15歳、反対咬合。歯列矯正をすると今以上に顎が伸びてしまう?
相談者:
めめろろんんさん (15歳:女性)
投稿日時:2016-09-04 02:26:58
回答1
回答2
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2016-09-04 11:24:30
こんにちは。
反対咬合の多くは上顎の前方への劣成長が引き起こしているとも考えられていますから、伸びてしゃくれてしまったのは上顎が前に発育できずペタンとした横顔になってしまったからの可能性があるかもしれません。
上顎劣成長といいます。
狭い上顎アーチに乳歯よりも大きな歯を成長期に並べようと思うと
アーチが足りなければ下下がりに成長すれば周径はその分大きくなるので下下がりになり結果顔は長くなります。
また下に下げず前に発育させればアーチの周径は長くなるのでちゃんと上の歯が並んでくれて顔も短く下顎もそこにアダプテーション(適合)します。
まあ、しなければ矯正力で適合させるように筋肉なども変えながらもって行って成長させるわけです。
その方法は多数ありますが成長期の育成矯正治療であれば成長誘導するので無理がなく効率がよく顔がよくなるわけです。
女性ですでに15歳ですから上顎を前方に成長させることはほとんど不可能になっていますから、最終的に外科を伴った矯正治療でなければ望まれるような顔にはなれない可能性が高くなっていると思います。
歯並びは矯正治療だけで正常被蓋を獲得させることは可能かもしれませんが、顎骨の位置は大きく変えられないことがほとんどなので顔(特に横顔)を重視するならば外科が必要ということになりそうです。
時期を逸してしまっているので、矯正歯科学会認定の矯正専門医できちんとセファロ分析などを行ってもらい、治療計画を立ててもらうことをお勧めします。
>矯正をすると、顎が伸びると聞きますが、今以上に伸びるのでしょうか。
きちんと治療計画を立ててもらいましょう。
相談の度に歯並びだけではなく顔の形について改善あるいは悪化しないように治療して欲しいといい続けておかれるとよいと思います。
また、治療計画の説明を理解できるまでしっかりきかれるとよいでしょう。
矯正治療法も多種類ありますから1件の矯正歯科医院だけではなく数件の歯科医院でご相談される必要があるかもしれませんね。
よい治療結果を得たい場合、余裕を持った治療費の準備が必要でしょう。
反対咬合の多くは上顎の前方への劣成長が引き起こしているとも考えられていますから、伸びてしゃくれてしまったのは上顎が前に発育できずペタンとした横顔になってしまったからの可能性があるかもしれません。
上顎劣成長といいます。
狭い上顎アーチに乳歯よりも大きな歯を成長期に並べようと思うと
アーチが足りなければ下下がりに成長すれば周径はその分大きくなるので下下がりになり結果顔は長くなります。
また下に下げず前に発育させればアーチの周径は長くなるのでちゃんと上の歯が並んでくれて顔も短く下顎もそこにアダプテーション(適合)します。
まあ、しなければ矯正力で適合させるように筋肉なども変えながらもって行って成長させるわけです。
その方法は多数ありますが成長期の育成矯正治療であれば成長誘導するので無理がなく効率がよく顔がよくなるわけです。
女性ですでに15歳ですから上顎を前方に成長させることはほとんど不可能になっていますから、最終的に外科を伴った矯正治療でなければ望まれるような顔にはなれない可能性が高くなっていると思います。
歯並びは矯正治療だけで正常被蓋を獲得させることは可能かもしれませんが、顎骨の位置は大きく変えられないことがほとんどなので顔(特に横顔)を重視するならば外科が必要ということになりそうです。
時期を逸してしまっているので、矯正歯科学会認定の矯正専門医できちんとセファロ分析などを行ってもらい、治療計画を立ててもらうことをお勧めします。
>矯正をすると、顎が伸びると聞きますが、今以上に伸びるのでしょうか。
きちんと治療計画を立ててもらいましょう。
相談の度に歯並びだけではなく顔の形について改善あるいは悪化しないように治療して欲しいといい続けておかれるとよいと思います。
また、治療計画の説明を理解できるまでしっかりきかれるとよいでしょう。
矯正治療法も多種類ありますから1件の矯正歯科医院だけではなく数件の歯科医院でご相談される必要があるかもしれませんね。
よい治療結果を得たい場合、余裕を持った治療費の準備が必要でしょう。
回答3
矯正歯科入江クリニック(岐阜市)の入江です。
回答日時:2016-09-04 11:30:06
こんにちは。
いわゆる受け口でお悩みの方に、今までもたくさんお目にかかってきました。
また、矯正歯科医にとって治療に難渋することをしばしば経験します。
