4歳児、根の治療中に次亜塩素酸ナトリウムが皮膚に付着する事故

相談者: ミッキーあおちゃんさん (36歳:女性)
投稿日時:2016-11-20 23:11:48
4才の子供の事です。

少しぐらついていた前歯が根っこを残して欠けてしまい診察にいきました。
虫歯根っこの治療をしていた歯で、レントゲンをとったら炎症はないので、これまでの様に薬を詰めてふたをして経過をみますと言われました。
だいたい治療中は泣くのですが、その日は途中からしきりに

「唇が痛い」

と泣き叫んでいました。
そのうち、

「目が痛い」

と泣き叫んできました。
診療が済めばいつもはケロッと泣き止むのですがその日は唇と目が痛いとずっと泣いていて、不安になり、診療が終わった子供の顔をまじまじ見ると、右目の下に点状の薄い赤茶色っぽいものが広がっていて、右鼻の横はそれより濃い茶色のしずくのようなシミが出来ていました。
直ぐに先生にみてもらいました。
沢山泣くと皮下出血を起こすことはよくあるとあまり気にしておられませんでした。

ただ、鼻の横のシミは皮下出血には、みえなかったし、治療中に綿栓が2、3個顔に飛んできたのを見たので、何か薬が触れたのではと聞きました。
すると、そうだとしても、この薬は危険なものではないし、皮膚の消毒によく使うものだからこんな風にはならないとのことでした。

万が一ひどくなれば、皮膚科へ言ってくださいとあまりにもそっけないものでした。

私は皮膚科へ受診する際に薬の名前が分からないと困ると話し、教えて頂きました。
次亜塩素酸ナトリウムとH2O2を交互に使用とメモ紙に書かれていました。

そして、翌日と今日で2日目ですが、日に日にシミのようなものが、目立つようになり、触るとボコッとさかぶたのような質感に変化してきました。
皮下出血ならこんな質感にはにらないので、不安になってきて、ネットで調べたら、次亜塩素酸ナトリウムの事故についての記事を目にして不安でたまらなくなりました。

子供があんなに痛がっていたのに、騒ぎすぎて怒ってしまった自分が一番許せないです。もし、これが原因だとしたら、皮膚科へ受診したほうがよいですか。
このシミ(傷痕)は綺麗になるのでしょうか。
もし残ってしまうようなものなら、このまま引き下がることはできません。

そして、危険性のある薬剤にも関わらず私には、そのような説明をして下さらなかった歯科医師に対しても不信感が募ります。
ひどくなればご連絡下さいとかそういったこともなかったのです。
これは普通のことでしょうか。

明日にでも皮膚科へ受診させようかと思っています。
子供の顔を見ると涙が止まりません。
どうかご回答よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2016-11-21 00:09:44
こんにちは、お子さんのことで心配になってしまいますね。
まず皮膚科へは明日行かれた方がいいと思います。


実際の現場を見ていないのでなんとも言えませんが、

・薬剤が飛び散って顔に触れた
・薬剤が歯の中から出て歯肉などの組織に移行してしまった

かのどちらかになるような気がします。


次亜塩素酸ナトリウムは皮膚に触れると化学火傷を起こしたようになるので早目の対応が傷を残さず済む方法かもしれません。

また体の中に入った場合、怖いのは神経などのダメージになります。

後者の問題は皮膚科での対応は難しいかもしれないので、皮膚科の先生が後者を疑えば大学病院などに紹介状を書いてもらいすぐに受診した方がいいと思います。

ですので、
明日まずは皮膚科を受診して先生に次亜塩素酸ナトリウムを使用したことを伝えてください。

過酸化水素であれば、相当高濃度のものでない限り大きな問題にはまずならないと思います。


私も次亜塩素酸ナトリウムは毎日使用して治療を行っており、今の根管治療ではこれなしでで治療が成立しない薬剤の1つとも言えます。

ただし、今回のようなことが極々稀に起こってしまうのも事実です。

明日皮膚科を受診したのちに、かかられた歯科医院に一度連絡をしてください。


小さなお子さんの顔に起こったことですから親御さんとしては非常に心配かと思います。

ただ、親御さんが不安になっているとそれを子供も感じてしまいますので、涙が出てしまうと思いますが、そこは頑張ってお子さんを励ましてあげてください。

アメリカ歯内療法学会などに参加しても今回のような事故の報告はあり、かなり大きく薬剤が漏れ出た方だと1カ月ほど入院して、1ヶ月後無事に退院したなどの報告もありました。


