既に3回根管治療済みの第ニ小臼歯に歯根嚢胞

相談者: ちびちっぷさん (35歳:女性)
投稿日時:2017-09-08 05:56:29
こんにちは。
長文にて失礼いたします。


過去に3回根管治療をした上顎第二小臼歯がこのところまた激しく痛み、今後の治療について悩んでおります。
お忙しい中恐縮ですが、ご意見いただければ嬉しいです。


高校生の時(16-17年ほど前)に虫歯のため神経の治療をし、その後、そこに被せていた差し歯が12年ほど前に突然割れ2回目の管治療をしました。
どちらもマイクロスコープ無しの保険治療です。

6年ほど前から、毎年5月頃になるとなんとなく歯茎が腫れ歯が浮くような感じはありましたが、痛みと言うほどでもなく違和感は数日で収まっていたので気にしていませんでした。


が、昨年、激しい痛みが出て、今度は自費でマイクロスコープとMTAを使ってくれる根管治療専門医のところで3度目の根管治療をしました。

その際、歯の根元に嚢胞があること、治療を進める中で、既に過去2度の根管治療で薄くなっていた根管に穴が空きMTAで補修したことを教えて貰いました。
また、歯根の壁が薄くなっているので、これでも痛みが出るようなら次は抜歯しか無いだろうと言われていました。


そして、それから1年強。ここ4〜5日、昨年と同じような激しい痛みが出てきました。
抜歯の決心がつかず、応急処置として、近所の歯科医院抗生物質と痛み止めを貰い様子を見ています。
服用3日目で痛みはだいぶ緩和されてきました。

ちなみに、そちらの先生曰く、レントゲンを見る限りは3回目の根管治療はとてもよくできているとのこと。
その歯科にはマイクロスコープやCTは無いのですが、先生には

「保険治療にはなるが、こういうのは設備ではなく腕の問題なので、ぜひ自分に4回目の根管治療を任せてください!
それでもダメだった場合にはブリッジが良い。
隣の第1大臼歯もどうせ神経の無い 歯だし、健康な歯を削るよりは決心しやすいでしょう。」

と言われました。


なお、隣の第1小臼歯は神経のある歯、第1大臼歯は1度根管治療治療済のインレーです。
思うところがあり、ここで根管治療は無いかな…と思っていますが。。



根管治療がよく出来ているなら、差し歯を外して根管治療をするのではなく、歯根の病巣に直接アプローチすればいいのでは?と思いネットで調べたところ、歯根端切除術を知りました。

評判のいい口腔外科を探して改めて診てもらったところ、

「根本から痛みを取り除くには抜歯が確実だが、駄目元の覚悟で歯根端切除することもできる。
それでも治らずに痛みが続くことも大いにありえるので、その場合は改めて抜歯。」

とのことでした。


ネットの受け売りですが、歯根端切除術もマイクロスコープとMTA封鎖によって成功率があがると読んでいたので、使用の有無を聞いてみたところ、

「マイクロスコープは次回CTを撮って必要そうなら使用。
封鎖については、レントゲンを見る限り3回目の根管治療は非常にきちんと充填されているので歯根端切除時には改めて充填する必要自体が無いかもしれない。
改めて充填・封鎖する必要がある場合にはMTAではない材料になるがしっかり封鎖します」

とのことでした。


この状況で、いま5つの疑問?悩みがあります。

・3回目の根管治療の際に、当時あった歯根嚢胞は取ってもらいました。

病巣を取り除いてもらったにも関わらず今回再度嚢胞が出来たということは、やはり歯の中に充填出来ていないところがあり細菌が入ってしまったということでしょうか。
それとも歯の中に隙間は無くとも、疲れなどで体内にある菌が悪さをして歯根に炎症を起こしたり嚢胞が出来ることもあるのでしょうか?


・嚢胞が差し歯側の隙間から細菌が侵入してできるものなのであれば、万が一今回歯根端切除をしたとしても、改めて充填・封鎖されない(歯の薄さの問題で出来ない?)場合、また差し歯側から細菌が入り込む可能性が残されたままということにならないでしょうか?
充填・封鎖しない歯根端切除は無駄でしょうか?


・炎症の急性期を過ぎた今、「またいつ痛むかはわからないがこのまま放っておく」のと、「歯根端切除はするが充填・封鎖はしない」のでは、あまり大差無いどころか、後者は手術による体への負担が増える分かえってよくないのでは?という気さえしてきました。

この状態では、歯根端切除自体が悪あがきで無意味=即抜歯したほうがいいのでしょうか?
それとも、歯根端切除の上で充填・封鎖も徹底してくれる歯科をあたってみるべきでしょうか?


