診療では歯科医院側のリスクが大きいため、やらない歯科医も多いと思います。
(保険のルールではうまくいかなかった場合には歯科医院側にペナルティが課せられます)


>B現在、歯が1/2くらいになっていますが「歯の中心部分」しか虫歯になっていない状態で、歯の全体(虫歯でない部分)を削る必要はあったのでしょうか?

必要な場合もあるかもしれません。

特に、神経取りになった場合には「取り残しを避けるため」に大きく削ることがあります。


>C歯の神経の掃除をする時は、レントゲンなどを撮って神経が何本通っているかなどの確認はしないものなのでしょうか?

必要だと判断すればレントゲン撮影をすると思います。
(担当の先生は必要ないと判断されたのでしょう)

個人的には必須だと思いますが…。


>D今現在「歯の神経を抜いて、薬を詰めた状態」で、他の歯医者さんへ行き、治療をしてもらう場合、最初の状態がわからないので治療はしにくいでしょうか?

そんなことはありません。

もし、担当の先生に不信感がおありであれば転院されても構わないと思います。
(可能であれば歯内療法の得意な先生を探されてはいかがでしょうか?)

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: rabiちゃんさん
返信日時:2016-05-08 12:18:27
櫻井 善明 先生 
お忙しい中、ご回答頂きましてありがとうざいます。


歯髄覆罩」と言う方法があるのですね・・・。
詳しいご説明ありがとうございます。


他にも別の歯の治療をした時に不信感がありました。

櫻井 先生に教えて頂いた「歯内療法」の得意な先生を探し、転院する方向で考えてみます。



先生、追加で教えて頂きたいのですが、よろしいでしょうか?


@現在は「神経を抜いて、薬を詰めた状態(1回目)」なのですが、 今後の処置としては、何回くらい通うことになるのでしょうか?

今回処置をした歯医者では「6〜8回通う必要があります」と言われたのですが、そのくらいかかるものなのでしょうか?


A「神経を抜いた歯は、寿命が短くなり、虫歯にもなりやすく、痛み を感じないため虫歯に気付きにくく、気づいた時には、進行していて抜歯になる可能性が大きい」と耳にしたことがあるのですが、実際はどうなのでしょうか?


B「神経を抜いた歯」を生涯使い続けるためにはどのようなことに注意していけばいいでしょうか?


よろしくお願い致します。m(_ _)m
 
回答 回答2
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2016-05-08 12:51:27
こんにちは。

>@全く歯の痛みもなく、腫れなどもなく虫歯だとは思っていなかったのですが、歯の痛みなどもなく神経まで虫歯になることもあるのでしょうか?

神経まで虫歯が及んでいなくても治療時の刺激は大きいので歯が痛くなる可能性が高かったのでしょう。

神経温存療法というものがありますが保険治療で行った場合成功する確立が低めなので、虫歯が大きく治療後に痛みが出て神経の内部に感染が広がって最もやっかいな感染根管治療になる前に抜髄して根管充填してしまうという治療が通常よく行われていると思います。


>A全く痛みや腫れなどのない場合でも、神経まで虫歯になっていたら神経を抜くしか方法はないのでしょうか?

神経まで虫歯になっていれば(治療中に神経が感染したことが考えられたり歯髄炎を誘発したしまう恐れがある場合は神経を抜いて感染が重篤化することを予防することはあります。



>B現在、歯が1/2くらいになっていますが「歯の中心部分」しか虫歯になっていない状態で、歯の全体(虫歯でない部分)を削る必要はあったのでしょうか?

神経を抜く作業は見えにくいし根の深く先まで細い器具を折れることなく出来るだけ正確に到達させるために大きく歯を削る必要が生じる場合が多々あります。
効率よく安全に治療を保険治療の範囲内で行おうとすればそういうことが多々行われます。



>C歯の神経の掃除をする時は、レントゲンなどを撮って神経が何本通っているかなどの確認はしないものなのでしょうか?

神経の掃除が終了に近づくとそこの穴の先をきちんと閉じて再感染しないようにシーリングを完成されるためにポイント試適でレントゲン撮影することは保険治療で許されています。

またキチンと詰め終わったか?を確認する場合もレントゲン撮影が許されています。
もちろん治療途中でも必要であればレントゲン撮影は保険治療で許されていますが多くのケースで根管長測定器という器具で代用可能です。



>D今現在「歯の神経を抜いて、薬を詰めた状態」で、他の歯医者さんへ行き、治療をしてもらう場合、最初の状態がわからないので治療はしにくいでしょうか?