お子さんの顔に傷、後遺症が残らず無事すむといいですね。
 
今日は返信しなくていいのでネットは閉じて早目に寝てくださいね。


おだいじに

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回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2016-11-21 07:56:51
ご相談ありがとうございます。

次亜塩素酸ナトリウムは歯の根の先から体の内部に押し出すと大きな怪我をしますから治療には細心の注意が必要です。
顔の表面や唇に付いただけならばそう心配はありませんが、内部の場合は簡単ではありませんから早めに外科に相談しましょう。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ミッキーあおちゃんさん
返信日時:2016-11-21 13:52:32
ご丁寧に回答頂き、ありがとうございました。
朝一で皮膚科を受診してきました。
次亜塩素酸ナトリウムによる熱傷との診断を受けました。

かさぶたがとれてみないと痕が残るかは分からないそうですが、比較的浅いやけどのようです。
皮膚に漏れていないか心配ですが、いまのところは症状もないようです。

帰りに歯科に報告がてら行ってきました。
やけどを起こすような強い薬と知っていたらもっと早く病院へ行きましたし、肌についた時点ですぐに洗ったりしていたら、もっと軽くすんだかもしれないと私は伝えました。

歯科医師は、このような事例は初めてだったし、そもそも次亜塩素酸ナトリウムはやけどを起こすような薬剤ではないと言われてしまいました。
だから、アレルギーとか肌に合わないとか、そういった理由でうちの子供が過敏に反応したのかもしれませんと説明されました。

納得いくものではなく、悲しみや怒りがこみ上げてそれ以上は言えませんでした。
そして、小児歯科の看板をだしているが、大学病院やこども病院でみてもらった方が安心かもしれませんねとも言われました。
突き放されたような気持ちです。

こちらで相談に乗って頂いて、とても心強かったです。
本当にありがとうございました。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2016-11-21 21:29:52
>次亜塩素酸ナトリウムはやけどを起こすような薬剤ではないと言われてしまいました。

次亜塩素酸ナトリウムの代表的な商品にネオクリーナーがあります。

http://database.japic.or.jp/pdf/newPINS/00012491.pdf


「使用上の注意
(1) 腐食性があるので、口腔粘膜や皮膚等に付着させ たり、眼に入らないよう十分に注意すること。 」

とあります。
ネオクリーナーを使っていたのかあるいは薄めて使っていたのか他の薬品なのかわかりませんが、正直歯科医として知っておかなければならない注意点だと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ミッキーあおちゃんさん
返信日時:2016-11-22 09:54:13
ご丁寧に薬の注意点を記載して下さりありがとうございます。
やはりその様な危険性をもつ薬剤なのですね。
ベテランの先生でも、知らないということはあり得るのでしょうか。
皮膚科へ受診した後にやけどだったことを伝えた時にも、その様な強い薬ではないので……と仰られたので(--;)
怒りが治まりません。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2016-11-22 14:16:39
誤解されているかもしれませんので付け加えさせていただきますと

歯科で使用する次亜塩素酸ナトリウムは漂白剤としてつかうハイターとほとんど同じです。
ですので皮膚に触れてしまったらすぐに水で洗う程度で特に問題はないです。

井野先生やさがら先生が書かれているのは骨の中に大量に注入してしまった場合の話であってミッキーあおちゃんさんのお子さんのケースとは全く異なります

たとえると、お子さんが電池を飲んでしまったら大問題ですが、顔の上に電池を落としてもよほど大量にあるいは高いところから落とさない限り問題とはならないのと同じようなものです。

もちろん顔に当たれば痛いですし当たり所が悪ければ怪我をすることもないとは言えませんが、確率的には非常に低いことになります。
電池を落下させた当人に「大丈夫、平気だよ。そんなのすぐ治る」と言われれば腹がたつのは当然かと思いますが、(言葉は悪いですが)その程度のことと理解していただきたいです。

