ステイン(着色)の再付着について(歯科医師です)

相談者: タクハチさん (30歳:男性)
投稿日時:2016-07-13 11:01:03
宜しくお願いします。
私は歯科医師をしています。

前歯部(生活歯)に着色が付着しやすい患者さんで、2カ月毎に来院してもらい着色除去を行っていますが数カ月で再付着します。

患者さんには生活習慣の改善や歯ブラシ指導、歯面の表面性状等を説明しております。(タバコは非喫煙、口腔内良好、歯面滑沢)

再付着防止のため、ダイヤモンドバーで研磨したり、薬品を使ったりいろいろ工夫はしてるのですが効果がありません。

先生方はステインの再付着防止のためにどのようにされてますか?


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2016-07-13 12:51:28
こんにちは。

ステインが付きやすい患者さんがいてお困りになっているようですね、個人的には着色しやすい飲料例えばウーロン茶や麦茶などを飲んでいることが多いと思っています。

そのあたりを尋ねてみれば何らかのヒントがあるかもしれません、もう一つは歯磨きに問題があるかもしれません、毛先磨きができるようになればステインの付着は少なくなると思います。

毛先磨き http://yamadashika.jp/prevent08.html#kesaki


>再付着防止のため、ダイヤモンドバーで研磨したり、薬品を使ったりいろいろ工夫はしてるのですが効果がありません。

ダイヤモンドポイントで研磨すると、かえって傷を作ってしまうように思いますが・・・。

患者さんの日ごろに生活習慣に原因が潜んでいるように思います、インタビューをすればわかってくるかもしれません。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2016-07-13 14:15:41
>再付着防止のため、ダイヤモンドバーで研磨したり、薬品を使ったりいろいろ工夫はしてるのですが効果がありません。

この辺りに問題がありそうな気がしますね。
失礼ですが先生は、今までPMTCなどの講習を受けられたことはございますか?

なにか、思い違いや、間違った使用法をしているのかもしれませんね。

ちなみにですが、ダイヤモンドバーでは傷をつくるだけですからされない方が良いと思います。

また、歯磨材によっては着色しやすいものもありますからご注意ください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: タクハチさん
返信日時:2016-07-13 19:04:22
山田先生、水川先生、忙しいところ返信有難うございました。


結局はステインの再付着の除去には対症療法しかないという事でしょうか。
抜本的な処置法があると期待していたのですが残念です。


ダイヤモンドバーで研磨と書きましたが、スーパーファインの間違いでした。
スーパーファインで研磨しても、ステインの再付着は防げないので効果はありません。

水川先生にお言葉を返すようで失礼ですが、薬品を使ったり研磨したからステインが付着しやすくなったわけではありませんよ。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2016-07-13 20:12:28
前歯部(生活歯)に着色が付着しやすい患者さんで、2カ月毎に来院してもらい着色除去を行っていますが数カ月で再付着します。

呼吸、唾液の分泌、唾液の性状などはいかがでしょう?

口呼吸の方は汚れやすいですね。

唾液に関しては栄養の改善で分泌量、性状は変わりますね。


また、ステインの種類は何でしょうね?
お茶系なのか、ワインなのか…。


>歯面の表面性状

先生は4倍以上の強拡大ルーペかマイクロスコープはご使用でしょうか?

裸眼では表面性状は正確にはわからないように思います。



当院では丁寧なPMTCを繰り返す事でステインがほとんどつかなくなる方が多いです。

ちなみに先生はどのような器具を使い、どのような手順で1歯当たり何分くらいかけて処置を行われていらっしゃるのでしょうか?
また、最終研磨には何を使われていらっしゃるのでしょう?
(RDAはどんな感じでしょう?)

PMTCに使用する研磨剤の種類などを考えるだけでも変わるかもしれません。


>スーパーファインで研磨しても、ステインの再付着は防げないので効果はありません。

ちなみにこれはダメだと思います。
拡大視野で確認してみて下さい。
エナメル質ズタボロです。

僕の解釈ではスーパーファインは「形成」「形態修正」に使うもので、研磨は「シリコンポイント」や「ラバーカップ」で行うものです。
(ホワイトポイントやロビンソンブラシも、もちろんNGですからね)

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: タクハチさん
返信日時:2016-07-13 21:13:17
櫻井先生、忙しい所メールを頂き有難うございます。


当院のPMTCに関しては

1、染出し
2、TBI
3、プロフィペースト(4種類)を専用の回転ブラシやゴムチップ、ラバーカップ等部位に合わせて染色がなくなるまで研磨。
4、フルオルゼリーでフッ素コーティング
 
