前歯のクラウン、保険のレジン前装冠とハイブリッドレジンで迷う

相談者: あぱっちケンさん (48歳:男性)
投稿日時:2016-05-16 19:14:31
現在前歯を治療中です。

右上1番を抜歯し左1番と右2番の3本ブリッジにするのですが安価な保険レジン前装冠にするか、ハイブリッドセラミックにするか迷っています。

審美的にはセラミックがいいのはわかってるけど経済的な理由でハイブリッドセラミックが精一杯です。
ハイブリッドセラミックならかかりつけ医で3本で10万円程度で治療してもらえます。


ハイブリッドセラミックは変色において保険のレジンに比べ変色し難いでしょうか?
保険の歯が5年くらいでかなり変色してしまうなら、10万円出すのだからハイブリッドセラミックには10年くらいで同じくらいの変色であって欲しいと思います。

あとハイブリッドセラミックは透明感はそれなりに出せると聞いています。
8万円余分に出費してハイブリッドセラミックにする価値はあるでしょうか?

その他メリット、デメリット等あれば教えていただけますか
よろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2016-05-16 20:36:54
ハイブリッドセラミックは変色において保険レジンに比べ変色し難いでしょうか?
>8万円余分に出費してハイブリッドセラミックにする価値はあるでしょうか?

んんん…

難しいですね。

以下、あくまでも私見ですが…


僕も以前はハイブリッドセラミックスが好きで多くの患者さんに勧めてきましたが、結論から言うと

 「レジン系の材料は長期予後での個人差が大きい」

と感じています。
(これは保険の硬質レジンでも同じ事が言えると思います)


ハイブリッドセラミックスをセットしてから10年近く変色もトラブルもなく経過している方もいらっしゃれば5年程度で変色や摩耗が表れてしまう方もいらっしゃいます。


硬質レジンが2年程度で変色してしまう人はハイブリッドにしても5年程度で変色してしまうかもしれません。
ハイブリッドで10年近く問題なく過ごして来られた方は硬質レジンでも5年以上問題が出なかった可能性もあります。


残念ながら「材料の長期安定性」と言う意味で言えばセラミックスとは雲泥の差があるように思います。
(ハイブリッドにはハイブリッドの良さはあるのですが、それは「長期安定性」ではないと考えます)

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回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2016-05-17 00:10:38
私見ですが、

ハイブリッドセラミックは変色において保険レジンに比べ変色し難いでしょうか?

一昔まえなら保険のレジンとハイブリットレジン(ハイブリットセラミック)に多少の差はあったかもしれませんが、今のレジンは殆どハイブリットレジンですので、そんなに短期間で大きく変色することはありません。)


ただし、頂ける金額が多くなる分歯科医師技工士がかけれる手間は多くなり良いものが出来る確率が多少よくはなりますが、所詮はレジン経年変化・劣化はセラミックに比べると大きいです。


私の歯科医院ではクラウンの選択肢にハイブリットクラウンは設けていません。

理由は材質的に中途半端過ぎるので、ハイブリットクラウンを選ぶのであれば保険の前装冠(ハイブリットレジン前装)でいいと思っています。

ただ、根管治療に不安がある場合などは年に2〜3本ぐらい3〜5年の仮歯として使う場合がありますが、奥歯などに使用すると咬耗磨耗)は目で分かります。


>あとハイブリッドセラミックは透明感はそれなりに出せると聞いています。

腕の良い技工士が行ったという前提で、ハイブリットでも透明感は出せますが、セラミッククラウンの透明感に比べると人工っぽく私は感じます。

またハイブリットクラウンは2年ぐらいで艶が無くなるので、入れた時のような自然感は徐々に無くなります。


例えば、白い歯が入れたくて、銀歯は嫌だけどセラミックスクラウンは高い人に関しては、ハイブリットクラウンはありの選択肢だとは思います。

ただ、保険の白い歯が適応になっている部分にわざわざ自費にする必要あるかな!?とは思います。

その数万で保険治療のクラウンと絶対的な技術差を出せると先生がおっしゃれば考えてもいいかもしれませんが、
保険でも自費治療でも同じ工程、材料、時間で行う治療であれば保険治療を勧めます。
(そして将来の為に貯金すべきです)


以上私見でした。

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相談者: あぱっちケンさん
返信日時:2016-05-18 07:42:47
櫻井先生、井野先生回答ありがとうございます。


井野先生にお聞きしたいのではすが保険ハイブリッドレジン前歯に使える素材ですか?

もし使えるとしたら歯科医によって扱っている所と扱っていない所があるのでしょうか。
私のかかりつけ医では保険適用の前歯は純粋なレジンの様な話に聞こえたので、、、

私が今、治療してもらってるかかりつけ医ではハイブリッドセラミックは90%以上の配合割合でセラミックを含んでいると説明いただきました。

ちなみにハイブリッドセラミックは2年経過したらツヤがなくなるとの事ですが、2年後は保険のレジンと同程度なのでしょうか?
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2016-05-18 10:13:51
保険ハイブリッドレジン前歯に使える素材ですか?