・現時点では歯槽骨が溶けたりしている様子は無いと言われています。
歯槽骨が溶始める前には抜歯すべきとは思いますが、やはり、「現時点では様子を見ておき、痛みが出るたびに抗生物質と痛み止めによる対症療法を繰り返す」というのは良くないでしょうか。


・抜歯になった後、隣の第1大臼歯も神経治療済みの歯ですので、そこにブリッジをかけるというのはその大臼歯の寿命を縮める行為に思えるため、ブリッジではなくインプラントを考えています。

自分の場合、金額の面と手術自体への抵抗はないのですが、インプラントよりもブリッジの方がいい可能性はありますか?



最後まで読んでいただきありがとうございます。

ご意見のほど、どうぞよろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2017-09-08 10:19:46
>・3回目の根管治療の際に、当時あった歯根嚢胞は取ってもらいました。
>病巣を取り除いてもらったにも関わらず今回再度嚢胞が出来たということは、やはり歯の中に充填出来ていないところがあり細菌が入ってしまったということでしょうか。
>それとも歯の中に隙間は無くとも、疲れなどで体内にある菌が悪さをして歯根炎症を起こしたり嚢胞が出来ることもあるのでしょうか?

どうでしょうね?
レントゲン(CT)的に透過像があり、痛みや腫れなどの症状があるのであれば「感染源の取り残し」を疑います。


>・嚢胞が差し歯側の隙間から細菌が侵入してできるものなのであれば、万が一今回歯根端切除をしたとしても、改めて充填・封鎖されない(歯の薄さの問題で出来ない?)場合、また差し歯側から細菌が入り込む可能性が残されたままということにならないでしょうか?
>充填・封鎖しない歯根端切除は無駄でしょうか?

基本的には「再根管治療が第一」だとは思います。
しかし「歯質が薄い」「MTA根管充填済み」と言う場合には再根管治療はせず、再手術で再充填と言うことはあります。

(ただ、成功率に関しては保証の限りではありません)
(むしろ、個人的には「歯根破折」など抜歯の適応になるように思いますが…)



>・炎症の急性期を過ぎた今、「またいつ痛むかはわからないがこのまま放っておく」のと、「歯根端切除はするが充填・封鎖はしない」のでは、あまり大差無いどころか、後者は手術による体への負担が増える分かえってよくないのでは?という気さえしてきました。
>この状態では、歯根端切除自体が悪あがきで無意味=即抜歯したほうがいいのでしょうか?それとも、歯根端切除の上で充填・封鎖も徹底してくれる歯科をあたってみるべきでしょうか?

上記のとおりです。

どれだけちびちっぷ さんが「悪あがきしたいか?」だけだと思います。


>・現時点では歯槽骨が溶けたりしている様子は無いと言われています。
>歯槽骨が溶始める前には抜歯すべきとは思いますが、やはり、「現時点では様子を見ておき、痛みが出るたびに抗生物質と痛み止めによる対症療法を繰り返す」というのは良くないでしょうか。

まあ、良くは無いでしょうね。

結局は「誤魔化しているだけ」ですから進歩は無いと思います。



>・抜歯になった後、隣の第1大臼歯神経治療済みの歯ですので、そこにブリッジをかけるというのはその大臼歯の寿命を縮める行為に思えるため、ブリッジではなくインプラントを考えています。
>自分の場合、金額の面と手術自体への抵抗はないのですが、インプラントよりもブリッジの方がいい可能性はありますか?

個人的にはブリッジとインプラントの比較では「ブリッジにメリットは無い」と思います。
個人的には「金銭的な理由」「骨の状態が悪い」「全身的疾患がある」などインプラントができない場合にブリッジを選択します。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ちびちっぷさん
返信日時:2017-09-08 19:05:55
櫻井先生、お忙しいなかご返信をありがとうございます!


少しでも一旦治る可能性があるのであれば、ちゃんと処置してくれる歯科を探して歯根端切除にかけてみたいと思います。

駄目だったら、、、櫻井先生のクリニックは家から電車ですぐなので、インプラントでお世話になるかもしれません!
その時はよろしくお願いいたします。



タイトル 既に3回根管治療済みの第ニ小臼歯に歯根嚢胞
質問者 ちびちっぷさん
地域 東京23区
年齢 35歳
性別 女性
職業 会社員(管理職)
カテゴリ 根管治療の治療法
根管治療の失敗・再治療
歯根端切除術
根の病気(根尖病変・根尖病巣)
MTA
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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