下顎の慢性骨髄炎の自然治癒する可能性

相談者: canonさん (33歳:女性)
投稿日時:2016-11-26 10:20:40
いつもお世話になります。
慢性骨髄炎の自然治癒についておたずねさせてください。

骨髄炎レベルのしては、範囲は2歯くらい。

今のところ骨を著しく溶かしている様子はないですが、肺炎症状や不整脈、関節の痛みが強かった時に、クラリスを飲むのが嫌で、托裏消毒飲という漢方薬を内服しています。
想像以上にこの漢方薬が効きます。

今はそれぞれ症状はありますが、一番強かった時よりはつらくなく、日常生活に支障はないものの、月経周期で強くなる時期は辛いです。

主治医は数年単位で治癒するかもしれないと言われるのですが、ネットでは自然治癒は見かけた事はなく、数年単位で急に悪化するケースを多く目にします。

自然治癒力はあると思いますが、漢方薬を止めるとあきらかに酷くなるし、治らないような気がします。
自然治癒する事は本当にあるのでしょうか?

また、骨が溶けてこないと治療はしてもらえないものなのでしょうか?
繰り返す心房細動からの脳梗塞など恐ろしく、子どもも小さいのでとにかく根治させたい私の意向もあり…。

主治医には感謝していますが治したいので、セカンドにかかる必要性について悩んでいます。

よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2016-11-26 18:57:21
前回の質問から気にしているのですが、口腔外科専門歯科医がいるようなところで、しっかりした診断を受けたうえでの、治療と経過観察というようなことになっているのでしょうか。

何かそうでないような気がするのですが。

上記のようなしっかりした診断でのことであれば当該医療機関にて確認するのが一番良いと思いますよ。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2016-11-27 00:32:14
こんにちは。

骨髄炎の自然治癒についてお尋ねですが、このご質問にお答えすることはできないと思います。
私に限らず、歯科医口腔外科医の誰であろうと回答困難だと思います。

骨髄炎にかかっていて、治療しなければ症状が明らかにある場合に治療っせずに自然治癒を待つことはありません。
何らかの治療を続けるか、治療を諦めて診察を終了するかのいずれかだと思います。

治療はしないが、通院は続けてもらい、自然治癒するかどうかを多数の症例で診てみるという経験を持つ医療関係者はいないと思います。

したがって、自然治癒するかどうかを知っている医療関係者はいないと思います。

もしかすると骨髄炎が自然治癒することがあるかもしれません。
そうかどうかは自分で試してみて確かめるしかないと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: canonさん
返信日時:2016-11-27 08:57:23
松山先生

私の経過について、振り替えっていただいてありがとうございます。


樋口先生

私も先生と同じような考えで今回の質問に至りました。
漢方薬の効果を疑問に感じ、一時中断したときに著しく再燃に向かったので今後症状あるかぎり漢方は怖くてやめられませんが高額なのです…。

経過を追うけど、診察を終了するというような乱暴な事はできない。と言っています。


一度目の手術そのものは、民間の口腔外科の先生が行っています。

理由は慢性骨髄炎だろうという診断で歯学部に紹介状を出したら、骨髄炎の治療にあたることも多い中堅の先生が、パントモで問題なく、持参したCTやMRlが開けずフィルムに起こして持参しましたが、わかりにくいという理由で、

『異常はないし、リエゾン外来を、紹介することしかできない』

と言われました。
(基本的に楽天家で前向きな性格ですが、随伴症状を訴えるとそういう扱いを受けてしまい、その間クラリスで症状は一時改善しました。)


それで、私を知る主治医はリエゾンは考えられない。
非定型性肺炎のような咳と不整脈、症状に苦しむ私の希望もあり、手術に踏み切りました。

その後、再燃し、やはり専門的な治療を受けないとダメだと思い、知人の紹介で同じ歯学部の教授に診察をいただいております。
現在の診察はきちんとしていただいております。


これまでの先生が首をかしげられた症状と経過について、診察毎に少しずつお話をしていました(リエゾン扱いをされることが怖くて、少しずつしか話せませんでした。)。

おそらく、今振り返ると、教授の初診時はリエゾンと診断を否定しつつも、訴える感染部分以外の症状に関しては否定も肯定もなく、片隅に置きながら話をされてたなと思います。

現在は私が訴える症状について、これまでの先生が首をかしげられた症状についても、慢性骨髄炎がある指標に全てが合致すると肯定され病態生理について、納得できるご説明をいただいた上でどうしてもの時はクラリス投与を予定し、漢方薬で経過を追っています。


