左下7番、痛みの原因が不明のままの再根管治療を始めたが不安です

相談者: nishikoさん (26歳:女性)
投稿日時:2017-10-12 18:06:40
左下奥が固い物を噛むと痛いので歯医者にいきました。

左下5〜7番のどこが痛いのか分からず、レントゲンでも原因が分かりませんでした。
(左下7番は2〜3年前に違う歯科医院根管治療済み、左下6、5番も有髄歯ではあるが大きい虫歯を治療済み)

打診をしてみてもどれかが決定的に響くわけではありませんでした。

歯科医師

『噛むと痛いのは神経の無い歯に起こる症状なので、左下7番の詰め物を外して中を見てみましょう』

と左下7番の再根管治療がはじまりました。
特に膿んでいるといった症状はありません。

原因が特定していないのに、とりあえず再根管治療することはありますか?

噛むときの痛みを早く何とかしてもらいたくて、よく考えないまま治療を始めましたが、今になって不安になってきました。

何度も根の治療をすると歯が薄くなると聞きますし、問題なく根管治療がすんでいた歯を再び治療してるとなると余計に不安です。

担当の医師に直接聞くのが一番よいと思うのですが、この処置が正確なのかと聞きにくいです。


回答 回答1
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2017-10-12 18:18:50
筋肉などの症状が歯の痛みとして感じられることもありますから、念のために、それも検査してもらったら良かったと思います。

通常は、診断が確定してから治療となりますが、稀に、どうしても、それが難しい場合には最小限の治療介入しながら同時に診断を行う場合もあることはありますね。

また、内科と違って、歯科ではとにかく、経過観察ではなく何らかの処置を求めるような患者さんが多い地域・歯科医院では、治療を早くから始める傾向があるように思えます。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: nishikoさん
返信日時:2017-10-12 19:03:25
藤森先生、回答ありがとうございます。

7番はインレーだったものが再治療によってクラウンになります。
一番奥の歯とはいえ下の歯で見えるところなのでショックです。
治療前に一切そのような説明もなかったので、動揺しています。

問題がないのであれば、銀歯でもあまり目立たなかったインレーのままにしておいて欲しかった。

強度のこともあり、今クラウンにすることはよいことなのでしょうか?
回答 回答2
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2017-10-12 19:16:01
根管治療後は封鎖性の面からも、コア(土台)+クラウンの方がいいと思います。

治療前の説明は義務です。
しかし、それも各歯科医院のカラーによると思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: nishikoさん
返信日時:2017-10-12 19:21:50
根管治療後は封鎖性の面からも、コア(土台)+クラウンの方がいいと思います。

そう聞いて少し安心しました。


いろいろと質問して申し訳ないのです。

今左下7番を1回根の掃除をして仮蓋状態です。
次の治療が3週間先なのですがあきすぎではないですか?

保険内治療でただでさえ唾液にさらされてるのに、仮の蓋で3週間はかなり不安です。
一般的には1週間くらいの間隔で治療をすると、おもうのですが。
治療を早めてもらった方がいいでしょうか?
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2017-10-13 08:15:14
ご相談ありがとうございます。

>原因が特定していないのに、とりあえず再根管治療することはありますか?

巷ではよく行われているようです。
しかし、病気を治したい場合は理論的におかしなことです。

歯とは削ってしまうと、決して元に戻せないからです。
逆に取り返しがつかないことにさえ陥ってしまうからです。

とりあえず、っていう治療はとても怖いとも言えます。


例えば病院に行って、お腹が痛い、という病気の場合、とりあえず、とか、切ってみましょうか?、とかって、言われて納得するでしょうか。

当たって砕けろ、みたいに言われたら、一生後悔しますよね。


ふつう、病気を治したいのであれば、診察の後に、検査・診断を受けて原因を特定してから、治療方針を決めてもらい、メリット・デメリットを聞いた上でどれかを選んで治療を開始しますよね。

この流れが大事です。
そうすれば、結果は別として、不安を取り除くことができ、治療前にまず安心できます。
これを、メディカル・コンフォートといい、現代の歯科大学で教育されています。


現代の歯科大学でも最先端の教育では、医科大学と同じに、診察に続いて検査・診断を厳しく学んでいます。
歯科の治療も、ただの穴掘りや穴埋め作業ではなく、もし病気を治す医療と思えば当然です。


特に歯科の痛みはいくつもありますが、じつは医科の病気よりもはるかに種類が少なくて、原因の特定はそれほど困難ではありません。


原因がわかれば、ふつう治るはずです。
それを調べるプロセスがあり、それをたどれば誰でも同じ結論が得られるはず、という教育をされています。
誰でも診断できる歯科医療があれば、それが科学です。


今回の場合、診察もせずお話だけなのでなんとも言えませんが、

>左下奥が固い物を噛むと痛い

この情報は極めて重要です。
たったこれだけで痛みの原因が大きく絞り込めるからです。

一般的に言えば、今回に当てはまるとは限りませんが、硬いものを噛むときに働く歯に疑いが出てきます。
それは6番です。

その理論を、主機能部位、と言い、そのためだけの検査・診断方法があるくらいです。

いいですか、ここで間違えないでください。

6番を治療すればいいと言っているのではありません、その可能性が高いと言えるだけです。

まず手がかりとして、6番の働きつまり、機能を調べることから原因の歯が特定される重要な糸口となる可能性があるということです。
場合によっては他の歯が原因だ、と確定診断が出ることもあるという、まだ仮説とか疑いの段階です。

その疑いを確定するためには、追加の精密検査・診断が用意されています。


この場合の特徴として、虫歯がないことはまったく珍しくありません。
虫歯という細菌感染が原因ではないからです。

もちろんレントゲン検査でも異常が見つからない、とほとんどの歯科医院で言われることがふつうです。

それは主機能部位の知識と診断力があれば、レントゲンでも異常が発見できることもあるくらい、基本的な教育を受けているかどうかで、完全に治療が、そして人生の結末も大きく異なります。

今、歯科大学ではそう教育しています。

咬合は精密であり、また複雑なので、咬合に関する検査は40種類以上が日本補綴歯科学会からは薦められています。

よく相談しましょう。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: nishikoさん
返信日時:2017-10-17 12:24:33
先生方、回答ありがとうございました

これが保険治療の限界ということですね。

他の医療は保険治療でも目まぐるしく進歩していくのに、歯科医療だけは保険内治療でいうと、昔からほとんど進歩してないですよね。

悲しいですが、自分のつぎはぎの歯をだましだまし使っていくしかなさそうです。



タイトル 左下7番、痛みの原因が不明のままの再根管治療を始めたが不安です
質問者 nishikoさん
地域 非公開
年齢 26歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 原因不明の歯の痛み
歯医者への不信感
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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