10年以上スケーリングをやっていたが歯槽骨が溶けている状態に

相談者: ふろーとさん (45歳:女性)
投稿日時:2018-10-27 14:27:24
先生方お世話になっています

問題の7番の歯ですが、先週、歯内療法学会に所属の先生に診ていただき、やはりかなり難しいケース、というのは骨が溶けちゃっているから、再再度根管治療をしても予後が悪いと思うという診断をいただきました
結局抜歯しかないようです

その先生からは7番の歯をぐずぐず抜かないでいると前の歯にも影響が出てくる(骨が溶けているということはそこに細菌があるということだから、前の歯の骨も溶けてしまう)ので、今後は前の歯を残すことをしっかり考えるようにというアドバイスをいただきました
その先生は根管治療専門なので歯周病治療については、かかりつけ医と相談するようにとおっしゃいました。

そこで来週、今かかっている先生のところにうかがう予定ですが、その前に先生がたに教えてほしいことがあります。


1.10年以上通院していた以前の歯医者さんでは、これまでも半年に1度、定期健診を行い、スケーリングというものをやってもらっていました。
 それでも骨が溶けている状態になってしまったってことは、スケーリングでは限界があるということですか?
  
2.このサイトで勉強して、歯の掃除にはスケーリング以外にもルートプレーニングという方法があることを知りました。
 前の歯医者さんで歯の掃除のときに麻酔を使ったことはありませんでしたので、このルートプレーニングという治療をしたことはないということだと思います。
 ルートプレーニングというのは、一般的な歯周病の治療方法ですか?
 今の先生に「ルートプレーニングをお願いします」と言ったほうがいいですか?
 今の歯医者歯科衛生士さんからは「このクリニックの特徴は麻酔をかけて、マイクロスコープで掃除をするなんですよ〜」と依然聞いたことがありますが、それがこのルートプレーニングという方法でしょうか?

3.歯周病治療にマイクロスコープを使うのは、主流になってきているのですか?
 その歯医者さんではマクロスコープを使う自費治療なので、歯周病治療1本6万円と言われていて、確かに大事な歯なのですが高くてびっくりしています。
 保険での歯周病治療は今までやってきたようなスケーリングでそれだと今回のように大幅に歯が溶けてしまうという結果につながりやすいのですか?

ぜひアドバイスよろしくお願いいたします
[過去のご相談]


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2018-10-28 08:47:19
おはようございます。

スケーリングでは限界があるということですか?

歯周病はスケーリングでは治りません、歯磨きと食生活の改善です。

歯周病を歯磨きで治す http://yamadashika.jugem.jp/?cid=199

ルートプレーニングというのは、
  一般的な歯周病の治療方法ですか?

一般的ではありますが根本的な解決にはなりません。

歯周病を歯磨きで治す http://yamadashika.jugem.jp/?cid=163

>「このクリニックの特徴は麻酔をかけて、
  マイクロスコープで掃除をするなんですよ〜」と
  依然聞いたことがありますが、

営業トークだと思います。

歯周病治療にマイクロスコープを使うのは、
  主流になってきているのですか?

主流ではないと思いますが単なる差別化だと思います。

保険での歯周病治療は今までやってきたようなスケーリングで
  それだと今回のように大幅に歯が溶けてしまうという結果に
  つながりやすいのですか?

おさとうの食べすぎがなく歯磨きが上手にできていればブラブラの歯でないかぎり治ります。

歯周病を歯磨きで治す http://yamadashika.jugem.jp/?cid=108
毛先磨き http://www.yamadashika.jp/prevent08.html#kesaki

回答 回答2
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2018-10-29 12:32:42
こんにちは。
>1.骨が溶けている状態になっているのは7番の歯の周囲だけでしょうか?

その場合は治療が奏功していなかったために限局的に起きている骨吸収=炎症なのではないでしょうか?
歯内と歯周から、あるいは根自体が感染ルートや感染源になっていて治療が奏功しておらず治療の望みもないならばそこを抜歯すれば問題が解決するのではないでしょうか?

