口腔内の異種金属混在によるイオン化リスクについて

相談者: 歯磨きチャンさん (40歳:男性)
投稿日時:2017-04-14 00:40:07
こんばんは、口腔内に異種金属を混在させた場合のイオン化リスクについて教えてください。

根幹治療が終わり、近々冠を入れる予定です。奥歯(上6)ということで医師からは金属がよいといわれており、希望しなければ、保険の「金銀パラジウム合金」になる予定です。


しかしなから、ネット情報では、「金銀パラジウム合金」はデメリット(二次カリエスやイオン化による歯茎着色・アレルギーリスクなど)が散見されるため、少しでも長持ちさせられるならば、「金合金」も選択肢に考えています。

ただあるサイトには、12%金銀パラジウム合金と70%金合金には0.02Vの電位差があるような記述もありました。
これまでの治療で金銀パラジウム合金(インレー)が複数個所に入っており、異種金属混在時のイオン化リスク(イオン化傾向の大きい金属から腐食→二次カリエス)も心配です。


リスクを正しく理解したうえで冠の材質を選択したいので、先生方よりご意見をお聞かせ頂けると助かります。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2017-04-14 08:58:47
イオン化リスクよりも糖分の摂取量、歯磨きの仕方、そして、歯医者の腕の方がリスクが高いと思います。

回答 回答2
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2017-04-14 11:17:54
こんにちは。

お口の中に様々な金属が混在している状態は健康的であるとはいえません。

人工物がないお口の中のほうがどう考えても健康的でしょう。

それではすでに大きな虫歯を作ってしまい、あるいは事故などででも人工的に修復してもらわなければ機能的不健康になるという場合、何を材料として選択されるか?

現在の歯科では、選択しは豊富にあります。

ただし、保険治療の場合、選択枠には限りがあり疾病給付ですから将来の健康の維持増進や予防的な面は保険でカバーされていないと考えられたらわかりやすいのではないでしょうか?

幸いにも歯科は保険診療から自費治療へどこの歯科医院でも同一医院内で移行することが認められていますから経済的に余裕がおありで将来的な様々なリスクを低減しておきたいとお考えになられる方の場合、自費に移行されよりよい材料で修復してもらっておくほうが健康にとってはよいということになるでしょう。


保険適用材料の金パラが世界的にみて素晴らしくよい材料で生体安定性が高くメリットばかりだというならば他の材料の開発は進まなかったはずですが、現在、金パラを使用している国は世界的にみても少ないのでよりよい材料を選択したいとお考えならばそうされるのが妥当だと思います。

ちなみに2次カリエスは金属を接着する際使用するセメントの経年的な崩壊による可能性もありそうです。
人工的なつなぎ目は健康なエナメル質上に設定できるうちに虫歯治療を早期発見早期治療で済ませるのが望ましいと思います。


身体の外につけるものにお金をかける経済的な余裕があるならば身体に投資しておいたほうがよいと考えられるのであればそうされたらよいと思います。

症例によりどの素材が一番望ましいか?は担当医から提案があるでしょうからその中から選択されるのがよいでしょう。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 歯磨きチャンさん
返信日時:2017-04-17 01:00:33
柴田先生、お忙しい中ご見解ありがとうございました。

おっしゃる通り、イオン化リスクよりも自己管理ですね。
丁寧でタイムリーなブラッシング、間食も含めた糖分接種の配慮によって、虫歯菌の過ごせる環境(場所、時間帯)を極力つくらないように頑張ってみます。

またお医者さんの腕は気に中々測ることができませんが、柴田先生のように「患者の疑問に親身になって順序良く答えてくださる先生と衛生士さんが衛生的に運営されている医院」=「腕がよい医者」と思い込んでいます。
本日はどうもありがとうございました。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 歯磨きチャンさん
返信日時:2017-04-17 01:40:23
ふなちゃん先生、わかりやすく解説していただきありがとうございました。

人生初の抜髄根治補綴を経験した歯科素人でしたので、後になって治療法の選択肢が多いこと(奥の深さ)を知りました。
しばらくは神経を残せたかもしれないと悔やむことも多かったのですが、今はこの歯をどのように延命させるかに気持ちを切り替えています。

ご見解頂きましたように口腔内には複数の金属を行わないことを本線に、再度担当医に選択肢をうかがってみます。



それから2次カリエスの原因として、セメントの経時劣化を想定しておくべきとのことですが、例えば、「保険診療で使用されるセメント」ではどれくらいの耐久年数になっているのでしょうか?

また冠またはセメントの耐久年数に到達を目安に冠を外してメンテナンスすることも考慮したほうがよいでしょうか?


私はこれまで虫歯治療を早期発見早期治療のため、最低年2〜3回は検診に行くようにしていましたが、今の医院では外観確認と除石のみでX線撮影などはやってくれていません。
(その結果、発見されずに抜髄になってしまいました)
定期的に画像診断をお願いしたいのですが、可能なのでしょうか?
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2017-04-17 08:20:02
ご相談ありがとうございます。

>異種金属混在時のイオン化リスク(イオン化傾向の大きい金属から腐食→二次カリエス)も心配です。

そのリスクは身体に関してであり、それが原因で二次カリエスになるわけではありません。


>今はこの歯をどのように延命させるかに気持ちを切り替えています。

大事ですね。
神経を失った歯は破折、そして抜歯の危険にさらされます。
その予防が必要です。


>「保険診療で使用されるセメント」ではどれくらいの耐久年数になっているのでしょうか?

