[写真あり] インプラントをしない場合、抜歯後の歯槽骨再生のメリット

相談者: あき373さん (28歳:男性)
投稿日時:2017-07-08 18:34:25
数年前に左上4番5番を虫歯治療しましたが、予後が良くなく歯茎に膿が出来てしまったため、本日抜歯および縫合の治療を受けました。
(虫歯治療とは別の歯科医院

その後に医師から

インプラントをするだけの骨が残っていないので、cgfを用いた歯槽骨の再建をお勧めします。
それでもインプラントできる保証はないけど、インプラントをしないとしても歯槽骨再建はしたほうが良い」

と言われました。


私としては経済的な理由もあり、インプラントではなく保険内の部分入れ歯にしようと考えてます。
しかし、念のためとcgfに必要な抜いた歯の一次加工だけはお願いしました。

しかし、帰宅後に調べてみると、歯槽骨再建はやはりインプラントをする方に多いとのこと…。
インプラントをしない場合に歯槽骨再建をするメリットは何がありますか?


回答 回答1
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2017-07-08 20:04:54
悩ましいところでしょうが、主治医の説明が納得できる内容であれば行ってもらえばよいでしょう。

歯を抜けば通常は骨も粘膜も失いますから歯槽が窪んでしまいます。
それを防止する意味について理解できればされておくのがよいでしょうが、理解できなければ価値を見出せないでしょうからされないという選択でよいと思います。

もしも歯科医抜歯処置を受けた場合、絶対にして欲しいと考える処置かもしれませんが、考えない先生もいるかもしれません。
個人的にはもしも自分ならば一番して欲しいしCGFだけでは足りないというかもしれません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: あき373さん
返信日時:2017-07-08 21:56:48
船橋先生
早速のお返事有難うございます。

歯槽が窪んでしまうと、どのようなデメリットがありますか?
審美的に良くない程度なのか、部分入れ歯をする際に安定性に欠けるといった機能面でのデメリットが大きいのか、どういったものなのでしょうか。
回答 回答2
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2017-07-09 19:36:38
上の45でしたら3番の遠心もどんどん歯茎が後退しそうですから、犬歯の予後が悪くなる可能性を低くしておくという利点があるでしょう。

36番を形成して45欠損のブリッジにする場合でも、綺麗な形態のブリッジにならない場合もあるので、出来れば歯槽骨や粘膜を失わないほうがよいでしょう。

歯磨きのしやすさという意味でもラインは揃っておくほうがよいでしょう。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2017-07-10 10:34:02
あき373さん、こんにちは


個人的な意見ですが、一般的には義歯にするなら歯槽骨再建はあまり意味がないように思います。

隣の歯への影響もほとんどないでしょう。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答4
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2017-07-10 12:49:04
>隣の歯への影響もほとんどないでしょう

ほんとうですか?

長期的に歯を失った側は骨を失いませんか?

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: あき373さん
返信日時:2017-07-11 21:03:09
小牧先生、船橋先生、ご多用の中何度もご返信有難うございます。

隣の歯への影響は確かに心配ですね。

先生方によっても意見がわかれるような問題なのでしょうか。
お時間が許せば、色々なご意見を頂きたく思います。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2017-07-12 12:22:31
>隣の歯への影響もほとんどないでしょう
>ほんとうですか?
>長期的に歯を失った側は骨を失いませんか?


本当です。
歯根膜さえ健康なら、隣の歯がなくても骨は失いません。
これは、医学的な常識だと思いますが。

2人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答6
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2017-07-12 15:10:38
歯根膜の健康は隣在の歯を失うことで長期的に保たれますか?

>隣の歯への影響もほとんどないでしょう。

ということのようですから悪影響はゼロではないという認識は同じようです。

そこに治療価値を見出すかどうかの違いのようです。

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2017-07-12 15:29:06
>>>歯根膜の健康は隣在の歯を失うことで長期的に保たれますか?