今のレジンはほぼ昔でいうハイブリットレジンと考えてもらっていいですよ。


ですので、私はハイブリットレジンというカテゴリーは自費治療の為のカテゴリーであって、材料的には差はないと考えています。

ただし、歯科治療は材料より術者の腕、考えが結果に大きく左右するので自費治療にして先生が良い結果を出す自信があれば自費治療のハイブリットクラウンも選択肢の1つに入れていいと思います。

被せ物の適合も自費と保険治療で差が出るものです。



保険治療だから粗悪、自費治療だから結果が良いにはなりませんが自費治療は保険治療より手間がかけられる部分はあると思います。

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回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2016-05-18 12:38:36
当院での場合ですが・・・。

材質については他の先生が記載されていらっしゃる通りかと思います。
しかしながら、保険の前装冠ハイブリッド冠では印象方法や材料、製作者が異なります。

今回のご質問は材質的な差に注目されたものですが、そもそも材質以外の部分で異なる部分がありますので価値があるかどうかは医院の考え方次第ではないかと思われます。

ご参考までに。

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相談者: あぱっちケンさん
返信日時:2016-05-19 12:51:15
井野先生、荒木先生回答ありがとうございます。


>今のレジンはほぼ昔でいうハイブリッドレジンと考えてもらっていいですよ。

インターネットで調べるとCAD/CAMで3D製作する場合にだけハイブリッドレジンは保険適用できるとあったのですが3D製作でない場合でも、今のレジンは素材的にセラミックが混ざっているという事でしょうか?

度々すみません、よろしくお願いします
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2016-05-19 14:49:15
>今のレジンは素材的にセラミックが混ざっているという事でしょうか?

ハイブリットにも色々あるのですが、セラミックのパウダーが入っているものもハイブリットと言いますし、フィラーの大きなの異なるものを混ぜ合わせたものもハイブリットと言います。
2種類以上何かを混ぜ合わせたもの総称をハイブリットと言っています。


保険CAD/CAMはすみません、保険治療をやっていないので全くわかりません。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: あぱっちケンさん
返信日時:2016-05-22 17:13:33
かかりつけ医の先生に相談したところ、レジンは100%プラスチックでハイブリッドセラミックは92%セラミックと8%のプラスチックとのことでした。

材質以外は工程や手間は同じだと説明してくれました。


そこで今回は保険歯にしようと思いました。

そこでまた選択しなくてはいけないのですが全装冠かジャケット冠かの選択です。

今回、上前歯2112の4本ブリッジ治療なのですがどちらがいいのでしょうか?
全装冠はメタルタトゥーになるかもしれないのが心配ですし、ジャケット冠は強度的に大丈夫でしょうか…かかりつけ医の先生はよく説明してくれますがこっちがいいとかは言ってはくれません。

ジャケット冠は今まで治療で入れた事がなく全然わからないのですが今回のような場合は一般的な見解としてどちらがよいでしょうか?


ちなみに数年後とかにやり直したりは考えておらず、程度がよければずっと今回の治療した歯のままでいようと思っています。
よろしくお願いします。
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2016-05-23 09:37:21
>全装冠かジャケット冠かの選択です。今回、上前歯2112の4本ブリッジ治療なのですがどちらがいいのでしょうか?

実際に拝見していないので何とも言えませんが、個人的にはブリッジの設計でジャケットにすることはまずありません。

ご自身でも書かれているように

>全装冠はメタルタトゥーになるかもしれない

審美的なデメリット


>ジャケット冠は強度的に大丈夫でしょうか

は機能的なデメリット

です。

審美的なデメリットよりも機能的なデメリットを考えるのが一般的だと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: あぱっちケンさん
返信日時:2016-05-29 01:06:46
櫻井先生回答ありがとうございます。

ブリッジでジャケット冠を選ばない理由は何でしょう?
前歯1本だけならジャケット冠もアリだけど、ブリッジならNGと聞こえましたので
回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2016-05-30 11:03:52
ブリッジでジャケット冠を選ばない理由は何でしょう?

大きく言えば二つ。

一つ目はあぱっちケンさんも書かれているように「連結部の強度の問題」です。

特に保険だと2年間は保証しなければならなくなりますので、破折などのトラブルは極力避けたいところだと思います。
自費であれば保証や再作成費用に関して、事前にご理解いただくことも可能ですが…。


もう一つは「適合精度の問題」です。

本数が増えれば増えるほど適合精度は落ちます。
1本では許容できる誤差であっても2本、3本となるとミリ単位でくるってしまう可能性があります。
現実問題としてメタルの方が狂いが少ないです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: あぱっちケンさん
返信日時:2016-05-31 22:15:15
櫻井先生回答ありがとうございます


ジャケット冠のブリッジにしない2つの理由よく分かりました。
いろいろと回答いただきありがとうございました。


回答をくださった先生方々、大変参考になりました。
ありがとうございました。



タイトル 前歯のクラウン、保険のレジン前装冠とハイブリッドレジンで迷う
質問者 あぱっちケンさん
地域 非公開
年齢 48歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 保険のクラウン(前歯:レジン)
ハイブリッドセラミッククラウン
ブリッジ治療法
お勧めのクラウン(被せ物・差し歯)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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