セメントだけの耐久年数はあまり意味がなく、冠を構成するファクターの一つと考えれば、冠が何年使えるかを考える方が現実的です。
保険の冠の場合は、数年とも言われていますが、統計の取り方が難しく実際は大きく幅が出ています。

セメントや冠の素材などによる寿命への影響よりも、製作ステップによるエラーの方が大きく出るからです。

術前の感染噛み合わせの検査、削り方、型取り、噛み合わせの決め方、仮歯、セット方法、術後のメインテナンス、それにもちろん虫歯になってしまった原因への再発予防です。


>冠またはセメントの耐久年数に到達を目安に冠を外してメンテナンスすることも考慮したほうがよいでしょうか?

その目安は歯の寿命をいたずらに縮める危険があります。


>私はこれまで虫歯治療を早期発見早期治療のため、

それは近代までの古い考えであり、現代は早期発見早期予防の時代です。


>最低年2〜3回は検診に行くようにしていましたが、

もし虫歯発見と早期治療を目的としているならば危険です。
そんな頻繁に、しかも早めにくりかえし削れば、必ず歯は無くなるからです。


>今の医院では外観確認と除石のみでX線撮影などはやってくれていません。

目で見てわからないから、検査が必要なのです。

ちなみに、除石は虫歯予防には全く関係ありません。
虫歯の原因を検査・診断した上で、原因除去療法をしてもらいましょう。


>(その結果、発見されずに抜髄になってしまいました)

見た目だけではそういった見逃しが出やすくなります。


>定期的に画像診断をお願いしたいのですが、可能なのでしょうか?

可能です。

しかし、それだけでいいのでしょうか?
もし、見落としをしたくなければ、森を見て木を見るように、総合的な検査・診断をお願いすると安心です。

回答 回答4
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2017-04-18 16:51:44
>冠またはセメントの耐久年数に到達を目安に冠を外してメンテナンスすることも考慮したほうがよいでしょうか?

それは不要でしょう。

自覚症状が出るとかメンテナンスの際、チェックが入って再治療が必要になっていますよといわれればその時考えられればよいでしょう。

歯科治療の成功や耐用年数は様々な要因により大きく異なってきますから一概に考えないほうがよいです。

定期的なメンテナンスを習慣にされていればご本人では気づかない変化を専門家が早期に発見してくれるチャンスが増えますからよいと思います。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2017-04-18 21:49:08
船橋先生>
>現在、金パラを使用している国は世界的にみても少ないので

これ誤解している先生が多いようなんですが、保険で金パラを使う国がないのは金パラが非常に高価だからです。

ザックリとしたグラム単価ですが

金 5,000円
白金 4,000円
パラジウム 3,000円
銀 70円
卑金属のコバルトやクロムは10円以下です。

保険なら銀が入っているだけでもマシなほう。
卑金属だけの国も少なくないと思われます。

それに対して日本の金パラはおそらくダントツの世界一高級な歯科用金属かと思われます。(保険医療の話です)

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 歯磨きチャンさん
返信日時:2017-04-18 23:32:50
さがら先生、ご回答ありがとうございました。


セメントだけの耐久年数はあまり意味がなく、冠を構成するファクターの一つと考えれば、冠が何年使えるかを考える方が現実的です。
保険の冠の場合は、数年とも言われていますが、統計の取り方が難しく実際は大きく幅が出ています。
>セメントや冠の素材などによる寿命への影響よりも、製作ステップによるエラーの方が大きく出るからです。
>術前の感染噛み合わせの検査、削り方、型取り、噛み合わせの決め方、仮歯、セット方法、術後のメインテナンス、それにもちろん虫歯になってしまった原因への再発予防です。

保険の冠の耐久年数は、数年の場合もあるのですね。
ちょっとショックですが、寿命を左右する要因として、「治療前の状態、治療過程の精度(材質よりも製作ステップ)、術後の管理(メンテ方法、そもそもの原因排除)ができるかなどが複合していることも素人ながら少し理解できました。

少しでも延命できるよう自己管理能力を高めていきたいと思います。


>目で見てわからないから、検査が必要なのです。
>ちなみに、除石は虫歯予防には全く関係ありません。
>虫歯の原因を検査・診断した上で、原因除去療法をしてもらいましょう。
>>定期的に画像診断をお願いしたいのですが、可能なのでしょうか?
>可能です。
>しかし、それだけでいいのでしょうか?
>もし、見落としをしたくなければ、森を見て木を見るように、総合的な検査・診断をお願いすると安心です。

いろいろなご知見をいただき、ありがとうございました。
担当医に総合診断の対応可否を相談してみます。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 歯磨きチャンさん
返信日時:2017-04-18 23:49:48
ふなちゃん先生、追加のご回答ありがとうございました。

歯科治療の成功や耐用年数は様々な要因により大きく異なってきますから一概に考えないほうがよいです。

さがら先生のコメントも参考にさせていただき、できる限り、悪い要因を排除していくように努力します。


>定期的なメンテナンスを習慣にされていればご本人では気づかない変化を専門家が早期に発見してくれるチャンスが増えますからよいと思います。

プロによる定期的なメンテナンス(早期発見のチャンス)を継続していくとともに、自らのメンテナンス精度も高めていきたいと思います。

ご助言ありがとうございました。



タイトル 口腔内の異種金属混在によるイオン化リスクについて
質問者 歯磨きチャンさん
地域 非公開
年齢 40歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ お勧めのクラウン(被せ物・差し歯)
仮歯に関する質問・トラブル
回答者




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