歯根破折し上顎洞にのう胞がある左上6番の抜歯等について

相談者: pikarunoさん (47歳:男性)
投稿日時:2018-10-07 22:37:36
歯根破折した左上6番をインプラントブリッジ部分入れ歯にしたいと考えております。

左上6番は、中学生のころにすでに神経を抜いており、銀歯クラウンがはいっていたところを、8年位前にジルコニアボンドにしました。
その際の治療が良くなかったため、数年後に歯茎にニキビ(フィステル?)のようなものができて、たまにつぶすということを繰り返しておりました。


昨年の11月に再根幹治療をしようとした際に、歯根が破折していることが確認されました。
できれば、インプラントを避けて保存したいと思い、今年の6月に破折歯接着治療で有名な先生に診ていただきましたが、破折した歯は、抜歯しかないと言われております。

根が3本あるうちの2本に破折線があるとのことでした。
現在は、破折した歯根だけが残っていて蓋がしてあるような状態で、歯茎にニキビ(フィステル)?は出ておりません。


その後、私なりに調べたところインプラント歯周炎になりにくい自分の歯根の形したオーダーメイドインプラント(オールジルコニア)という手法があるのを知りました。

歯根が残っているからこそできるという手法なので、最後の望みを駆けて先週末にある歯科へ診察に行きました。
結果、歯根と歯槽骨が良い状態でなければ、オーダーメイドインプラントは出来ないという診察でした。

昨年11月に取ったCT写真を見せたところ歯槽骨も溶け出している可能性があり、上顎洞の近くまで嚢胞(のうほう)がある可能性もあるので大学病院口腔外科での抜歯を勧められました。



1.抜歯にするにあっては、上顎洞のことも考え、大学病院で治療する方が良いのでしょうか?

私としては、その後の治療もやっていただける口腔外科の個人医院も良い気がしておりますが、先生方がご自分の歯の治療をなさる場合はどちらを選択なさるでしょうか。
私のようなケース抜歯の場合の歯科の選択基準をご教示ください。


2.抜歯の際に、嚢胞(のうほう)がある場合は、オゾンによる除菌処置をやってもらうか、レーザ?による処置が必要なのでしょうか?
その場合、設備があるところで抜歯してもらう必要があると思っております。


3.抜歯した後、歯槽骨はどれくらい戻るのでしょうか?
ブリッジやノンクラスプデンチャー場合は、インプラントのように土台が必要ではないにしても、増骨するという選択肢はないのでしょうか?
素人考えですが、ただ抜いただけだと上顎の強度や、上顎洞との間の骨が薄いことが気になっております。


保存は諦めたのですが、もともと、メタルフリーにするために、治療をしていった結果として破折したかもしれないと思うと、20金のブリッジをいれるのにすごく抵抗があります。

前後の左上7番と5番の歯も遠方まで通ってまで、ダイレクトボンディングをしていただいたので、ブリッジするために削りたくない気持ちもございます。


長文の質問失礼いたしました。
お忙しい中、大変恐縮ではございますが、お時間があるときにご回答をいただけたら幸いです。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2018-10-08 13:02:01
そうですね…

>1.
>私のようなケース抜歯の場合の歯科の選択基準をご教示ください。

僕ならインプラントを前提に考えるのであれば「インプラントを施術する歯科医」にお願いするでしょうか。


>2.抜歯の際に、嚢胞(のうほう)がある場合は、オゾンによる除菌処置をやってもらうか、レーザ?による処置が必要なのでしょうか?

個人的には「どちらもいらない」と思います。

マイクロスコープや強拡大ルーペなどを用いて、拡大視野で病変をしっかり取り除いてくれる歯科医院を探せば良いと思います。


>3.抜歯した後、歯槽骨はどれくらい戻るのでしょうか?

ケースバイケースですね。
元の高さまで戻る場合もありますし、ほとんど戻らない場合もあります。
「比較的早い時期」に抜歯した方が骨の戻りは良いように思います。


>ただ抜いただけだと上顎の強度や、上顎洞との間の骨が薄いことが気になっております。

ソケットリフトサイナスリフトの骨補填で補えることが多いように思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: pikarunoさん
返信日時:2018-10-08 22:06:58
櫻井先生

お忙しい中、丁寧にご回答をいただきありがとうございました。


>>1.歯科の選択基準についてご教示いただきありがとうございました。
現時点では、病変も大きい可能性を考慮して、一旦は、ノンクラスプデンチャーを第一候補として考えております。


>>2.嚢胞(のうほう)がある場合の処置としては、マイクロスコープや強拡大ルーペなどを用いて、拡大視野で病変をしっかり取り除いてくれる歯科医院を探せば良い旨、承知しました。


>>3.抜歯した後、歯槽骨の戻りについては、ケースバイケースである旨も承知しました。

3番に関連して追加でご相談させてください。


3-@ 通常はインプラントを前提としなければ、ソケットリフトサイナスリフト等の骨補填の治療は行ってもらえないものでしょうか?