>>隣の歯への影響もほとんどないでしょう。

>ということのようですから悪影響はゼロではないという認識は同じようです。

>そこに治療価値を見出すかどうかの違いのようです。


違います。
医学に100%はないので、そのような表現を取っただけです。

むしろ、骨吸収を起こした方が、臨在歯のプラークコントロールがしやすくなって、良い影響を与えると思います。
もちろんプラークコントロールしなければどちらでも変わりませんが。

いずれにして、義歯にするのに抜歯窩保存術はゼロに限りなく近い”ほとんど”意味はないでしょう。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答8
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2017-07-12 18:56:06
骨吸収もおこれば付着粘膜も失ってしまいますよね?
隣在歯の欠損側の骨も吸収が進み可動粘膜が近くなって予後がよいでしょうか?

回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2017-07-13 08:56:47
あき373さん

話が専門的な方向に進んでしまい申し訳ありません。
もうしばらく、このスレッドをお借りします。


>骨吸収もおこれば付着粘膜も失ってしまいますよね?

「付着粘膜」とは、「付着歯肉」のことでしょうか「不動粘膜」のことでしょうか?

回答 回答10
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2017-07-13 11:37:54
>「付着粘膜」とは、「付着歯肉」のことでしょうか「不動粘膜」のことでしょうか?

付着歯肉です。訂正しますね。

今回ご質問の治療内容は、抜歯により歯の根を失うことによって様々なものを失うことになるので少しでも失うものを少なくしておきましょうか?という提案だと思います。


後から面倒な治療を提示されずにすむので失うものは少ないほうがよいと考えて最初の抜歯の際に(失うことが開始する原因行為時に)行っておく治療法ということですね。

もちろん必要になったら必要になったときに再度時間と費用をかけて再建してもらってもよいでしょう(後からすると割と大変になりますが)。

https://fr.pinterest.com/pin/644718502876678832/


義歯にされる場合は歯槽骨が吸収したほうが人工歯を保持して、義歯床が乗るスペースが確保できて便利と考えることも出来るかもしれませんね。
私は28歳の方に義歯を勧めることがないのですが、そういう考え方もあるかもしれませんね。

価値がわからないならばされないという選択も出来ると思います。
治療を薦めた主治医にしっかり説明をしてもらい選択してください。

画像1画像1 画像2画像2

回答 回答11
  • 回答者
回答日時:2017-07-13 14:34:36
付着歯肉です。訂正しますね。

付着歯肉ということでしたら、抜歯すれば付着歯肉は無くなりますので、抜歯後の骨の吸収が大きくても小さくても、同じことです。


”もしかしたら将来何か良いことがあるかもしれな”という漠然とした曖昧な目的のために、多額の費用や時間、より大きな手術侵修、異物を生体内に入れること、施術による患者さんの苦痛が、目的に見合うと、患者さん自身が考えるなら受けいれても良いかもしれませんね。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: あき373さん
返信日時:2017-07-13 19:47:07
小牧先生、船橋先生、幾度となくご返信頂き有難うございます。

>話が専門的な方向に進んでしまい申し訳ありません。

とんでもございません。
もちろん専門外の私には理解できないこともありますが、個人的に興味深いです。



最後に、もしまだお時間が許すようでしたらお答え頂けると幸いです。

回答10にて船橋先生がアップロードされた画像1についてです。

歯槽骨を再生することで、両隣の歯が倒れるのを防ぐことができる」という趣旨の画像かと思います。
仮に歯槽骨を再生しなくとも、義歯の装着によってこういった傾倒をほぼ防ぐことができる、と考えても問題ありませんでしょうか。
(ほぼ、という主観的な表現で申し訳ございません)
回答 回答12
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2017-07-14 10:19:19
抜歯時に抜歯穴に使用する材料によって傾斜を防ぐのか?どうか?は異なってくるでしょうから、画像はあまり当てにされなくてもよいかもしれません。

そういう方法もあるよ程度でお考えになり、実際に治療を行う歯科医に質問をしっかりされることが基本でしょう。


ご年齢の頃の小臼歯抜歯であれば中間欠損でしょうから、欠損修復を何かで行うことを予定されているでしょうから臨在歯の傾斜についてはあまり気にされなくてもよいでしょう。

欠損を長期間放置していると駄目ですよということを知っておかれるのはよいとは思いますが、まさか保険も適用される歯科治療(欠損修復)を放置されることはないでしょうし。



画像1でわかるように骨幅を失いともに骨に付着している粘膜を失い可動性のある粘膜になりますよということも伝わっていますか?

