第二大臼歯のインレーにオールセラミックは向いていないのでしょうか?

相談者: メヒカリさん (33歳:女性)
投稿日時:2018-03-28 02:20:30
初めてご相談させていただきます。
どうぞよろしくお願い致します。

この度、右下7番の第二大臼歯が欠けてしまいました。
この歯は、20年ほど前に虫歯になり銀の詰め物を入れたところです。
恥ずかしいことに、その後定期的に歯医者に通うこともせず自己流の手入れを続けていたためか、詰め物の下で二次虫歯が進行してしまい、そのせいでこの度欠けてしまったようです。
欠けたのは、右下8番との境目にあたる側面部分です。


先生は、虫歯を削ってまた銀歯インレーを入れるという処置をするおつもりだったようですが、

保険適用外で構わないのでセラミックのインレーにするといくらぐらいかかるのでしょうか?」

ときいたところ、

「この歯は削った面積がそこまで大きくないから、セラミックの詰め物だと逆に割れやすいので、やるとすればハイブリッドのインレーになる」

と言われました。


見積もりを頂いたのですが、それにはグラディアとの記載があり、調べたところ、いわゆるハイブリッドセラミックであるとのことでした。

ネットで調べたところ、オールセラミック審美性の他にもプラークが付きにくく二次虫歯になりにくいとたくさんの歯科医の先生方がおっしゃっていたので、私としては費用が高くてもオールセラミックがよかったのですが、詰める面積が小さいとオールセラミックは無理なのでしょうか?
奥歯だからダメということでしょうか?


ハイブリッドセラミックは、結局のところレジン(プラスチック?)なので、オールセラミックに比べるとプラークは付着しやすく、徐々に着色も出てきてしまいますよね?
優先順位としては、二次虫歯対策>審美性なのですが…



担当の先生に

「オールセラミックでの治療は出来ない」

と言われたら駄々をこねても仕方ないのですが、ハイブリッドセラミックに中途半端にお金をかけるなら、今回はとりあえず銀の詰め物を入れようかなとも思っています。

(オールセラミックでやってくださる歯科医の先生を見つけたら、銀の詰め物を外してやり直したい)


勉強不足で、ハイブリッドセラミックに対して失礼な誤解をしていましたらすみません。
わかりづらい文章ですが、ご回答いただけますと幸いです。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2018-03-28 08:01:59
ご相談ありがとうございます。

>詰める面積が小さいとオールセラミックは無理なのでしょうか?

小さいことは難しくなることはありますが、できない理由とはなりません。


奥歯だからダメということでしょうか?

確かに奥歯は条件が多くて、難しい治療ですが、それだけでダメの理由とはなりません。


>結局のところレジン(プラスチック?)なので、

その通りです。


>オールセラミックに比べるとプラークは付着しやすく、

多少はその通りです。


>徐々に着色も出てきてしまいますよね?

必ずしもそうとは言えません。


>優先順位としては、二次虫歯対策>審美性なのですが…

とても良いお考えです。
奥歯は美容だけとか、美容が最優先ではないからです。

ちなみに我々は、優先順位の筆頭に一生歯を残す目的を考えます。
それには原因を検査します。
歯を失う原因を元から断てば、ふつう一生歯が残せるからです。

原因の一つは確かに虫歯ではありますけれど、決してそれだけではないためにそんな単純ではありません。
つまり虫歯対策だけしても、一生歯を残すことには繋がらないということです。

そもそも、歯が欠けた原因を確定する検査をしたのでしょうか。
虫歯以外の原因で欠けることは多いので、的外れな原因追求では歯を守れません。


銀の詰め物を外してやり直したい

くりかえすと、また削るリスクが増えてしまいます。


ハイブリッドセラミックに対して失礼な誤解をしていましたらすみません。

いえいえ、皆さんは細かいことを知ることができないので、納得できるまで聞いてください。
もともとその素材は優れている面があり、開発され利用されています。

しかし開発後に、本来の目的以外で応用されるときにはデメリットが増えてしまいます。
それはインレーとして開発された材料ではないからです。

また治療選択を消去法で選ぶことも間違いとは言えませんが、究極の目的に一番合っているベストな治療を選ぶという選択方法もあります。
よく相談しましょう。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: メヒカリさん
返信日時:2018-03-28 10:14:28
さがら先生、早速のご回答ありがとうございます!
大変参考になります。


