開咬と無呼吸症候群、小臼歯4本抜歯と舌小帯を切る治療計画に不安

相談者: みおみおみおさん (43歳:女性)
投稿日時:2017-01-13 14:56:15
こんにちは。

普段通っている歯医者さんに、奥歯しか噛み合わせがなく、このままだと将来奥歯がボロボロになるので、矯正を検討してみたら?と言われ、今日すすめられた矯正歯科に行ってきました。

診断としては、
開咬(舌の前歯の方が1cm程度後ろになっている)
・奥歯もきちんと噛み合っていない
 (私も噛み合わせが落ち着く場所がないと感じています)
・つばを飲むときに舌が前歯を押している
・舌小帯が短い

と言われました。
そして、

・上下の小臼歯を4本抜歯
・上の前歯を後ろにひっぱる
・下の奥歯を前に出す
・舌小帯を切る

という処置が必要と言われました。

ものすごく説明の丁寧な歯医者様で、とても分かりやすく説明してくださったものの、下記の理由で心配しています。

・正直歯を四本も抜歯した場合の影響
・舌小帯を切った時の影響
・現在軽度の無呼吸症候群と診断(顎が小さく後ろに引っこんでいるためとのこと)されており、それが矯正により悪化しないか。お医者様は下の奥歯が前に出るので顎が少し前に出る可能性があるので、悪くはならないのではないかとのことでしたが。

インターネットで非抜歯の矯正があるのも見たのですが、賛否両論あるようですし、いろいろ手法があるようで、正直どこまで実績のある方法なのか分かりません。

そこで下記の質問をさせてください。
・小臼歯を抜歯した場合の健康面やその他への影響
・舌小帯を切った場合の影響
・抜歯しない矯正を選ぶとすると、その中でも一番実績のある方法
・矯正しないと決めた場合、奥歯をなるべく長持ちさせるための方法

よろしくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2017-01-13 15:39:10
精密な検査を元に診断を行った歯科医にしかわからないことが多いので小臼歯抜歯した場合の健康面への影響についてまたその方法がよいということについてのコメントは出来ません。

>・舌小帯を切った場合の影響

舌小体が伸びない状態で成長が終わってしまっていれば様々な問題が生じますから切除することはよくあると思います。
伸展可能な状態にしてもらい筋肉のリハビリをおこなうとよいのではないでしょうか?

>・抜歯しない矯正を選ぶとすると、その中でも一番実績のある方法

主治医ときめた先生が一番実績を上げている方法を選択することになるでしょう。
ほとんどのケースで主治医が最も実績を上げている方法を第一に提示されると思います。

また非抜歯で行う方法もあると思います。
他の矯正歯科医院でなければ提示されないかもしれません。
(先生が違えば得意とするやり方が違うから)


>・矯正しないと決めた場合、奥歯をなるべく長持ちさせるための方法

なかなか難しいと思います。
80歳で20本の歯を健康に機能させられる条件としては開咬はよい状態ではありません。
積極的に矯正治療を検討するほうがよいということになると思います。

ただ、スプリント等を行って歯の負担を軽減することは可能かもしれませんし、不可能かもしれません。
歯科医にしっかりみてもらい考えてもらうことです。

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回答 回答2
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2017-01-13 20:16:23
一般的に、小臼歯抜歯による矯正は,大臼歯を絶対に前方移動させないという前提の治療ではない限り、大臼歯の前方移動を許しますから、その結果、奥歯咬み合わせが低くなります。

そうなると下顎が持ち上がり、そのため舌も持ち上がることにより咽頭部の狭窄をきたし、その結果呼吸が苦しくなるのではないか(特に寝ているときに)というケースを何例か診ています。矯正(奥歯を後ろに後退させることにより咬合挙上につながる)・奥歯の咬合挙上(低い冠のやり直し)などにより改善していますのであながち間違った考えではないとおもいます。

したがって ”現在軽度の無呼吸症候群と診断(顎が小さく後ろに引っこんでいるためとのこと)されており、それが矯正により悪化しないか。” は、可能性無きにしもあらずでしょう。

”舌小帯が短い”と ”つばを飲むときに舌が前歯を押している” のは、併存してあることではありますが、そこで気になるのは、開咬の原因が指しゃぶりとか、舌の差し込む癖などが原因の歯槽性のものか、骨格的なものかです。
歯科医の)重要なことの説明不足です。

ついでに、舌小帯を切離して、長年の頭痛がなくなったという感謝はされたことは、ありますが、不都合面はないですね。
上欄のかみ合わせにも関係しますから、重要なときがあります。