私は看護師で大学病院のICUで働いてたこともあり感染が全身に広がるということを、多くの症例で知っています。

これまで非定型扱いされても、数々調べた文献から自分がまさかと考えた症状の病態が理解でき、自分で慢性骨髄炎だと思って受診しております。

症状が辛くなる周期にやっと最近気づいて質問し、教授から新しくいただいた知識は、サイトカインが月経周期まで関与するので間違いないでしょう。という事でした。

それでも、自然治癒することがあるという、数年といわれる年数が私には苦痛で、自然治癒を否定する文献を数多く拝見してきたので、画像で骨が溶けてこないと診断されず、研究対象になるような慢性骨髄炎には含まれないのかという疑問で今回の質問となりました。

教授が本年度をもって、退職されることがわかり、再びリエゾン扱いされたり、医療難民みたいになるのかなと不安になっています。

この度、現在、整形で働く私が、MRIなどで所見が得られない患者に対して、骨髄炎を安易に否定的にとらえてきましたが、そうではないことを反省しております。

歯学部でも、先生によって得意不得意とする部分があり、多く症例を扱っている医療期間へセカンドで受診しようと思います。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2016-11-27 13:44:19
ご相談ありがとうございます。

該当するかどうかは全く分かりませんが、ごく一般的に説明します。

口腔内や顎骨内に問題があり疼痛や遠隔臓器に異常が出ることは、大昔に大学の授業で習いましたが歯科では既定の事実とされています。
逆にそうではないとも言われています。

FOCAL INFECTIONの一つにNICO:NEURALGIA-INDUCING CAVITATIONAL OSTEONECROSISとかいろいろ名前のつくものがあります。
これは大小や形状が様々であり、かつX線等では確認や検証が困難なものです。

通常、問題は出ませんが、宿主の免疫力や抵抗力が落ちると全身のあらゆる症状につながるとも言われています。

このことは約百年前にWESTON A PRICE DDS, MSという、とても偉大な歯科医師によって、25年間60人の一流科学者を集め数千羽の兎を使った研究結果を発表されています。
関連は関節、腎臓、眼球、心臓、胃、膀胱、脾臓、卵巣、静脈、骨髄などありとあらゆると記述されています。

ご参考になれば幸いです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: canonさん
返信日時:2016-11-28 23:12:26
さがら先生、情報ありがとうございました。

先生が説明してくれた、所見?病態は日本語だと何を示しますか?
所々で意味はわかりますが、医療英語は学習が不十分でして…。
なんとなく、壊死とか?の意味のような?

日本語であれば理解できるので、教えていただけないでしょうか?

今回の複数の症状で、見た目は元気だし色々とプシコ扱いもされ不安を抱えているのに、悲しい思いをしました。
画像所見で確認できないことは事実少なくないのに、リエゾンに送られる何人が本当にリエゾンなのかと疑問に思います。

複数の症状は必ず感染根幹や顎周囲にかかえる、耳痛やリンパ節の腫張とともに強弱を示し、自分の思考が慢性骨髄炎にたどりつくまでは、新しく症状がでる度に後追いで調べて、歯性感染とリンクする文献にたどり着きました。

それでもどこかふに落ちず、慢性骨髄炎について調べた時に辻褄が合いました。

そして、そうではないという逆説には、身をもってそれを否定する1票を投じます。

漢方治療はほとんど信じておりませんでしたが、これによって感染による症状に抵抗力を保てているものの、いつ限界になるかと…。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2016-11-29 08:35:50
ご返信ありがとうございます。

>日本語だと何を示しますか?

すみません、私も口腔外科時代やその後など医科との連携及び母校での手術室勤務などがあり、また投稿の際にはご理解が進むように回答者の普段使っている言葉を共通言語として回答しているつもりでしたが、どうやら勝手な思い込みだったようです。

訂正いたします。

「焦点感染はNICO 神経痛誘発性空洞形成骨壊死」でしょうか。


>リエゾン

疼痛に関しては、神経障害性疼痛という分類があり、内服療養もあります。
ただし保険療養担当規則では歯科医院で処方できない等々という不条理な制限があり、やむなく連携を取らざるをえないとも言えます。
これは、決して、

    >プシコ扱い

ではありません。
全周囲的に適切なご理解が求められるところです。

ただし、検査・診断のもとに処方されるならばなんら問題はありませんが、もし仮にそのプロセスがなくていきなり「じゃぁ薬飲んでみる?」という段取りであれば疑問はわきます。

例えば、「歯が痛い、じゃあとりあえず削って見る?」とか、「まだ痛い?!!!」、「じゃあ神経取って様子見る?」とか、「しょうがないから抜歯してみる?」「歯はたくさんあるし〜」「歯が無い人はたくさんいるし〜」とか、という、検査も診断も予測も何もない歯科治療であれば科学的医療と言えるかどうか?、と違いがあるのでしょうか。


