歯医者ではなぜ助手が治療行為を平気でやるのか

相談者: ぱおぱおーさん (29歳:女性)
投稿日時:2017-07-11 21:20:25
はじめまして。

今までいくつかの歯医者に通ったことがありますが、なぜ先生はすぐに患者と話すこともなく、資格ない助手型取りさせたり、仮封はずさせたりして手抜きする方が多いのでしょうか?

見よう見まねで、覚えたのでしょうけどきちんと学校にも通わずな人に口中を触られることほど、怖くて不快なことはありません。

街中で人気があり、待合室も診察室も患者であふれているところほど、その傾向が強いと感じます。


歯科医師からすれば、そんなことにこだわる患者はむしろ願い下げですか?


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2017-07-12 09:18:58
僕は歯科医師になって20年以上経ちますが、歯科助手にそのようなことをさせたことは一度もありません。

実際、僕の周りでも「そんな事はさせない」と言う歯科医が圧倒的に多いです。


むしろ、10年前に当サイトの回答者になって歯科助手の違法行為に関する相談を見て衝撃でした。
(当初は信じられませんでした)
また、近年ニュースでも歯科助手に違法行為をさせていて逮捕されたなどと言う歯科医がいるという事は残念でなりません。

なので、ぱおぱおー さんのおっしゃられているような「手抜きをする歯科医師」は少なからずいるのでしょう。

ただ、そうではない歯科医も多くいると思います。
(僕の周囲に限って?)


>歯科医師からすれば、そんなことにこだわる患者はむしろ願い下げですか?

そんなことは無いと思いますよ。

3人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答2
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2017-07-12 10:33:44
こんにちは。

ぱおぱおーさんの通院された歯科医院は問題がある歯科医院だったということなのでしょうか?

歯科医院では受付、歯科助手歯科衛生士歯科医師歯科技工士に業務が分かれていますが、よく間違われるのが歯科助手と歯科衛生士と女性歯科医の区別でしょうね。

医院内やあるいはHPなどに資格について記載がある場合もあるでしょうが、ない場合もあるでしょうから歯科助手だと思っていた人が歯科衛生士であったり女性の歯科医師である可能性があるかもしれません。


また、歯科助手も歯科医師会の講習を受けて資格を取っている人と講習も受けておらず資格も取っていない人に分かれます。

歯科助手はこちらで何度もかかれているように歯磨き程度のことしか出来ません。
歯磨きが出来るようになったのも寝たきりの方が増えて介護に関わる方が増えて、他人がお口を触れないと社会的な問題が生じるようになってからだったと思いますが明確にOKとされています。

厚生労働省通知(平成17年7月26日)
http://wwwhourei.mhlw.go.jp/hourei/doc/tsuchi/171108-e.pdf
「重度の歯周病等がない場合」の日常的な口腔内の刷掃・清拭において、 歯ブラシや綿棒又は巻き綿子などを用いて、歯、口腔粘膜、舌に付着している汚れを取り除き、清潔にすること・・は原則として、医師法第17条、歯科医師法第17条及び保健師助産師看護師法第31条の規制の対象とする必要がないものである
例えば就学児童の痰の吸引が介護職員でも可能になったり爪きりを国家資格のない人が行ってもよいのと同じようなものでしょう。


社会通念上必要とされる場合は行ってもよいとされるようになっています。
いわゆるグレーゾーンといわれていたものを少しずつ社会ニーズに合わせて明確にOKとしているものかもしれません(行政や立法府にきいてください)


これらはほとんどが無償で行われている行為でしょう。


母親や父親が子どもや介護が必要になった親の歯磨きをするとか爪をきるのに資格がなく医学的に十分な知識がなくても行っていますが、社会的に問題になっていませんよね。社会の様々な面でグレーゾーンが存在することもあるということでしょう。


さて、

>街中で人気があり、待合室も診察室も患者であふれているところほど、その傾向が強いと感じます。

とお感じになられているのであれば、最初に、受診される医院を選択される際、HPに掲載されていたりネット上でも検索可能な所属歯科衛生士の人数が歯科医院規模と合致して十分に確保されていることを確認されて歯科医院を選択されておくとよいのではないでしょうか?