時間はトータルで1時間前後ですね。
一般的なPMTCの手順だと思いますし、一般の患者さんはこの手順でステインの再付着はほぼ改善されます。

ただ問題の患者さんに関しては、これを4回行いました。
当然食生活の指導もしています。
診療後は綺麗な状態なのですが、2か月後にはステインが同程度再付着しています。

PMTCの材料、手法を変えてみるのも1つの手ですね。
ありがとうございました。

  
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2016-07-13 23:26:12
患者さんが使う歯磨材の事です。

歯科医院でよく売られている、研磨剤のない歯磨材で着色がする様になった患者さんがいらっしゃいます。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2016-07-14 11:22:55
>時間はトータルで1時間前後ですね。
>一般的なPMTCの手順だと思いますし、一般の患者さんはこの手順でステインの再付着はほぼ改善されます。

これが一番重要な情報でしたね。

だとすれば、その患者さん固有の問題点を考えるべきだと思います。

回答3で書かせていただいた通り、口呼吸や嗜好品、栄養面を聞いてみるのがよろしいかと思います。


>食生活の指導もしています

どういった内容でしょうかね?

一般的な「間食指導」だとあまり意味ないかもしれませんので、栄養学的なアプローチが必要でしょうか。


>専用の回転ブラシやゴムチップ

ブラシは使わない方がいいでしょうね。
結構、クルクル波紋状に傷がついてます。


拡大に関してはいかがでしょう?

当院の歯科衛生士は裸眼→2.5倍ルーペ、4倍ルーペ、マイクロスコープと拡大装置を変えてきましたが「その都度、反省と改善点がある」と言っています。
歯面研磨に関しては特に2.5倍から4倍への変化が大きかったそうです。
(縁下へのアプローチは4倍→マイクロが大きかったそうですが)

ぜひ、これを機に拡大装置のステップアップを図られてみてはいかがでしょうか?
(すでにマイクロをお使いであれば釈迦に説法ですが…)


歯面の性状、研磨に関してはこちらを参考にされてもよろしいかと思います。

参考:「エナメル質象牙質補綴物のプロフェッショナルケア」
http://www.shien.co.jp/act/d.do?id=5487


あと、最終手段としては「ルシェロホワイト」を1週間、使ってもらう…とかですかね。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答6
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2016-07-15 11:05:08
こんにちは。

>再付着防止のため、ダイヤモンドバーで研磨したり、薬品を使ったりいろいろ工夫はしてるのですが効果がありません

ダイヤモンドバーと書かれたらやっぱり??という感じがしますね(汗)
スーパーファインバーで研磨といわれても、それで研磨できているのかな?と思うので、色素は早く落ちますがやっぱり辞めておかれたほうがよいと思います。

ご使用になられている薬品とは何でしょう?

効果がないのでは残念ですね。


今、美容業界でもホワイトニング事業がどんどん行われるようになっています。
歯科医がもっと勉強して、美容業界がやっているホワイトニングについて教えてもらうとよいのではないかと思います。(フランチャイズ方式でやっているところもありセミナーもありますw)

つまり、それが研磨や歯を削る以外の着色剤再付着防止の種です。

もしも???と思われるようでしたら、ホワイトニングを行っている美容院をご紹介されたほうがよいかもしれないです。
(美容業界が行えるホワイトニングは、医学的な意味でのホワイトニングではなく色素除去再付着防止です)
審美的な内容になりますから保険は使えませんので、ある程度投資されるなどして情報を得ようとしないと、なかなか情報にめぐり合えないかもしれません)


その他、最も簡単な方法は口を閉じて寝てもらうことです。
これは口にテープを張っておけばよいので、風邪も引かなくなりますし、自己免疫疾患も軽減しますからお勧めです。

ただし成人で気道と口蓋、舌の筋肉などのバランスを上手く作れていないあるいは上手く維持できていない人にとっては、逆に健康を害します。

そういうことなど多方面から、矯正も含めて指導や提案されるとよいかもしれません。

歯面乾燥があれば色素はつきます。
医療行為で歯面をもしも荒らしたならば、再修復を行ってあげないと逆に色素はつきやすくなります。

また、歯面には唾液由来のぺリクルが瞬時につきます。
ぺリクルが着く前にイオン結合や分子間結合で、よりよいもので修復や保湿(ざっくりした言い方ですが)を行っておけば、かなり再着色は改善されるでしょうということで、たぶん櫻井先生は特定の会社の製品をご紹介されているのでしょう(他にもたくさんありますからね)

確か、この前のGCサークルだったかな?
特集対談記事が載っていたと思います。




タイトル ステイン(着色)の再付着について(歯科医師です)
質問者 タクハチさん
地域 非公開
年齢 30歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 歯の変色・着色
その他(歯科治療関連)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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