お書きになられている内容からは問題ないと思います。

ただ、どうして転医を希望されますか?

転医されるならば歯内療法専門医がよいように思いますが自費治療が主体になり1本3万〜10万円くらい請求される場合もあるかもしれません。
保険医ならば初診料が必要な程度でしょうが治療内容にどれだけ期待できるかはわかりにくいでしょう。


>@現在は「神経を抜いて、薬を詰めた状態(1回目)」なのですが、今後の処置としては、何回くらい通うことになるのでしょうか?

自覚症状がまったくなかった歯でしたら抜髄後は間を開けることなく出来るだけ早めにきちんとした処置を受けられたほうが結果がよいのではないかと思います。

治療が難攻して治療回数が必要ならば治療中はしっかりダブルシーリングして感染させないようにしてもらう必要があると思います。
生体防御のない状態で穴が開いている状態ですから早めに医院を受診してください。



>A「神経を抜いた歯は、寿命が短くなり、虫歯にもなりやすく、痛みを感じないため虫歯に気付きにくく、気づいた時には、進行していて抜歯になる可能性が大きい」と耳にしたことがあるのですが、実際はどうなのでしょうか?

それ以前に割れやすくなりますからたぶん冠にされたほうがよいでしょう。


>B「神経を抜いた歯」を生涯使い続けるためにはどのようなことに注意していけばいいでしょうか?

多少高くついてもよい治療を受けて定期的にメンテナンスに通院する習慣を持たれることは歯に問題がおきつつあると早期発見が可能なのでその都度指導を受けることが出来よいでしょう。

早めに治療を受けてくださいね。お大事に。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: rabiちゃんさん
返信日時:2016-05-08 22:26:16
船橋先生
お忙しい中、ご回答頂きありがとうございます。

わかりやすいご説明助かります。


「転院を希望する理由」なのですが、今回の歯の治療を受ける前に別の歯(上の歯)が虫歯になり治療をし、銀歯を被せました。
その際に、銀歯がうまくはいらずに[反対の歯(下の歯)を削ります!]と言われました。

私は「削るのはやめてほしい」と伝えましたが、やめてもらえませんでした。

それ以前にも、処方された薬が間違えていたり、薬が足りなかったりしたことがあり、段々と不信感が大きくなってきていました。

そんな中で、今回の件があり(神経を抜くかやめるか考える時間がほしかったですし、詳しい説明メリット・デメリット等もなく)転院を考えるようになりました。


歯内療法専門医の場合は自費治療が主体になるのですね。
保険医は、初診料が必要な程度だけど治療内容がどうなのか?といった感じなのですね・・・。

色々教えて頂き有難うございます。




先生にご質問なのですが、

@【自覚症状がまったくなかった歯でしたら抜髄後は間を開けることなく出来るだけ早めにきちんとした処置を受けられたほうが結果がよいのではないかと思います】
 ↑
次回の治療は1回目の治療から、ちょうど1週間後を予定しているのですが、そのくらいの期間であれば、空いていても問題ないでしょうか?



A【生体防御のない状態で穴が開いている状態ですから早めに医院を受診してください。】
 ↑
今は、舌で触った感じですが「固めの綿?」のような白いものがつめられております。今朝起きた時、口の中に「薬」の味がしました。その綿のようなものは、ただ穴をふさいでいるだけで食べ物や水などは神経部分に染み込むような状態なのでしょうか?



B【それ以前に割れやすくなりますからたぶん冠にされたほうがよいでしょう。】
 ↑
「冠」は「銀歯」の被せ物のことでしょうか?
「銀歯」と「白いレジンセラミック?(保険対象外)」はどちらのほうがいいでしょうか?



質問ばかりですみません。
よろしくお願い致しますm(_ _)m



タイトル 痛みが無い程度の虫歯治療で神経をとることになった
質問者 rabiちゃんさん
地域 非公開
年齢 32歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯治療
根管治療の治療法
覆髄・覆罩(覆ずい・覆とう)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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