[写真あり] 5.6年ほど噛み合わせ治療に通っているが治らない

相談者: つばめ1号さん (37歳:女性)
投稿日時:2016-06-24 10:28:30
よろしくお願いします。

ここ五、六年ほど、断続的に噛み合わせの治療に通っています。
症状はストレス時のくいしばり、歯の痛み、顔の右の筋肉が発達しすぎて顔が歪んでいる、などです。

途中長期出張、出産などあり、正味通っているのは四年ぐらいだと思います。

最初の歯科では、歯のエナメル質を削って高さを調整し、夜はナイトガードをいれる、という方法をとっていましたが、なかなか良くならず、削るたびに歯の痛みやグラグラの場所が変わり、先生もだんだん機嫌が悪い事が増えていました。

そのため、今年の3月に、知人の紹介で転院しました。
そちらの歯科では、歯は削らず、調整したマウスピースをなるべく入れっぱなしにすることで、全身の状態が改善する、という説明でした。

最初の説明では、マウスピースを作製したあと、2回くらいの通院で調整をして終了、というお話だったのですが、なかなか調整が終わらず、5回くらい調整したくらいから、歯もちょこちょこ削られるようになり、不安になりました。

マウスピースを入れるとなぜか食いしばりがひどくなり、歯全体の痛みがあります。
混合診療なので、回数がかかることでお金も思ったよりかかることも困っています。

思い切って、治療の見込みを相談しましたが、

『あなたはストレスを溜め込むタイプだから、それをどうにかしないと治らない、吐き出したい事があれば話して帰ってね』

と先生に言われ、衛生士さんにも、

『いつか悩みがなくなったら、ぴたっと良くなる時が来るよ』

と励まされ…
確かに私はストレスを溜める方だと思いますが、結局治療では良くならないという事なのかと、暗い気持ちになりました。

すぐ良くなる人が多いが、なかなか難しい人もいる、ともいわれました。
 
家ではあいうべ体操をしたり、舌を上顎に付けることを心掛けたりしていますが、やはりいつの間にかカチカチ歯が当たったり食いしばったりして、右下一番や、左下四番に痛みが出ます。

右の首筋や背中の張りもきついです。

この先、どうしていくのが良いでしょうか…。

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回答 回答1
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2016-06-24 10:49:09
こんにちは。

かみ合わせに不調があり歯や身体に応えていると考える先生と、身体に不調があるのでその結果が歯や頭頚部の痛みに出ているのだと考える先生とで、治療法が大きく分かれると思います。

歯を削っても周囲の筋の緊張が取れないのであれば、削ってあたりが弱くなった部位ではない部位が痛み出します。
ですから治療はどんどん迷宮に入っていきます。

それで最近はまず咬合調整からというアプローチ法は、否定されるようになって来ています。

まあ、身体を一見すれば歯がガチガチ当たっているタイプだなというのはわかるものですから、そういう全身的な視診の段階で治療の難易度が予測されるはずです。


マウスピースによって顎がリラックスするのは、咬合が挙上されて睡眠時の気道が確保されるためではないかと思います。

また多くの場合前方誘導型で作成されますから(診断によりますが)、顎周りの筋肉がリラックスして頭頚部への血流がよくなってホルモンバランスや自律神経系が整うという効果を期待して行う場合が多いと思います。

スプリントが効果を発揮しているのかどうかは、起床時の状態の変化や、日中の状態の変化などスプリントが実際にどのように効いてくれているのかの細かいご自身の観察をしっかり伝えないと、判断できない場合があると思います。

治療に協力してスプリントを入れたら、どういうときにどう効果があるのかないのか?について、情報を歯科医に与えるように心がけるとよいと思います。

舌のポジションがよくても、精神的なストレスがあると人間は歯を食いしばったり当てようとするものです。

それは食いしばることで、ストレスに応答しようとする生理的な反応でしょう。

頚部に伸びがない人(運動領域が狭い)はガチガチに固まりやすいですから、あいうべ体操が効果が低いならば首伸ばしをしっかり行うといいでしょう。

また目線をあげて足指体操なども行うと、歯と足の親指につながっている自律神経の経路が整ってストレスに強い身体になるかもしれません。

歯科的なアプローチが上手く奏功しない場合は、理学療法士やそういう連携がないならば整体(当たりはずれがあるので少し心配もありますが)も、上手く併用されるとよいかもしれません。


同じところに通院していても歯科医が手詰まりなようでしたら、ご自身に合った医院を探して転院してみるというのも必要な場合があるかもしれません。

学問的にまだ整理が不十分な分野ですから、歯がどんどん削られていくようならば上手に見極めてください。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2016-06-24 11:00:59
最近の考え方としては

かみ合わせ



「食いしばり」

とは関連性がないと言われています。


>ストレス時のくいしばり、歯の痛み、

を改善したいという事であれば、まずはこちらの本を読まれてみてはいかがでしょうか?