特に街中であれば土地代が高いでしょうから保険収入だけでは医院経営が困難な場合があるかもしれません。

人件費が十分出されている医院なのか?
診療台数と比較して歯科助手よりも歯科衛生士の数が多い歯科医院であれば、そちらのほうがきちんと資格を持っている人がお口を触ってくれる可能性がより高くなるでしょう。


現在、歯科衛生士の数が日本中で大変不足しています。
大切なお口を専門的な知識をもって訓練を行って国家資格をとった人に責任をもってすべての国民が触ってもらいたいというならば、国は歯科衛生士の供給量をもっと増やす責任があるでしょう。

また歯科衛生士はアメリカでは女性のなりたい仕事ナンバーワンの職業ですが(ちなみに歯科医もなりたい職業ナンバーワンです)、日本ではその地位も収入も非常に低く、雇用条件も望ましいものではないので資格を一旦取得しても歯科衛生士として働いていない人が多くいます(ちょっと前の保育士さんみたいな感じですね)。

歯科衛生士の雇用条件の向上と収入を増やすことを可能にするためには、現行の保険制度での歯科治療の保険点数では無理だと思われます。

自費を主体にしている歯科医院であれば歯科衛生士の雇用条件をよくすることが可能かもしれませんが、歯科治療が自費主体になれば支払えない患者さんが増え結果、医療費全体が高騰することも予想されます。


様々な問題が先送りされていますが、現場がそれぞれ工夫して大きな社会問題にならないように努力しているのが現状なのかな?とも思います。

色々な歯科医院があるでしょうから、ご自身がいやだな〜〜とこだわられることがあればそういう歯科医院とは関係を持たないことが必要だと思います。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2017-07-12 12:00:49
ぱおぱおー さんこんにちは

そうですね。
内容としては2人の先生のおっしゃるとおりかと思います。

助手さんに、医療行為をさせるのは決してやって良いことではありません。
ただ、ふなちゃん先生も述べられていますが、まさに、今の保険医療制度の問題点の縮図というか、本質の1つかもしれませんね。


患者さんがたくさん来院する→人手がいる→求人が集まらない→衛生士さんはさらに集まりにくくしかも給与が高く採算が合わない→猫の手も借りたい→結果助手さん(猫の手?)にやってもらう。

といった負の循環になってしまっているように思われます。


求人が集まらない、歯科衛生士が資格を取ってもやめてしまう。
ここには1つは給与があまりにも安く、他にもっと条件の良い仕事がたくさんあるということも事実です。

個人的には、雇用側にも問題があると思っています。
歯科衛生士さんがその資格や能力を十分に発揮できるような環境の商ばが少ないのも1つかもしれませんね。
(保険医療制度の仕組みがそうさせている部分も十分あるのですが)


櫻井先生もおっしゃっていますが、きちんとされている先生もたくさんいらっしゃいます。
ただ、そういった医院さんは、こじんまりやっていたり、自由診療が中心だったりといった医院さんが多い傾向ではないでしょうか?!

ぱおぱおー さん が色々な面で質の高い医療を求められるのであれば、自由診療での受診をお勧めします。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2017-07-12 22:57:18
水川先生>
>櫻井先生もおっしゃっていますが、きちんとされている先生もたくさんいらっしゃいます。
>ただ、そういった医院さんは、こじんまりやっていたり、自由診療が中心だったりといった医院さんが多い傾向ではないでしょうか?!

櫻井先生のような自費オンリーの医院と自費中心の保険医療機関ではまったく違うんじゃないでしょうか。

自費オンリーの場合は、患者獲得には圧倒的に不利になるにもかかわらず、自分の自由にやりたいといった考え方からそうされているのかと推測しますが、保険規則のしばりをまったく受けませんので非常にクリアですし、そういった潔い性分の先生が自費専門という診療形態を選択されているのかと思います。

それに対して、自費診療中心というとどうしてもグレーゾーンが存在してしまうはずです。

たとえば歯周病治療レジン充填などを保険医療機関が自費で行うことに関してクリアな説明を聞いたことがありません。

そういった観点からすると、(自費専門であれば良いですが)自費中心の保険医療機関というのは、ぱおぱおーさんの(規則を厳格に守る)希望とは相容れないように思います。




タイトル 歯医者ではなぜ助手が治療行為を平気でやるのか
質問者 ぱおぱおーさん
地域 埼玉
年齢 29歳
性別 女性
職業 会社員(技術系)
カテゴリ 歯科助手関連
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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