根管治療時でのファイル・リーマ破折、納得できる対応を模索

相談者: アーチーさん (50歳:女性)
投稿日時:2017-01-25 00:57:36
先般、以下「感染が無かったからと、根管内のファイル残存について説明なし」を投稿致しました。

回答も頂き、ファイル除去を含め、今後の治療方法を検討しておりますが、皆様(患者、歯科医師)の投稿、回答、返信を拝見し、自身に生じた事例を含め、どういった内容で着地する事なのか、疑問を感じ再度こちらへ投稿させて頂きます。



以下のような投稿・回答を拝見しました。
折れたリーマーが残存しているのを告知されず。今後の治療費について
医療器具(リーマー、ファイル)が破損、混入しています
神経取りの針(リーマー)が歯の中に残ってしまった場合の慰謝料


ファイル/リーマの破折の問題については、ステンレス、チタン等の素財の異なる器具を用いる、使いまわしを避ける事でリスクを低減、マイクロスコープ等の医療機器を使用することで精度を高める等ございました。

一方で自費保険内治療でも、医療器具や機器を使用する事の費用や、ひとりの患者へしっかりと説明や同意をする事へさく時間等が歯科経営、経済事情よって出来ない等も書かれておりました。


また患者力などという言葉もありました。 
基本的に歯科医師と一般の患者との知識は相当かけ離れてるという認識で、医師により説明もかなり異なります。

無論、頂戴した説明を基に、様々質問することで少しずつ点と点が繋がり、同一理解に近づく努力は、双方が病気の完治を目指している訳ですから、必要最低限であると考えております。
例えば、レントゲンをみてここの黒い影がといっても、素人ではマーカーで印でもつけてもらわない限り、白黒の写真は黒い影ばかりでどこを具体的にさしているかもわかりません。


自身に起こったファイル/リーマの破折の問題については、医療ミスはないものの、医療中の事故ではあり、これは患者が希望している結果ではなく、また医師側としても、100%防げるものでもない事であるのも理解します。

しかし、ファイル/リーマの破折が生じて、告知も無し、医院の設備上の問題であれば、別の施設の紹介する事を含め除去を試みることもなく、他治療方法に係る違和感がある事と転院をお伝えした際にも情報共有の問題等で本件伝えられず。

折れた時点でしっかり情報共有する事は患者の身体に係る事で必須、かつ方法や費用の話合をする事は、何ら難しいことではないと考えますし、すぐに設備のある神経の専門医に除去をお願いし、そこで治療の継続によって、別の医院での時間も費用も無駄にすることはなかったと思います。 

今回は別の医院にかかり、院長先生方々に実際の機器や器具も見せて頂き、神経の治療についてしっかり説明を伺い、どうしてこの事態となった事が判明しなかった事もありますので、何とも言えませんが。 


さて、今回は自費でマイクロスコープのある医院で一度ファイルの破損を試みましたが(除去できず)、本件は大きな病院であれば、根管異物除去として保険適応で除去を試みて頂けたものではないでしょうか? 

また、ファイル/リーマの破折は医師の責任ではございませんが、除去を少なくても数回試みることは医師の治療の範囲で負担頂くべき事項であると考えますが、自費、保険登録医様を含め、不可抗力で折れたファイルについての情報開示共有や係る除去に係る対応や費用負担等のガイドラインは、無いのでしょうか? 


自身としては、国内で根管治療に数十万かかる自費治療歯科医院での治療経験がございませんのでわかりかねますが、お金をかければ、対応も違うのでしょうか?

過去に某国で数十万の費用をかけて治療をした事が1度あり、説明も同意書もありました。
ファイルが折れたらのような個別な事例について書面はございませんでしたが、治療中や治療後についての保証に係る説明ありました。
治療前に書面の熟読に30分、質疑応答に30分は要しましたが。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2017-01-25 09:48:42
そうですね…

以下、一個人の見解としてお読みください。

>本件は大きな病院であれば、根管異物除去として保険適応で除去を試みて頂けたものではないでしょうか?

これは実際に対応しないと何とも言えないと思います。

日本大学松戸歯学部では「マイクロスコープ特診外来」は自費になります。

参考:http://www.mascat.nihon-u.ac.jp/hospital/feature/4_1.html


>不可抗力で折れたファイルについての情報開示共有や係る除去に係る対応や費用負担等のガイドラインは、無いのでしょうか? 

日本歯内療法学会のガイドラインとしては

根管内器具は時として破折することもある。
この可能性を認識し、術者はステンレススチールやニッケルチタンなどのような生体に為害性の少ない材料で作られた根管内器具を滅菌して使わなければならない。
さらに根管内で器具が破折したときには、到達可能な残りの根管内の死腔を、生体に為害性の少ない材料で充填しなければならない。
患者には器具の破折事故について説明することが望ましい。
この時の説明を患者のカルテに記載しておかなければならない。

とされています。

しかし、「歯科医のモラル」にゆだねられているというのが現状ではないでしょうか。



>お金をかければ、対応も違うのでしょうか?

ご自身でも「治療前に書面の熟読に30分、質疑応答に30分は要しましたが。」と書かれているように「時間の確保」がポイントとなると思います。

この「時間の確保」が難しいのが現在の日本の健康保険システムだと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: アーチーさん
返信日時:2017-01-26 00:35:08
櫻井先生、

お返事ありがとうございます。
日本大学松戸歯学部のURL、価格帯など参考になりました。
病院だからといって、保険適応となるかは分からないのですね。


先生に添付頂いた日本歯内療法学会のガイドラインですが、本当に当たり前な事が書かれており、何だか安心した次第です。
それが保険適応治療、自費治療に問わず歯内療法根管治療)に携わる術者(歯科医)に係る基本的な指針となるわけですね。


自身で転院した事でファイルの破折を知る事となり、その対処方法と、今後どこでどのように治療を進めて行くのが望ましいか、関東信越厚生局、東京都福祉保健局の患者の声相談窓口や医師会、歯科医師等々相談して見解を伺いましたが、頂いたガイドラインとほぼ同様の内容でした。

結局、設備の関係上別のところで診ておらう必要がありますので、破折事故について説明しなくて良い理由がみあたらないという事になります。



以下、本件の内容とは話がそれてしまいますが、先生のHPや自費治療(自由治療)に関する見解も読まさせて頂いており、なるほどと納得する部分もあり、今回の件で、一部自費治療も受けましたので、時間の確保というのは良くわかりました。

何年か前にお世話になっていた先生は個人経営の保険登録医でしたが、最新の機器やカメラを用いて、術前、術後を患者に見てもらいながら説明をしており、とにかく目で見てるのでわかりやすく、お互いにとても会話がスムーズですし、一度見ながら説明された事は、忘れないものです。こういった事で説明に係る時間の削減をしていたのかもしれません

「モラル」にゆだねるというのは。。。何とも簡単な事と思っていましたが、そうでもないようですね。お金をかけて精度を上げたり、時間の確保をして、どうこうなる事ではなさそうですね。

今回の異例の事態で、勉強になりました。 



タイトル 根管治療時でのファイル・リーマ破折、納得できる対応を模索
質問者 アーチーさん
地域 非公開
年齢 50歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯根端切除術
歯医者への不満・グチ
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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