右下6番、ヘミセクション後のブリッジか完全抜歯後のインプラントなど

相談者: 右下6番さん (32歳:男性)
投稿日時:2017-12-08 20:58:06
初めて相談させて頂きます。

右下6番の根尖病巣の治療について、ヘミセクション後のブリッジ形成と完全抜歯後のインプラントで迷っております。

まず現状について簡単に説明させて頂きます。

半年程前から右下6番(10年程前に抜髄後にクラウン処置)の歯茎に違和感(圧迫感や腫れたような不快感、痛みは無し)を覚えることがあり、徐々に頻度が増えてきた為に近隣の歯科医を受診。

レントゲンの結果、2本の歯根双方が膿んでおり、片方は根管治療で綺麗になるかもしれないがもう片方はより進行している為、根管治療の効果は薄いだろうとの評価。(前後の歯を含め他の歯は問題なし。知覚過敏などはあり。)

ヘミセクションの後はブリッジを形成するという方針を示され、受診当日にヘミセクションまで処置済(初日にヘミセクションまで行うとは思っていなかったので、やや困惑しました。
また、クラウンの材質やインプラントについての話は無かった為、担当医は保険内治療を念頭に置いていたのだと思います。)。

帰宅後に色々と検索した結果、此方のサイトにたどり着きました。

健康な歯を削ることによって削った歯の寿命が短くなるなど他の歯への影響がある点、根管治療が成功しなかった場合に根尖病巣が再発する可能性、ヘミセクションでは歯の耐久性が下がり歯根破折が起きる可能性(食いしばり癖や歯ぎしり癖あり)、ブリッジ周辺を清潔に保つのが大変等、不安な点がいくつも出てきました(可能性レベルの話も含めて)。

ブリッジを作る上で、削った歯の分までクラウンの費用がかかり、保険外の材料にすると結構な額となる点なども考慮すると、治療の効果面だけでなくコストパフォーマンス面でも得策ではない気がしております。

もちろんインプラントよりは費用が抑えられるメリットはありますし、ヘミセクション後のブリッジ形成で長期間問題なく過ごせている方もいらっしゃるようなので、一概にインプラントの方が優れている訳ではないことも承知しております。


その上で質問なのですが、このような状況で上記2つの治療法が選択肢にある場合、どちらの方法がより得策だとお考えでしょうか?

保険利用可などの費用面以外で、ブリッジの方が優れている点などありましたら教えていただきたいです。(もしくはインプラントで一般にあまり知られていないデメリットなど)

また、インプラントを選択した場合に抜歯からインプラント設置までの期間に部分入れ歯を使用した方が良いかどうかについても知りたく思います。(抜歯直後にインプラント設置は行わないという前提で)

日々の業務でお忙しい中大変恐縮ですが、今後の治療の参考とさせて頂きたいので回答よろしくお願いいたします。(既に治療が開始しており、あまり悩んでいる時間は無いのだろうと思いますが…)


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2017-12-09 07:10:31
>上記2つの治療法が選択肢にある場合、どちらの方法がより得策だとお考えでしょうか?

そうですね、私だったら、当該部位のみならず、口腔全体との兼ね合いを勘案するかと思います。

ただ、健康な歯を削ってまでブリッジを装着しようとするのは、できれば回避したいと思います。


保険外の材料にすると結構な額となる点なども考慮すると、治療の効果面だけでなくコストパフォーマンス面でも得策ではない気がしております。

基本的なことになりますが、費用から治療方法を検討するのは如何なものかと思いますが。


>食いしばり癖や歯ぎしり癖あり

どのような修復に際しても、力のコントロールは必須です。

食いしばり、歯ぎしり、咬みしめといった強い力をイメージする状況とは全く違った次元で、歯の接触について意識してみませんか。

できれば、ちゃんと是正指導が受けられる施設で相談なさってみてはと思います。

参考⇒TCH、歯列接触癖

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 右下6番さん
返信日時:2017-12-09 16:44:06
小林先生、回答ありがとうございました。

食いしばり癖や歯ぎしり癖には自分自身悩まされておりますし、改善の必要性を感じております。
インプラントを行う上でも歯ぎしり癖は後々大きな問題になってくることも、今回色々と調べる内に知ることができました。