3-A ノンクラスプデンチャーを検討する場合は、通常は骨補填は不要でしょうか?
抜歯後に左上6番部分だけ上顎の強度の低下や上顎洞との間の骨が薄くなってしまうことに不安があります。


長文の質問失礼いたしました。
お忙しい中、大変恐縮ではございますが、お時間があるときにご回答をいただけたら幸いです。

よろしくお願いいたします。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2018-10-09 09:39:17
>3-@ 通常はインプラントを前提としなければ、ソケットリフトサイナスリフト等の骨補填の治療は行ってもらえないものでしょうか?

極端に骨が痩せない限り、骨補填は行わないと思います。


なので、

>3-A ノンクラスプデンチャーを検討する場合は、通常は骨補填は不要でしょうか?

不要だと思います。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2018-10-09 18:11:57
こんばんは。

>今年の6月に破折歯接着治療で有名な先生に診ていただきましたが、破折した歯は、抜歯しかないと言われております。

診察したわけではありませんが、破折歯の状態をどう評価するかで変わってくると思います。

接着再植法 http://yamadashika.jugem.jp/?search=%C0%DC%C3%E5%BA%C6%BF%A2&x=57&y=10

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: pikarunoさん
返信日時:2018-10-10 01:14:43
櫻井先生

お忙しい中、丁寧にご回答をいただきありがとうございました。

>>3-@ 通常はインプラントを前提としなければ、極端に骨が痩せない限り、骨補填は行わない旨、承知しました。


>>3-A ノンクラスプデンチャーを検討する場合は、通常は骨補填は不要という旨、承知しました。


3番に関連して追加でもう一点だけご相談させてください。

3-B
もし、櫻井先生の患者が抜歯直後はノンクラスプデンチャーにしたいが、数年後にインプラントもできるように可能性を残したいと望んだ場合は、抜歯後に骨補填が可能な状態であれば実施されますか?

それとも、抜歯後数年経ってやはりインプラントにしたいと患者が申し出たタイミングで骨補填なさいますか?
数年経って骨補填となると切開したりと大掛かりな処置となるものでしょうか。


私自身、インプラントのリスク面を考えてすぐには踏み切れないおります。

お忙しい中、大変恐縮ではございますが、お時間があるときにご回答をいただけたら幸いです。
よろしくお願いいたします。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: pikarunoさん
返信日時:2018-10-10 01:36:13
山田先生

お忙しい中、丁寧にご回答をいただきありがとうございました。


破折歯接着治療のパイオニアのような先生に3度診察いただいております。

一度目は、破折の診断
⇒ 破折しており修復不可と診断


二度目は、入れ歯か、ブリッジにする前提で、減った歯槽骨を増骨してもらえないかの相談
⇒ インプラントをしないのであればやらない
⇒ ただ、3本ある歯根のうち破折していない歯根だけ残して保存する方法を提案いただきました。


三度目は、提案いただいた方法を実施いただくために期待して治療に行ったのですが歯根が3本ある内、2本が破折していて、歯根と歯根をつなぐ部分にも破折線があるのでやはり無理です。ということになりました。
⇒ その際、提案いたたいだのは、20金のブリッジのみということでした。


破折歯接着治療のパイオニアのような先生に再考までいだいて保存はNGと診断されたので、保存は諦めておりました。
昨年の11月から悩んでおり、このままでは良くないことは、十分理解しているのですが、抜歯する踏ん切りがつかないでおりました。

もう一度、よく考えたいと思います。

よろしくお願いいたします。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2018-10-10 09:47:01
抜歯直後はノンクラスプデンチャーにしたいが、数年後にインプラントもできるように可能性を残したいと望んだ場合は、抜歯後に骨補填が可能な状態であれば実施されますか?

ソケットプリザベーションまではするかもしれませんが、骨補填まではしないような気がします。


>抜歯後数年経ってやはりインプラントにしたいと患者が申し出たタイミングで骨補填なさいますか?

そうなるでしょうね。


>私自身、インプラントのリスク面を考えてすぐには踏み切れないおります。

僕なら逆の提案をしますね。

「年と共に年々、条件は悪くなるので、インプラントの意向がおありであれば、先延ばしにはしない方が良い」

です。

その上で先延ばしにされるのであれば、ある程度のリスク(骨補填が大変になること)は仕方がないことでしょう。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: pikarunoさん
返信日時:2018-10-10 23:27:32
櫻井先生

お忙しい中、追加の質問まで丁寧にご回答をいただきありがとうございました。

よく考えて決断したいと思います。



タイトル 歯根破折し上顎洞にのう胞がある左上6番の抜歯等について
質問者 pikarunoさん
地域 神奈川
年齢 47歳
性別 男性
職業 自営業・フリーランス
カテゴリ 歯のひび割れ、破折で抜く予定
抜歯:6番(第一大臼歯)
インプラント治療法
歯根破折
回答者




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