顎関節症とかみ合わせの悩みが解決する本

https://www.amazon.co.jp/%E5%AE%8C%E5%85%A8%E5%9B%B3%E8%A7%A3-%E9%A1%8E%E9%96%A2%E7%AF%80%E7%97%87%E3%81%A8%E3%81%8B%E3%81%BF%E5%90%88%E3%82%8F%E3%81%9B%E3%81%AE%E6%82%A9%E3%81%BF%E3%81%8C%E8%A7%A3%E6%B1%BA%E3%81%99%E3%82%8B%E6%9C%AC-%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E5%8C%BB%E7%A7%91%E6%AD%AF%E7%A7%91%E5%A4%A7%E5%AD%A6-%E9%A1%8E%E9%96%A2%E7%AF%80%E6%B2%BB%E7%99%82%E9%83%A8%E9%83%A8%E9%95%B7%E3%81%8C%E6%9B%B8%E3%81%84%E3%81%9F-%E5%81%A5%E5%BA%B7%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC/dp/406259658X


個人的にはマウスピースの使用も解決には繋がらないと思いますし、「歯を削ってかみ合わせ調節をする」のはできれば避けるべきだと思っています。
(でも、もうすでに削られちゃったんですよね…)

先日も似たような方が来院されましたが、TCH是正指導をし、マニピュレーションをしたところ、その場で主訴の半分くらいが解決できました。
その後、1週間くらいご自身の努力でTCH是正をしてもらえれば7割くらいは解決の方向性が見えてくるように感じています。

その方も他院で削られてしまったり、盛足されてしまったりして、もともとのかみ合わせが分からなくなっていたので、最終的には矯正治療が必要になるような気がする…とはお伝えしてありますが。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2016-06-24 18:14:29
西山です

>ここ五六年ほど、断続的に噛み合わせの治療に通っています。
>症状はストレス時のくいしばり、歯の痛み、顔の右の筋肉が発達しすぎて顔が歪んでいる、などです。

ということは、

@くいしばりを軽減させる
A歯の痛みを取り除く
B顔の歪みを改善する

以上が治療の目的になっているということでしょうか。

まず、@のくいしばりですが睡眠中のものか覚醒中(起きているとき)のものかによっても異なってきます。

睡眠中のものであれば根本的に減らすことは困難です。
覚醒中のものであれば、行動療法などでコントロールすることは可能です。

Aの歯の痛みについては歯や歯周組織などに問題がなく、力による症状という診断であれば、力のコントロールが中心になります。

力を生じさせているのが睡眠中のくいしばりなどであれば、マウスピースによって力の集中を防ぐことによってコントロールすることが可能です。
覚醒中の行動であれば、やはり行動療法がひとつの方法となります。

Bの顔の歪みついてですが、骨格性であれば手術以外は治すことは困難ですし、筋の発達によるものであっても、なかなか改善は難しいと思います。

つまり、改善できる症状とそうでないものがありますので、それらをきちんと区別し、改善できる症状については適切な方法で対応する必要があると思います。
また、その際の手段はできるだけ保存的は方法から入るべきでしょう。

>歯は削らず、調整したマウスピースをなるべく入れっぱなしにすることで、全身の状態が改善する、という説明でした。

これについては、私は個人的には推奨できません。

咬み合わせ矯正治療や、全体を削ったり冠を入れたりして大々的にいじることによって変更することが最終目的問うのであればよいですが、これにはかなりの時間とお金がかかります。

現在のかみ合わせを維持することを基本とするのであれば、24時間装着に近い状態でのマウスピース使用は、咬み合わせを根本的に変化させてしまうリスクがあります。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: つばめ1号さん
返信日時:2016-06-25 02:00:44
先生方、ご回答ありがとうございます。

Dr.ふなちゃん先生、今のマウスピースは起床時食いしばっていてしんどいです。

口も開きやすくなり、起きると口内が乾燥しています。
しかし、付けないと高い歯に負担がかかりうずき出すので、付けたほうがましではあります。

前回の治療で一旦マウスピースについては匙を投げられたのですが、主治医に状態をもっと相談してみます。
そして、歯がこれ以上削られないよう、頑張ります。
首伸ばしなどもやってみます。
ありがとうございます。


櫻井先生、お勧めの本、読んでみます。

TCHの是正については、以前は自己暗示をしていくらか効果があったのですが、最近は怠っていました。

歯はもう削りすぎだと思います。
矯正は今の歯科では、きちんとやると数百万から一千万かかり、しかも転倒などでいきなり戻ることもあるからおすすめしない、と言われました。
自分でできる事からコツコツやって行こうと思います。
ありがとうございます。


西山先生、問題を個別に考えて行く、ということですね。
今の先生ともっと話をしてみます。

顔の歪みは、治りにくいのですね、残念です。

マウスピースの入れっぱなしはおすすめされないのですね。

今の噛み合わせは多分元々の噛み合わせとはかなり違うので未練はないですが、困った方向に変化してしまうと後戻りが難しいでしょうね。

転院も視野に入れて、とりあえず今の先生に詳しく聞いてみます。
ありがとうございます。



タイトル [写真あり] 5.6年ほど噛み合わせ治療に通っているが治らない
質問者 つばめ1号さん
地域 広島
年齢 37歳
性別 女性
職業 主婦
カテゴリ 噛み合わせ(咬合)治療
噛み合わせに関するトラブル
その他(写真あり)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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