時間や場所などの面ですぐにという訳にはいかないのですが、歯ぎしりを改善する為にしっかりと診ていただける先生を探して受診したいと思います。


今後の治療方法を調べるにつれて、また先生方の意見を聴かせていただきたいことが出来たので合わせて質問させて頂きます。

いわゆるノンスクラプデンチャーについて、抜歯後の補綴方法としてインプラントやブリッジの他に部分入れ歯がありますが、部分入れ歯にしても両隣の歯の一部を削る必要があり、部分入れ歯使用中は両隣の歯にも負担がかかるという点や、審美性や機能面でインプラントよりも劣るということから選択肢としてあまり考えておりませんでした。

しかし、ウェルデンツやバルプラストなどのノンスクラプデンチャーの存在を知り、インプラント以上に自分の状況に合っているのではないかと思いました。

削らなくてよく周囲の歯への負担が少ない、審美性も悪くない、ブリッジと同等程度に噛むことが出来る、メンテナンスがしやすい、インプラントよりリスクが少なく費用も抑えられるなどの情報を目にしメリットが多くあると感じたのです。

保険が効かず、耐用年数が短い傾向にあるなどのデメリットも目にしましたが、インプラントやブリッジに比べると、取り返しがつきやすいことは大きなメリットではないかとも思いました。


そこで質問なのですが、

1)ウェルデンツなどのノンスクラプデンチャーのメリットとされる点はどの程度事実だとお考えでしょうか?(例えば全く歯を削らなくてよいのか、本当にブリッジ程度の噛む力が得られるのか、使用感などノンスクラプデンチャーの有用性について教えていただきたいです)

2)部分入れ歯では歯茎に刺激が伝わらないため骨が痩せるなどのデメリットがあるそうですが、ノンスクラプデンチャーでもそれは同様なのでしょうか?

3)部分入れ歯を選択した場合、将来的にインプラントに移行することは可能でしょうか?(長年部分入れ歯を使用した影響などで骨量が減った後でも移行可能なのかなど)

4)ウェルデンツ、バルプラスト、エステショットなどの種類があるそうですが、おすすめなどありますでしょうか?

現時点で健康な歯を犠牲にするブリッジは特に避けたい気持ちが強かった為にインプラントに傾きかけておりましたが、歯ぎしりなど自身の問題とインプラントの親和性、手術失敗例などのインプラントの危険性について不安な気持ちもあり、悩んでいたところです。

このように不安を残した状態でインプラントを選択するよりは、インプラントは将来の最後の選択肢として捉え、当面の間は出来るだけ質の高い部分入れ歯を使う方がよいのではないかと思いました(ノンスクラプデンチャーのメリットとされる点が必要以上に誇張されたもので無く、重大なデメリットが無ければ)。

お手数ですが、回答よろしくお願いいたします。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 右下6番さん
返信日時:2017-12-09 18:07:37
すみません、お分かりになるかとは思いますがノンスクラプデンチャーではなくノンクラスプデンチャーです(汗
失礼いたしました。
引き続き回答よろしくお願いいたします。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2017-12-10 07:03:34
>例えば全く歯を削らなくてよいのか

レストと称される部分や、歯の豊隆などを鑑み、歯を削ることもあろうかと思います。


>本当にブリッジ程度の噛む力が得られるのか

個人的には、得られないものと思います。


>使用感

もちろん個人差はあるものと思いますし、術者の技量に依る部分もあるかと思います。


部分入れ歯では歯茎に刺激が伝わらないため骨が痩せるなどのデメリットがあるそうですが、ノンスクラプデンチャーでもそれは同様なのでしょうか?

何か誤解があるように思いますが、残存歯があれば、ノンクラスプデンチャーも部分入れ歯です。


>部分入れ歯を選択した場合、将来的にインプラントに移行することは可能でしょうか?

一般的には可能なことが殆どです。


>長年部分入れ歯を使用した影響などで骨量が減った後でも移行可能なのか

多くの場合には、骨造成を施すことで可能になります。


>ウェルデンツ、バルプラスト、エステショットなどの種類があるそうですが、おすすめなどありますでしょうか?

担当医が得意としている種類が良いように思います。




タイトル 右下6番、ヘミセクション後のブリッジか完全抜歯後のインプラントなど
質問者 右下6番さん
地域 非公開
年齢 32歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 抜歯:6番(第一大臼歯)
根管治療に関するトラブル
根の病気(根尖病変・根尖病巣)
ヘミセクション(トライセクション)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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