オールセラミックで出来ないということはないのですね…
今通っている歯医者さんの先生に再度相談してみようかとても迷います。
(いつもとても混んでいて、先日セラミックの相談をした時もかなり忙しい中話を聞いて頂いたので…)

先生やスタッフさんの人柄がとても良く、技術(今はまだレントゲン撮影で口の中の状態を教えてもらい、歯石を取って、欠けた虫歯部分を削り仮の歯を詰めてもらっただけですが)の面でも不足はないなと感じており、出来ればこれからも定期的に通い続けて歯科検診などお願いしたいと思っていたので、出来ないと言っているものをまた話を蒸し返して印象が悪くならないかと心配で…



>そもそも、歯が欠けた原因を確定する検査をしたのでしょうか。

原因を確定する検査にあたるかわからないのですが、初診ではレントゲンを取り、口を開けて実際に欠けた部分を目視で確認していました。

見てすぐに、銀歯の下で虫歯が進んでいると言われました。
次に受診した際には、銀の詰め物を取って虫歯部分を削り、神経を保護する薬を塗って仮の詰め物をしてくださりました。


審美性は一旦置いておいて、今通っている歯医者さんで選択肢として挙げられている銀の詰め物とハイブリッドセラミックでは、二次虫歯予防や耐久性などの面でハイブリッドセラミックの方が断然優れているのでしょうか?

ネットで調べたところ(ネットで得た情報ばかりですみません…)昔と比べて接着の技術が向上しているので、銀の詰め物でもきちんとお手入れすれば二次虫歯のリスクは少なくなってきているという情報もあり、この二つでハイブリッドセラミックが見た目の美しさ以外は銀の詰め物とそれほど差がないのでしたら、奥歯ですし銀のインレーでもいいかなという気もしてきております。


お手入れに関しては、今回久しぶりに歯医者へ行き口の中を診て頂いて、虫歯以外にも歯石の付着や歯周ポケットの状態に将来の歯への不安を感じましたので、これからはしっかりとした手入れと定期的な歯科検診の受診を心掛けたいと思っています。

定期的に歯医者へ通い手入れを怠らなければ、どのような詰め物でも二次虫歯の予防は可能でしょうか?
(もちろん、絶対にならないとは言えないと思います。
なりにくい、またはなっても初期の段階で適切な処置が可能かなと…)


>それはインレーとして開発された材料ではないからです。

ハイブリッドセラミックは、通常インレーとしては使わないのですか?
本来は、どのような症例・用途で使用するのでしょうか?
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2018-04-02 07:42:42
ご返信ありがとうございます。

二次虫歯予防や耐久性などの面でハイブリッドセラミックの方が断然優れているのでしょうか?

そんなことはありません。
素材よりも治療内容次第です。

保険の銀歯という呼び方は正確ではなくて、素材は銀だけではありません。
いくつかある中で一般的に主に使われるのは金銀パラジウム合金です。

これは白金加金合金をお手本にして、保険財源の中で設計製作された金属合金であり、機械的にはとても優れた金属です。


>定期的に歯医者へ通い手入れを怠らなければ、どのような詰め物でも二次虫歯の予防は可能でしょうか?

ふつう虫歯は根絶できます。

それには条件が二つあり、まず、なぜ虫歯になどなったのか?という原因を検査して、元から根本的に健康に変える必要があります。

次に、病気から健康になった状態を保全するために、定期的に通院が必要です。
その二つの治療を予防医療と言います。

病気になる原因を変えないままに定期的に歯医者に行けば、定期的に削られ続けることになり歯を失います。


>ハイブリッドセラミックは、通常インレーとしては使わないのですか?

巷では一般的に使われています。


>本来は、どのような症例・用途で使用するのでしょうか?

クラウンや複雑の構造の補綴装置とかインプラント上部構造には優れている面があります。




タイトル 第二大臼歯のインレーにオールセラミックは向いていないのでしょうか?
質問者 メヒカリさん
地域 非公開
年齢 33歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ ハイブリッドセラミックインレー
セラミックインレー(陶器の詰め物)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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