>2.
>今の歯医者歯科衛生士さんからは「このクリニックの特徴は麻酔をかけて、マイクロスコープで掃除をするなんですよ〜」と

そうですね。
それをスケーリングといっているかもしれませんし(保険で請求しているならばカルテに記載されているでしょう)そうでないかもしれません。スケーリングの場合も麻酔をする場合もあるでしょう。
基本的に衛生士さんはディープスケーリングはできないといわれることもありますからどこまで行ってくれるかはそこの医院でなければわかりません。
医院の方に直接お尋ねになってはいかがでしょう?


>3.

歯の周囲の骨が溶けた原因が何であったかは抜歯してその歯を観察して初めて明らかになる場合も多々あります。
また稀に抜歯して観察してもよくわからない場合もあります。
(側枝の感染などが原因の場合など)
それだけ歯茎や骨に埋まっている状態の歯は上手く観察しにくい(診断も含めて)ものなのです。
抜歯が適応だという結論になった歯のようですから何をしても保存は望めなかったのでしょう。
そういう場合はマイクロスコープを使って外側から見える部位のみを掃除してみたところで救いようがなかったように思います。

問題のない健康な歯に対しては歯周治療が奏功することが望めるでしょうからマイクロスコープを使って歯の周囲の汚れの見落としがないように確認しつつスケーリングを行ってもらうのは悪くはないと思います。

ただ、出血があれば視認したくてもできないでしょうから、通常は歯ブラシを頑張ってもらいつつ可能な範囲で歯面の汚れを取り除いていきつつ生活習慣も変えてもらいつつ、食事内容にも気を使ってもらいつつ、徐々に時間と通院回数をかけて歯茎を引き締めていって出血しなくても汚れが取れるようになった時にまたそこの汚れを取って、更に同じようにお手入れを頑張ってもらい・・・・・・
ということを何度か繰り返して歯茎を引き締めていけば同じような結果が得られるように思います。

歯周病に本当にかかっておられるならばそういう根気のよい治療を継続されていく必要があるでしょう。
根面を手用切削具で傷つける行為は衛生士さんにはできるだけ任せないのが一般的なように思いますが色々な考え方を持った歯科医がいるでしょうしシステムの組方も自費治療になれば自由度が上がりますから、一般的かどうかはわかりにくくなってくるように思います。
レーザーや光を使う先生もおられますし色々な方法があるように思いますので何を一般的というかはわかりません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ふろーとさん
返信日時:2018-10-29 23:26:58
山田先生、早速のご返答ありがとうございます
なるべくお砂糖の少ない生活をしていきます
そしてもちろん、歯磨きをしっかりとしていくつもりです




ふなちゃん先生、ご返答ありがとうございます
ぜひさらなるアドバイスお願いします

1.先生のおっしゃるとおり、現在の7番の歯について歯内療法の専門の先生は「根を治療したとしても、その歯の近心根の周りの骨がなくなっているので」とおっしゃっていました。
  (遠心根の周りはまだ大丈夫)
 今回は7番の歯の問題が一番大きいですが、私が心配しているのは、ほかの歯も10年以上、このかかりつけだった先生にみてもらっていたので、ほかの歯についても歯周病になっていないかということなんです。 
 定期検診のたびにレントゲンもとっていたので、かかりつけだった先生は7番の周りが黒く映っていること、そしてその意味がわかっていたのではないかと思うからです。
 そこでの治療はスケーリングでしたので、今後はほかの歯を失わないために、もっと別の治療が必要かどうか、知りたいなと考えています。
  (患者は歯科医療に詳しくないので・・・)

2.ディープスケーリングとは何を指すのですか?

3.患者としてはいままで受けてきた治療しか知らないので、何が悪かったから抜歯というようなことになってしまったのか知りたいと思ったのです。
 ですが、ほかの病気同様、わからないこともあるんですね。
 原因を知りたいと思うのは、このようなことを繰り返したくないという気持ちからなんです。  
 ところで手用切削具とはルートプレーニングのことでしょうか?