少し理屈っぽい表現があるかもしれませんが、受け口治療の難しさとしてご理解頂ければと思います。
1.受け口のなりたち
ひと言に「受け口」といっても、
a)下の前歯が前方に傾斜している
b)前後に動く下顎のポジションが前方にある
c)下あごの骨が前後的に大きい
d)下の歯や顎には問題なく、上の前歯が後方へ移動している
e)上の歯列を支えている骨が全体的に後方に位置している
f)上記の組み合わせ
2.治療方法
上記、a)〜f)に対応する治療となります。
3.なぜむずかしいか
アゴ、顔面、頭蓋を構成する骨は全部で15種類23個あります。
それぞれの骨が、違うタイミングで成長が始まり、違うタイミングで成長が完了します。
この中で、下あごの骨は「長管骨」と呼ばれる手・足の骨と同じ仲間になり、成長の一番最後まで大きくなり続ける可能性の高い骨です。
この特徴的な成長パターンを熟知してはじめて「受け口の矯正治療」が、成り立ちます。
受け口がそのうち「自然に治る」といわれているのは、「仮性の受け口」のみであり、この診断は受け口治療を熟知した矯正歯科医師にゆだねるのがよいでしょう。
この成り立ちに応じて、細見先生もおっしゃっていましたが、矯正治療のみで完結する場合と、過度に成長した下アゴを後退させる、控えめに成長した上アゴを前方に移動させるなど、手術との併用になる場合があります。
手術は、男女により差はあるものの、成人式を過ぎてから行うことが多いように思います。
ご質問にもありましたが、矯正をすると余計に下アゴが出てきたというお話、一般論として矯正歯科処置が結果、下アゴの成長を促すようなことももあり得ます。
受け口の方にはもちろん避けますが。
(歯のでこぼこを治す方法と受け口とは違う方法をとります)
パターン化した治療方針が立案できないのが、悩ましいところですね。
以上をご理解頂いたうえで、「反対咬合」にも造詣の深い矯正歯科医に納得いくまでご相談下さい。
いわゆる受け口でお悩みの方に、今までもたくさんお目にかかってきました。
また、矯正歯科医にとって治療に難渋することをしばしば経験します。
少し理屈っぽい表現があるかもしれませんが、受け口治療の難しさとしてご理解頂ければと思います。
1.受け口のなりたち
ひと言に「受け口」といっても、
a)下の前歯が前方に傾斜している
b)前後に動く下顎のポジションが前方にある
c)下あごの骨が前後的に大きい
d)下の歯や顎には問題なく、上の前歯が後方へ移動している
e)上の歯列を支えている骨が全体的に後方に位置している
f)上記の組み合わせ
2.治療方法
上記、a)〜f)に対応する治療となります。
3.なぜむずかしいか
アゴ、顔面、頭蓋を構成する骨は全部で15種類23個あります。
それぞれの骨が、違うタイミングで成長が始まり、違うタイミングで成長が完了します。
この中で、下あごの骨は「長管骨」と呼ばれる手・足の骨と同じ仲間になり、成長の一番最後まで大きくなり続ける可能性の高い骨です。
この特徴的な成長パターンを熟知してはじめて「受け口の矯正治療」が、成り立ちます。
受け口がそのうち「自然に治る」といわれているのは、「仮性の受け口」のみであり、この診断は受け口治療を熟知した矯正歯科医師にゆだねるのがよいでしょう。
この成り立ちに応じて、細見先生もおっしゃっていましたが、矯正治療のみで完結する場合と、過度に成長した下アゴを後退させる、控えめに成長した上アゴを前方に移動させるなど、手術との併用になる場合があります。
手術は、男女により差はあるものの、成人式を過ぎてから行うことが多いように思います。
ご質問にもありましたが、矯正をすると余計に下アゴが出てきたというお話、一般論として矯正歯科処置が結果、下アゴの成長を促すようなことももあり得ます。
受け口の方にはもちろん避けますが。
(歯のでこぼこを治す方法と受け口とは違う方法をとります)
パターン化した治療方針が立案できないのが、悩ましいところですね。
以上をご理解頂いたうえで、「反対咬合」にも造詣の深い矯正歯科医に納得いくまでご相談下さい。
タイトル | 15歳、反対咬合。歯列矯正をすると今以上に顎が伸びてしまう? |
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質問者 | めめろろんんさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 15歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯列矯正の治療法 外科矯正 下顎前突(受け口) 歯並び(歯ならび)その他 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。