>漢方治療はほとんど信じておりませんでしたが、これによって感染による症状に抵抗力を保てているものの

現代医療以外の可能性を研究する相補代替医療では、各科連携のもと驚異的な発表も行われているようです。

卵巣がんの末期患者さんに歯性感染の疑いで歯科医師と共同で歯科医療によりがんを自然消滅させたという報告もあり、眉唾とも言われておりますが発表内容は否定も簡単ではないとも言えます。

何をご信頼しているかは知りませんが真実に一度目を開かれてもいいかもしれません。

蛇足ではございますが、我々歯科医療者は心身を含む川上における予防医療分野の担い手として、ご希望があるすべての皆様に快適な毎日の回復と希望のある楽しい未来を築き上げるお手伝いをさせていただいております。

及ばぬ事もたくさんありますが、いつでもなんでもご相談ください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: canonさん
返信日時:2016-12-02 23:34:45
さがら先生

私の質問だけではなく、やり場のない気持ちにも救いの言葉をいただいて、感謝しています。
ありがとうございました。

何を信じるか?祈りたいのは自然治癒ですが、数々の不調があり、そんな待ってられる感じではありません。

先生がもしわかるのなら教えてほしいのですが、ガイソクバン手術を受けた後に、皿状形成術を受ける事は可能ですか?というのも、還流を併用するような外科手術では後者が選択されるようで、その術式のちがいは調べたけれど良くわからず…。

ガイソクバン切除を受けた私がその術式に耐えられる顎なのかと言うことが知りたいです。


実際のところ、あり得ないお医者さんは20人に1人くらいの割合で、ほとんどの方はベストを尽くしてくださります。
知識や経験がなく診断できないことと、職務怠慢とは異なりますので。

医療は神ではないので、限界も失敗もあることを日々目の当たりにしております。

どのような立場に立たれても、先生のように優しく学習する機会を惜しまず成長し続けられる医師の補佐として医療の発展をお手伝いしながら私も看護師としてがんばります!
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2016-12-05 08:43:54
少しでもお役に立てれば幸いです。

>ガイソクバン手術を受けた後に、皿状形成術を受ける事は可能ですか?

その診断はご担当の先生が検査の上でご判断されることになります。


>ガイソクバン切除を受けた私がその術式に耐えられる顎なのかと言うことが知りたいです。

一般的に、治療方法としては掻爬の中でも骨削除になります。

感染経路が歯根から歯周組織へとなりますので、歯槽頂部よりの固有歯槽骨の深さ1mm位は完全削除、さらに以前回答しました通り、顎骨内への浸潤が不定形でかなり細い盲貫や小さな憩室のようになっている場合もあるため、固有歯槽骨からのロードマップを辿り丹念な探索と健康な骨髄を残しながら最小限の削除となります。

掻爬に比べればさらに範囲を広げるそれらの手術は、ご担当の先生がメリットを判断されたのでしょうが、侵襲性はそれなりに大きくなります。
よく相談しましょう。


>医療の発展をお手伝いしながら私も看護師としてがんばります!

元気を取り戻されて何よりです。
目の前の患者さんに向き合うこと、という志の共通認識を頂けてとても嬉しく幸せです。


>何を信じるか?祈りたいのは自然治癒です

私も自然治癒を最も信じています。
どなたにも備わっている、自然治癒力を引き出すお手伝いが歯科医療者の務めと思っております。

canonさんも、Pachebelの カノンでも流しながら自然治癒力を高めて元気を出し、無理せずそこそこに、頑張ってください。
陰ながら応援しております。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: canonさん
返信日時:2016-12-07 22:33:33
さがら先生

お忙しい中、何回もご返事いただきありがとうございました。

自然治癒を望みながら、それは厳しそうだという経過にあり、家族のため、自身のためにも治すための努力をしていこうと思います。

辛いなと思っても、目の前の患者さんが私以上に辛いのをみたり、連日放送される車の事故死などみていると、まだまだ私は幸せなんだと前を向かされます!
弱音を吐いている場合ではないですね。

頑張ります!そして、いつか、治ったら、治りましたというご報告をここでさせていただきます。

私同様に骨髄炎で苦しんでいる方々も、もしこの相談チャンネルをのぞかれて、傷ついたり、心折れそうになったら頑張ろうと思ってほしいです。

いつも、ボランティアで専門的知識を提供してくださる先生方にも感謝しています!

本当にありがとうございました!



タイトル 下顎の慢性骨髄炎の自然治癒する可能性
質問者 canonさん
地域 愛知
年齢 33歳
性別 女性
職業 その他
カテゴリ その他(その他)
歯科と全身疾患その他
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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