骨移植後に両隣の歯根が露出したままでもインプラントをすべき?(米国)

相談者: シャントールさん (46歳:女性)
投稿日時:2016-11-22 20:38:40
アメリカ在住です。

ちょうど1年前に一般歯科医より上前歯横7番(アメリカ式)、そして上奥歯2本のインプラントを勧められ、紹介をされた口腔外科医院へ。

特に歯7番は特殊で、クラウン歯でグラグラしていて抜けそうになっていた根は歯茎の中に横なって埋まっている歯に埋め込んでいる状態でした。

結局埋まっている歯も含めた3本同時に抜歯
そして7番のみ骨移植をしました。

7番に関しては、歯茎が陥没していましたが、ドクターに尋ねると’120%十分に骨移植を入れておいたから大丈夫”と言われ、4か月頃にインプラント手術の予約を入れるようにと言われました。

4か月経とうとしたころ、埋まっていた歯も抜いたため両隣の歯の根まで露出したまま、歯茎もぼっこりと同じ状態で、どう考えてもインプラントできる状態ではないのではないかと不安になり、ほかのクリニックに問い合わせをしてみました。

するとスタッフのかたから、以前同じような状況だった患者さんの話をしてくれ、6か月は待ったほうがいいとアドバイスを受けたので、納得し、しばらく待って様子を見ることに。

しかし状態は変わらずまま、数か月前にドクターに尋ね、全く歯茎が再生してないことを伝えました。
すると、端から端まで再度骨移植をすることを提案され、手術。
3か月たった今、また前と変わらない状態になってしまいました。


例えばインプラント手術を行うための十分な骨ができていたとしましょう。
うまくインプラントが埋入したとはいえ、クラウンをしても歯茎が十分に再生されておらず、このままだとかなり大きな歯を入れないといけなくなってしまいます。

歯茎を足すまたは再生させるほかの方法はあるのでしょうか?

今の状況だと、見た目のバランスは関係なく、ご自分の仕事のみさっさと終わらせようとしているように思うのですが。

1度目の術後、一般歯科医に”もっとボーンクラフトが必要だ”と言われたことを私が口腔外科医に伝えないといけなく、全くドクター同士の連携は取っていないようでした。

今後のことを考えると、インプラントからクラウンまで治療ができるドクターを探したほうがいいのでしょうか。

かなり距離はありますが、日本人ドクターで何人か同州にいらっしゃるようです。


アドバイスを頂ければ幸いです。
どうぞ宜しくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2016-11-24 16:10:23
骨移植後両隣の歯根が露出したまま
一般歯科医に”もっとボーンクラフトが必要だ”

の、ようですから当然もう少しボリュームを増す必要があるでしょう。
歯茎と表現されていますが、歯肉と読み替えてよいのでしょうか。

ボーンクラフトですが、骨造成 ridge augmentationの意味ととらえてよいでしょう。

ボーングラフとは文字通り骨移植になりますが、一般的には自家骨移植になってしまいます。
これを避けるために自家骨以外の人工の移植材が使われています。
あなたの場合もこれにあたると思います。

しかしながら、造骨材が曲者で、日本で好んで使われる(私もそうですが)βTCPは3月くらいで吸収してしまいます(理由等は省略)。

アメリカ人が好むHAという造骨材は、吸収はしませんが骨に同化していくには時間がかかってしまいます。
以上のようなことにより骨の問題が何とか片付いたとしても、歯肉は萎縮していますから、これをふくらましたり?伸ばしたりする工夫が骨増生の手術時には必要となります。

この歯肉の萎縮の問題は悩みの種です。
それでも足りない時には、最終的には歯肉の移植をするようになってきています。

”埋まっている歯も含めた”抜歯ですから、骨の欠損は大きく、骨のベース(母床骨)という概念からは、ボリューム回復には非常に手間取ると思います。

アメリカ式の7番は上前歯のはずですから、審美性を考慮したらできるだけ回復しておいたほうが良いと思いますよ。

米語に達者なら、しっかりした意思表示ができるでしょうが、それでも(歯科)医師と患者との関係で難しいことが多いでしょうし、はたまた、日本人歯科医師とて、総合的に診てもらえるかの心配があります。

書いていながら思いつくことは、可能かどうかわかりませんが日本人の歯科医師の中で、”インプラントからクラウンまで治療ができる”人を探すほうが良いかもしれません。

インプラントの失敗要素はたくさんあって、責任所在が一人のほうが良いですし、日本語のほうが、インフォームドコンセント的にもよいかもしれないからです。




タイトル 骨移植後に両隣の歯根が露出したままでもインプラントをすべき?(米国)
質問者 シャントールさん
地域 非公開
年齢 46歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ インプラント治療法
アメリカ(米国)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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