先生のおっしゃるとおり、これからは歯を守るために
意識を変え、
食生活を変え、
生活習慣を変え
歯磨きを変える強い決意があります
なので、お忙しい中だとは思いますがもうすこしだけ、教えていただければ幸いです
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2018-10-30 08:35:50
ご相談ありがとうございます。

>これからは歯を守るために

とても素晴らしい決意です。
それには基本的な知識を身につけることが大事です。

病気と治療、歯科医院の選択についての知識です。
病気には原因があり、本当に治したいならば、治療する前には原因を突き止める検査と診断と相談をします。

大きな医科の病院でも同じですね。
血圧、血液、尿などくりかえし同じ検査をしますね。
検査結果を見せてもらい、治療方法を相談して、ご自身で選択してから実行して、治療後もまた定期的に検査・診断してもらい、それで初めて治っていることを確認しますね。

医学も科学であり、科学的プロセスが学者により作られています。
歯周病でも同じです。
やはり原因があり、医療のプロセスでその対策をすれば治せるはずです。

原因は主に3つ考えられ、それぞれの検査が必要です。

1.細菌感染
2.体の抵抗力低下
3.咬合異常

歯石取りは細菌感染した後始末をしているだけです。
歯石取りのくり返しは、感染を待って処置をしているだけです。
感染後の処置ももちろん大事ですが、根本的に治すには感染予防が歯周病治療には重要になります。

それなのにいきなり、治療をしているだけで大丈夫なのでしょうか。
また歯科治療とは外科処置ですから、良くなることと同時に必ずリスクが伴います。
プロセスを守りましょう。

歯石取りだけしても治りませんし、かえって歯周組織が悪化することさえあり、歯の寿命を縮めることがあるからです。


なお、珍しい名前や目につく機材で惑わされないようにしましょう。


    >ルートプレーニングというのは、一般的な歯周病の治療方法ですか?

その通りですが、正しい名前はスケーリング・ルートプレーニングと言い、同じスケーリング歯石取りの一種です。


    >ディープスケーリングとは何を指すのですか?

これも同じスケーリング歯石取りの一種です。


もうすでに、いくつかある方法の中から、歯石取りという、一つの治療に入っているという意味です。

もし医療のプロセスならば、その治療方法を選択した根拠は、検査結果の診断と見通しやリスクの説明で治療前に納得するべきことです。
これをインフォームド・コンセントと言い、歯科医院の義務とされています。


やはり、その治療の結果は術前と同じ検査をして結果を比較することで、治ったのかその方法でよかったのか、と評価します。
それは医院で記録する義務がありますから、見せてもらったり、コピーをもらって家でじっくり納得できるはずです。
長く通えば、検査結果が分厚い書類やPCの一つのファイルになるほどです。


なお、マイクロスコープは明るく拡大して見えること、そして画像を見せてもらいながら治療を受けたり、録画して記録できることがとても大きなメリットです。
受ける方は納得ができて、通院のモチベーションがあがり、医院側は記録から反省点を見つけてレベルアップできます。

でも治療内容は単に同じ歯石取りをしているだけです。
もし医療のプロセスが無いとしても、少なくとも治療前と治療中と治療後の画像記録を分けていただければ、もっと治療への理解が深まります。


検査とは、ご自身の現状を表すデータです。
普段では見えないものが見えてきます。

医院にも、ご自身にも、役立ちそしてお互いに共有することで、大きな成果に結びつきます。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2018-10-30 09:21:03
歯磨きをしっかりとしていくつもりです

しっかり磨くという事とゴシゴシ磨くという事は違うので気を付けてください、思わぬ結果を招きます。

オーバーブラッシング http://yamadashika.jugem.jp/?cid=39

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ふろーとさん
返信日時:2018-10-30 18:37:19
さがら先生、丁寧なご返答ありがとうございます

そうなんです
歯科も同じ医療のはずなんですが内科や外科といった医療に比べて選択肢が多すぎるのです
たとえば自費治療保険治療か・・・
そして自費の方が丁寧な治療を受けられるといわれていますよね
まずどの治療が保険でできて、どの治療には自費を払うべきなのかそのあたりが患者にはわからないうえどんな治療があるのか、どんな治療が可能なのかわからなくて、歯科医師にお任せとなってしまいがちなのです

実際、
《《歯石取り細菌感染した後始末をしているだけですとは思っていませんでした
歯石取りこそが、細菌感染を防ぐ道だと思っていましたから・・・
では感染予防とはやはりはみがきや食生活・生活習慣を変えることでしょうか?
細菌感染は虫歯から根へ、といった形でひろがっていくのですか?



タイトル 10年以上スケーリングをやっていたが歯槽骨が溶けている状態に
質問者 ふろーとさん
地域 非公開
年齢 45歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯周病(歯槽膿漏)治療
歯磨きに関する疑問
スケーリング(歯石取り)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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