骨格性の開咬であればは、多くは上顎大臼歯の圧下などにより、行うのですが、小臼歯抜歯は避けたいですし、非抜歯でできるはずです。

もう一つついでながら、”下の奥歯が前に出るので顎が少し前に出る可能性があるので” は、間違いでしょう。
上記咬合高径の低下は、普通は下顎の後退につながります。

なお、 ”下顎が小さいは”、骨格性の開咬ではないという可能性が高くなることなのですが、上記のことと合わせて、きちんとした診断・説明を受けるように、してください。

私は、矯正専門医ではありませんが、開咬の治療は非抜歯でしかしたことがありません。

骨格性の開咬のケースであれば、多くは咬合力が弱いということが
実証されていることなのですが、意外にも強く噛みしめる癖のある人がいます。
そのようなケースでは ”将来奥歯がボロボロになるので”は、可能性無きにしもあらずですが、現在のあなたの年令では、すでに徴候はでているはずです。

専門的なことを、診ないうえでの診断行為にならないように書くのは大変なことですし、時間がかかります。
それでも、わかりずらいこともあるでしょうが、矯正しないもふくめて、よくよく吟味してください。

矯正する方向であれば、セカンドオピニオンを、このサイトではなくもうすこし実際に進めてください。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: みおみおみおさん
返信日時:2017-01-17 17:24:30
船橋先生、

ご回答ありがとうございます!

主治医の先生が一番実績を上げている方法を選ぶのですね。
もう少し情報を集めて、いくつかの矯正歯科にどうすべきか聞いてみようと思います。


>>・矯正しないと決めた場合、奥歯をなるべく長持ちさせるための方法

>なかなか難しいと思います。
>80歳で20本の歯を健康に機能させられる条件としては開咬はよい状態ではありません。
>積極的に矯正治療を検討するほうがよいということになると思います。
>ただ、スプリント等を行って歯の負担を軽減することは可能かもしれませんし、不可能かもしれません。
>歯科医にしっかりみてもらい考えてもらうことです。


すぐに矯正歯科に通う感じにはならなそうなので、今通っている普通の歯医者さんで無呼吸用のマウスピースを作ろうと思うので、その際に相談してみようと思います。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: みおみおみおさん
返信日時:2017-01-17 17:33:01
松山先生、

ご回答ありがとうございます。

下顎が持ち上がり舌も持ち上がって苦しくなるという話はされませんでしたので参考になります。
2点ほど分からないことがあったので教えてください。

昔の記憶ですが、開咬の原因は指しゃぶりだったと思います。
骨格性は非抜歯でできるはずとのことでしたが、指しゃぶりだと難しいでしょうか?

それから、私の年齢では奥歯がボロボロになる兆候があるはずとのことでしたが、どんな兆候でしょうか?

ご意見いただいた通り、いくつかの矯正歯科セカンドオピニオンを聞いてみようと思います。
ありがとうございます。
回答 回答3
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2017-01-17 18:42:28
”昔の記憶ですが、開咬の原因は指しゃぶりだったと思います。
骨格性は非抜歯でできるはずとのことでしたが、指しゃぶりだと難しいでしょうか?”

指しゃぶりがどの程度影響しているか、それに加えて歯列咬合平面の問題などもありますから、骨格性でなければ云々の断定的なことではないですし、開咬は専門的になりますが、アングルT・U・Vで起こり得ますからそれこそ診なければ、わかりません。


奥歯がボロボロになる兆候”

最後臼歯歯冠崩壊をきたしやすく、詰め物被せ物が多くなっていたり、歯が少しぐらついたり、レントゲン歯根に負担がかかっている様子が見られることです。
そのようなことは、ないはずだという意味で書きました。

現在開咬で、不都合なことは、生じていますか。
ボロボロになるという半ば脅かされたようなことで、抜歯矯正による咬合低下から、問題をかえって生じないようにというつもりで書いています。

あなたが、私のところに来院されて、診たと仮定したとすると、開咬即矯正の話、また矯正を相談されたと仮定すると、即抜歯矯正の話は
しないとおもいますよ。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: みおみおみおさん
返信日時:2017-01-23 15:30:05
松山先生、

丁寧なご回答、ありがとうございます。

私としては数年前に虫歯を治療して以降、噛み合わせで落ち着くところがないのは気になっているのですが、今のところ歯がぐらついたりはしていません。

先生のところにもお伺いしたいですが遠隔地のため、近くで他の歯医者様にも相談してみようと思います。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2017-01-23 16:24:33
睡眠時無呼吸症候群について少し・・・。

睡眠時無呼吸症候群(睡眠時無呼吸症)は、エプワースの睡眠調査票など、主観的に眠気を調べた結果と、終夜睡眠ポリグラフィー(PSG)検査の結果でしか判断できません。

検査結果を基に、「軽度の睡眠時無呼吸症候群」とされたのか、「ひょっとしたら・・・」的なものかでずいぶんと変わって来ます。

しっかりと医科と連携のとれた矯正歯科もしくは、矯正歯科としっかり連携のとれた医科へ相談されると安心です。

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タイトル 開咬と無呼吸症候群、小臼歯4本抜歯と舌小帯を切る治療計画に不安
質問者 みおみおみおさん
地域 非公開
年齢 43歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯列矯正の治療法
開咬・オープンバイト(前歯が噛まない)
回答者




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