非抜歯矯正。インビザラインでのエナメル質研磨について

相談者: Nagaaamさん (21歳:女性)
投稿日時:2016-11-16 20:31:44
インビザライン歯列矯正を始めようと歯医者カウンセリングを受けました。

抜歯で出来るとのことで歯医者さんを決めたのですが、詳しい検査の結果、当初説明されたよりも大きい部分のエナメル質の研磨が必要とのことでした。

1mm(片方0.5ずつ)の研磨という話ですが、あまりイメージがつかず、そんなに削っても良いものなのか?という気持ちと、すきっ歯のようになってしまうのでは?と心配しています。


私の受診している歯科医では大丈夫だとの答えですが、なるべく多くの医師の方の話が聞きたくて、書き込みをさせて頂きました。

ご回答いただけたら幸いです。よろしくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
伊藤矯正歯科クリニック(名古屋市中区)の伊藤です。



※2013年9月14日までは伊藤和明先生、それ以降は伊藤雅大先生がご回答されています。
回答日時:2016-11-17 10:42:25
Nagaaamさん、こんにちは。

個人的には、片側0.5mmの合計1mmは多いように思います。
(削る場所にもよりますが)

治療ゴールの再設計や抜歯への転換など図ったほうが良いかもしれません。

回答 回答2
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2016-11-17 11:14:08
こんにちは。

以前矯正認定医の先生が有料でクリンチェックを立ててくれるシステムがあるというので一度お試しで依頼してみたことがありますがその先生が出してきた論文では1mmのIPRは可能ということでそういうIPR量を組み込んで作ってきたことがあります。

まったくもって使えない内容でしたので支払うだけ支払って縁を切りました。


このようにインビザラインのシステムに習熟していなければとんでもないクリンチェックを立てられてしまう場合があります。

インビザラインのよいところは矯正治療の論文べースにのっとった治療計画を確実に立てられるというところにプラスしてインビザライン特有の力学系で可能な治療計画が増えるという点だと思います。

成功例を医院で多く持っていないところで依頼してしまうと最終的に難しいケースになってしまいますから治療数が多くインビザライン治療を熟知している先生にクリンチェックだけでも依頼できる医院でされたほうがよいと思います。

インビザラインであれば非抜歯ケースが増えますので上手く利用されればよいと思います。


クリンチェックに納得がいかない場合は何度でも新しいクリンチェックを依頼されればよいと思います。またインビザラインだけで治療を終了できないケースも多々ありますのでその説明も十分受けられておくとよいと思います。

無理のない治療計画で開始してください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Nagaaamさん
返信日時:2016-11-17 16:00:34
クリンチェックした状態で話し合いました。

アメリカの基準?かなんかで、一度に片方0.25mm以上に設定してクリンチェックを作ること不可能ということで、まずは0.25mm削って矯正を進めるとのことでした。

しかし、それによって、口が前に出てしまう可能性があるので気になってきた時点で型を取り直して、型を作り直し、スライスし直し(さらに+0.25)とのお話でした…
こういうやり方はあるんでしょうか?

答えてくださったお医者様感謝の限りです。

上記も可能でしたらお答えいただけると幸いです。

よろしくお願いいたします。
回答 回答3
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2016-11-17 20:08:02
水を差すようで申し訳ないのですがマウスピース矯正に対して、以下のような批判文章があります。


The International Journal of Periodontics & Restrative
Dentistry

Volume 13 Number 4, 2005

Sheldon Peck、DDS MScD

Guest Editorial Voice 歯科医療の正しいありかた より抜粋




営利目的で標準-以下の治療法を押し付ける状況に対しては,厳格に考慮して対処する必要がある.

ことに,北米や西ヨーロッパ地域のように,矯正治療が広く普及している環境下では,わずかな不正咬合にも矯正治療を適用する風潮がある.

小矯正が必要な症例に対しては,どんな治療法を用いたとしても大体が治療できるし,商標 名Invisalignのシステムのように判然とした生体力学的な限界があるような治療法も活用はできる.

ただし,そのような軽薄な治療法が多くの歯科医に支持されることになってしまうと,歯列矯正の正しい治療結果の基準さえも低下させかねない危険性が生じる.

質の高い治療には近道がないことを矯正専門医はよく知っているはずである.

歯科大学内において現在の矯正専門医がおかれている 弱い立場についても歯科界はよく理解しておかなければ ならない.

歯科医療について言えば,技術の口伝えの時代から学識のある専門医の時代に進歩するまでに数百年を要してきた.

この時代になって,典型的な矯正治療とは美しいスマイルを創ることを目的として,技工所で製作された一連のプラスチック製テンプレ一トを患者が自分でロに装着する術式であると認識されているとすれば,生物学的に根拠のある医療サービスとしての矯正専門医の役割を歯科大学は考え直さねばならないことにもなる.

事実上は美容専門医として臨床に携わるのであれば,矯正専門医は医療という神聖な「小島」から近い将来に撤退してゆくことになろう.

何があっても,そのような降格は回避すべきである.

回答 回答4
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2016-11-17 20:41:44
インビザライン単体では難しい歯の移動もありますが、多くのインビザラインドクターはブラケット治療もできますからケースを間違えなければ問題になることはあまりないようです。

何年の歴史とともにといっても矯正治療自体が数十年の期間といった割と短い歴史でしかありませんから時代の進化とともに激変していくのは仕方がないと思います。

2005年段階ではインビザラインも1999年に出来てまだ進化できていない時代の話になってしまいお話にならないということになります。

2016年でインビザラインは7回目の進化を遂げてシステムアップしてきています。
今後もどんどん変化することが予想できますね。


ヨーロッパでもインビザラインの学会が出来ていますし日本でもそういう動きがあるんじゃないでしょうか?
ブラケット矯正とはまったく異なる場になるんじゃないでしょうか?

>があるので気になってきた時点で型を取り直して、型を作り直し、スライスし直し(さらに+0.25)とのお話でした…こういうやり方はあるんでしょうか?


インビザラインはスプリントの効果もあるので治療途中でクリンチェックを数回やり直す必要があるといわれているTOPドクターもおられます。
ですからそういう方法もあります。


顎位の変化をみつつ最終的にCO-CRの関係を(無理のない顎の位置)決定して治療に反映していく方法です。

もともとの歯並びが非常に悪い人の場合やクロスバイト(特定の歯で顎の動きが制限されている人)のあった人の場合は通常のブラケット矯正でも行うようにスプリント効果をまず先行させた上で最終治療ゴールを決定したりします。

ですから最初から過大なIPR量が設定されているとそういうケースでその後が難しくなります。

インビザライン単体で出来るだけ終了させたい場合は色々工夫がひつようになり治療期間も長くなることもあります。

担当医とよくご相談ください。
色々なやり方がありますので。




タイトル 非抜歯矯正。インビザラインでのエナメル質研磨について
質問者 Nagaaamさん
地域 非公開
年齢 21歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯列矯正の治療法
歯列矯正(矯正歯科)その他
矯正関連
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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