強い自発痛を伴う知覚過敏があるが抜随せずに保存できますか?

相談者: HIRO@さん (34歳:男性)
投稿日時:2017-07-19 13:50:10
いつも日常診療,お疲れ様です.

34歳の男性です.
今回,相談させて頂きたいのは,強い自発痛を伴う知覚過敏の治療方針についてです.

小児の時に,虫歯の治療を行っており,上下左右の6-7番は以前までアマルガム,最近になりレジンに変更しました.
両側下8番は生えています.

約半年前に食事で歯がしみる症状があり,近医受診しました.
レントゲン含めた検査で,虫歯はなく,知覚過敏の診断でした.

同時に,歯ぎしりによる歯の平坦化,両側下6-8番付近の歯肉が下がっているとのことで,上顎用のマウスピース作成,歯磨きをソフトにするように指導されました.

マウスピース着用は,まばらで最近2か月はさぼっていました.

2週間前〜 徐々に食事中と食後に右下6-7付近の歯?歯肉?がしみる症状が悪化

5日前 就寝時には自発痛が強く,軽い睡眠障害になりました.

3日前 歯科衛生士の妻にみてもらい,打診で歯の痛みは軽度増悪,7番の外側の真ん中付近の歯肉に針を入れると,痛みの再現性がありました.

2日前 活動時,非食事時でも自発痛が強度となり,祝日のため,仕事先の近くの休日開業している歯科医院に受診.

レントゲンで虫歯なく,知覚過敏の診断で,フッ素コーティングしてもらいました.

処置後,数時間は激痛でしたが,徐々に改善,適宜ロキソニン内服し,夜は寝れるまで改善していますが,まだ歯をかんだり,食事をすると中等度の痛みが出ます.
非食事時でも時々,中等度の痛みを感じます.

上記経過です.


質問は,自発痛が強度にある場合,非感染性の歯髄炎の診断も鑑別にあがると思うのですが,その場合抜髄が必要になるとの記事をみました.
しかし,この状態でも抜髄せずに保存加療で粘れるものでしょうか?

また,下顎のマウスピースを作成し,なるべく刺激を減らすことは,一つの有効な治療選択肢となるでしょうか?

今は,症状が少し改善しているため,変な刺激を避けようと,未だかかりつけ医院へは行っていない状態での質問で申し訳ありませんが,宜しくお願い致します.


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2017-07-19 18:13:48
HIRO@さんこんにちは。

強い自発痛を伴う知覚過敏の治療方針についてそうだんなのですね.

約半年前に食事で歯がしみる症状があり,近医受診し,レントゲン含めた検査で虫歯はなく,知覚過敏の診断だったのですね.

そして同時に,歯ぎしりによる歯の平坦化,両側下6-8番付近の歯肉が下がっているとのことで,上顎用のマウスピース作成,歯磨きをソフトにするように指導されたがマウスピース着用は,まばらで最近2か月はさぼっていたのですね.


最近忙しかったり,パソコン作業などで歯が持続的に接していませんか?

参考⇒TCH、歯列接触癖

TCHが原因で知覚過敏になっている可能性がありますね。
TCHの是正指導を受けてみてはどうでしょうか?

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: HIRO@さん
返信日時:2017-07-23 23:36:45
加藤デンタルクリニック 加藤道夫先生

お忙しい中,お返事いただき,誠にありがとうございます.

TCHの概念は,当サイトで初めて知りました.

現時点では幸い頬粘膜の一直線の咬合線は認めず,舌先端や周辺部の歯の圧痕も認めないため,重度のTCHではないのかもわかりませんが,原因としては十分に考えられますため,一度,TCHの指導を受けてみたいと思います.

貴重なアドバイスありがとうございました.

症状経過ですが,前回の治療後,自発痛は改善傾向となりました.
日々,TCH予防のように(咬合痛があるため),歯の接触を避けるよう,意識して歯を噛まないように生活していることが一因なのかもわかりません.

しかし,食事時に誤って左7番で物を噛むと,やはり激痛は走る状態です.

改善傾向とは自覚しつつ,痛みがなくなるのは,神経が完全に損傷した場合もありえるとのことで,咬合痛があることは,神経が生存していることと,都合よく理解し,痛みが落ち着けば,一度,TCHの指導とともにかかりつけの歯科へ受診を行う予定です.

臨床症状としては,なかなか神経損傷と痛みの改善の判断は難しいでしょうか?
もし,何らかの目安があれば,教えて頂ければ幸いです.



タイトル 強い自発痛を伴う知覚過敏があるが抜随せずに保存できますか?
質問者 HIRO@さん
地域 三重
年齢 34歳
性別 男性
職業 専門職(医師・弁護士・会計士)
カテゴリ 虫歯、知覚過敏の痛み
原因不明の歯の痛み
知覚過敏
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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