審美性の高いあるいは歯列と連続性が良好な小臼歯欠損修復を希望されるならば、歯と歯の間にある乳頭状の凸凹がちゃんと作られていたほうがよい場合もありますが、そういうことを希望された場合失ったものが多いと後処置が面倒になります。

別に欠損部に歯の形態のものがあって普通に咬むことが出来ればいい程度ならば保険適用の歯を抜歯その後、欠損修復のみでまったく問題ないとすることも出来ると思います。

治療を薦めているくせに、主治医が説明をちゃんとしないのが悪いんですよね。。。。。

何をどう使ってどのようにしたいのか?わかりませんし、実際に薦めている主治医に色々きいてくださいね。

(ちなみに私も小臼歯が折れて欠損が1箇所ありますが、抜歯したときに骨補填剤を入れてもらっています。

自分がしてもらいよかったと思うので、歯科医自身が抜歯処置を受ける際は選択希望が多いものだと思っていました。

価値がわかればしてもらえばいいでしょうし、価値がわからないならば選択しなくてよいのではないでしょうか?
保険適用外の治療を薦める場合は薦める先生自身が患者に説明を十分すべきでしょう。

治療価値を伝えられなおならば薦めなきゃいいんですよね。
患者さんも迷うでしょうし、治療を押し付けられた感が強いでしょうから)

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回答 回答13
  • 回答者
回答日時:2017-07-14 10:35:15
そもそもですが、担当の先生に部分入れ歯にしようと思っているということはお伝えになられていますか?

もしまだ伝えていないようであれば、担当医はブリッジにする予定なのかもしれません。
それならば審美的な理由で結合組織移植術を行うというのは理解できます。

また、もし部分入れ歯にされるのであれば、僕も小牧先生と同様に結合組織移植術を行うメリットは基本的にはほぼ無いと思いますが、一時的に入れ歯を使って後々インプラントやブリッジにするというプランを想定している可能性もあります。

いずれにしても真意は担当医に聞いてみないとわかりませんので、よく相談をされてみてください。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: あき373さん
返信日時:2017-07-15 11:17:57
船橋先生、田尾様
お返事、有難うございます。


>別に欠損部に歯の形態のものがあって普通に咬むことが出来ればいい程度ならば保険適用の歯を抜歯その後、欠損修復のみでまったく問題ないとすることも出来る

仰って頂いた通り、「歯の形態のものがあって、ある程度噛めれば良い」と考えております。
保険適用の義歯による治療を主に考えていこうと思います。



>そもそもですが、担当の先生に部分入れ歯にしようと思っているということはお伝えになられていますか?

伝えていはいませんが、

インプラントはほぼ無理。ブリッジは隣の歯が綺麗なので勿体ない」

と言われていましたので、義歯にするものだと思っていました。



どうやら、担当医とのコミュニケーション不足を感じました。
私の方からはいくらか質問もしていたのですが。
セカンドオピニオンも視野に入れ、納得のいく説明を頂いた歯科で義歯治療を進めて頂こうと思います。

最後になりましたが、船橋先生、小牧先生、田尾様、お時間を頂きましたことを改めて感謝申し上げます。
専門外の人間の質問に、誠実にお答え頂き有難うございました。



タイトル [写真あり] インプラントをしない場合、抜歯後の歯槽骨再生のメリット
質問者 あき373さん
地域 石川
年齢 28歳
性別 男性
職業 公務員
カテゴリ 虫歯、根の病気で抜けた・抜く予定
インプラント治療法
部分入れ歯 その他
口腔外科関連
その他(写真あり)
回答者




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