回答 回答5
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2016-11-22 16:31:49
こんにちは。

使用された次亜塩素酸ナトリウムの濃度が高かったのかもしれませんね。

大学病院でも交互洗浄はまだ行われているのではないかと思いますし、多くの開業医で次亜塩素酸ナトリウムは有効な蛋白除去剤(化学的洗浄剤)として利用されています。

皮膚に飛び散った場合、すぐにまたは治療後すぐに顔を洗ってもらえばよかったのではよかったのではないかと思います。

お子さんが治療時に泣いていると体温も上昇し使用時には低い濃度のものを使用していても皮膚についた濃度が上がってしまった可能性があるかもしれません。

歯科で起こる偶発症に入ると思いますので皮膚科の診断書を添付され歯科医から歯科医師会に報告して情報を共有してもらうと今後の偶発症防止の医療従事者側の徹底や保険点数で偶発症防止のために小児のラバーダムの点数が復活したりして保険治療の安全性が高まるのではないかと思います。

歯科医がそっけない態度の場合(危機管理意識が薄弱)は歯科医師会にご報告しておいていただければ保険医療制度が安全なものに改善される一助になるのではないかと思います。


お子さんは皮膚科の指導を守られ瘡蓋を無理にはがされないようになどの生活上の注意点を守られれば皮膚に痕が残ることはまずないのではないかと想像します。
(皮膚科医の指示に従ってください)

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2016-11-22 18:42:03
船橋先生>
>偶発症防止のために小児のラバーダムの点数が復活したりして保険治療の安全性が高まるのではないかと思います。

このケースはラバーダムは何の役にもたたないですよ。

暴れる子の場合、顔を振ることにより根管内に入れた薬剤が飛び散り、顔に付着することを防ぐのは不可能です。
液は透明ですし、よだれや汗も出ていたりしますので、そう簡単には気づけません。

また、大人のように顔をすべて布で覆ってしまうと患児の顔に表れる変化を見ることができなくなってしまいますので、かえって危険です。

目に入った場合ならすぐに気づくと思いますが、少量が皮膚に飛んだ場合だと気づくのが遅れるのは避けられないと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ミッキーあおちゃんさん
返信日時:2016-11-22 21:34:17
沢山の回答を頂き、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
どの先生方も親身に真剣に答えて下さる想いが伝わります。

今回のことで私が不審に思ったことは、治療中に、綿が2、3個飛んで顔に当たったり、子供が治療中にしきりに

「唇が痛い、目が痛い」

と訴えたにもかかわらず、確認もせずに治療を続けていたこと、治療が終わっても目が痛い痛いと泣き止まない上に、点状の薄い出血斑のようなものをみて、

「内出血でしょう」

と決めつけて、私が綿が飛んだことを伝えて薬の影響なはないか尋ねると

「使った薬剤は手の消毒にもつかうようなもので危険なものではない」

と私に説明したことです。
透明の薬液が知らない間に飛んで、付着するとしたら、発見は難しいことなんでしょうが、明らかに顔に綿が飛んできているわけですし、薬液が危険なものと認識していたら、やけどの疑いを持って、早期に対応できたと思います。
次亜塩素酸ナトリウムは漂白剤の成分ということは素人でも分かることです。
それを危険なものではないと、最後までいい放つ歯科医師に恐ろしさを感じました。
真面目に知らないのだと思います。

引っ越しを機に、かかりつけの信頼する歯科医の紹介で通い始めたのですが、信頼を失った以上、他の歯科を探そうと思います。

こちらからまとめてのお礼で失礼致します。
先生方、ありがとうございました。
回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2016-11-23 01:03:17
H2O2も次亜塩素酸ナトリウムも手の消毒に使うタイプの薬品ではないと思います。

ただ手についたインクジェットのインクを消す時には薄めた次亜塩素酸ナトリウムを使う事はあると思います。




タイトル 4歳児、根の治療中に次亜塩素酸ナトリウムが皮膚に付着する事故
質問者 ミッキーあおちゃんさん
地域 非公開
年齢 36歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療に関するトラブル
小児歯科治療
歯医者への不信感
材料・機材関連
乳歯の抜髄、根管治療
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
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  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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