初期段階の虫歯を削ることについて

相談者: yoshiyopiさん (27歳:男性)
投稿日時:2017-01-04 00:08:54
虫歯を削る必要はないという記事について

上記の記事を読みました。

回答されていた方々の内容を要約すると、

「初期段階の歯は適切な予防で治癒する可能性がある。
しかし、歯医者は『歯を削る』といった治療行為でなければ保険が適用されず、利益のために削る必要性のない初期段階の虫歯を削ることがある」

ということでしょうか。

私はつい最近初めて歯医者にかかった者です(親知らずが気になったため)。

その歯医者には

奥歯の溝に虫歯ができているかもしれないのでとりあえず治療し(削り)ましょう」

といわれ、初期段階の虫歯を削り、白い詰めもの(?)をしました。

ただ、今までしみることや痛むこともなかった上下左右の奥歯(いずれも初期段階の虫歯)をすべて削られてしまったのですが、これはやりすぎではないでしょうか。

歯科業界では常識かもしれませんが、軽度の虫歯は自然に治癒できるという事実自体、さいきん知りました。
あまり一般には周知されていないように思います。

歯は削ると寿命が縮み、詰め物が取れれば治療費もかさみます。

「溝の虫歯が進行しているかもしれないので削りましょう」という理由は正当なのか疑問です。
それはレントゲンで判断できなかったのでしょうか。



質問を整理すると

1.初期段階の虫歯を削る必要はあるか。

2.写真やレントゲンでは判断できないから、とりあえず削るという行為は正当か。

以上の二点です。

お忙しいとは思いますが、ご回答よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2017-01-04 08:01:19
>初期段階の虫歯を削る必要はあるか。

このサイトの過去ログにも似たような投稿が沢山ありますが、患者さんの多くが考える初期段階の虫歯と、歯科医師が考えるそれとには、大きな差異があるように思います。

弊院には、他院で切削が相当と説明を受けたが如何なものかと訪ねてみえる方が結構いらっしゃいますが、残念ながら、本当に初期段階の虫歯というのは僅かであり、多くは治療が必要と私も判断せざるを得ないのが実態です。


>今までしみることや痛むこともなかった上下左右の奥歯(いずれも初期段階の虫歯)をすべて削られてしまった

文面だけ読む限り、お掛かりの歯科医院に点数稼ぎを受けた感を持てなくもありませんが、実際の状態を診た歯科医師が治療が相当と判断したものを、インターネット上の歯科相談掲示板では覆すことが出来ません。

繰り返しになりますが、一般の方が初期の虫歯と思っているものは、既に不可逆的な状態に至っていることが殆どです。


>写真やレントゲンでは判断できないから、とりあえず削るという行為は正当か。

切削試験という手法が無い訳でもありませんが、私だったら、最後の砦的に考えます。

もちろん、写真やレントゲンの撮影、他の検査項目を経たうえで致し方なくです。

もしも、治療についての説明に対しyoshiyopi さんが同意できないようでしたら、お任せ的に治療に踏み切らず、他の歯科医院を自主的に受診し相談してみる、或いは、経過や現状についての資料を借りるなどしてセカンドオピニオンを求める等を検討してみてはいかがでしょう。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: yoshiyopiさん
返信日時:2017-01-06 08:07:08
ご回答ありがとうございます。

たしかにインターネット上で、エビデンスもなくやりとりするのは不毛だと感じております。
専門とされている方に恐縮ですが、私はその「治療に相当」という言葉は一方的なものだと感じています。

まずレントゲンや接写画像で見分けのつかないような歯を疾病と判断するのは過剰です。
切削試験とおっしゃいましたが、多分歯茎を開いて見ることだと思いますが、それならレントゲンを撮る必要ないですよね?

「レントゲンではわからないけど下の方では虫歯になっているかもしれない」と言って脅し、見えている歯の表面を削っているんですよ?!
おかしいですよね。

切削試験については、削る必要があると診断されたときに私も言われました。

つまり、医者・虫歯かもしれない→患者・削りたくない→医者・本当のところ切削試験でしか確認できない

という手法があるように思います。
なにもわかってないのに削っているようなものではないですか。


また、「点数稼ぎ」行為があることを暗に認められています。
私は「初期段階の虫歯」と何度も申し上げております。

削る必要のある歯がどんな状態であるかも、今はインターネットで調べられます。
しっかりとした説明も果たさず、とりあえず削る行為があることは明らかでしょう。

歯を失うと食事を取れなくなり、寿命を縮めることになります。
つまり、歯の寿命は人生の寿命といっても過言でもないくらい重要なものです。
きちんとしたモラルを持って患者に接してほしいと切に願います。


ご回答ありがとうございました。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2017-01-06 08:50:48
ご相談ありがとうございます。

>1.初期段階の虫歯を削る必要はあるか。

20世紀までの予防概念では、早期発見早期治療ですから昔の基準なら必要と言えた可能性があります。
しかし、現代では早期発見早期予防の時代ですから、それにふさわしい対応もあった可能性はあります。


>2.写真やレントゲンでは判断できないから、とりあえず削るという行為は正当か。

確かに、写真やレントゲンでは判断できないことはあり、そのために他にもいろいろと検査が用意されています。

とりあえず削るという行為は、世の中の事情や現実って様々ですから日本では普通にあり得るとも言えます。

しかし、虫歯をただの穴埋め作業と考えるのではなくて、
おっしゃる通り、虫歯も人生を変えてしまうほどの重みを持った「病気」と考えると、
医学的に正当化どうかについては疑問が残ります。


例えば、お腹が痛くなり、病院に行った場合を考えてみましょう。
写真やレントゲンでは判断できないから、とりあえずお腹を切ってみましょう、って言われて納得できるでしょうか?
他に、応急処置をした上で、血液検査や尿検査もありますよ、と言われたら、切る前に手間暇かかっても慎重に調べたいと普通思います。

虫歯も長期的には命に関わる病気ですからそう考えれば、現代の歯科医学では他の検査やインフォームド・コンセントを受ける選択肢もあり得ました。

例えば、一般的な他の人はいざ知らず私はなぜ虫歯になったのか、今身体に何が起こっているのか、それが将来はどういう意味を持っているのか、虫歯の現状は危険な状態か、進行が速いのか、これから将来の見通しはどうなるのか、全ての治療の選択肢は、など、虫歯でも診察の上で検査・診断・相談を行うことが可能だったからです。

先ほども書きましたが、世の中には様々な選択肢があり、ある意味で受け入れられているとも言えます。
とても残念ですが、すでに削られてしまった場合は、一歩別の世界に入ってしまい、難しさが増したとも言えます。

我々は本来の医療を目指しておりますから、お話を聞いて慚愧の念に堪えません。
また何かありましたら、ここにご相談ください。




タイトル 初期段階の虫歯を削ることについて
質問者 yoshiyopiさん
地域 非公開
年齢 27歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯治療
歯医者への不満・グチ
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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